京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/04/19
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「2R研究プロジェクト」「COP21パリ開催記念プロジェクト」の参加生徒合同ミーティング(第2回)を行いました!

 11月17日(火)放課後16時40分から,5階535教室にて,本年3月から活動しています「2R研究プロジェクトチーム」(2年生有志)と,10月下旬に募集・発足しました「COP21パリ開催記念プロジェクトチーム」(1年生有志)との第2回合同ミーティングを行いました。

 「2R研究プロジェクト」は,京都市において,全国に先駆けて「こころのしまつ条例」が制定され,「2R」(リデュース・リユース)が強化されるのに伴い,一般社団法人「びっくりエコ発電所」等の呼びかけに応じた有志生徒(本年3月当時は1年生)が,浅利美鈴先生(京都大学環境科学センター助教)の御指導のもとで行っている調査・研究プロジェクトです。ディスカッションを重ね,主に高校のごみを対象に,排出実態調査や分別実験,アンケート調査などを組み合わせて,削減を目指して活動しています。(6月20日には京都大学百周年時計台記念館で中間発表やパネルディスカッションを,また10月15日には校内で中学・高校全校生徒の前で発表とごみ分別徹底の呼びかけを行いました。また,ごみの分別方法が変更されてから,2年生全員への再度の「意識調査アンケート」も行いました。)

 「COP21パリ開催記念プロジェクト」は,今年の11月30日から12月11日まで,パリで「COP21」(国連気候変動枠組条約第21回締約国会議)が開催されることを記念して若者たちが行う,「盛り上げ企画」です。
 ここ京都は,平成9年12月に「COP3」が開催され,「京都議定書」が採択された地です。そこで,フランス等を拠点に,若者を巻き込みながら持続可能性を追求するプロジェクトを実施しておられる団体が,COP21開催を記念した若者参加型の取組を企画されており,パリの若者との交流の海外パートナーとして,京都の高校生や大学生との協働を呼びかけておられます。本校では,これまでから京都大学の浅利美鈴先生との協働で環境教育の取組を続けており,その関わりから,参加の呼び掛けをいただきました。
 「京都からパリへ世界へ エコ玉手箱」と題したこのプロジェクトのメインプログラムとして,「京都とパリを結んでのスカイプ中継による相互の取組発信」を,来る11月28日(土)午後から29日(日)朝にかけて行う運びとなりました。高校生や大学生から成る参加者が,合宿形式でミニレクチャーを受けたり,ブレインストーミングを行ったりしながら,環境について考え,持続可能な世界の構築に向けて思いをまとめる取組です。この日の午前は,例によって校内で「土曜活用講座」があり,その後恒例の「環境シンポジウム」を行ってからの,連続したタイトな進行予定の中での泊りがけの企画です。

 本日の合同ミーティングには,御指導下さっています浅利美鈴先生(京都大学環境科学センター助教)がお忙しい中お越し下さいました。そして,2Rプロジェクトの最終まとめに向けた更なる調査予定の確認や,上記「環境シンポジウム」や「エコ玉手箱プロジェクト」を含めた見通しの説明を行って下さいました。

 11月21日(土)午前(珍しく土曜講座も模擬試験もない日です)には,両チーム合同で「ゴミの分別状況調査」も行う予定です。環境モデル都市・京都で学ぶ高校生として貴重な経験を積む機会ですので,“京都ならでは”“西京高校ならでは”の,まさに千載一遇の巡りあわせの中で,新たな発見や出会いを楽しんで取組を進めていただければと思います。
 プロジェクトチームの皆さんの活躍に期待しています!

[写真](部活等で出入りが激しく,写したときは人数が少なめでした)
 左: 2年生からの説明に1年生が質問する様子
 右: 浅利先生からの説明を聴く様子
 

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【インターアクト同好会】インターアクト地区大会に参加しました!

