京都市立学校・幼稚園
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1年生EEP特別授業「地震発生を想定したミニ図上演習」を行いました!

 11月12日(土)土曜活用講座終了後の11時50分から,7階大講義室にて,EEP特別授業を行いました。講師は浅利美鈴先生(京都大学地球環境学堂准教授)で,テーマは「災害時の初動&災害ボランティアミニ図上演習」です。

 この特別授業は,「京都市市民協働発電制度」を利用して平成25年3月から本校屋上に設置・運用されている太陽電池パネルの運営主体である「一般社団法人びっくりエコ発電所」様の御厚意で行うものです。発電サイトである本校を発信サイトにもするべく毎年行われているもので,今回で4回目となります。講師の浅利先生には,本校のマネジメント会議やSGH課題研究協力委員会の委員としてこれまでから御指導いただいており,1年生の皆さんにも毎年特別授業を行っていただいています。
 昨年までは,「環境教育」として,ごみ削減等に関する取組や御講演をスタッフの生徒とともに進めて下さいました。今年は,「災害(地震を想定)が発生した際の行動」および「災害ボランティアとして災害廃棄物の片付けを手伝うことになった際の行動」を,順を追ってイメージしながらワークシートに書き込んでいき,どのように行動すればよいのかを考えるという,浅利先生の最新の御研究内容をもとにした特別授業を行っていただくことになった次第です。

 浅利先生は,「災害は必ずやってくる」ということで,東日本大震災の振り返りから話を始められました。
 3・11当日,浅利先生は東京電力「電気の史料館」(横浜市鶴見区・震災後休館中)で「3R・低酸素社会検定合格者ミーティング」に出席しておられ,その時間は尾池和夫先生(京都造形芸術大学学長)の御講演(まさに地震のお話)を聴いておられる最中で,すぐに屋外に避難・待機することになったそうです。
 3月25日からは災害廃棄物処理支援のために仙台市や石巻市,陸前高田市等の被災地に入られ,一時集積所の候補地確認・試料採取等に当たられたそうです。写真を示しながら,場所による被害・影響の違い等を説明して下さいました。この時に災害廃棄物処理のマニュアル化・ネットワーク構築が図られ(マニュアルVer.1が4月4日に仙台市長に提出されました),この取組は世界的にも注目を集め,現在は国際ガイドライン作成の作業が始動しているとのことです。

 演習を行う前に,その意味・意図(なぜするのか)をまず確認しておきたい,ということで,次のようにお話になりました。
 「2030年頃まで,日本は活動期に入っている。災害は,必ずやってくる。いつ大規模・中規模の地震が起こるか分からない。(ちなみに,東日本大震災は中規模地震) →知って,共存することが重要。(変動帯ならではの恵み[温泉・地下水・農業等の恩恵]に与っているという面もある)また,被災者だけでなく,支援者の動きも重要。」
 「災害は,忘れたころにやってくる。 →経験を忘れず,防災を継続していく必要がある。」

 そして,そういったことを予め知るための手法として防災訓練や図上演習等があり,今回は時間等の制約から,一人一人がシートに記入する形式で行う「ミニ」図上演習となったわけです。(本来の図上演習は,グループに分けて半日程度の時間をとって行うものだそうです。)
 浅利先生は,まず,「災害初動」「応急復旧」「復旧」「復興」といったフェーズごとの様子や廃棄物への対応,今回の演習の設定等について説明して下さいました。
[設定]
 演習1:登校前に自宅で大規模地震に遭遇
     時間経過や状況の説明に合わせて,自分がどう動くかを想像し
     ながら空欄を埋める
 演習2:被災地から離れており,ボランティアに行く
     発災後の動きをイメージしつつ,持ち物を考えて書き込む

 なお,演習1では,「高度利用緊急地震速報発報端末」(本校にはこの夏から導入されました)の訓練音を開始の合図に用いて下さいました。

 生徒たちは短い時間の中で,何とか考えて想定される行動や必要なものを埋めていきました。
 記入・回収の後,例えば,被災直後は「火の始末・初期消火/避難路確保,靴を履く/ラジオで状況確認」,ボランティアとしては「汚れても良い長袖・長ズボン/底の丈夫な靴・長靴/軍手(分厚いゴム製)の用意」等,ポイントごとに詳しく解説をして下さいました。

