京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/04/19
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2年生「献血セミナー」を受講しました〜「京都市シェイクアウト訓練」も同時実施

 3月11日(水)9時から,7階大講義室において,2年生全員を対象に「献血セミナー」を行いました。この日は「東日本大震災」が起こった日でもあり,また「京都市シェイクアウト訓練」がセミナー開催中に行われることから,この訓練も同時に取り組み,発災時に命を守る行動をとることの大切さやその注意点についてもお話しいただくこととしました。
 講師は,京都府赤十字血液センター献血課の,献血係長澤村 大様と,献血課主事の野口友理子様のお二人です。
 まず,「日本赤十字社」について。「赤十字」(国によっては「赤新月」や「赤水晶」を使います)マークの意味や,「苦しんでいる人を救いたいという思いを結集し,いかなる状況下<究極の状況は,戦争や大災害[地震・噴火]等>でも,人間のいのちと健康,尊厳を守る」という日本赤十字社の使命をはじめ,代表的な事業(病院・看護婦等養成・災害救護・献血・社会福祉),血液センターの業務(献血の受入,検査・製剤,血液の供給)等についてわかりやすくお話し下さいました。
 次に,「献血の必要性」について,DVDのビデオ映像を約10分間視聴した後で説明をして下さいました。基本的に血液は人工的には作り出せず,長期保存することもできません。(有効な期間は,血小板成分献血は採血後4日間,全血献血は21日間,血漿成分献血は−20度で冷凍して1年間だそうです。)医療現場では毎日血液製剤が使用されており,毎日適当な量の献血が必要となります。(京都府では1日あたり310人分)輸血が最も多く行われるのは病気の治療で,実に80%以上が用いられていて,そのうち約40%が白血病を含むガンの治療に使われています。
 そして,「献血の流れ」についてスライド資料を使って紹介した後,「献血の今」(献血を取り巻く状況)についてお話し下さいました。若年層の献血者が減少傾向にあり,一方で輸血を受ける患者は50歳以上が多い現状から,ピーク時には全国で100万人分の血液が不足するおそれがあるそうです。

 ここで,一旦「東日本大震災」当時の状況やどのような活動をされていたかについて,実際の写真を示しながらお話し下さいました。そして,9時30分となり,シェイクアウト訓練開始です。会場の大講義室はシートピッチが狭いので,低い姿勢を即座には取りづらかったようですが,それでも上着やひざ掛けを頭にかぶせてしゃがむなど,工夫して訓練に取り組んでいました。
 澤村様からは「少し時間が掛かっていたが,まず命を守る行動をする,ということが大切。大したことはないだろう,と思って何もしないというのはだめ。また,出入口が変形して開かなくなることがあるので,出口の確保も重要である,など,的確なアドバイスをいただきました。

 東日本大震災当時,京都でも献血者が急増したそうです。被災地に実際に行ってボランティア活動をすることだけが支援ではない,ということがよくわかりました。一方で,血液は長期保存ができません。供給の偏りが出ないよう,当時,「少し時期をずらしてお越しください」と呼びかけることもあったそうです。血液センターのホームページには,血液型別に「現在の在庫状況」が示されています。各自でしっかりと状況を判断した上で,ベストの時期に協力するように心掛けていければと思います。
 そして,「知ることも,伝えることも,献血への協力」です。今日お話しいただいたことを,少しでも広めていければと思います。
 
 折しも,この記事を掲載する当日(14日)から,「第3回国連防災世界会議 仙台」が開催されています。命や健康を守る取組,発災時の対処の仕方等についてふだんから考え,準備を進めていくようにしていきましょう。


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 上段 左 会場の様子
    右 赤十字マークのいろいろ
 中段 左 説明の様子
    右 東日本大震災当時の様子
 下段 左 シェイクアウト訓練で「身を守る行動」をしているところ
    右 代表生徒からの謝辞


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ノーベル物理学賞受賞者・天野浩先生の講演会を聴講しました!

