京都市立学校・幼稚園
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クエストカップ2014に出場しました

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 2月22日土曜日に,クエストカップ2014全国大会(主催:クエストカップ実行委員会・教育と探求社)が法政大学市ヶ谷キャンパスにて行われました。
 これは,現実社会と連動したリアルな学習テーマに取り組みながら自ら感じ・考え,チームでの活動を通して自律的な学習姿勢と豊かな創造性を育む,「クエストエデュケーションプログラム」の1年間の取り組みの成果を発表するものです。
 大会の全体テーマは「自分らしさを咲かせよう!」です。このテーマのもと,実在の企業から出されたミッションに応える「企業プレゼンテーション」部門,夢を実現した先人たちのストーリーを追う「人物ドキュメンタリー」部門,自分の過去と,未来の履歴書を執筆する「自分史」部門の3部門に分かれて審査が行われました。全国からの応募総数1254作品の中から選ばれた64作品を各チームがそれぞれ発表する「ファーストステージ」,その中から選ばれた代表チームで競う「セカンドステージ」を経てグランプリが決定するという流れです。
 本校からは,「企業プレゼンテーション」部門において,高校・附属中学校各1チームが各企業の上位8作品の一つとして選ばれ,「ファーストステージ」進出を果たしました。
 西京の2チームは,高校は「ソフトバンクグループ」(チーム名「MON」/作品名「教育と情報」/メンバー:1年4組小倉・西本・本常),附属中学は「クレディセゾン」(チーム名「Sar Dines」/作品名「未来に届け!NEXT GENERATION PROJECT」)の発表を行いました。
 ソフトバンクグループからのミッションの内容は,『子どもたちの魂に火をつけろ! ICTの力で創り出す“未来の学校”を提案せよ!』です。
 前日の夜に京都を出発して1泊し,朝からのリハーサルに臨みました。メンバーの3人は高揚感を漂わせつつ,立ち位置,マイク,パワーポイントのスライドなどを確認していました。ファーストステージのプレゼンテーションが始まると,見事な仕上がりの他校の姿にも動じることなく,落ち着いて堂々とプレゼンテーションを行いました。小学生を対象にしたプレゼンが多い中,本校のチームMONはターゲットを高校生に絞り,西京高校を基盤に置いた, ICTをさらに活用した内容で発表しました。
 審査員の方からは,
 「現実的で,今すぐにでも実行可能な提案である。」
 「情報収集力が素晴らしく,1画面1主張のパワーポイント画面も分かりやすい。」
等とご講評をいただきました。
 審査の結果,本校のチームは中高とも「セカンドステージ」への進出は惜しくも逃しましたが,生徒たちは各代表チームのプレゼンに触れ,企画の内容とプレゼンスタイルに大きく感銘を受けていました。また.グランプリ発表時には,ソフトバンクグループのミッションに参加したすべてのチームメンバーは,孫社長の講演会に無料招待されるとの発表もあり,生徒たちは大変喜んでいました。
 この経験を糧に,今後とも発想力・企画力・プレゼン力・グループによる問題解決力に磨きをかけていってもらえればと思います。