 本校インターアクト同好会(以下,IACと略します)の生徒8名(今回の参加者は,高校2名,附属中学6名でした。)は,日頃から全面的に御協力をいただいております京都西ロータリークラブ様の御支援のもと,11月14日(土)・15日(日)の2日間,国際ロータリー第2650地区2015〜2016年度「インターアクト地区大会」(奈良ロータリークラブ様が提唱しておられます「奈良市立一条高等学校IAC」がホストクラブとして企画・実施)に参加させていただきました。

 初日は,一条高校を会場に,まずは「体験学習」(奈良の伝統品である握り墨・柿の葉寿司・奈良筆の製作体験)をさせていただきました。古都奈良の文化に触れ,日本の伝統について考える良い機会となりました。夕食の後,「アクターの集い」が行われ,ゲーム等を通じて福井・滋賀・京都・奈良のインターアクター達との交流を深めました。宿泊部屋も他校生と同じ部屋でしたので,大いに語り合うことができました。

 2日目の午前は,奈良市立ならまちセンターを会場に,大会式典とオープンディスカッションが行われ,午後には一条高校の生徒の皆さん御案内のもと,ならまちを散策しながらのフィールドワークをさせていただきました。
 午前のオープンディスカッションでは,「温故知新」をテーマに,4名のゲストの皆様[花山院弘匡様(春日大社宮司)・中野聖子様(NPO法人なら燈花会の会会長)・筒井寛昭様(東大寺第221世別当)・増谷浩様(奈良YMCA善意通訳ガイド情報部長)]それぞれのお立場からの,「奈良・日本文化とグローバル社会の関係,グローバル社会で活躍するための心構え」等のお話をまずいただきました。その後,参加アクターたちとの熱心なディスカッションが行われました。
 午後のフィールドワークでは,初日の体験学習で製作した作品を奈良を訪れておられる外国人観光客の方々に差し上げ,英語で様々な質問をすることを通じて,日本文化を発信しグローバル社会に生きる人としての資質を高める体験をさせていただきました。また,ならまちの様々な魅力ある観光スポットを訪問し,日本の良さを再発見しました。
 フィールドワーク終了後は「全体会議」を行い,それぞれの活動内容を交流してまとめとしました。

 このような素晴らしい機会を御提供下さいました国際ロータリー2650地区のロータリアン・ローターアクターの皆様,そしてホストクラブとして御尽力くださいました奈良一条高校のインターアクターの皆様をはじめとする関係の皆様方に心から御礼申し上げます。
 本校IACでは,これからも中高生が連携し合いながら,奉仕活動を通じた地域社会・グローバル社会への貢献を続けてまいりますので,今後とも,活動に御理解御協力と御支援を賜りますよう,よろしくお願いいたします。


[写真]
 1枚目 アクターの集いの様子
 2枚目 オープンディスカッションの様子
 3枚目 興福寺でインタビューした外国人観光客との記念撮影


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【穂美月展】続報・本校の受賞生徒一覧を追加しました!

 11月9日に掲載しました市立高校「穂美月」展の入賞生徒が分かりましたので,記事に書き加えました。下のリンクをクリックして,御覧下さい。


  穂美月展の記事へのリンク

【海外FWグアムコース】3月にお世話になった学生ボランティアと旧交を温めました!

 11月14日「土曜活用講座」終了後の13時から17時まで,12期生(現2年生)海外フィールドワーク(以下,FWと略します。)グアムコース参加者有志と,3月にグアム大学でお世話になった学生ボランティアのGeoffrey AshfordさんとがReunion(同窓会)を行い,旧交を温めました。これは,現在岡山大学に留学中のGeoffreyさんが週末を利用して本校に遊びに来て下さり,実現したものです。

 2年4組のHR教室で一緒に昼食をとった後,校内のFW発表会で使ったスライド資料を見ていただきながらグアムで行ったFW活動を振り返ったり,校内のさまざまな施設を御案内したりしました。途中,茶道部の先生にも協力いただいてお茶室(西館1階「松韻庵」)にも入らせていただくことができました。日本の文化について学んでいるGeoffreyさんにとって,良い経験だったようです。