 3月5日(木)午後3時から,京都工芸繊維大学センターホールにておこなわれました,天野浩先生講演会(昨年のノーベル物理学賞受賞者・名古屋大学教授)に,本校生4名も参加しました。(この日,1年生は海外フィールドワーク直前,2年生は学年末考査中という参加しづらい日ではありましたが,学術研究に特に深い興味関心を持つ生徒が応募してくれたものです。)
 天野先生は,「京都工芸繊維大学ベンチャーラボラトリー成果発表会」のゲストとして,本校生徒をはじめとする高校生や大学生約600人を前に,1時間にわたってお話し下さいました。

 演題は「次に受賞する人へのメッセージ」。
 講演の前半では,“ただのおっさん”がノーベル賞をとるとどうなるのかをつかみに,天野氏独特のユーモアに富んだ語り口で受賞式前後の話をされました。ノーベル賞受賞と同時に文化勲章も授章されることは,今後のために知っておいてくださいとのこと。日本の代表として授賞式に出席すべく用意した天野先生の衣装よりも,奥様の着物の方が2桁額が高く,大学に借金をして用意されたそうです。式典の期間はNobel Weekと呼ばれ,随所に細やかな工夫なされていたそうです。実際の授賞式以外にもイベントが企画され,例えば,ストックホルム科学イノベーション高校では,プログラム言語であるC言語の授業があるとか。天野先生ご本人もこれには驚いておられました。また授賞式本番では,極度の緊張から段取りを全て忘れてしまい,さらに晩餐会では,隣席のスウェーデンのシルビア王妃から語り掛けられた英語も全く頭に入らなかったとのこと。高校生,大学生の聴衆に向けて,「英語はちゃんと勉強しておくべきですよ」と,経験を踏まえておっしゃいました。
 後半では,青色発光ダイオード(青色LED)の材料として用いられる半導体,窒化ガリウム(GaN,gallium nitride)について苦労談を織り込みながら,作成できるまでの研究の過程とその専門的な内容を,非常に噛み砕いて分かりやすく話されました。
 人類の灯りの発明を歴史的に順に辿ってみれば,1878年に開発された黒体輻射の原理で発光する白熱電球は1ワット当たり20ルーメン(20lm/W)以下,1925年に開発された原子の光を実現した蛍光灯はストークスシフトの損失分により1ワット当たり80ルーメン(80lm/W)以下,そして,1999年に製品化された白色LEDはジュール熱による損失のみで非常に効率が良く,1ワット当たり160ルーメン(160lm/W)以上とのこと。ちなみに照明で用いられる白色LEDは光の三原色の原理から発光させているわけではなく,黄色の発光体と青色LEDによって白色光を作っており,壇上で実演もされました。全ての原子炉を停止させている現在の日本で,白色LED照明は省エネルギー対策の一つとして注目されており,日本の照明LED化率は2013年で50%,2020年までに70%を超えるだろうと推測されていました。
 実は,青色LEDは,1971年にソ連(当時)の物理学者ジャック=パンコフ氏が世界で初めて発表しました。当時はN型GaNを作ることはできましたが,P型GaNは実現できず,非常に高価で効率が悪いため,実用化はされなかったのです。GaNを直接作ろうとすると,45000atm,セ氏2530度の環境での生成が要求され,これはダイヤモンドを生成する環境(52000atm,セ氏1200度)と比較してもかなり困難なことです。よって,化学反応で作ることになるのですが,サファイアを基盤に生成しようとするも格子不整合の関係によりうまくいかず,試行錯誤と工夫をする毎日だったそうです。そもそもGaN作成装置は市販で買うと1億円は下らないのですが,当時の大学の研究室予算は300万円で,購入するのはとうてい不可能です。そのため,赤崎研究室では装置を手作りすることから始まりました。装置作成後は一日5〜6回の実験をしておられましたが,なかなか綺麗な結晶ができずに苦心しておられたそうです。創意工夫と新たな技術を周辺の分野や先輩からいただきながら,ようやく低温バッファ層技術の発見により,これまでよりも断然綺麗なGaNを生成することに成功されました。当時の大学での研究の様子,学会での発表の裏話や,技術を確立するに至った毎日の積み重ねなどを伝えられ,その場にいた大学生や教員,教授は大いに共感とともに,高校生は憧れや研究に対するおぼろげなイメージを描きながら聴講していました。
 このような基礎物理学の研究成果が,工業,商業ベースに乗り,今や国内問わず全世界規模で恩恵を与えています。例えば,今の学生はゲームボーイや携帯画面がモノクロだったことなど知らないでしょうが,それから10年足らずで画面がフルカラーになりました。また,モンゴル大使に喜ばれたことがあるというエピソードも紹介して下さいました。それは,白色LEDができたことで,全国民の80%が放牧生活を営むモンゴルの子供たちが,夜,勉強したり本を読んだりすることができるようになったとのことです。・・・これらは数あるエピソードの中でほんのわずかの例ですが,基礎科学研究を志す子供たちに勇気と希望を与えたことでしょう。
 最後に,聴講する我々に向けて,次のメッセージで御講演をしめくくられました。
   『一生懸命に考えること。研究テーマを見つけたら,
    それに向けてあきらめずに邁進してほしい。』