新生西京10周年記念・竹中平蔵先生特別講演会

 平成15年4月に校名が西京商業高等学校から西京高等学校となり,専門学科エンタープライジング科のみを設置する「新生西京」となって11年目を迎え,また平成16年4月に附属中学校が開校して10周年となることを記念して,2月24日(月)午後1時50分から,特別講演会を行いました。
 講師は,慶應義塾大学総合政策学部教授の竹中平蔵先生です。竹中先生には,実は平成19年(2007年)10月23日にも,「経済知力フォーラム」の一環として,当時の本校附属中学1年生から高校1年生までの4学年約650名に「経済を語る!」と題して特別講演をしていただいています。
 今回は,附属中学校3年生から高校2年生までの生徒約700名が,本館7階の京一商西京メモリアルホールに集いました。司会進行は附属中学3年生の女子生徒です。放送部とのことで,美しい発声と落ち着いて堂々とした態度に高校生たちはとても驚き,後輩の頑張りを応援していました。
 70分間の2部構成で行われたこの講演会は,第1部「君たちの生きる社会」・第2部「現在の日本経済」のテーマでそれぞれ講演と質疑応答が行われました。
 冒頭,竹中先生は「単に私から君たちに知識を伝える時間にするのではなく,この70分を一緒に考える時間にしたいと思っています。大いに議論しましょう。」とおっしゃってから,第1部「君たちの生きる社会」を始められました。
 ソフトバンクグループの創業者・孫正義氏の「最初にあったのは,夢とそして根拠のない自信だけ。そこからすべてが始まった。」という言葉から,「根拠のない自信を持てるのは若者の特権。いろんなことが出来る。」として,山口絵理子さん(慶應義塾大学総合政策学部卒業生で,株式会社マザーハウス代表取締役社長。マザーハウスは,発展途上国におけるアパレル製品及び雑貨の企画・生産・品質指導を行い,同商品の先進国における販売を手掛ける会社)やそれを受けて活動を始めた副社長の山崎大祐さんの事例をまず挙げられました。そして,日本の大学の世界の中でのレベルについても言及され,日本だけの価値観にとらわれずに自分の夢を追い求めて欲しいと,エールを送られました。
 また,アメリカのジャーナリスト,トーマス・フリードマン氏が著した『フラット化する世界』をもとに,同一職種の賃金が国を超えて平準化する中で,これからは一人一人が高い能力・付加価値をつけないと沈んでいく宿命にあること,またトロント大学教授のリチャード・フロリダ氏が,夜間の地球の様子を撮影した衛星写真を基に約40の光の塊に分類し,その中で多くの付加価値が生まれていて,その中でも1番が東京を中心とした地域であり,この中はフラットではなくスパイキー(サッカーやゴルフのスパイクの靴底のように一部だけがとがっている,創造的人材が一部の都市に集中している状態)であるという見方も示されました。「沈んでいくか,とんがっていくか,2通りの生き方がある。厳しいが,たくさんの希望や可能性がある時代でもある。」と前半を締めくくられました。
 第2部「現在の日本経済」では,イギリスの映画俳優であるチャールズ・チャップリン氏の「人生で必要なものは,夢と勇気とサムマネー」という言葉を皮切りに,「世の中で一番重要なものは自助自立で生きて行けるようにすることである。」とまず述べられました。そして,日本のGDPは国全体としては世界第3位だが,一人当たりで比較すると大体20番目・先進国といわれている30カ国中ではBグループということになる。かつてフランスよりも一人あたりのGDPが高かったアルゼンチンの事例をもとに,少しずつでも成長を続けることが重要であり,そのために「アベノミクス」ではさまざまな制約を何とかしようとしていることを示されました。そして,昭和39年(1964年)の東京オリンピックで大きな変革が起きたように,2020年(平成32年)の東京オリンピックでどのように変わるか・何が起こるか,しっかり見ていてほしい,と後半を結ばれました。
 それぞれの講演の後には質疑応答の時間が設けられ,中学生・高校生ともに積極的に質問していました。先生は,質問に対して一つ一つ丁寧に答えて下さり,ユニクロなどの例をもとに「どこに住んでいるかは重要ではなくてチャレンジスピリットがあるかどうかである」ということや,和歌山の横編みニットで有名な島精機製作所の事例などから「スパイキーの意味をあまり狭くとらえない方がよい。」,そしてまた,「日本には素晴らしいものがたくさんある。我々はそれを普通・当たり前だと思っていて気づかないだけだ。」などのお答えをいただくことが出来ました。
 最後に,生徒を代表して中学3年生の女子生徒から感謝の気持ちを込めて,「今日いただいた言葉の中で,特にチャップリンの言葉の中の『夢と勇気』を大事にし,また京都に関連して『<伝統>と言われるものは最初から伝統だったわけではなく,当時は最先端。伝統を守りつつイノベーションを起こすことが今求められている』という指摘も印象に残りました。自分の夢をかなえることが出来るよう,これからもがんばっていきたいと思います。」と,お礼の言葉を述べました。
 全体を通して,刺激に満ち,充実した70分間でした。
 この講演を糧に,生徒の皆さんには,社会で活躍するためにこれからどのように過ごすべきかをしっかりと考え,取り組んでいってほしいと思います。
 お忙しい中御講演下さいました竹中先生,誠に有り難うございました。

[写真]上段:第1部の様子
    下段:第2部の様子
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本日は前期選抜の合格発表です。

本日(2/24)は、前期選抜の合格発表日です。
14時〜16時に校内で実施いたします。14時まで入場ができませんのでご注意ください。
合格した人は、必ず受付で受検票を提示し、書類を受け取ってください。
また、学力検査の簡易開示も実施しております。
開示請求を行うことができるのは、次のいずれかの人です。
(1)受検者本人
(2)受検者の法定代理人(親権者)
(3)受検者の任意代理人
尚、開示請求には必要書類があります。
予め、ご確認の上ご用意ください。

