最新更新日:2024/04/25 | |
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授業探訪 1年生 数学科
吉川先生の数学の授業を見てきました。
この時間の目標は、調べる回数がちがっても比べやすいように【相対度数】を使うことです。数学の授業は文字式か図形かといった印象がありますが、「統計」もありましたね。 前時の復習です。「紙コプター」なるものの羽の長さが5センチのものと7センチのものの「滞空時間」を50回ずつ調べたデータを、まず表にし、整理し、グラフ、ヒストグラムにすることで目で見て分かりやすくできたこと。そして、「度数分布多角形」というものを描くことで比較もしやすくなった。こんな内容を、大切な用語を問いながら学習の道筋をたどりました。 今日の課題は、羽が6センチのものの滞空時間を、なんと150回調べたデータを扱う点です。昨日のグラフ用紙にそのまま書き表すと、回数が多い分 当然 背の高い山になってしまい、比べにくいということをまず想像させます。どうすればいいか。小学校でも使った「割合」の考え方を使って、あたかも調べた回数が同じに見えるように、「相対度数」に直すとよいことへと先生は導きました。数学が苦手な大人でも、なるほどと思える説明です。 中学校では普通、式の計算をしたとき、分数は約分はしますが分数のまま表すものなのですが、今回は小数に直すのだといいます。そのわけも大切に説明されました。 目的は「比べやすい」ことなので、分母がちがう分数は大小が比べにくいからこの学習では小数に直すとのこと。なるほど。 いよいよ相対度数を出す式を示され、各自データを入れてこつこつと計算が始まります。しばらくして、正しい計算結果を生徒が発表しました。それを記入して表ができたら、それを教科書のグラフ用紙に書き表します。 生徒は、羽の長さが5センチと7センチの間の6センチなので、グラフの山はその中間ぐらいにできると想像していたのですが、けっこう5センチ寄りになりました。これは、相対度数を用いないとはっきりとはわからないことだったので、相対度数の価値を実感できたのではないでしょうか。 吉川先生は、筋道のよくわかる説明を全員にしたり、計算の手が止まった生徒に個別に助言したりしながら学習を進めていました。このように個別の助言や質問がしやすいように、1年生の数学は1学級を2つに分けて行っています。 |
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