 その後,15時頃から二条城散策を予定していたのですが,時間が合わず,代わりに,京都国際マンガミュージアム(中京区烏丸御池上ル)へ行きました。
 生徒たちは,日本の文化において存在感を増しているマンガについて,身振り手振りを交えながらその“濃い”歴史を一生懸命英語で説明していました。また,漫画の原型である多色摺りの木版画の展示もあり,現代の漫画だけでなく,伝統的な技法を用いた美しい作品も多数鑑賞することが出来ました。

 参加した生徒は,「このReunion は急遽決まったものではあったけれども,グアムで大変お世話になったGeoffreyさんにもっと出来たことがあったかもしれないと思う。」と残念がっていました。しかし,同時に「話の内容は事前に準備したものではなかったので,かえって“友人としての本物の会話”の面白さや難しさを体験することができて良かった。」とも言っていました。互いに有意義な時間が過ごせたようです。

 今後もこういった温かい交流を続けて行ければと思います。Geoffreyさん,お忙しい中本校にお越し下さり,誠に有り難うございました!

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「京都賞高校フォーラム」に参加しました!

 第31回京都賞ウイーク・青少年育成プログラムの一環「高校フォーラム」(稲盛財団・京都大学の共催)が,京都大学百周年時計台記念館を会場として,11月13日(金)午後に行われました。京都市内を中心とする府内の9校から約450人が参加し,本校からも1〜3年生の希望者82名が参加しました。

 科学や文明の発展,また人類の精神的深化・高揚の面で著しい貢献をした方々に贈られる国際賞「京都賞」基礎科学部門の本年度の受賞者でいらっしゃいます,ミシェル・マイヨール博士(スイス・1942年生まれ・ジュネーブ大学名誉教授)による,「宇宙を読み解く:物理学という素晴らしい道具」と題する御講演でした。

 博士の受賞理由は,「太陽系外の惑星の発見による新たな宇宙像の展開への多大な貢献」です。博士が最初に発見した太陽系外の惑星は,「ペガスス座51番星b」という惑星です。生徒たちが校内の事前学習会で学んだ“ドップラー法”と“トランジット法”の原理を応用し,発見したことを実際の観測データを用いて解説されました。
 ペガスス座51番星bを観測すると,公転周期は4.3日と大変短いことがわかりました。それまでの惑星形成の理論では説明できず,信じられないと思ったそうです。
 そのような惑星がどのようにして形成されたのか,博士の研究はさらに進みます。コンピュータで惑星の形成過程をシミュレーションしてみると,回転するガスの円盤の中に暗いドーナツ状の構造ができることが予測されました。粘り強く観測を続けると,実際の夜空でも予測された構造の天体が発見されました。「この天体がシミュレーションのものと同じかどうかはまだわからないけれど,ファンタスティックな発見だった」と話されていました。

 博士の最初の惑星発見後,太陽系外の惑星は次々と発見されていき,「比較惑星学」という新しい学問分野が誕生しました。
 惑星が次々に発見されると,そこに生命は存在するのかが,気になります。私たち人類は,宇宙の中で特殊な存在なのか,それとも化学的な条件が整えば必然的に発生するものなのか,これを科学的に調べるにはどうしたらいいでしょうか。博士のアイデアは,惑星大気を観測することです。例えば,地球の大気にはオゾン層があります。オゾン層は植物の光合成で発生した酸素から作られたものです。植物の存在しない金星や火星にはありません。オゾンは,ある波長の光を吸収するので,その光が惑星大気から観測されれば,生命の証と言えるかもしれません。今後の研究の展望も含めて,予定時間を超過して生き生きとお話しくださいました。

 終了後の質疑応答では,まず西京高校の生徒が元気に手を挙げました。惑星が1つの場合と複数の場合で,主星の速度変化のデータのグラフにどんな違いが生じるか等について質問すると,博士は時間いっぱいまで説明してくださいました。マイヨール博士は,本当に宇宙物理学が好きで,研究に邁進されている姿がとても印象的でした。博士の姿は,西京生にとっても各々の夢を実現するための大きなヒントになったことでしょう。

