京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/04/16
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【10期生】いよいよ国公立大学前期試験です!

 明日,2月25日(水)から,国公立大学前期日程試験が始まります。
 3年生2次試験直前補習は昨日(月曜日)で終了しており,本日(2月24日[火])は試験前日ですが,遅くまで多くの3年生が4階の学習室や各HR教室で学習をしていました。午後6時ごろ,生徒有志の声掛けで一時学習を中断し,5階の廊下に3年生約40人と3年担任団が集合して,円陣を組んで気合いを入れました。学年主任の景山先生から,「もうここまできたら気持ちで合否が決まる。ここまでやってきたことを自信にして頑張ってほしい。」との激励の言葉をいただき,最後に一本締めで気持ちを引き締めました。生徒たちは,明日からの試験に備えて学習室等に戻っていきました。
 ガンバレ,10期生!

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クエストカップ2015全国大会に出場しました!

 2月21日(土),クエストカップ2015全国大会(主催:クエストカップ実行委員会・教育と探求社)が法政大学市ヶ谷キャンパスにて行われました。
 これは,現実社会と連動したリアルな学習テーマに取り組みながら自ら感じ・考え,チームでの活動を通して自律的な学習姿勢と豊かな創造性を育む,「クエストエデュケーションプログラム」の1年間の取り組みの成果を発表するものです。
 大会の全体テーマは「キミが踏み出すちいさな一歩 眩しいくらい輝いている」です。このテーマのもと,実在の企業から出されたミッションに応える「企業プレゼンテーション」部門,夢を実現した先人たちのストーリーを追う「人物ドキュメンタリー」部門,自分の過去と,未来の履歴書を執筆する「自分史」部門の3部門に分かれて審査が行われました。
 この大会では,全国70校1万人・約1,500チームの中高生から選ばれた「優秀賞」80チームがそれぞれ発表する「ファーストステージ」,その中から選ばれた代表チームで競う「セカンドステージ」を経てグランプリが決定するという流れです。

 本校からは,「企業プレゼンテーション」部門において,1チームが各企業の上位10作品の一つとして「優秀賞」に選ばれ,「ファーストステージ」進出を果たしました。
 日本のトップ企業6社とのタイアップ企画であるこの大会は,全国の中学・高校生が自らのビジネスアイデアを実際の企業の方々に披露するというものであり,今回は「日本企業の持つ様々な先進技術・リソースを利用した新たなビジネスを考案せよ」という課題が与えられました。この企画には本校1年生外進クラスの生徒たちが「エンタープライズI」の授業において参加しており,約半年をかけた試行錯誤ののち,12月に校内選考を兼ねた発表会をしました。校内選考を勝ち抜いたチームの一つが,見事全国大会への出場権を得たというわけです。

 チーム名は「オオムロン」,メンバーは1年7組の4名(大村剛史くん,田村和也くん,政岡慧くん,山口凌央くん)で,作品名は「次世代健康器具オムレット」です。このチームは,その名称からもわかる通り,株式会社オムロンが持つ最新の測定術を応用したビジネスアイデアについての発表を行いました。
 Bluetoothで繋がれた各種健康測定機器からのデータをタブレット端末「オムレット」に集約し,健康上のアドバイスを自動受信したり,主治医との情報のやり取りに使用したりするというものでしたが,これは単に「利益になる・ならない」というビジネス性を考慮しただけなく,国民の「健康寿命」を引き延ばすことで,少子高齢化に伴う国民の医療負担を軽減するというテーマ性がよく表れており,審査員の方からも「高校生という若者が日本の大きな社会問題に興味を持ち,挑んでくれたことを嬉しく思う。」と好評をいただきました。

 惜しくも「セカンドステージ」進出は逃してしまいましたが,テーマを明確にした発表内容や堂々たる話しぶりは全国の他のチームに決して引けを取るものではなく,4人も一定の手応えを感じたようでした。「予想外に全く緊張しなかった。」という田村くんは「(制限時間オーバーの)6秒が悔やまれる。あの6秒が無ければ,あるいは…」と,手応えと悔しさの入り混じった様子。また,チームの中心となって企画を引っ張ってきた山口くんは「緊張のあまり,スライドを進める手が震えた。」と述べながらも,「他のチームは発表へのこだわりが凄かった。凝ったスライドを作ったり,寸劇を取り入れたりするだけでなく,数百人へのアンケート調査まで行っていた。あの行動力はすごい。」と,入賞チームの発表に大きな刺激と学びを得ていたようでした。