 最後に,災害廃棄物の撤去・処理は,被災地の復旧・復興に向けた第一歩であり,事前に「減災のための備え」「災害発生時の対応計画」等を持っておくと,いざという時に役立つとお話し下さいました。そして,「仙台市におけるドライブスルー形式による一時集積所での災害ごみ分別の様子」「作業は安全第一で(ごみの中には危険物が混じっていることがある。ヘルメットやゴーグル等で身を守りながら,危険物を梱包・ラベリング)」の例を実際の写真を示しながら解説して下さいました。

 締めくくりに,尾池和夫先生の言葉「知って備える」(地震を知って震災に備える)ことの重要性を述べて,特別授業を終えられました。

 今回の特別授業は高校ではおそらく初の取組であり,災害多発列島日本に暮らす私たちにとって,すぐにでも役立つ内容です。生徒一人一人の意識が高まり,ひいては家族・地域へとその輪が広まって,「災害に強いまちづくり」「助け合いの輪の広がり」の一助となれば幸いです。浅利先生,お忙しい中御講演下さいまして,誠に有り難うございました。

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【シティズンシップ教育】シミュレーションゲームを取り入れた授業「京都に鉄道の新路線を引くならどこに引く?」を行いました!

 11月7日(月)〜10日(木)の2年生社会科学系コース「日本史B」「地理B」において,3時間連続で,シミュレーションゲームを取り入れた授業「京都に鉄道の新路線を引くならどこに引く?」を行いました。
 これは,京都市教育委員会の「政治的教養を育む教育学習指導案集を活用した教育実践事業」の一環として,公民分野以外でシティズンシップ教育を行う際の一例として実施したものです。
 「京都に鉄道の新路線を引く」というテーマは,生徒たちの居住地あるいは学校所在地としての京都という土地に関する理解を深めるだけでなく,これまで学んだ「日本史」と「地理」双方の知識を活用しながら取り組むことのできる実際的な問題であることから,普段は「日本史」と「地理」それぞれの講座に分かれて行っている授業を学級単位に再編成し,合同授業の形で行いました。

【授業内容】
[テーマ]
 京都に新しく鉄道の路線を作ることになりました。自分の利益も大きくしつつ,京都のことも考えて,新路線案を完成させて下さい。
[役 割]
 「議員」「住民」「施工業者」の3つがあり,各クラス(39名)内を8グループに分け,それぞれ「議員」1グループ,住民5グループ(地域),施工業者2グループに分かれます。
[各グループのミッション(目標)]
 議員=住民グループから意見を聞いて「予算」及び「路線の最終案」を
    決定する。(信任投票で賛否を問い,過半数の信任を得られれば
    可決となる。)なお,各地域の住民や施工業者の意見を調整する
    ことも可。
 住民=自らの地域に新たな駅を作ってもらえれば,地域が潤い,利益が
    入る。そのため,議会に新たな駅を作ってもらえるような路線案
    を提案する。
 施工業者=最終案で業者として採択されることを目指し,議会や地域住
    民が作った路線の見積もりをする。(原価額は施工業者しか知ら
    ず,最終的に利益を得ることも求められる。)

 各グループには京都市域が印刷されたマス目入りの大判地図が渡され,それをもとに各自の目標を達成できるよう活動しました。調査研究・利便性やコストの検討・地域間の意見調整・利益最大化等,生徒たちはグループごとに精力的かつ真剣に取り組んでいました。

 結果としては3クラスとも議会の最終案が信任され,ハッピーエンドとなりましたが,「過半数ぎりぎりで可決」のクラスから,「反対者がほとんどいない」クラスと様々で,非常に面白い結果となりました。

 シミュレーションゲームを行う中で,地域の関係者として「政治」に関わること,また「政治」が進んでいく過程を疑似体験することが目的でした。この取組を通して,「政治的教養」を政治的関心や政治に関する知識としてとらえるのではなく,社会の中で常に生じる選択と決定の過程を「政治」と捉え,自分たちも社会の一員として政治に関わっている(関わっていく)ことを自覚させることができたのではないでしょうか。
 「政治」に参加する際に何を考え,どのように判断することが求められるのかを疑似的に体験することで,判断の材料を収集し,自らの考えをまとめ,他者に伝えるという情報活用能力やコミュニケーション力・表現力の重要性,意見が異なる他者への配慮も考え合わせながら課題を解決していく態度といったものに気づいてもらえればと思います。

 最後の振り返りの時間には,各クラスの最終結果の違いなども比較しました。こうした取り組みを通じて,主体的に社会を担っていける生徒の育成を進めてまいります。


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【卒業生による取組】「東京エンプラフェスティバル」,今年度は11月26日に開催です!

