最新更新日:2024/04/19 | |
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「京都賞高校フォーラム」に参加しました!
第30回京都賞ウイーク・青少年育成プログラムの一環「高校フォーラム」(稲盛財団・京都大学の共催)が,京都大学百周年時計台記念館を会場として,11月13日(木)午後に行われました。京都市内を中心とする府内の8校から約420人が参加し,本校からも1・2年生の希望者76名が参加しました。
京都賞基礎科学部門の受賞者であるエドワード・ウィッテン博士(アメリカ・1951年生まれ・プリンストン高等研究所教授)による「粒子,波,そして弦へ」と題する御講演でした。 「20世紀物理学の歴史をお話ししたい」ということで,アイザック・ニュートン,トーマス・ヤングやジェームズ・クラーク・マクスウェル(いずれも英国)等の業績を挙げながら,光の粒子説・波動説を中心にあらゆる物質の性質や動きを記述しようとする科学者たちの探究の歴史を概観されました。博士は,超弦理論のイメージを「例えるなら,バイオリンの1本の弦が様々な振動をすることによってハーモニーを奏でるように,素粒子の弦も様々な振動をすることによりクォークや量子,光子,電子になる。」と説明され,「これにより,物理学の1つの理想である世の中のすべての現象を1つの式にまとめるということが可能になるかもしれない。」「しかし,この理論もまだ完全ではなく,我々が生活している4次元空間よりさらに上の知覚できない次元の理論なので,正確なところは物理学者にもわからない。」と述べられました。 終了後の質疑応答では,高校生たちは流暢な英語で専門的な内容を確かめる質問をしていました。ある生徒からの「なぜ<ひも理論>を研究しようと思われたのですか。」という問いかけに,博士は「確立された物理学の枠を超えたいと思ったからだ」「願わくはこの講演を聞いた皆さんが,この謎を解き明かしてほしい。」と期待を込めてエールを送られました。 本校の生徒たちは,2回にわたる事前学習会の成果もあり,内容を理解しながら興味深く聞くことができました。 【参加した生徒の感想です。】 ・偉大な博士の話を目の前で聞くことができ,大変貴重な体験となりました。またこのような機会があれば参加したいです。 ・英語で物理学の講義を聞くというまたとない体験ができて非常にうれしかったです。また,ウィッテン博士が高校生でも理解できる用語でお話ししてくださったので,通訳なしでも理解することができました。 ・他校の生徒の皆さんとともに講演を聞くことができ,刺激になりました。将来の進路に直接的につながるかどうかは分かりませんが,視野が広がったと実感しています。 ・文系の私にとっては,苦手なイメージを持つ分野でした。実際あまり理解することはできなかったと思います。しかし,今回フォーラムに参加するという機会を得たことで,ウィッテン博士という一人の人物を通して物理学の中の一分野においてですが,少しでも理解し,貴重なお話を聞けたことはよい経験になったと思います。研究職は私の目指す道とは違いますけれど,新しい世界を覗くことができて,講演後には自然と楽しいという感情が湧いてきました。 ・普段,光が粒子か波かなんて考えたことはなかったけれど,この講義を聞くことによって考えることができました。また,超弦理論によってあいまいであった時空間をこれから解き明かすことができることに,とても興味がわきました。これから物理の勉強により力を入れて,「次元」や「時空間」ということをより理解していきたいです。 生徒スタッフとして活躍した生徒のみなさん,講演に足を運び博士の御講演に耳を傾けた生徒のみなさん,「謦咳に接する」という言葉がありますが,テレビの画面や活字越しではなく,先生のお人柄を感じながらの本当に貴重でかけがえのない経験ができたことと思います。今日の講演で得たものを自からの糧として今後の学校生活や人生に活かし,積極的に「自らの情熱に従ってチャレンジ」し続けていってほしいと思います。お疲れ様でした。 [写真] 1枚目 左上:入場前の様子 右上・左下:開会前の様子 右下:講演中のエドワード・ウィッテン博士 2枚目 左上:講演中のエドワード・ウィッテン博士 右上・左下:生徒の質問に答えるエドワード・ウィッテン博士 右下:代表生徒による御夫妻への花束贈呈 3枚目 左上〜左下:御夫妻を囲んでの参加生徒集合写真 右下:本校スタッフ集合写真 |
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