 練習時間も決して十分ではなく,金曜日の授業終了後に急いで新幹線に飛び乗るという何とも慌ただしいスケジュールではありましたが,自分たちだけの知恵と力を頼りにここまでたどり着いた4人には拍手を送りたいと思います。実はこの週末は,学年末考査まであと数日という,生徒にとってはなかなか大変な時期でもあります。(1年生は,海外フィールドワークの関係で,学年末考査を2月25日から3月3日までの4日間[2月28日から3月2日を除く]の日程で行います。)新幹線での帰り道,世界史のプリントを広げながらついつい眠りに落ちてしまう彼らに,そっとエールを送りつつ,この経験を糧に,今後とも発想力・企画力・プレゼン力・グループによる問題解決力に磨きをかけていってもらえればと思います。
 本当に,お疲れ様でした!

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「グローバルリーダー育成研修」報告会で1年生5名が発表しました!

 京都市教育委員会主催の「京都市立高等学校グローバルリーダー育成研修inシアトル」事業の参加者帰国報告会(事後研修)が,2月21日(土)午後,京都堀川音楽高校「音楽ホール」にて行われました。
 この事業は,国外研修として7月25日(金)から8月10日(日)までの 17日間,アメリカ合衆国ワシントン州シアトルで行われたもので,市立高校生の参加者22名のうち,本校からは1年生5名が参加しました。
 参加者たちは5つのグループに分かれ,それぞれのテーマで研修内容を紹介しました。
 寮生活では炊事や洗濯を自分で行い少し自立したと感じたことや,他国の高校生と友達になったこと,ホームステイで折り紙をつかって交流を深めたこと,ビル&メリンダ・ゲイツ財団の活動に感銘をうけたこと等を紹介しました。また,授業ではテキストではなくディスカッションが中心で,グローバルリーダーになるための資質について学んだことや良いプレゼンテーション,スピーチをするための仕方について学んだことを説明しました。西京生5人の発表はシアトルで学んだことを十分に生かしたすばらしいプレゼンテーションでした。
 貴重な経験をすることができた西京から参加の皆さんは,この研修で身に付けた力を来月のフィールドワークや今後の活動に活かすとともに,同じ京都市立高校生やアメリカの友人たちとの縁を大切にして,人と人のつながり・ネットワークを更に広げていってほしいと思います。

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附属中学3年生対象・高校進学オリエンテーションを行いました!

 2月20日(金)5限の時間帯に,7階大講義室にて,附属中学校3年生全員を対象に,3回目となる「高校進学オリエンテーション」を行いました。
 ちょうどこの日は午後2時から外進生の合格発表が行われるということで,冒頭の村上校長からの高校進学に当たっての心構えについての話では,「君たちは3年早くこの西京で生活をしている。高校からの入学生を同僚として迎え入れ,自分の幅を広げるとともに仲間を増やしていってほしい」との激励の言葉もありました。その後,新1年学年主任の富永先生から,君たちの良さや強みはしっかりと活かしながら,西京高校生になる「覚悟」をもち,何事にもチャレンジしてリーダーシップを発揮し,「選択」「意思決定」ができるようになっていこうとの話がありました。続いて生徒指導主事の中村先生から高校生活の「きまり」「自律・自立」「基本的生活習慣の確立」や部活動への積極的参加の期待について,そして新教育企画部長の景山先生から「内進生春季学習講座」の紹介と高校での学習におけるスピード,ボリューム,レベルのとらえ方と「切り替え」の大切さについて話がありました。その後中高一貫教育推進部長の岩佐先生から海外フィールドワークの取り組みと独立自尊の精神を身に付けてほしいとの話があり,最後に教育企画部の矢島先生が学習合宿のスタッフ募集を行いました。それを受けて中学3年生の半分をこえる生徒たちがスタッフ希望のエントリーシートを提出しました。希望者からは「自分を変えるきっかけにしたい」「受け身から脱却したい」「チャレンジしたい」等のコメントが寄せられており,生徒たちが一歩前へ踏みだそうとしている気概がうかがわれました。
 4月からエンタープライジング科13期生となる附属中学9期生の皆さん,活躍を期待しています!

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【卒業生による取組】第1回「東京エンプラフェスティバル」,盛会裡に終了!