 平成18年3月にエンタープライジング科第1期生が卒業してから10年が経ち,現在,100名を超えるエンタープライジング科のOB・OGが関東に在住しております。そうした中で,現在では,関東在住OB・OGの縦横の繋がりを強化し,大学生活,就職活動等を支援できる場,世代を越えた交流ができる場を作る目的で,「エンタープライジング科西京関東会」が組織されており,定期的な交流会の開催,歴史と伝統ある「一般社団法人京一商西京同窓会」への参加,附属中学3年生の東京フィールドワークのサポートといった形で活動を行っております。そのような取組を発展・継続させていくため,第3回となる「東京エンプラフェスティバル」が本年度も企画されました。
 この活動を実施することで,社会人OB・OGにはお互いの近況を交流し刺激しあえる場を,学生OB・OGには大学という垣根を越えた交流と就職活動を支援する場を提供することができます。
 下記の通り行いますので,関東のみならず,広く全国からの御参加をお待ちしております。
 会場で会いましょう!


【主催】
 エンタープライジング科西京関東会

【日時】
 平成28年11月26日(土) 14時から17時頃まで

【場所】
 安田コミュニティープラザ
  東京都千代田区神田錦町2−9 コンフォール安田ビル地下1階
  (最寄駅)大手町・神保町・神田・竹橋・小川町の各駅

【内容】
 第1部
  企業説明会兼交流会
   オープニング
   基調講演(講師:エンタープライジング科卒業生)
   企業説明会兼交流会(約10のブースを開設/20分×4セット)
    ※卒業生には,自社の製品や業務内容,研究成果等といった現在
     活躍中の内容を10分程度発表してもらい,聴衆の皆さんとの
     意見交流や質疑応答を行います。
   クロージング

 終了後,「第2部」として別会場にて懇親会を行います。


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「京都賞高校フォーラム」事前学習会を行いました!

 11月10日(水)16時40分から,6階エンタープライズ演習室にて,「京都賞高校フォーラム」事前学習会を行いました。

 この学習会は,来る11月14日(月)午後に行われます京都賞高校フォーラム(基礎科学部門受賞者本庶佑博士による御講演)に参加する生徒たち(スタッフを除く1・2・3年生希望者約20名/この高校フォーラムを1年生以来毎回聴講する者もいます)に向けて,事前に知っておくとよい内容を,10名の生徒スタッフ(全員1年生です)がパワーポイントの資料を用いて発表するというものです。
 生徒スタッフは各チームに分かれて入念な準備とリハーサルを行い,「稲盛財団,京都賞,過去の受賞者について」「本庶博士の生い立ちやこれまでの功績」「免疫学の基礎,先生の研究内容について」という3つの柱立てで発表を行いました。

 スタッフの生徒は,前半では京都賞の理念やこの賞が世界的にも権威のある国際賞であること,また過去の受賞者で特に西京高校と関連の深い先生の紹介をしたり,博士の生い立ちや人生の岐路に立たれた時に影響を受けた人物,数多くの受賞歴等の紹介をしたりしました。

 後半では,京都賞授賞理由である「抗体の機能性獲得機構の解明ならびに免疫細胞制御分子の発見と医療への展開」を中心とする博士の研究内容について説明しました。
 担当のスタッフは,1年生は「生物基礎」の授業で「免疫」をまだ学習していない(2・3年生は学習済みです。)ことから,まずはその仕組みについて,手描きのイラストも交えながら詳しく説明しました。そして,免疫力が弱すぎると病気が治らなくなったり癌になったりすること,逆に免疫力が強すぎると必要のない抗体まで作られてアレルギーになってしまうこと等も説明していました。
 そして,博士の御研究について,「定常部分の遺伝子の再編成解明」と「免疫を抑えるたんぱく質発見」の2つを柱にして説明しました。