【参加した生徒の感想です。】
 ・世界の第一線で活躍されている学者の方から,最新の研究内容や,
  「生命とは何か」といった問いまで,たくさんのお話を聞くことがで
  き,とても有意義な経験になりました。
 ・御講演では,系外惑星の発見方法,また地球外生命体の存在の可能性
  についての夢のある興味深い話を聞くことができました。普段高校で
  は学ばない天文学の話でしたが,物理や化学,さらに生物の話も絡ん
  でいて,一つの事象をとってもいくつもの学問が関わっていることを
  実感しました。
 ・自分の住む世界の外には,無限の可能性が広がっていると改めて感じ
  ました。容易な話ではありませんでしたが,校内スタッフによる事前
  学習で学んだことがとても役に立ち,楽しく聴けました。
 ・地球の外に目を向け,そして太陽系の外にまでも目を向けている我々
  人類は確かにすごいけれど,まだまだ分かっていないことが多く存在
  している。博士がおっしゃったように,エウロパの内部や火星に生命
  が存在した痕跡があるのかということや,さらに,人間という知的生
  命体は宇宙にとって“必然”なのか,はたまた“偶然”なのか等々・・。
  僕たちの世代が明らかにしなくてはならない問いは無限であるのだ、
  と感じました。

 生徒スタッフとして活躍した生徒のみなさん,講演に足を運び博士の御講演に耳を傾けた生徒のみなさん,「謦咳に接する」という言葉がありますが,テレビの画面や活字越しではなく,先生のお人柄を感じながらの本当に貴重でかけがえのない経験ができたことと思います。今日の講演で得たものを自からの糧として今後の学校生活や人生に活かし,積極的に「自らの情熱に従ってチャレンジ」し続けていってほしいと思います。お疲れ様でした!

[写真]
 1段目 左:会場入口看板 右:入場前の様子
 2段目:マイヨール博士
     (右の写真中央で立っている生徒は,質問中の西京生)
 3段目 左:博士を囲んで,代表生徒との記念撮影
       (花束贈呈者[左側]は,本校2年山河さん)
     右:参加生徒集合写真
 4段目:本校スタッフ集合写真

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京都市立中学2年生対象「市立高校グローバルフェスタ2015」受付を開始しました!

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 12月19日(土)13時から16時まで,本校を会場として,「市立高校グローバルフェスタ2015」が開催されます。
 このイベントは,京都市立中学校2年生の希望者を対象に,市立高等学校それぞれの特色ある授業を体験することで,“高校での学びの魅力”や“自己の将来の生き方”について考える契機にしていただきたいということから始まったものです。
 申込受付は,本日(11月16日[月])16時から開始しております。ぜひ御参加ください!

 なお,本校の体験授業のテーマは,「あなたの街に,みんなが笑顔になるハンバーガー屋さんを作ろう!」です。グループワークを通じて,ビジネスアイディアを作り上げます。ディスカッションする楽しさを体験して下さい! 各グループには,本校1年生の生徒も,ファシリテーターとして参加します。

 *ファシリテーター:
  「調整役」「促進者」の意味。議事進行やセッティング等を担当する
  が,会議中に自分の意見を述べたり自ら意思決定をしたりすることは
  なく,利害から離れた客観的な立場から適切なサポートを行う者。

[申し込み方法]
 下記のページをクリックして,「市立高校グロ−バルフェスタ2015のご案内」から「申込フォームへ」にすすんでください。

 →市立高校グローバルフェスタ2015 

2015年「EUがあなたの学校にやってくる」フランス総領事による特別授業を行いました!