 力と熱意のこもった講演であっという間に時間が過ぎ,質疑応答の時間も十分に取れないほどでしたが,本校の二社谷一樹君(2年生)が自己紹介を簡潔に述べた後,次のようなの疑問を天野先生にぶつけました。
 「窒化ガリウムの基盤となるサファイアは宝石なのだから,地球上での存在量が少ないのではないですか。」
 講演の中で「研究費のやりくりに四苦八苦」というくだりを聞いていたので,宝石という希少で高価な物質を,何年にもわたってかなりの回数の実験に使用されていたのが疑問だったようです。天野氏からすれば,高校生が自分の基礎研究の内容を理解した上で的確な疑問を発してくれたことに驚き,また感心もしておられる様子でした。
 「先ほどの言い方では誤解が生まれたようで申し訳ない。」という前置きののち,彼の質問に丁寧にお答え下さいました。サファイアはAl2O3でアルミニウムの酸化物であり,地球上で枯渇の心配はないとのこと。それよりも手に入りにくいのは金属ガリウムなのですが,最近はリサイクルをすることで効率よく再生する仕組みが築かれていて問題はない,とのことでした。

 先生ご自身の穏やかでユーモアあふれるお人柄がにじみ出ていて,研究内容も噛んで含めて語っていただけた,将来の研究者に向けた期待と夢に溢れた講演でした。基礎科学分野の研究は本当に地味で,粘り強さと不屈の意志が不可欠ですが,それを乗り越えたところで社会に役立つ成果に辿り着くことができるのだと,改めて思いました。
 
 天野浩先生,分かりやすく,心震えるご講演をありがとうございました。
未来の研究者よ,夢と希望を抱き,ただひたすらに進み続ける強い意志を持て!

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本校が全国車いす駅伝の選手休憩所となりました。

 本校本館及び西館前のスペースが,本日(3月8日[日])に行われた第26回全国車いす駅伝競走大会の選手休憩所・練習場所となりました。
 正門を入ったあたりから西館のメモリアルガーデン付近までを,第4中継所(西大路御池交差点)からスタートする第5区の選手の皆さんが待機・練習される場所として,例年御利用いただいています。
 本日は天気にも恵まれて多数の応援の中,西大路御池の中継所では,どのチームもすごいスピードでタッチし,次につないでいました。(タスキは使わず,選手同士のタッチでリレーしていきます。)
 各チームとも,怪我なく最後まで走り切って下さい。

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 上段:休憩・練習場所となった本館前の様子
 下段:西大路御池の中継所の様子
    (左は京都Aチームの中継の場面)
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入学予定者登校日(第1回)オリエンテーション等を行いました!