 まず,「定常部分の遺伝子の再編成」(クラススイッチ組替)についてです。
 免疫反応を担う抗体の構造は,長い重鎖2本と短い軽鎖2本が組み合わさったY字形で,抗体に結合する「可変領域」と「定常領域」とがあります。定常領域は構造の違いによって「クラス」に分類されるのですが,このクラスがどう決定されて可変領域とつながるのかは,長らく未解明でした。博士はさまざまなクラスの重鎖の定常領域の遺伝子を解析し,可変領域とつながるときに,他の抗体クラスの遺伝子が一定の法則で削除されている[=遺伝子の再編成が起こっている]ことを解明されました。

 次に,「免疫を抑えるたんぱく質」についてです。
 クラススイッチ組換の御研究のかたわら,博士は免疫細胞で働く様々な分子を発見されました。その一つがPD-1(Programmed Cell Death-1)で,この分子が免疫反応のブレーキとして働いていることを見出されました。

 そして,博士の御研究の成果が広く医学・生命科学に影響を及ぼしており,癌治療の薬が作られていたり,癌を自分の力で治すことができるようになったり(=副作用の強い抗がん剤等が不必要になります。)と医療へと展開されて人類の福祉に大きく貢献されていることを述べ,約30分に及ぶ発表を終えました。

 努力の甲斐あってスタッフは自信をもって発表し,聴いている参加者もしっかりとした意識を持ってその内容を受け取ることができていました。「話し手」「聞き手」ともに参加する以上はしっかりと博士の業績を理解して臨みたい,という思いがよく伝わるひと時となりました。

 高校フォーラムに向けて,機運を高める非常に良い場になったのではないかと思います。
 今年の高校フォーラムのタイトルは,「京都賞受賞者を裸にする」です。近藤滋博士(大阪大学教授)の企画・司会により,“とても偉い先生だけれど身近に感じてほしい!”ということで,御講演は短めにして,質疑応答にたっぷりと時間がとってあるそうです。
 博士の御研究内容を知ることはもちろんですが,そのお人柄や知性,情熱をしっかりと感じるとともに,同じ会場に集まった同世代の若者たちのパワーや勢い等も感じるべく,一人一人がセンサーの感度を最大にしてその場に臨んでほしいと思います。
 生徒スタッフの皆さん,お疲れさまでした!

[画像]発表用スライドの一部
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虹によせて

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 今日(11月9日[水])の昼ごろ,職員室から北を見ると,日の差し具合によって,虹が現れたり消えたりしていました。
 大変低い虹で,曇り空のもと,山の前にひょっこりと出ていました。

 虹といえば,喜劇王チャップリンにこんな言葉があります。
 You’ll never find a rainbow if you’re looking down.
(下を向いていたら,虹を見つけることなんて決して出来ないだろう。)

 生徒の皆さんは忙しい日々を送っていますが,しっかりと顔を上げて前を向き,しかもさまざまなもの・ことに対する興味・関心・感受性を高くもって,新鮮な気持ちで高校生活を満喫してほしいと思います。


平成29年度京都市立西京高等学校 教員公募について

 「平成29年度 京都市立西京高等学校教員公募制度募集要項」を,「配布文書」カテゴリにアップしました。

 ・教員公募募集要項はこちら

Mono-Coto Innovation2016京都大会の決勝で本校生のチームが第2位に入賞しました!

 11月6日(日)午後1時から,京都工芸繊維大学・60周年記念館「KYOTO DESIGN LAB」を会場に,「創造力の甲子園 Mono-Coto Innovation2016 」(主催:株式会社CURIO SCHOOL・株式会社O2)京都大会決勝が開催され,本校生を含む9チームの中学・高校生が参加しました。