 11月12日(木)7限目(LHR)の時間を利用して,15時20分から16時10分まで,7階大講義室にて,1年生全員を対象に,在京都フランス総領事シャルランリ・ブロソー様による特別授業を行いました。

 この事業(EUがあなたの学校にやってくる)は,駐日欧州連合(EU)代表部が,在日EU加盟国大使館の協力を得て実施するもので,EUが重視しておられる市民交流に焦点を当てたプロジェクトです。
 平成19(2007)年から毎年開催されており,EUの成り立ちや今日の世界で果たしている役割のほか,EU加盟国の多種多様な歴史や文化などを紹介することで,青少年の海外に関する知識を広める機会を提供して下さっています。第1回以来の訪問校は約800校,この授業を受けた生徒は延べ約34万人にのぼります。(本校には,平成20年5月8日に,フランス大使館から,公使のクリストフ・プノ氏が御来校下さり,当時の1年生[第6期生]に特別授業を行って下さっています。)
 今年度は,11月9日から13日まで,EUとその加盟国の在日外交官41名(駐日大使11名を含む)が,全国54の高等学校で延べ約24,000人の高校生に対して,EUおよび出身国について授業を行って下さいました。

 総領事様は,秘書の方を帯同され,少し早めに学校に御到着下さり,学校の概要説明や,施設の状況及び1年生の授業の様子の御視察の後,特別授業に臨まれました。

 生徒たちは,事前にいただいていましたEUについての資料を手に,秘書の方の同時通訳により,総領事様からの特別授業を受けました。

 欧州連合条約に基づく,経済通貨統合,共通外交・安全保障政策,警察・刑事司法協力等のより幅広い分野での協力を進めている政治・経済統合体であるEUは,加盟国が6か国から現在28か国に拡大し,総面積は約430万平方キロメートル(日本の約11倍), 総人口は約5億人(日本の約4倍)を数えます。「シェンゲン協定」(昭和60[1985]年にルクセンブルクのシェンゲンで署名された,共通国境管理の漸進的撤廃に関する協定。平成11[1999]年に発効したアムステルダム条約により「EU条約」に統合されました。・・・11月5日に生徒全員を対象に校内各クラスで行いました事前学習会でも取り上げられていました。)等により,EU加盟国間では,人・物・サービスおよび資本が,それぞれの国内と同様に,国境や障壁に妨げられることなく,自由に移動することができる単一市場が形成されています。
 また,EUの通貨「ユーロ」(現在,EU加盟国のうち,19か国が導入)についても,紙幣はどの国でも同じデザインですが,硬貨は「共通デザイン」が施されている面と,発行国独自のデザインが施された面とがあること等を,画像を示しながら説明して下さいました。

 その他,「世界の中のEU」として,
 ・すべての人々にとってよりよい世界にするために世界最大の開発援助
  を提供し,専門家の派遣もしていること
 ・世界の安全を守るために平和構築にも取り組んでおり,部隊の派遣も
  していること
 ・世界最大の人道援助を提供し,緊急事態に対応するため,EUの資源
  を即時に動員する準備があること(東日本大震災の際の支援の様子に
  ついてもお話しして下さいました。)
 ・環境,気候変動,エネルギーの面では,世界規模の持続可能な開発促
  進のために主要な役割を果たしていること(今年はCOP21[国連気
  候変動枠組条約第21回締約国会議]がフランスのパリで開催されま
  すが,開催記念プロジェクトとして京都−パリの若者同士で計画され
  ています「エコ玉手箱」の企画で本校からも生徒有志が取組を進めて
  いることについても触れて下さいました。)
 ・EUと貿易・・・世界最大の経済圏(世界のGDPの20%以上を占め
  る)であり,EUと世界の雇用に貢献していること

等もお話しして下さいました。そして,

 ・EUと日本・・・「民主主義」「人権」といった基本的価値観を共有
  しており,戦略的パートナーシップ協定(SPA)や自由貿易協定(FT
  A)等のもと,各方面において関係・協力が強化されていること
 ・研究,イノベーションにおける協力関係・・・「ホライズン202
  0」(800億ユーロ規模の研究イノベーション計画)や「ユパン」
  (EUPAN・・・研究とイノベーション分野における日本とEUとの
  協力を象徴するために誕生したロボットの愛称)の紹介
 ・ヨーロッパ留学のすすめ・・・質の高い高等教育,「エラスムス+」
  (EUでの勉学や研究を支援する奨学金),「欧州留学フェア(EHE
  F)」(欧州の高等教育機関の代表者から直に話を聞くことができる
  イベント)の紹介
 ・EUフィルムデーズ・・・EU加盟国大使館・文化機関が提供する,
  各国の作品を一堂に上映する映画祭。(今年は東京[5月29日〜6
  月21日]と京都[7月1〜12日]で開催)