 2月22日(日)午後2時から,東京駅近くの会場にて,「西京関東会」主催による第1回「東京エンプラフェスティバル」が開催されました。この日は奇しくも「東京マラソン2015」(本年で第9回目)開催日であり,参加者は交通規制と人ごみの中をかいくぐりながら会場入りしました。
 エンタープライジング科の魁である1期生から現役の大学生まで約80名が集い,2時間にわたり,講演とブース発表・質疑応答が行われ,午後6時からは同じ場所で懇親パーティーも催されました。
 西京関東会会長(1期生新居くん)による開会挨拶に続き,同じく1期生の今井くんから,約40分間,入社4年目にして社内インターンシップで外国に1年間派遣された経験をもとに講演をしていただきました。仕事は楽しんでナンボであり,「楽しい仕事は自分で取りに行く」「楽しく仕事をしている人に楽しい仕事は舞い込んでくる」と,これから社会に旅立つ,あるいは入社間もない後輩たちにエールを送る内容のお話でした。
 ブース発表では,9つのカテゴリに分かれ,1〜6期生のそれぞれが各自の思いや経験,仕事内容を15分ずつ,6セット発表しました。発表者も入り混じりながら各自が思い思いのブースを回り,京都を離れて世界を舞台に多種多様なステージで活躍している同窓生の発表を興味深く聴いていました。特に,京都からも多数参加した大学・学部で学ぶ現役の卒業生たちは,熱心にメモを取りながら聞き入っているのが印象的でした。
 終了後の懇親パーティーでは各期ブース発表者の紹介が行われたり,方々で名刺交換や近況報告が行われたりと,同じ西京エンタープライジング科で学んだ縦・横のつながりを改めて深め合っていました。温かい空気感に満ち溢れ,終始和やかに行われたパーティーでした。締めくくりはやはり「校歌斉唱」で,「歌詞を忘れた」と言い出す人もいましたが,メロディーが流れると,皆大きな声で歌っていました。

 挨拶・講評(関目前校長,村上校長,山脇京都堀川音楽高校長[1期生の学年主任]による)では,「卒業生の皆さんが社会に巣立ち始めて,やっと今『エンプラのスタートラインに立った』というところ。1期生がポスター発表をした時に本校学術顧問西島安則先生(故人)がおっしゃった“Congratulations!”の言葉を改めて贈りたい。君たちの今後の活躍に注目しているし,エンプラ教育を受けた成果としての“社会貢献活動”も積極的に推し進めてほしい。このような後輩たちのためになる「場」もその一つとして大切に育てていってもらえれば,と思う。」と,今後への更なる期待が寄せられていました。

 最後になりましたが,この「東京エンプラフェスティバル」の実施に当たっては,「一般社団法人京一商西京同窓会」「西京同窓会」「京都市教育委員会事務局指導部学校指導課」そして「西京に縁のある先生方」から物心両面で多大なる御支援を賜りました。有り難く厚く御礼申し上げます。また,企画・運営等で尽力して下さった各期幹事の皆さんをはじめ関係の皆様方に感謝申し上げます。有り難うございました!

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 上段左:開会挨拶
 上段右と中段左:講演の様子
 中段右と下段左:ブース発表の様子
 下段右:懇親パーティーの様子

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27年度入学者選抜・合格者発表!

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 本日(2月20日[金])午後2時から4時まで,本校にて27年度入学者選抜の合格者受付番号を発表しました。 (合格発表は,既に終了しております。)
 中庭で番号を掲示し,合格者への書類配付と学力検査得点の簡易開示はすぐ近くの建物内で行いました。
 合格された皆さん,誠におめでとうございます! 来る高校生活に備えて,中学校の学習内容の総復習等をしっかりと行っておいて下さい。

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 上段:発表の様子
 下段:合格者受付及び簡易開示の様子

【新聞部】「京都の水を巡る旅」バスツアーに参加しました!

 2月14日(土),新聞部の3名で「京都の水を巡る旅」バスツアーに参加しました。
 一般から応募された方々とともに京都市における「水」の入口から出口に関わるポイントを見学しながら,同行されている京都市上下水道局の職員の方々への質問を行いつつ取材活動を行いました。
 このツアーは,本校屋上に「市民協働発電制度」により太陽電池パネルを設置されています「一般社団法人びっくりエコ発電所」の主催によるもので,参加者は小学生から大人まで幅広い年代の方々でした。朝9時30分に三条京阪に集合して大津の琵琶湖疏水取水口・蹴上浄水場・鳥羽水環境保全センター(下水処理場)を巡り,夕方に京都駅八条口解散という一日がかりの行程を堪能しました。
 普段あまり意識することのない水の入口と出口を見学し,多くの気づきと発見がありました。詳しい取材成果は校内新聞「西京タイムス」で掲載するほか,びっくりエコ発電所発行の「びっくりエコ新聞」に掲載されたり,琵琶湖疏水記念館で展示されるなどする予定です。ご期待ください!