 3月7日(土)9時30分から,7階大講義室にて,前期選抜で見事合格された高校からの入学予定者に対して,第1回招集日ということで,オリエンテーション等を行いました。
 村上校長の挨拶の後,13期生となる新1年生学年主任の富永先生から,「合格してほっとしていることと思うが,いつまでもほっとし続けていてはいけない。新たなスタートをいい形で切れるように,この春休みの過ごし方がとても大切である。」「学校中心の流れに乗って着実に学習をすすめ,3つの『C』(Communication,Collaboration,Challenge)の中でも特にChallengeを意識して頑張り,3年間で人間的にもしっかりと成長してほしい。」と注意と激励の言葉がありました。
 司会で教育企画部長の景山先生からの「高校での学習内容は,中学までと違って”スピード・レベル・ボリューム”が段違いである。」というお話の後,「春休み中の課題」について,各教科の担当者から説明しました。英語科からは「気が早いようだが,君たちが3年後にどうなっていたいか,想像しておくことが大切。卒業時には大学レベルの英文テキストを読み込める力をつけてほしい。そのためには,この春から”Head Start”を切ってほしい。」として,課題の内容について説明しました。国語科からは,「課題の中に新書を1冊読むというのがあるが,これは,今後の読書への入口として設定している。読んでいくうちに話題に関する知識や引き出しがつながってくるようになる。いろいろと読み進めて,知識をつなげるように心掛けてほしい。」と,課題に込めた意図と期待を説明しました。数学科からは,「中学校の数学との違いは”論理”。春休みの課題を解くときも,解答の筋道をしっかりとノートに書くように心掛けること。」と注意がありました。
 生活指導部長の中村先生からは,「今日のオリエンテーションで繰り返し言われているのは,自立と自己責任,そして<準備>の大切さ。」と,高校生になるにあたっての自覚を求め,部活動への積極的な参加も呼びかけていました。
 その後,海外フィールドワークの概要説明や「学習合宿」(1年生入学直後に実施)の委員募集があり,多くの生徒がその呼びかけに応えて委員に名乗りを上げていました。
 全体への説明終了後,制服の採寸等を行い,第1回招集日の日程を午前中ですべて終えました。
 次回の入学予定者登校日には,内進生と外進生とが一堂に会します。元気に登校して下さい!

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 全体への説明の様子

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1年生海外フィールドワーク結団式を行いました!

 3月5日(木)8時50分から,海外フィールドワーク(以下,「FW」と表記します。)の結団式を行いました。生徒FW委員会を中心に,一人一人がこれまで入念な準備をしてきましたが,いよいよ8日(日)に出発です。
 まず,村上校長から「フィールドワークでは,日本国憲法とはじめとする日本の法体系の外に行き,異なる価値観・文化・モラルの中に君たちは入っていくことになる。まず,それをしっかりと意識すること。そして,現地で君たちは予想以上に自分たちの感覚を揺さぶられるはずなので,その<違い>を学び,文化の多様性を受容してほしい。最後に,何よりも,安全確保・生命を最優先する,ということを徹底すること。集団・全体の場では,学校として判断したことに従ってほしい。グループで行動している場合は,危ないなと思うところには決して近づかないこと。身の安全には十分注意しながら,精いっぱい活力あふれる活動をして下さい。」と挨拶がありました。
 各担当の教員からは,最後の注意事項伝達や,「<氣概>があれば何とかなる」「FWは,2年生のEPIIで深めるための軸になるものであり,答えのない学びに挑戦するチャンス。これまで積み重ねてきた準備をもとに積極的に取り組み,しっかりと楽しんでほしい。」などと激励の言葉が贈られました。また,生徒FW委員会の代表生徒たちからも,注意事項や連絡事項の伝達などがありました。
 全体での結団式の後,各コースに分かれて最終の打合せ会を行い,フィールドワーク委員による進行のもと,それぞれの活動予定や交流会の進行等について確認を行いました。
 現地での取り組み状況は随時このホームページでもお知らせいたします。各コースとも大きな成果を収めて,全員無事に行程を終えてほしいものです。

 ※なお,明日は定時制の中期選抜検査実施に伴い,「生徒登校禁止日」となっています。1・2年生とも間違えないようにして下さい。

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1枚目 結団式の様子
2枚目 コースごとの最終打ち合わせの様子
    (4段目右は,午後に行われた出発前最後のFW委員会の様子)
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1年生海外フィールドワークの直前準備を行っています!