等についても御紹介になり,予定の時間を大きく超えてお話し下さいました。

 終了後の質疑応答では,「フランスの伝統行事で,日本でもっと知ってほしいものはありますか。」という質問に対して,「ガレット・デ・ロワ(galette des Rois)」を紹介して下さいました。フランス語でgalette(ガレット)はお菓子,rois(ロワ)は王様,「王様のお菓子」という意味だそうです。1月まで続くクリスマスの行事で,1月6日の年始に食べる直径50cmほどの円形のパイの中に一つだけ「フェーブ」が入っており(昔は乾燥したそら豆を入れたそうですが,今では陶器や金属製の飾りが使われています。),家族や友人,仲間たちが集ってお菓子を切り分け,フェーブ入りが当たった人は,王冠(紙の王冠がついているそうです)をかぶって祝福を受け,その日は主役として回りの人に命令ができるのだそうです。総領事館でも毎年行われており,「ぜひ来てください。」とおっしゃっていました。
 また,新しい行事として,音楽の祭日「フェット・ド・ラ・ミュージック」(6月21日を中心に開催される,プロ・アマを問わず参加できる音楽イベント)や「ニュイ・ブランシュ(白夜祭)」(パリ市が10月の第1土曜日に行う一夜限りの現代アートの祭典。パリの姉妹都市・京都でも,日仏の現代アートを無料で楽しめる「ニュイ・ブランシュ KYOTO」が市内38会場で行われました。)についても御紹介下さいました。さらに,左京区北白川にある「フランス国立極東学院(EFEO)」(フランス教育省の研究センター)についてもお話し下さいました。
 もう一つは「EUの会議で大変なことは何ですか」という問いに対して,「最大の壁は“言語”です。」とおっしゃっていました。(会議の際に各国の言語を訳すため,多くの通訳者が必要)

 特別授業終了後は,代表生徒(14名)と約20分間にわたる懇談の場も設けて下さり,パリジャンでいらっしゃる総領事様に「パリのおすすめスポット」を伺ったり,フランスのエネルギー政策について質問したりと,貴重な時間を持つことができました。

 生徒の感想です。
 ・EUについてたくさんのことを詳しく知ることができました。例え
  ば,環境政策や平和に向けた取組,経済援助のこと等,知らなかった
  こともたくさんあって,大変勉強になりました。
 ・日本にもEUとつながれる所が意外と多くあるのだなと驚きました。
 ・留学プログラムに興味があるので,大学に入ってから参加したいと思
  いました。
 ・初めての同時通訳による講演で,フランス語の心地よい響きにテンシ
  ョンが上がり,集中して聴けました。
 ・フランスの行事や文化のことも聞くことができて,良かったです。
  京都でも行事が行われていることを初めて聞き,知らなかったので,
  もっといろいろな方面に視野を広げられたらいいなと思いました。

 EU加盟国の中でも,京都市はパリ市と昭和33(1958)年に「友情盟約」を結んで親交を深める等,フランスとは長い交流の歴史の積み重ねがあります。また,今月末に行われます「エコ玉手箱」の企画(COP21開催を記念したパリと京都とを結ぶ若者参加型の取組)に本校の有志生徒が参加することでもあり,まさに時宜に適った大変意義深い特別授業となりました。

 お忙しい中御来校・御講演下さいました在京都フランス総領事シャルランリ・ブロソー様,通訳及び事前調整等の労を担われました秘書室北川様をはじめ,駐日EU代表部広報部の皆様など,お世話に与りました関係の皆様方すべてに厚く御礼申し上げます。誠に有り難うございました。


[11月15日追記]
 パリ中心部と近郊で11月13日夜(日本時間14日早朝),テロ事件が発生しました。犠牲になられました方々に心からの哀悼の意を表しますとともに,負傷されました方々,御家族にお見舞いを申し上げます。

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 1枚目 特別授業の様子
 2枚目 懇談会の様子

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トビタテ!留学JAPAN【高校生コース】第1期生事後研修会に本校生2名が参加しました!