 この「Mono-Coto Innovation」は,中高生に向けた「既存の枠にはまらない独創的な発想力と実践力」を育むプログラムであり,企業が提示するテーマに対して中高生がチームでアイディアを考えプロトタイプを制作し企業に提案するというプロセスを通じて,「最先端の技術やテーマを理解し考える力」「仲間と協力してやり遂げる力」「主体的に学び行動する力」を身に付けることが出来る,競争型アイディアコンテストです。
 今年の7月末に京都で初めて行われました地方大会(昨年度の第1回大会は東京大会のみでしたが,今年は東京・山形・京都の3つの地方大会が行われています。)には15校から約60人の応募があり(本校からは5名が応募),21チームが出来上がりました。7月末に行われた京都大会予選では,テーマ企業(京都は3社)それぞれにつき上位3チーム,合計9チーム・約30人が勝ち進み,企業メンタリングやサポートワークショップに取り組みながら,アイディアを磨き上げてきました。

 主催者である西山恵太さん(CURIO SCHOOL)の進行により,オープニング−主催者挨拶−審査基準や進行についての説明−審査員紹介と続き,各チームのプレゼンテーションが行われました。

 最初に登場したのは,日本電産株式会社(テーマ「回るもの,動くもので,中高生にワクワク・ドキドキを」)で第3位のHamilyです。(本校1年生2名と他校の中学生1名の混成チームです。)
 アイディアは,回る筆箱(取り出したいものをボタン一つで取り出せる筆箱),名付けて「Spen case」(spinとpen caseから)です。プロトタイプを示しながら,熱心に説明していました。質疑応答では,審査員の皆様から「回るからこその面白いこと,こんなことがあるというのはありますか」「価格はどれくらいですか」等の質問が投げかけられ,しっかりと答えていました。

 本校生が登場する2チーム目は,パナソニックES住宅設備株式会社(テーマ「中高生の皆さんがお風呂が楽しくなるモノ・コト」)で第2位のINVITEです。(本校1年生1名と他校の高校生2名の混成チームです。)
 アイデアは,JK(女子高校生)のわがままを叶えるお風呂。(お風呂=美容院ということで,染髪時に風呂の床面が汚れないようにする「シート」です。)妖精が登場する寸劇仕立てで,プロトタイプを示しながら,今後に向けてはこういう点を改良したいということも含めて説明していました。質疑応答では,審査員の皆様から「ペットの手入れにも広げられるのでは」等の質問が出され,こういう工夫もできるという点も含めて答えていました。また,「全国大会に行きたいという熱意が伝わるプレゼンでした」という感想もいただきました。

 16時からの結果発表では,残念ながら本校生の関係するチームは1位となることができませんでした。

 [結果]
  チームHamily (日本電産株式会社)    第3位
  チームINVITE (パナソニックES住宅設備) 第2位
        <2位と1位との点差はほんのわずかでした>

 審査員の方々からは,「1位になったチームは,バランスが取れている。しかし,投資家目線で言うと,バランスはとれてなくても良い。世界でまだ誰もやっていないという独創性を大切に。」(日本電産の3チームについて)「1位と2位の差は,あっと思わせることが出来たかどうか。共感の“えっ”にしても,反応の“えっ”にしても,とにかくアクションを与えられたか。」(パナソニックES住宅設備の3チームについて)等の講評をいただきました。
 最後に,全体講評として,「中高年(審査員)がワクワク・ドキドキした3時間でした。皆さんが今持っておられる創造力をさらに研ぎ澄ませて,日本の・世界のモノづくりを大きく切り拓いていって下さい。」「惜しくも全国大会出場が叶わなかった皆さん,これで終わりではありません。これからも,新しいことにチャレンジするのを諦めないで下さい。」と,参加者全員へのエールが送られました。

 大会は16時30分に終了し,18時頃まで「リフレクション」(振り返り)が行われました。

 今後とも,アンテナの感度を高くしながら,興味関心の幅を広げて,「新しい価値の創造」に向けて努力を続けて下さい。この大会にエントリーされた中学・高校生すべての方々の今後の活躍に期待しています!


[写真]
 1枚目
  1段目 会場の様子とオープニング
  2段目 プレゼンの様子(Hamily)
  3段目 プレゼンの様子(INVITE)
  4段目 上記両チームのメンバー
      (左側:INVITE/右側: Hamily)

 2枚目
  集合写真

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トビタテ!留学JAPAN【高校生コース】第2期生事後研修会に,本校生が参加しました!