 学年末考査が昨日で終わり,本日(3月4日[水])1〜4限の時間をすべて使って,海外フィールドワーク(以下「FW」と略します)のコース別打ち合わせを行いました。
 生徒たちは7階大講義室や6階エンタープライズ演習室等,コースごとに分かれ,まずは完成したばかりのコース別「しおり」を受け取りました。生徒たちは手に取るやいなやページをめくり,嬉しそうに目を通していました。その後,FW委員を中心に全体行程やルール等の読み合わせを行い,細かいところまで確認していました。また,昨年度の写真やテレビで放映された番組を見たり,現地での服装やマナー等の最終確認も行ったりしました。また,班別行動の行程確認やシミュレーションを行い,「早く行ってみたいという気持ちとともに,改めて自分たちがすることに対しての<責任>を痛感した」と生徒たちは言っていました。
 また,現地での交流内容の確認やリハーサルを行うコースもあり,「早く現地の人たちと交流したいという意欲が高まった」という声も聞かれました。
 午後は,各コースのFW委員による打合せ・準備作業や教員のみの「付添団会議」も行いました。いよいよ迫ってきたFW。明日は「結団式」です。これまでの準備の集大成として,出発当日までさらに準備を重ね,万全の態勢で出発してほしいと思います。
 ガンバレ! 12期生。

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エンタープライジング科第10期生卒業式を挙行しました!

 3月2日(月)午前10時から,本館7階の京一商西京メモリアルホールにて,平成26年度卒業証書授与式を挙行しました。晴れの卒業式に臨んだのは,自然科学系コース178名,社会科学系コース108名,総計286名(男子136名,女子150名)のエンタープライジング科第10期生です。彼らは,学校創立第127期生,西京第67回生となる生徒たちです。

 卒業証書授与に続く校長式辞で,村上英明校長は,本校学術顧問で昨年のノーベル物理学賞を受賞された赤崎勇先生(名古屋大学特別教授)が生き延びるだけで精一杯の戦前戦後の混乱期に学問や研究への情熱を失わず,極めて困難な研究に敢えて挑戦してこられ,人類史上に残る大きな業績を挙げられたことを紹介し,平成21年に京都賞を受賞なさった際に本校で行っていただいた「若い人に」と題する講演会の中でお話し下さった5つのこと(夢[やりたいこと,目標]を持とう/失敗を恐れない/一旦決めたことは,最後まであきらめない/疑問[好奇心]を大切にする/輪[仲間,友達]を広げる)から,ここで学んだ「エンプラ魂」を心に,多くの仲間たちと輪を広げ,ますます厳しくなっていく社会の荒波に立ち向かっていってほしい,とはなむけの言葉を贈りました。そして,赤崎先生が松下電器産業株式会社東京研究所で研究をされていたころに感銘を受けられたサミュエル・ウルマン(アメリカの実業家)の詩「青春」(研究所に,創業者である松下幸之助氏の直筆で書かれた詩が掲げられていたそうです)の一節「青春とは心の若さである/信念と希望にあふれ/勇気にみちて/日に新たな活動を続ける限り/青春は永遠に/その人のものである」を紹介し,「皆さんの今後の活躍に期待します」と激励の言葉でしめくくりました。