 11月11日(水)10時から17時まで,株式会社ベネッセコーポレーション大阪支社(大阪北区中之島)にて,平成27年度官民協働海外留学支援制度(通称:トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム)【高校生コース】第1期派遣留学生事後研修会(秋季)が行われ,本校生2名が参加しました。

 この制度は,平成26年からスタートした大学生・高校生の海外留学をサポートするプログラムで,高校生は今回が第1期生です。全国218校514名の応募者から,書類選考及び面接試験を経て,161校303名(男子85名・女子218名)が選出されました。本校からも2名(1年・2年各1名ずつ)の女子生徒が選ばれ,7月26日(日)から8月11日(火)までの日程でアメリカ合衆国デンバーに短期留学しました。

 今回の事後研修会の参加対象者は10月12日(月・祝)までに帰国した派遣留学生で,10月29日(木)から11月20日(金)までの日程で,東京・大阪をはじめ全国7会場で実施されています。(大阪会場では,近畿圏を中心とした派遣留学生67名が参加しました。)

 研修会では,「相互に学び合いながら自らの留学体験を言語化し,多面的に意味づけることができるようになる」「トビタテ!留学JAPANのエヴァンジェリスト(伝道師)活動を具体的にイメージする」「未来と世界に向けたネクスト・チャレンジを明確化する」ことを目的として,午前の部は留学を振り返って『感じる』・『つながる』ことを,午後の部では,留学体験を外に向けて『発信する』ことをテーマに行われました。

 午前の部では,この研修会の目的を明確化したあと,まず,アイスブレイキングのためのアクティビティを行いました。例えば,「サイレントウォーク」では,今回自分が経験した留学の内容と写真をまとめたプリントを持って部屋を歩き回るのですが,声は出さずに,プリントの見せ合いと相手とのアイコンタクトのみで交流する,という活動を行いました。
 その後,グループを作って自己紹介を行い,自分の留学のミッション(目標)とその自己評価・達成度を紹介し合いました。発表者以外は付箋に感想を書いて発表者に渡して意見交流し,留学で学んだことをシェアしました。
 その他にも,船橋力氏(トビタテ!留学JAPANプロジェクトディレクター)によるビデオ講義や2020年の自分たちを想定してインタビューをし合う活動などを行いました。

 午後の部では,3人でグループを作り,協力して「トビタテ!留学JAPAN」の魅力を紹介する7分間のプレゼンテーションを考えました。模造紙でポスターを作り,他のグループの参加者を“留学に興味がある高校生の聴衆”として想定してプレゼンテーションを行いました。
 研修会の最後には『トビタツ!NEXT宣言』と題して,一人一人が立てた今後の目標を紙に書き,その紙を持って部屋を歩き回り,朝の「サイレントウォーク」とは打って変わり,出会った人にしっかりと声を出して目標を宣言し合い,互いの目標を共有しました。
 語学留学だけでなく,スポーツ分野,芸術分野での留学,ボランティア活動参加型の留学など,さまざまな留学を経験した高校生同士が交流し,経験を共有し,刺激し合う密度の濃い研修会となりました。

 参加生徒の感想です。
 ・同じ国に行っていても全然違う体験をしていて,聞いていてとても楽
  しかったです。それぞれの人が留学で大変だったことや楽しかったこ
  と,学んだことなどを共有し,自分の学びをより深めることができま
  した。
 ・今回の事後研修に集まったメンバーは全員留学を終えているというこ
  ともあって,様々な国へ行き,様々な経験をして来た人達の話が沢山
  聞けて楽しかったです。改めて自分が海外でして来た経験の大切さや
  貴重さを認識することができました。

 参加した神戸さん(1年),山中さん(2年),「高校生コース第1期生」エヴァンジェリスト(伝道師)として校内や他校の皆さんにもどんどん海外体験の魅力を発信するとともに,目標実現に向けて今後ますます活躍されることを期待しています!