 11月6日(日)10時から17時まで,東進リーダー塾(大阪市北区)にて,「トビタテ!留学JAPAN【高校生コース】」第2期派遣留学生秋季事後研修が行われ,本校からは,この夏に「スポーツ・芸術」分野でオーストリア・ウイーンに留学した藤井美月さん(1年生)が参加しました。

 官民協働海外留学支援制度,通称「トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム」は,平成25年10月からスタートした大学生・高校生の海外留学をサポートするプログラムで,高校生コースは昨年度から始まり,今回が第2期生となります。全国816校2,057名(昨年度は218校514名)の応募者から,書類選考及び面接試験を経て,330校510名が選出され,本校からも「アカデミック」「スポーツ・芸術」「国際ボランティア」の3コースに各1名(女子2名,男子1名の計3名)が採用され,この夏目的の場所にトビタち,元気に帰ってきました。

 今回の事後研修会の参加対象者は9月30日(水)までに帰国している第1期及び第2期の派遣留学生で,11月5日(土)〜23日(祝)の間[土・日・祝日が7日間あります。]の,事務局から指定された日・場所(東京または大阪で設定されています。)に参加することとなっています。本校からの派遣留学生は,大阪(日によって場所は異なります)で11月6・19・20日にそれぞれが受講することになっています。

 大阪会場2日目となるこの日は,本校の藤井さんを含む,西日本(沖縄からの参加者もいました)の派遣留学生47名が参加しました。

 研修会は,「相互に学び合いながら自らの留学体験を言語化し,多面的に意味づけることができるようになる」「トビタテ!留学JAPANのエヴァンジェリスト(=伝道師)活動を具体的にイメージする」「未来と世界に向けたネクスト・チャレンジを明確化する」ことを目的とした午前・午後の2部構成により進行しました。
 午前の部は留学を振り返るだけではなく,他の留学生の経験を共有することで「自分の体験を振り返り,言語化する」ことを,午後の部では,留学体験を外に向けて「発信する」ことをテーマに行われました。

 午前の部では,「トビタテ!」の研修を担当しているGiFT(Global Incubation×Fostering Talents:一般社団法人グローバル教育推進プロジェクト)の鈴木大樹氏の進行に沿って行われました。まず,生徒たちは事前に準備した課題「私のエネルギーカーブ」シートをもとに,留学に出発してから元気になったこと,そして落ち込んだこと,さらにはその要因などをグループで話し合いました。自分の体験を語るだけではなく,相手からフィードバックをもらうことによって,より自分の経験を深化させることができていました。次に,課題「私のエヴァンジェリスト活動」シートをもとに,「トビタテ!体験から帰国後にした/これからしたいこと」,について話し合いました。
 午後からは,新たなグループ編成で新たな仲間とともにグループワークが進行していきます。まずは「トビタテヒーローインタビュー!」。配布されたワークシートをもとに,インタビューの「語り手」と「聞き手」に分かれて,「20◯◯年の私」を語り合いました。重要な点は2つ。1つ目は,午前で過去を振り返った上で,次に未来の自分を語るという点,つまり自らの未来像を明確にすることによって,それに向けたこれからの活動をより具体化できるという狙いがあります。2つ目は,この「トビタテヒーローインタビュー!」が事前に配付されていた課題ではないという点です。すなわち,事前に考える時間を与えられなかったことによって,インタビュアーの「問い」に対して即座にイメージする自分の将来像を語らなければならないということにあります。そしてそのイメージは結果的に,様々な「常識」に制限されたものではなく,ありのままの思いとなって表現されます。
 午後の部最後の課題は,午前のグループに戻り,「エヴァンジェリスト」として,トビタテ!留学JAPANをもっと多くの人に普及させるためのポスター発表をしました。準備は30分と限られた時間ではありましたが,生徒たちは協力して個性豊かなプレゼンテーションをすることができていました。

 以上のような盛りだくさんのメニューをこなし,予定時間を少しオーバーして17時30分に終了しました。今回事後研修に参加した生徒たちには,大変意義深い時間となったはずです。そしてそれは次の2点に集約することができます。まず,多くの人々は海外に行って様々な体験をするものの,そこで終わってしまうことが多いように思われます。しかしながら,今回の事後研修ではそれを振り返り,さらに仲間と共有することで自身の体験をより深化することができました。さらに重要なことは本研修が,全国から世界各地に散らばり,様々な経験を積んだ仲間とこれからも「つながる」ことができる機会として機能するという点です。研修後には,生徒たちがお互いの連絡先を交換している光景が広がっていました。
 派遣同期生や留学先で出会った人との横のつながり,また高校生コース第1期生や大学生コースを含めた縦のつながりを共に大事に育てていき,大きなネットワークにしていければ何よりだと思います。
 この経験を糧に,今後も大きく羽ばたいて下さい。期待しています!

