京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/04/23
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第43回卒業証書授与式 学校長式辞

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 式辞
校庭の桜のつぼみも膨らみ、春の訪れが感じられる今日、多数のご来賓の皆様、保護者の皆様のご臨席を賜り、第四十三回卒業式が挙行できますことを、心から感謝し、厚くお礼申し上げます。
 さて、第四十三期卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。
今、巣立ちゆく皆さんに、卒業証書を手渡しました。皆さんは、本日をもって、九年間の義務教育の課程を終えることになります。
人の一生には、木に年輪があり、竹に節があるように、いくつかの節目があります。この三年間を静かに振り返り、これからの出発に思いと覚悟を新たにする節目が、卒業式です。
目を閉じれば、3年間の思い出が浮かんでくることでしょう。皆さんは学習に、部活動に、生徒会活動に取り組み、最終学年の自覚をもって、学校をリードしてくれました。体育祭で恒例となった組体操、「繋ぐ」の発表後、保護者の方や先生方への感謝の気持ちを込めたメッセージは多くの人に感動をあたえ、人と人を「つなぐ」ことができました。
先日の3年生送る会でも、後輩の一・二年生に栗陵中学校がさらに、より良くなるよう素晴らしいメッセージを残してくれました。在校生は先輩からのバトンをしっかりと受け継いでください。
四月から、それぞれに夢と希望をもって、選んだ道を進んでいくわけです、しかし、その未来が、順風満帆に、追い風を受けて、自分の思い通りに事が運ぶわけではありません。みなさんはこれから激動する社会の大きな波を乗り越えていかねばなりません。困難と闘いながらも、自分自身の一生という航海が、輝きに満ちたものであることとなるよう祈っております。
これからの厳しい時代を生き抜き、輝く未来を創るために二つのことをお話しします。
一つ目は、「志を持ち、チャレンジする心を持つ」ということです。
「志」をもつことは、夢や希望を持ち、周りの人を幸せにし、世の中を、よりよく変える力となっていきます。君たち一人ひとりが生まれてきたことには、意味があり、与えられた使命があるのです。そして、すべての「命」には同じものは一つもないのです。様々な情報に惑わされず、素直な気持ちで自分を見つめ、「一生懸命」に自分を高め、自分の使命を、みつけてください。
 歴史作家の司馬遼太郎の小説「龍馬がゆく」の中に、幕末の世、新しい日本をつくるために、命を懸けた坂本龍馬が十五歳のときにいったことばがあります。
 「世の中の人は、何ともいわば言え、我がなすことは、我のみぞ知る」と、他の人と違っても良い、自分の決めた道を、自信をもって歩むことが大切であるということです。龍馬は同じ「志」を持った仲間と共に日本の歴史を大きく変えた人物となったのです。
人生で大切なことは、「困難に直面した時に、最初からできない理由を探すな」ということです。また、受検前の事前指導では、イチロー選手の言葉を紹介しましたね。「準備することは、一つ一つのいいわけをなくしていくことである」と
今後、皆さんの前に立ちはだかる壁は、実は大きなチャンスの扉なのかもしれません。最後まであきらめないで真面目に努力したものには、偶然という架け橋となることもあるのです。
二つ目は「人とのつながりを大切にする」ということです。人間は人とのつながりの中でしか幸せをつかむことができないということです。
 私たちは、あらゆる困難や問題を解決するとき、周りの人に相談したり、話し合い、助け合います。人は一人では生きていけません。「相手の立場に立って物事を考えられる人」はこれから先、学校で、職場で、地域で、家庭で、多くの人とつながることができるはずです。今、ケータイでSNSなどのつながりもありますが、直接、顔と顔をみて言葉をかわすことが大切です。挨拶をする、返事をする、お礼を言う等、「感謝する心」「お互いを思いやる心」を言葉にして伝えることです。そのことで、人と人をつなぐことができ、自分の人生をかえることにもつながるのです
 次に、保護者の皆様にお祝い申し上げます。お子達のご卒業おめでとうございます。心からお祝い申し上げます。私たち教職員一同、生徒一人ひとりを大切にすることを目標に努力してまいりました。しかし、行き届かない点が多々あったことと深くお詫びいたします。また、本校のために、いろいろとご支援ご協力いただきましたことを厚くお礼申し上げます。
最後になりましたが、ご来賓の皆様にはご多忙の中、ご臨席いただき、ありがとうございました。高いところからではございますが、厚くお礼申し上げます。
今後とも本校教育向上のため、ご理解、ご支援いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
 
それでは、卒業生の皆さん、未来へ向かって、「志」をもち、人を思いやり、感謝の気持ちを忘れず、歩んでください。皆さんの輝かしい前途を祝して、式辞といたします。
 
 平成二十九年三月十五日
 京都市立栗陵中学校
 校長 水野 博之


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