 また,祝辞の中で,PTA会長森田圭美様から「皆さんは,“こんな高校生活を送りたかったなあ”とうらやましく思うほど本当に輝いていた。これまでは同質な中で生活してきたと思うが,これからは年齢も国籍も幅広い”多様性の世界”に旅立っていく。これから先,志すものに取り組む中で無力感に苛まれることもたくさんあると思うけれども,そんなとき,ないものを数えて憧れるのと同じくらい,その時の自分を”いいよ”と認めて自分の手の中に持っているものを大切に愛おしんで下さい。そこから幸せを感じる力が生まれてくると思う。人生は選ぶことの連続。<やらない後悔>より<やってからの後悔>を皆さんに勧めたい。」と,また,西京同窓会会長平野正路様から「今日の変革の激しい時代において,結果が見通せないからこそ挑戦してみる価値や面白さがある。既成の概念にとらわれることなく,斬新な発想でぶれることなく夢を追い求めて飛び立って下さい。」とのはなむけの言葉をいただきました。

 続く送辞で生徒自治会長鳴橋杏里さんは,「日本が抱える課題は多く,どんな物事も動かすには強い意志と労力が必要。先輩方なら,エンタープライジング科で学んだ計画力・団結力・決めたことをやり抜く力等を駆使してどんなことへも果敢に取り組まれるはず。私たち在校生一同は先輩方が残して下さった多くのことを忘れず,心にいつもエンタープライズシップを持って素晴らしい西京生になり,素晴らしい学校生活を築きあげていけるよう努力していきたい。」と,10期生の活躍を讃え,後輩としてその伝統を継承し発展させていくことを誓いました。
 この送辞を受けて,卒業生代表の道原順也君は,本校学術顧問堀場雅夫先生(株式会社堀場製作所最高顧問)から入学式での御講演の際にいただいた言葉「挑戦することをやめなければ負けではない。挑戦をやめることが本当の負けだ。」を挙げて挑戦することの連続だった高校生活を振り返り,後輩たちに「これからたくさんの越えられない壁が立ちはだかると思います。そんな時は思い切ってぶつかっていって下さい。」とエールを送り,「これから私たちはそれぞれの道に進みます。西京で培った経験を活かし,少しの不安と,それを超える大きな希望を持って生きていきます。」と力強く決意を述べました。
 式後には卒業生から3年担任団や保護者の皆様への謝辞も披露され,感動的な卒業式となりました。

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1枚目
 上段左 御来賓の皆様
 上段右 卒業証書授与
 中段左 学校長式辞
 中段右 PTA会長祝辞
 下段左 西京同窓会会長祝辞
 下段右 卒業記念品目録贈呈

2枚目
 上段左 在校生送辞
 上段右 卒業生答辞
 下段左 歌「旅立ちの日に」合唱
 下段右 式後の担任団・保護者への卒業生からの謝辞

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附属中学3年生保護者対象・高校進学説明会を行いました!