1年生によるベトナムへの募金活動御協力ありがとうございました

 昨日に引き続き,1年生海外フィールドワークで「ベトナム」コースを選択した生徒たちが募金活動を行いました。
 雪の舞う寒い中,生徒たちは挨拶・募金の呼びかけ・協力へのお礼の言葉に至るまで元気に行っていました。その甲斐もあり,保護者からの募金を預かった生徒もいるなど,今日も多くの協力をいただくことができました。登校する生徒から「頑張れ」などと言葉をもらって勇気づけられる場面もあり,活動を行った生徒たちは充実感あふれるよい表情を浮かべていました。
 この2日間の募金活動で,計29,655円が集まりました。少しでも現地の方々のお役に立てればと考えております。募金してくださった皆様方のお気持ちとともにベトナムへ届けさせていただきます。多くの御協力をたまわり,誠に有難うございました。

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1年生によるベトナムへの募金活動(1日目)

 今日(2月20日)と明日の2日間,1年生海外フィールドワークで「ベトナム」コースを選択した生徒たちが,登校の時間に校門付近にて,募金活動をしています。
 行程の中で,ホーチミン市立ツーヅー病院を訪問します。下半身がつながった結合双生児として産まれたグエン・ベトちゃん(兄)とグエン・ドクちゃん(弟)の分離手術が行われた病院です。日越の交流史やベトナムの言語・文化・歴史等を事前学習する中で,枯葉剤の影響などベトナム戦争による悲劇についても学習した生徒たちが,「自分たちには何ができるのだろうか」と考えた結果,今回募金をすることに至りました。
 募金箱を手にした生徒たちは,少し緊張しながらも,早朝から大きな声で呼びかけ,多くの生徒・教職員からの協力を得ることができました。「ありがとうございます!」という心からの笑顔が印象的な1日目でした。
 明日もご協力よろしくお願いします。

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桜の記念植樹 〜インターアクトクラブ〜

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 (同窓会の庭園)      (植樹のようす)       (植樹のようす)
 本校インターアクトクラブ(主として国際ボランティア活動を行うクラブ)の創立50周年を記念して、その間、たいへんお世話になってきた西ロータリークラブ様から、記念の「桜」を寄贈していただきました。
 インターアクトクラブは、1963年9月に発足し、今年度で50周年を迎える歴史あるクラブ活動です。昨年10月に記念式典を行ったおりに、これまで様々な形でご支援いただいている西ロータリークラブ様から記念の樹木を寄贈していただくことになっておりました。あいにくの雪空となりましたが、西ロータリークラブの関係の皆様と本校インターアクト部の生徒が、「円山公園の桜の子」というたいへん歴史と伝統のある苗木を植樹しました。冬の風雪に耐えた桜の木が、春先に多くの花を咲かせるように、本校の生徒たちの将来が満開の人生となるよう祈っております。
 関係の皆様、ありがとうございました。

2年大学別説明会

 2月6日(木),7日(金)の両日,2年生対象の大学別説明会を行いました。
 まず,6日(木)7限のLHRでは,ベネッセコーポレーションの森本氏,河合塾の中根氏,駿台予備学校の村谷氏をお招きして,大学入試をとりまく状況等について説明をしていただきました。豊富な図表を用いた分析や解説を聴き,ちょうど1年後に迫った大学入試に向け,入試の仕組みや志望校選びに必要な作業,出願先決定の判断基準などを知り,生徒たちは身が引き締まったようです。
 また,放課後は2日間にわたって志望別に京都大学・大阪大学・神戸大学それぞれの部屋に分かれ,各大学に在学中の本校卒業生の話や,現3年生の授業を担当している本校教員からの教科別解説を聴きました。卒業生からの話は,在学する大学の雰囲気やカリキュラムの紹介のほか,高校2年の時期にどのように過ごしていたか,合格までどのように受験勉強を続けていったかなど,教員からの話とはちがった説得力がありました。3年生担当の先生方からの教科別解説には,直前期の指導中の先生ならではの緊迫感があり,チャレンジセンター試験直後で本番を意識し始めた2年生にとって,よい刺激となったようです。

<6日の参加卒業生>
 京大(理)説明会 5期生 樺木くん(総合人間学部4回生)
 阪大(文)説明会 8期生 土山さん(外国語学部1回生)
 神大説明会    5期生 古川くん(経営学部4回生)

