京都市立学校・幼稚園
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令和3年度 入学式

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< 式 辞 >

 本格的な春の訪れとともに花や緑があふれる、春爛漫の今日の佳き日に、京都市立京都工学院高等学校第6回入学式を挙行できますことは、在校生や私たち教職員とって大きな喜びであります。
 本日は、コロナ下にあっても、学校評議員、同窓会、PTA役員をはじめ、ご来賓の皆さまにはご多用中にも関わりませずご臨席を賜り、本校入学生を祝福していただきますことに心より御礼申し上げます。

 先ほど、入学を許可いたしました226名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。皆さんは、中学までの義務教育を終え、自分の将来を考えるうえで、普通科ではなく、専門学科である京都工学院高校を選択されました。皆さんの入学を教職員一同、心から祝福し、歓迎いたします。

 これからの社会は、IoTやロボット、AIといった先端技術の活用が必要不可欠なものとなってきます。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大により、特にICTの利活用や技術革新が加速度的に進んでいます。現在もそうですが、今後ますます理工系の専門人材が求められるようになるでしょう。
 工学系専門高校である本校は、前身の洛陽工業高校132年間、伏見工業高校全日制97年間の歴史と伝統を引き継いで5年前に開校しました。開校以来、Science(科学)Technology(技術)Engineering(工学) Mathematics(数学)のSTEM教育にアート(デザイン思考)を加えた、STEAM教育を柱に教育活動を展開しています。まさに時代を先取りした教育を行っております。
 本校には、充実したICT環境はもとより、他校にはない、ものづくり・まちづくりの専門機器が揃っています。確かな知識と確かな技術を身につけ、それらを活用し、「無」から「有」を生み出すことができます。これから始まる高校生活で様々なことにチャレンジし、積極的に学んでください。

 さて、ここで新入生の皆さんに質問です。少し考えてみてください。
 「10年後の今日みなさんは何をしていますか?」
 「25歳の自分はどうなっていると思いますか?」

 質問を変えると「10年後の未来を予測する方法は、どうすればよいでしょう。」
 パソコンの父と呼ばれるアラン・ケイ博士はこう言っています。

 「未来を予測する最善の方法は、それを創り出すことだ。」

 予測しにくい未来社会、どうなるかは解りません。解らなければそれを自分で創ればよいのです。未来を自分で創ること。これが未来を予測するもっとも簡単な方法なのです。
 自分の将来はどうでしょう。皆さんの夢はなんですか。将来なりたい自分を想定し、その目標に向かって努力する。10年後こうなっていたい。それなら5年後にこう、3年後はこう、未来へ続く階段を造っていってください。

 では、自分の将来像が決まっていない人はどうすればよいでしょう。人は成長するものです。その中で夢は変わることもあり、新たに生まれてきたりもします。やりたいことは自分が知っている中からしか生まれてきません。知らないことをやりたいとは思わないからです。自分の将来を拡げるためにも、この高校時代に様々なことに取り組み、新たなことにチャレンジし、どんどん知っていることを増やしましょう。

 自分の未来は自分で創る。逆に言えば、自分の将来は自分にしか創れないということです。皆さんは今日、新たなステージの出発点にいます。自分の将来を創りだすスタートです。
 「どうすればよいですか。」や「そんなの無理。」ではなく「自分はこうしたい。」、「こうすればできる。」であって欲しいと思います。できない理由を探すのではなく、常にプラス思考で前向きに取り組みましょう。京都工学院高校は、皆さんを全力でサポートします。

 次に、保護者の皆さまに一言申し上げます。お子様のご入学、誠におめでとうございます。また、本日はご列席いただき、感謝申し上げます。ありがとうございます。
 私ども教職員は、教育目標に掲げる「豊かな人間性、確かな技術を身につけ、京都から社会の発展と人類の幸福に貢献できる人材を育成する」の実現に向け、全力を挙げて、教育に取り組む所存です。そこで、保護者の皆さまにお願いがあります。

 高校生活では、様々な場面においてお子様は悩み、考え、決断しなければなりません。人は取組や経験を通して成長します。お子様が、自らの未来を自分で切り拓けるよう、お子様の成長を支え、見守っていただきますようお願いいたします。これからの教育は、学校のみではなく、学校、家庭、地域社会が連携して進めていくことがますます重要になってきます。学校と家庭がそれぞれの役割を認識し、子どもの成長という同じ方向を向いて協力し合って参りたいと考えております。
 また、コロナ禍にあって昨年度、多くの活動が制限されてきましたが、感染症対策を十分に行った上で、状況を見極めながら、可能な範囲で通常の教育活動に戻して参ります。学校といたしましても、「できない理由を探す」のではなく、目標ベースから各取り組みを見直し、目標達成のために「どうしたらできるか」を常に考え、取組を進めて参ります。ご心配はあろうかと存じますが、本校の教育目標や教育方針にご理解をいただきまして、ご支援・ご協力をお願い申し上げます。

 結びに、新入生の皆さん一人一人がそれぞれの未来像を描き、その実現に向け努力し、将来、社会に貢献できる人になることを祈念して、式辞といたします。

 令和3年4月8日
                  校長 大窪 英行

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