[本校からの派遣留学生・分野・派遣先]
  山下美咲さん(1年) アカデミック(テイクオフ)
             イギリス
  藤井美月さん(1年) スポーツ・芸術
             オーストリア・ウイーン
  筒井隼介さん(1年) 国際ボランティア
             インドネシア・バリ
   ※山下さんと筒井さんの事後研修は,11月19・20日に設定
    されています。

[写真]
 1枚目上段 自身のエネルギーカーブを説明する藤井さん
    下段 ポスター発表の様子
 
 2枚目上段 生徒たちのポスター
    下段 GIFT鈴木大樹氏とともに,一本締め

 3枚目   全員での集合写真

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第2回学校説明会に多数の御参加ありがとうございました!(その2)

 (承前)

 3番目に,進路指導部長の坂根から,「進路指導の概要」ということで,合格状況や進路希望実現のための取組について御説明しました。「夢は夢を見る人にしか叶えられない。」と言います。「受かる大学ではなく入りたい大学へ」「受験は団体戦」をモットーに,最後まで志望を下げずに粘る西京の取組について詳しくお話ししました。
 そして,「卒業生から見た学校生活」と題して,今春卒業の11期生3名(高校から入学した外進生の男子2名と附属中学からの内進生の女子1名)に聞くミニ座談会も行いました。受験を決めた時期や理由,入学後の印象(内進生・外進生それぞれの視点から),勉強と部活動との両立,進路指導等で有難かったこと,西京で経験したことで今役に立っていること等を,それぞれの言葉で率直に語っていただきました。最後に,参加の中学生の皆さんに「西京のいいところ」(様々な課外活動→コミュニケーション力を磨けた/勉強・部活・課外活動何でも一生懸命打ち込めてメリハリがあって楽しかった/EP科だけ→学年全体で一つのチームとして頑張れた,等)を紹介して座談会は終了しました。

 最後に,教務主任の宮越から「入学者選抜の概要」(日程・配点・選抜試験で求める力等)を,教科担当者から各分野の検査について,それぞれ御説明しました。

 全体会の後は,御希望の方を対象に,教員や1年生生徒による「個別相談」「施設見学」(生徒スタッフによる施設案内ツアーも実施しました)や「部活見学」等をしていただきました。


 御参加者の皆さまからの感想を,いくつか御紹介します。

 「とても分かりやすい説明会でした。在校生や卒業生の実際の話が聞けて,疑問に思っていたことや聞きたかったことが分かって良かったです。試験対策も具体的で分かり易かったです。活き活きとした学校,という印象を受けました。」
 「第1回の説明会も来させていただいたのですが,前回よりも西京高校の素晴らしさを感じられました。前回は,学校生活が中心で『楽しそうだな』という印象が大きかったのですが,今回は,高校で何が学べるのかを知ることができました。なるべく志望を下げず,努力を続けていきたいと思いました。」
 「とてもエネルギーを感じました。あらゆる取組を一生懸命に楽しみ,仲間で作り上げる姿勢がキラキラと輝いて見えました。素晴らしい設備と環境・先生方や仲間達で高校生活を送り,こんな生徒達が,これからのグローバル社会を切り拓いていくのだなあ・・・と強く感じました。是非,我が子にもこの環境で学んでほしいと思いました。」
 「卒業生の話がとても説得力があり,良かったです。内部進学者と外部進学者の意見を両方聞くことができたのも,面白かったです。受け身な人ではなく,自分で考え,主体的にチャレンジしていく人を育てていく教育方針に共感しました。また,説明会の前に流していたビデオが良くできていて,楽しさが伝わってきました。」
 「最初の映像を見て,仲間と共に何かを真剣に,また楽しそうに考えている姿を見て,私もその中に入りたいと思いました。志の高い仲間とお互いに刺激し合いながら,高校生活を送りたいです。」

 お忙しい中多数御来校下さいまして,誠に有り難うございました。
 本日御都合のつかなかった皆さんには,12月23日(金・祝)にも同じ内容で第3回学校説明会を本校にて行います。ぜひお越し下さい!