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「京都賞高校フォーラム」事前学習会を行いました!

 11月11日(水)16時40分から,4階会議室にて,「京都賞高校フォーラム」事前学習会を行いました。
 この学習会は,来る11月13日(金)午後に行われます京都賞高校フォーラム(基礎科学部門受賞者ミシェル・マイヨール博士による御講演「宇宙を読み解く:物理学という素晴らしい道具」)に参加する1年生を中心とする生徒たち(スタッフを除く62名)に向けて,事前に知っておくとよい内容を,20名の生徒スタッフ(1年生15名,2年生5名)がパワーポイントの資料を用いて発表するというものです。

 生徒スタッフは各チームに分かれて入念な下調べと打合せを行い,「京都賞の歴史や過去の受賞者」「博士の生い立ちやこれまでの功績」「宇宙科学の基礎」「博士の研究内容」という4つの柱立てで発表を行いました。
 参加した生徒たちは,前半では京都賞の理念やこの賞が世界的にも権威のある国際賞であること,また博士の御経歴やジュネーブ大学について,などを中心に学びました。
 後半では,マイヨール博士が初めて見つけられた惑星であるペガスス座51番星b(51Pegasib・地球から約50光年)や惑星を観測する方法(ドップラー法[質量を測る]とトランジット法[半径・体積を測る])の概要,まとめとして博士の功績(ドップラー法で用いる分光器の開発に貢献・系外惑星の発見・系外惑星の観測や地球外生命体など新しい研究領域の拡大)についてスタッフからの説明を聞き,約40分に及ぶ発表が終わりました。
 努力の甲斐あってスタッフは自信をもって発表し,聴いている参加者もしっかりとした意識を持ってその内容を受け取ることができました。また,終了後の質疑応答ではスタッフがこの事前学習会のために作った資料についての質問が飛ぶなど,「話し手」「聞き手」ともに同じ聞くからにはしっかりと博士の業績を理解して臨みたい,という思いがよく伝わるひと時となりました。

 高校フォーラムに向けて,機運を高める非常に良い場になったのではないかと思います。博士の御研究内容を知ることはもちろんですが,そのお人柄や知性,情熱をしっかりと感じるとともに,同じ会場に集まった同世代の若者たちのパワーや勢い等も感じるべく,一人一人がセンサーの感度を最大にしてその場に臨んでほしいと思います。
 生徒スタッフの皆さん,お疲れさまでした!

[写真]
 1枚目 前半の説明
 2枚目 後半の説明と質疑応答

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【ESS】府スピーチコンテスト南ブロック予選通過!

 11月7日(土)14時から,龍谷大学大宮学舎の東黌にて,第8回京都府高等学校スピーチコンテストの「南ブロック予選」が行われました。このコンテストは,「国際化時代に生きる高校生が自分の考えを英語で伝える力を伸ばすとともに,英語を話すこと及び聞くことに対する関心を高めること」「府内高校等における英語教育の振興を図ること」を目的として行われているものです。
 本校からは竹添万夏さん(1年生)が出場し,応募者16名の中から,京都府大会本選に出場する8名に選ばれました。
 スピーチのタイトルは「A journey I had in US」で,彼女自身のアメリカでの経験から感じたことや学んだことを,分かりやすく,そして堂々と伝えることができました。
 京都府大会本選は,今週末(11月14日[土])の午後1時から,龍谷大学付属平安高等学校を会場に行われます。北ブロック代表(6名)と南ブロック代表(竹添さんら8名)の合計14名の中から,近畿大会に出場する優秀者2名が選ばれます。
 近畿・全国大会出場を目指して,頑張って下さい!

[写真]
 左:スピーチ中の様子   右:表彰式後,賞状を手にして
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全日制
11/19 2年保健学習会
11/25 3年後期考査 1年2年月4567
午後後期球技大会
京都市立西京高等学校
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