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1枚目
 上段左 琵琶湖第一疏水取水口にて
 上段右 蹴上浄水場にて
 下段左 蹴上浄水場で職員の方に質問をしている様子
 下段右 鳥羽水環境保全センターにて
2枚目
 鳥羽水環境保全センター(全景)

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27年度入学者選抜検査を行っています。

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 2月16日(月)・17日(火)の2日間の日程で,27年度入学者選抜検査を本校独自問題により行っています。第1日目の本日(16日)は天気にも恵まれ,検査1から検査5までを無事に終えることができました。
 明日(17日)は第2日目として,検査6(コミュニケーション力)及び面接(2型で受検する方のみ)を行います。明日の京都市中京区の天気予報は「雨のち曇り」で降水確率は50%程度,午前中の予想気温は5度前後とのことです。必要以上に早く来ていたずらに体力を消耗することのないように注意していただきたいと思います。
 受検生の皆さん,明日も元気に来校して下さい!

「エンタープライズトップリーダー研修」説明会を行いました!

2月7日(土)午後2時から,7階大講義室にて,12期生(現1年生)の生徒・保護者(希望者)を対象に,「エンタープライズトップリーダー研修」説明会を行いました。この研修は,カリフォルニア大学バークレー校(UCB)における学生チューターとのセッション(英語によるディスカッション,プレゼンテーション等)やスタンフォード大学やシリコンバレーの企業の訪問等を通して,生徒一人一人が自らのキャリア像について考え,国際的な感覚を身につけるとともに,グローバルリーダーとしての資質を磨くことを目的として,本校独自に行っているものです。昨年8月に2年生(11期生)を対象に初めて実施し,今年の8月が第2回目となります。
 本日の説明会では,まず村上校長から,この研修のねらいについての説明がありました。その後取扱業者である株式会社アイエスエイ関西支社の方から,「グローバル人材とは何か」,「企業が学生に求めているもの」等のお話をうかがい,“金魚鉢からの中から出て大海を泳ぐイルカになってもらいたい”とのメッセージをいただきました。続いて第1回参加者の引率に当たった富永教育企画部長から,生徒たちが事前研修やバークレーでの研修を通じて成長していく様子や帰国後の様子について報告を行いました。帰国後,参加生徒たちはキャリア意識をしっかり持つとともにいろいろなことに積極的に取り組んでいます。本校の学校説明会や京都大学ウィンターミーティングで発表したり,シンガポールの高校生とコミュニケーションをとりながら共通の課題に取り組むプログラムにチャレンジしたりと,各方面で活躍しています。
 説明会の最後には,研修参加生徒の選考方法と今後の日程についての説明を行いました。参加を希望する生徒の皆さんはよく考えて自分の意思で申し込み,自分なりのテーマをしっかりもって選考に臨んでください。積極的なチャレンジをお待ちしています!
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1年EEP特別講演会を行いました!

 2月7日(土),土曜活用講座後の10時50分から,7階大講義室にて,1年生全員を対象に特別講演会を行いました。講師は,京都大学環境科学センター助教で,本校学校マネジメント委員でもいらっしゃる浅利美鈴先生です。昨年度から折に触れて本校生に御講演を行っていただいております。本日は,「環境について考える―現状と私の研究ヒストリー―」と題して,約1時間お話し下さいました。