<7日の参加卒業生>
 京大(文)説明会 7期生 藤原くん(経済学部2回生)
 阪大(理)説明会 8期生 清崎さん(工学部1回生)
 神大説明会    5期生 古川くん(経営学部4回生)

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2年人権学習

 去る1月30日(木)7限,2年生の人権学習として,本校の服部欧右教諭(2年3組担任)による講演「ルワンダ・ジェノサイドと人権―隣人が殺人者に変わる時―」を行いました。
 服部教諭は,参加されている弦楽四重奏団のメンバーととともに,施設慰問や講演会の企画などさまざまな市民活動をされていますが,平成20(2008)年にアフリカ中部のルワンダ共和国への教育支援を行う非営利団体「ルワンダの学校を支援する会」を発足,代表を務めています。
 平成6(1994)年,ルワンダで3か月間に80万人が殺害されるというジェノサイド(大量虐殺)が起きました。虐殺は非常に組織だって行われ,一般人が民兵となって,昨日まで隣人だった人を突然殺し始めたのです。聖職者や医師,教師,警察なども虐殺に参加しました。
 服部先生は,ミルグラムの心理学の実験なども紹介しながら,人間には権威に自発的に服従してしまう性質があり,いったん従順になると権威に対しては責任を感じるのに,権威の命ずる行動の中身には責任を感じなくなってしまう危険性を話されました。実際,ルワンダで虐殺に加担した人々には,そうしないと自分の身が危ないという具体的な脅威があったわけではなく,メディアのプロパガンダなど周囲の状況に流されてしまったのです。一方で,服部先生は「多くの人はジェノサイドに参加していたふりで済まして,どこかで時間をつぶしてマチェーテ(なた)を血に染めずに帰ってくることができたんだ」という証言も紹介し,「大切なのは,普通の人たちのちょっとした勇気,そして自分の頭でよく考えること」という言葉で講演を締めくくられました。今回の講演は,深く考えさせられる内容のものでした。
 なお,服部教諭は本校インターアクト同好会(提唱:京都西ロータリークラブ)とともに,フランス人ジャーナリストによるルワンダ3部作の翻訳・出版にも取り組んでおり,第1部が既刊,第2部も近く刊行予定です。

<既刊>
 著者:ジャン・ハッツフェルド
 訳者:ルワンダの学校を支援する会(服部欧右)
 書名:『隣人が殺人者に変わる時
      〜ルワンダ・ジェノサイド生存者たちの証言〜』
 出版:かもがわ出版

<3月中旬刊行予定>
 著者:ジャン・ハッツフェルド
 訳者:西京高校インターアクトクラブ
 書名:『隣人が殺人者に変わる時 加害者編
      〜ルワンダ・ジェノサイドの証言〜』
 出版:かもがわ出版

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1年生海外フィールドワーク事前学習会

 1月25日(土),土曜講座終了後の12時から,フィールドワーク事前学習会を参加コースに分かれて行いました。
 これまでから折に触れて行っていますが,この日外部講師の先生方をお招きしたのは3つのコースでした。

[マレーシア・シンガポールコース]
 マレーシア政府観光局大阪支局のアブドゥル=ラーマン様に御講演いただきました。
 マレーシアの文化や言葉,カンポンステイに当たっての留意点・マナー・禁止事項等について詳しくお話し下さり,特にカンポンステイ先では英語が通じない家庭もあるということで,マレー語の挨拶や簡単な日常会話を教えていただきました。また,マレーシアの食事マナーや一般的な家庭の室内の様子など,大変興味深い内容について,写真を交えて説明してくださいました。特に,箸やスプーンを使わずに手で食べる時の手の使い方の説明は,「とても分かりやすい」と好評でした。生徒からの質問にも丁寧に対応していただき,大変有意義な時間を過ごせました。

[タイコース]
 天理大学国際学部言語教育研究センター教授,佐藤博史先生にご講演いただきました。
 タイの国内事情を概観した後,タイの文化についてお話しいただきました。生徒たちは自分たちが実際に現地で行動するイメージがわいてきている様子であり,現地に行くのが待ち遠しくなるような内容のお話でした。また生徒たちからの質問にも丁寧にお答えくださり,中には現在の国内情勢の影響を考慮した訪問先の代案についても詳しく相談しているグループもあるなど,大変有難い貴重な機会となりました。