 2月28日(土)午前10時から約1時間,7階大講義室にて,附属中学3年生の保護者の皆様を対象として,高校進学説明会を行いました。7月に続いて2回目となります今回も,何かとお忙しい中,110名の御出席を賜ることができました。誠に有り難うございます。
 最初に,村上校長から,「高校の学習のスタイルや質的な違いをよく理解し,気持ちや学習方法をしっかりと切り替えていただきたい。同じようなつもりで高校に進学して失敗した事例をこれまでたくさん見てきている。」と挨拶がありました。
 次に,岩佐中高一貫教育推進部長から,内進生の現状等についてお話ししました。これまでの卒業生たちの進路結果と組み合わせた中学入学時からの模試データの推移や,現3年生である9期生(高校ではエンタープライジング科13期生となります)の中学入学以降の状況を分析した結果をグラフ化してお示ししながら,「全体として良い状態でここまで来ているが,思わしくない部分については,高校入学までにしっかりと復習して仕上げてきていただきたい」という旨をお伝えしました。
 そして,新年度教育企画部長となる景山第3学年主任から,高校入学式までの流れと高校での学習等について御説明しました。日程等の確認の後,卒業式の翌日から3日間行う「内進生春季学習講座」では,スピード・レベル・ボリュームが段違いに変わる高校での学習に対応できるよう,しっかりと意識や学習スタイルの「切り替え」を求める。環境ががらりと変わる外進生と違い,内進生は十分意識していただきたい,と保護者の皆様にお伝えしていました。
 4番目に,学習合宿及び海外フィールドワークについて,岩佐中高一貫教育推進部長から,「詳しくは次の保護者同伴での入学予定者登校日(内進・外進合同)で御説明します」とした上で,理念や進め方を中心に,簡単にお話しいたしました。
 5番目に中村生活指導部長から,生徒指導面を中心にお話しいたしました。「中学と同じ感覚のままで高校に来ると大変なことになる。中高の違いをしっかりと理解し,情報を自己管理してルールに則って行動していくことが大切。」として,「切り替えと自己責任」「基本的生活習慣の確立」の大切さについても説明しました。特に,自転車指導では,「これまでは被害者になるおそれを念頭に行ってきたが,近年では加害者として多額の賠償金を請求される事例もあり,そういった懸念を踏まえ,ルールとマナーを守って十分注意して利用するように指導している」ことをお伝えしました。最後に部活動の状況を御紹介して,生活指導面のお話を終わりました。
 最後に,新1年学年主任となる富永教育企画部長から,外進生の強みは「リスクを伴う意思決定・選択をし,覚悟をもってチャレンジして高校に入学してきたこと」であり,これは内進生の弱いところである。「選択できない・捨てられない」「広い視野で見られない」ということのないようにしてほしい。内進生の強みは「淡々と着実に・真面目に学習を進めていけるところと闊達なコミュニケーション能力」であり,この良さはこのまま持ち続けていってほしい,とした上で,「生徒のみならず,保護者の皆さんも,子供たちを自立させていくために切り替わっていく必要があります」と,<親の意識の切り替え>についてもお話しさせていただきました。
 約70分にわたる説明会の後,3階同窓会室では,高校PTAの皆さんによる「制服リユース」販売も行われ,こちらも大勢の保護者の皆様で賑わっていました。

 本日はお忙しい中,多数の保護者の皆様が御出席下さいましたこと,重ねて御礼申し上げます。高校エンタープライジング科13期生となる中学9期生の皆さんの御入学を,心からお待ち申し上げております!

[写真]説明会及び制服リユース販売の様子

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2年生学年アセンブリを行いました!

 2月26日(木)7限に,7階大講義室にて,2年学年アッセンブリを行いました。締めくくりとしての学年末考査を来週に控え,進路部及び担任団から話をいたしました。

 まず,進路部久保先生から,1月に行いました進研記述模試結果の分析についてです。
 分析に入る前に,久保先生は,「受験生になれていますか?」という問い掛けから話を始められました。2年生は10月に「受験生宣言」を終えているわけですが,その意義やあの時期に設定している理由を再度振り返り,出来ていない人は今からが大切である旨を述べられました。そして,模試データの推移から,学年全体としては各教科がバランスよくきれいな形で推移していることを具体的な図表を用いながら丁寧に説明して下さいました。最後に,3年間を通じた学習の進め方を再確認した上で今の状態をしっかりと分析・把握し,手厚い西京の教科指導の流れに乗っていけば確実に力がついていくこと,さらに,そういった集団を形作っているのは皆さん一人ひとりであるから,「流れに乗る」のではなく,「一人一人が流れを作る」という意識で互いに高め合い切磋琢磨し合うように心掛けてほしいと,今後に期待を込めてエールを送られました。

 続いて国語科(前川先生)からは,何もやっていない人,国語の学習をやり慣れていない人が見られるけれども,その状態をいつまで引きずるのですかと問いを投げかけられました。2月は高校前期選抜日程の前後4日間に連休がありましたが,その期間の過ごし方を進路達成ノートで確認したところ,ある生徒はこれまでの模擬試験をこつこつと全て総復習していました。皆さんには,学年末考査に向けて最大限の努力をするとともに,春季学習講座では習熟度別に学習を展開する予定なので,しっかりと取り組んで力を伸ばしてほしい,と激励の言葉をいただきました。