 まずは先生の自己紹介・活動紹介からということで,浅利先生の恩師でいらっしゃる高月紘先生(一般社団法人びっくりエコ発電所代表理事・京都大学名誉教授)が「研究者」かつ「マンガ家」でもいらっしゃるということを例に挙げて「2足のわらじを履く」ことの大切さを述べられ,浅利先生自身も学生のころから環境問題に精力的に取り組んでこられた経緯をお話し下さいました。京都大学の年間光熱水費の莫大な額からエコに取り組もうと考えて学生たちで「京大ゴミ部」を設立し,次世代(小学生)にターゲットを絞って「ちびっこ環境塾」を開いたり,学内でも「環境配慮行動マニュアル」を作成したり「エコ宣言ウエブサイト」を開いたりと,机上の研究だけでなく,人の流れの中にも飛び込んで,人々が「一歩を踏み出す」きっかけづくりをしておられます。
 次に「環境問題の全体像」ということで,「地域環境問題」と「地球環境問題」とに分けてどのようなものがあるかを挙げられ,それが及ぼす「人間の健康」(遺伝・健康・心理面の影響)や「地球の健康」(生態系・遺伝子・気候変動)への影響,公害問題や紛争・大量難民・疫病等の原因となること,またこの問題は途上国や将来世代の人たち,他の生物たちにも波及することを忘れてはならないことを述べられました。このことは,生徒たちの心に深く突き刺さったようでした。そして,ごみは面白い研究対象であり,「ごみ研究」の種類や対象には文系・理系ともに様々なアプローチの仕方があること,また「ごみ」の実態についてもお話し下さいました。例えば,日本人が一人一日に出すごみ(一般廃棄物)の重さは約1000グラム(産業廃棄物も含めると12.3kg)にのぼること,また家庭ごみで一番多いのは食品であり,生ごみは発生量が多い上にリサイクルがほとんどされていないという問題点,そして「ごみ展開調査」(京都市と京都大学が昭和55[1980]年から行っているもの)の結果から,「もったいないゴミ」(「手つかず食品」やまだまだ着られる服等)や「使い捨て商品」が増えていること等についてもお話し下さいました。特に「手つかず食品」は食品ごみの1〜3割,残飯の4〜7割にものぼり(・・・生徒たちは,思わず「もったいない」と漏らしていました。),その一因として,いわゆる「3分の1ルール」(食品流通業界の商慣習で,食品の製造日から賞味期限までを3分割し,「納入期限は,製造日から3分の1の時点まで」「販売期限は,賞味期限の3分の2の時点まで」を限度とするもの。この期限を過ぎた商品の多くは流通ルートに乗らずに廃棄されるため,食品や資源のムダにつながると言われている。)に象徴される「新鮮さを求める心理」や「欠品を悪とする商慣習や品揃えが豊富なことを良しとする消費者心理」(小売り:多少の売れ残りが出ても客を呼び込むために品揃えを大事にする/卸:小売り側が卸側に追加の発注をした時,必要な在庫がないと”欠品ペナルティ”として罰金や取引停止の処分が下されるため,ロスが出る恐れがあっても常に多めに在庫を抱えておかねばならない)があり,私たち消費者自身が,「消費期限」と「賞味期限」を区別し,「買いすぎない」ことも含めて,「残飯による食生活の損失(11.1兆円)は日本の農業・水産業の総生産額(12.4兆円)に匹敵する」ことを認識して,しっかりと対処していくことが必要であるとおっしゃっていました。また,京都市のごみ排出量100年間の推移のグラフや各国のエコロジカルフットプリント(ある国の人々がエリアの適正規模[環境収容力]をどれくらい超えた経済活動をしているかが一目でわかる指標)を紹介され,例えば,日本は地球2.3個分,世界平均でも地球1.5個分と,地球を食いつぶしながら生活している現状について,わかりやすく説明して下さいました。そして,3Rから「リサイクル」を外した2R(Reduce[発生抑制]とReuse[再使用])の推進を力説しておられました。
 最後に,浅利先生御自身の高校から大学・大学院への進路選択の道のりの例と,研究者の生活の一端をお話し下さり,「皆さんに期待すること」として,(1)自分の目で見る,耳で聞く(現場主義), (2)世界に目を向ける (3)自分のやりたいこと,できることにベストを尽くす(その時点でマイナーな選択でも良いので,何事でも目標を定めて取り組む)・・・ことを心掛けるとともに,「夢はついつい忘れるので,いろいろなところに,いろいろな形で書いておく・記録しておくようにして下さい!」とエールを送って下さいました。

 生徒の感想の一部です。
・これまでは他人事のようにしか環境問題を認識していませんでしたが,講演を聴いて,自国だけでなく,世界に目を向け,「地球の未来」を考えていく必要があり,「地球の未来」を変えていくには自分自身の問題として自ら行動することが大切であると思いました。
・手つかずゴミの多さに驚きました。よく言われる「いらないものは買わない」ことが本当に大切なんだということがわかりました。
・3分の1ルールを初めて知りました。このルールをクリアして私たちの手元に届いた食品を食べずに捨ててしまうことが,どれだけもったいないことで贅沢なことかが分かりました。買い物を計画的に行うなど,今一度自分の生活について考えてみようと思いました。
・環境問題の研究対象やアプローチの仕方には,理系だけでなく文系からも様々な切り口があることがわかり,自分が興味を持つ分野ではどうか,調べてみようと思いました。
・浅利先生の高校時代や進路選択の話は素敵でした。「二足のわらじ」も悪くないなと思いました。

 生徒たちは3月に海外フィールドワークでアジアの各地域に出かけ,交流や現地調査を行います。本日の講演会でいただいた種・視点も活用しながら,実りと気づきの多い取組にしてほしいと思います。
 浅利先生,お忙しい中御講演下さり,有り難うございました。
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全日制
2/26 1年学年末考査
2/27 1年学年末考査
卒業式予行
3/2 卒業式
3/3 1年学年末考査
3/4 2年学年末考査
京都市立西京高等学校
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