[写真]
 1枚目
  1段目左=進路指導説明
  1段目右=卒業生(11期生)からみた高校生活
  2段目左=選抜概要説明
  2段目右〜3段目=各検査説明(作問の意図等)その1

 2枚目
  1段目〜2段目左=各検査説明(作問の意図等)その2
  2段目右〜3段目=生徒による個別相談やバークレー研修説明

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第2回学校説明会に多数の御参加ありがとうございました!(その1)

 11月5日(土)10時から,7階メモリアルホールにて,第2回学校説明会を開催しました。中学3年の生徒・保護者の皆様約600人が参加して下さり,「西京高校における学習活動及び入学後の学校生活」「前期選抜の実施概要」等について御説明させていただきました。

 冒頭,竹田校長は「本校では,卒業時の進路目標を国公立4年制大学に絞って,生徒諸君・御家庭とともに学校挙げて進路実現に取り組んできました。一方,単に難関大学に入学・卒業するだけでは,複雑化・グローバル化する現代社会で活躍・貢献することはできません。情報技術やAIの進展によって,ここにおられる皆さんが社会で活躍される頃には,今ある仕事の約半分がAIにとって代わられると言われています。そういったものには出来ない思考力・判断力・表現力といった資質能力を,本校独自の主体的・対話的な深い学びを通して身に付けていただきたいと思います。」「本日の説明会の目的は3つあります。一つ目は,西京高校の教育内容・指導方針を理解していただくこと。次に,入学後の学校生活,学習活動や進路指導について理解していただくこと。最後に,2月に行います入学者選抜の概要等について理解を深めていただくことです。この説明会を通して,本校への志望を固めていただき,4月にはエンタープライジング科(以下,EP科と略します。)第15期生として御入学下さることを祈念しております。」と参加の皆様方に御挨拶いたしました。

 次に,教育推進部長の岩佐から,「本校における学習活動及び入学後の学校生活」と題して,EP科の特色や学校での一年及び一日の流れ,学費や附属中学校からの内部進学生との関わり等について御説明いたしました。
 「どこの学校に進まれても,勉強するのは当たり前です。それだけでは激動する社会を乗り切れません。本校では,社会で活躍・貢献するために社会人力を育成します。」「西京には普通科が設置されておらず,全員がEP科生です。同じ条件のもとで学習・学校行事・部活動等に取り組むことが出来るわけです。」「1年次のビジネスアイディア作成や海外フィールドワーク(以下,FWと略します),2年次の課題研究における論文作成等さまざまな場面において,グループで対話しながら創り上げていく活動を重視しています。」等のポイントを挙げつつ,「こういった,全力で取り組む学園祭・ビジネスアイディア作成・FW活動・課題研究での論文作成等々の取組は,大学入試には関係ないように見えるかもしれませんが,こういうことこそ実は大切であり,その過程で自分の器を広げていくことができ,大学での学びの動機づけになるのです。」と,本校が大切にしている点を御説明しました。
 途中には,1年生フィールドワーク委員の生徒や,今年の夏に行いました2年生「トップリーダー研修」(UCバークレー研修)参加生徒代表による実施概要や自分が得たもの等の説明もありました。この中で,トップリーダー研修を経験した2年生は,現地で行ったディベート(論題:「グローバルリーダーになるための8つの重要な要素[passion,work,focus,push,ideas,improve,serve,persist],このうちどれが最も重要と考えるか」)の実演も行い,説明の最後には,「西京には,自分の視野を広げることのできる取組がたくさんあります。」と,それに意識的に参加し,自分なりに経験値を上げ器を大きくしていくことの楽しさや重要性を語りかけていました。
 また,全体会終了後のポスター展示(4階廊下で実施)では,生徒や保護者の皆様にそれぞれの体験談を熱心に説明していました。

[写真]
 1枚目
  1段目左 受付の様子
  1段目右 校長挨拶
  2段目左 学校概要説明
  2段目右 1年生説明(海外フィールドワーク)
  3段目  2年生説明(バークレー研修)


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