[ベトナムコース]
 大阪大学大学院言語文化研究科准教授,清水政明先生にご講演いただきました。
 この講演を開催するにあたり,ベトナムコースのフィールドワーク委員広報部である藤原毬菜さん,守山航平くんの2名が直接清水先生に依頼状を送るなど,生徒が主体となって講演の内容について相談し,準備を進めてきました。
 今回は,漢字の文化を糸口に,言語文化から食文化に至るまで,ベトナムの文化と日本の文化の関わり,日越交流の起源やベトナム戦争への日本の関わりなど,歴史的背景を踏まえながら日越関係についてお話をいただきました。また最後には,簡単なベトナム語講座で挨拶の練習をするなど,非常に充実した時間となりました。
 参加した生徒たちも準備した用紙いっぱいにメモをとるなど,熱心に聞き入る様子が印象的でした。ベトナムへの理解も深まり,より一層充実した内容のフィールドワークとなることを期待しています。


 ご多忙の中ご講演くださいました,ラーマン様,佐藤先生,清水先生,誠に有難うございました。

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  上:マレーシア・シンガポールコースの様子
  中:タイコースの様子
  下:ベトナムコースの様子
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高校生環境サミットに参加しました

 1月25日(土)午後,「高校生環境サミット」に本校から高校1年生3名,附属中学校2年生2名の計5名が参加しました。
 これは,京都西ロータリークラブ様の主催により,次代を担う高校生からの発表や識者による講演を通して,大人と若者がともに環境問題について考える場を持とうという目的で行われたものです。なお,高校生を対象としたものは今回が初めてですが,京都西ロータリークラブ様では平成20年から「小学生対象エコアワード」を行っておられ,昨年度はクラブ創立55周年を記念して「こども環境サミット」を開催されました。本校附属中学校も「環境問題と私たちの取組」について発表させていただいたことから,今回も高校生に加えて附属中学校からも報告する機会をいただきました。
 会場となった京都光華女子学園慈光館6階「太子堂」には,本校を含む公私立あわせて4校の生徒及びロータリークラブ会員の皆さんの計約70名が参加し,3時間にわたる真摯な議論が行われました。
 この日は土曜活用講座が行われており,本校生たちは準備時間ぎりぎりの到着となりましたが,早速ポスターを張り出し,基調講演に先立って各校の生徒とともにポスター発表を行いました。
 開会後,まずはNPO法人「環境市民」理事でフリーアナウンサーの下村委津子氏から基調講演「地球環境と私たちの暮らし」をしていただきました。地球温暖化・気候変動に伴う様々な影響等についてお話し下さり,「3Rには優先順位があり,日本の学校教育でまず<リサイクル>から教えているのは順番が逆。リサイクルよりも発生抑制,つまり使う量を減らすべき。」「もの選びの基準に<環境>を加えるライフスタイルを。」など,大変わかりやすく,示唆に富む内容でした。
 その後の休憩中にもポスター発表が行われ,生徒たちは,普段経験している同年齢の生徒相手ではなく,ずいぶん上の年齢層の方がほとんどという中で,質問に臨機応変に答えたり,聞き手に応じてわかりやすく説明する経験が出来たりして,いろいろと勉強になることが多かったと思います。また,ポスターそのものに盛り込む情報量やレイアウトの仕方などについても,他校のものを見て比較することで,とてもよい勉強になったと言っていました。
 パネルディスカッションに先立って,本校附属中学校における取組を,中学2年生の2名が,昨年度の経過を踏まえながら,しっかりと丁寧に発表しました。
 その後,各校から取組について発表を行い,西京からは,京都市が行っている「市民協働発電」事業第1号である「びっくり! エコ発電所」開設を記念して行った「環境シンポジウム」での生徒たちによるクイズ大会の取組や,それを通して考えた,身近なエコの取組について,また様々な講演会を通してごみ問題や気候変動などについても学習を進めていること,などについて発表しました。
 パネルディスカッションや質疑応答では,各校の生徒たちから率直で素朴な意見がたくさん出され,今後の取組を考えるにあたって大変意義深い会となりました。
 次代に向けて,臨界点に差し掛かっている地球環境を守り,持続可能な社会をいかに構築するか,思索と行動が必要であることがよくわかりました。今後とも,学校においてもさまざまな方々と協働しながら取組を進めていきたいと思います。

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 上段:会場入口/パネルディスカッションの様子
 中段:会場後方での,ポスター発表の様子
 下段:附属中学生の報告/終了後の記念撮影

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