 数学科(青木先生)からは,今頑張っている人は伸びるし,3年生の秋まで頑張れた人はそれ以降やっていける。今苦しい人は,「本来の自分の力」までどう取り戻すか・取り戻せるかが勝負になる。全国の進学校と同じく,本校の数学もかなりのペースで進んでいるので,伸び悩んでいる人は周りで頑張っている人を見て,その人がどう考えどう行動しているのかをよく見てほしい。皆さんが受験する28年1月のセンター試験まで,あと323日。残された時間をうまく使って努力を怠らないように,との言葉がありました。

 英語科(森本先生)は,締めくくり授業で最近行ったストーリーテリングの発表を大絶賛されていました。11期生の英語の発信力は素晴らしい。ただ,模試を見ると,まだまだ長文読解が弱い。入学してすぐの学習合宿で,「西京の英語ではこれくらいはやらねば」と提示したバイオリンの課題文に必死で取り組んだことを思い返してほしい。あの頃の気持ちを思い出してどんどんこなしていってほしいと奮起を促しておられました。これまでに取り組んだ内容をしっかりと自分のものにし,最終学年のスタートをうまく切れるよう,アクティブラーニングを心掛けて下さい,とおっしゃっていました。

 最後に,学年主任の清水先生から,最近の授業に臨む姿勢の緩みを指摘し,入学当初の気持ちに立ち返って,何事にもしっかりと取り組んでほしいという注意がありました。そして,学年末の行事予定について連絡があり,最後に伝達表彰を行いました。

【表彰された生徒】
 ・竹内文音さん(6組)
   京都市教育委員会「京都市立高等学校生徒資格取得等表彰」
   (実用英語技能検定準1級を取得)
 ・谷川琴音さん(2組)
   平成26年度京都市幼児児童生徒作品展において,姉妹都市との
   交歓作品に選出(書道の作品が,中国・西安市へ)
 ・林 里香さん(4組)
   平成26年度京都市幼児児童生徒作品展において,姉妹都市との
   交歓作品に選出(書道の作品が,メキシコ・グアダラハラ市へ)
 ・黒臺美遥さん(7組)
   緑化運動ポスター原画コンクール・京都府高校生の部において
   「佳作」

 2年生をしっかりと締めくくれるよう,各自でしっかりと振り返りや課題の確認を行い,残り1箇月,積極的・能動的に地盤固めをして下さい。更なる飛躍と発展を願っています! 
 ガンバレ,11期生。

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【10期生】いよいよ国公立大学前期試験です!

 明日,2月25日(水)から,国公立大学前期日程試験が始まります。
 3年生2次試験直前補習は昨日(月曜日)で終了しており,本日(2月24日[火])は試験前日ですが,遅くまで多くの3年生が4階の学習室や各HR教室で学習をしていました。午後6時ごろ,生徒有志の声掛けで一時学習を中断し,5階の廊下に3年生約40人と3年担任団が集合して,円陣を組んで気合いを入れました。学年主任の景山先生から,「もうここまできたら気持ちで合否が決まる。ここまでやってきたことを自信にして頑張ってほしい。」との激励の言葉をいただき,最後に一本締めで気持ちを引き締めました。生徒たちは,明日からの試験に備えて学習室等に戻っていきました。
 ガンバレ,10期生!

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全日制
3/16 内進生学習講座
2年学習講座
3/17 内進生学習講座
1年学年行事
2年学習講座
3/18 内進生学習講座
1年スタディサポート
2年駿台マーク模試
3/19 1年スタディサポート
2年駿台マーク模試
3/20 終業式
3/21 (春分の日)
春季休業(〜4/7)
京都市立西京高等学校
〒604-8437
京都市中京区西ノ京東中合町1
TEL:075-841-0010
FAX:075-822-5702
E-mail: saikyo@edu.city.kyoto.jp