京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/04/25
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「一生懸命がかっこいい」学校を  右帯「配布文書」最下部に本年度の研究授業レポートを掲載しています。

授業探訪 3年生 数学科

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阿部先生の数学の授業を見てきました。
この時間の目標は【入試問題を解くことをとおして、今までに学習してきた基本的なことや応用的なことを復習する】です。
昔の記憶で、3年生のこの時期の授業はひたすら解いて最後に形式的な答え合わせ……かと思いきや、学ぶところの多い授業でした。

先生はまず、自分が受験しない高校の問題に取り組むことで何が得られるのかを話しました。この話がないと「自分はここは受けないのに」と思ってしまうところです。そして、数学は「積み重ね」であり、積み重ねだということは「難しい問題も(過去に学んだ)簡単なことの組み合わせだ」ということを思い出させました。これで、得意な生徒も不得意な生徒も「今は解き方はわからないけどこの1時間頑張ろう」という気持ちになりますね。

そして、この先生が大切にしていることの一つに「気づき」があります。
「情報を集めよう」との呼びかけで、問題文から必要な情報を読み取って図に書き込んでいきました(これは昔からやってきたことですね)。正方形の各辺を三等分する点も書き込みました。
ここで先生は「模範解答には相似を使った解き方が載っているが、今日はほかの解き方に気づいてほしい」との旨を話しました。まさかの展開です。
いろいろやりとりをしているうちにある生徒が、各辺を3等分する点を結ぶと元の正方形を9等分できると言いました。9等分する線を書き込むと、まるでマス目のようです。マス目のようだということは、この図形、何か別のものに見えてきませんか。
ここで「気づき」の大切さ! 生徒たちにはそれが「座標」に見えてきました。座標だとするなら「原点」はどこにするのか、x軸とy軸はどの線か。すると、図の中の線分は「直線の式」で表せるはずだ、直線の式を決定するためにはどんな情報が必要だった?……このように「復習」がどんどん進みます。
「図形の問題」はこうして「一次関数の利用」に様変わりです。2直線の交点を求める必要もあるので2つの式を連立にして、と連立方程式の復習までできました。

数学科では、問題を解いて正解に至る力も大切ですが、解き方をたくさん蓄えるばかりでなく、数学のよさを実感し、自分が気づき、見通しをもって考えことも併せて大切なんですね。

授業探訪 1年生 英語科

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庄司先生の英語の授業を見てきました。
この時間の目標は、【疑問詞を復習し、それらを正しく使うことができる】です。
覚えるだけでなく、使えることが目標になっています。疑問詞(whatなど)の総まとめの時間でもあり、全ての疑問詞や、他の 英語のきまり も確かめられる密度の高い1時間になっていました。
まず英語で挨拶。Face up ! のかけ声に顔が上がります。続いてこれまでに学んだキーセンテンスを先生の読み上げに続いて、お腹から声を出して音読します。何人かの大きな声、ではなく、全員がちょうどいい声の大きさで読んでいて、教室が英語で満たされました。次にそれをペアになって読み合い、できていたらチェック欄に印をする。この間、先生は一人一人 宿題のチェックをしていました(自分の力で和訳してくる宿題)。
疑問詞を使えるためのステップとしてまず、8つの疑問詞とそれに続く単語の順番を確かめました。
それをもとに、席の順番で次々と、先生が「何を?」「どこで?」「いつ?」……と求められるのに応じて英語の文を答えていきます。全員が答えています。途中、you から she へと主語を替えたり、「放課後に」と付け加えるよう言われたりと、生徒が「楽勝だ」と思えた頃に新しい要素が加えられていました。
約30分間、こうして話す・聞く活動を通して疑問詞を使い慣れてきてから、教科書の練習問題とプリントに黙々と取り組みました。特製のプリントも用意されています。このプリント、生徒から「難しいけど好評」とのこと。

中学生の時期は子どもから大人への過渡期ですが、ちょうど、ちょっと難しいことにチャレンジしたい、背伸びしたい時期でもあります。そうした気持ちが意欲に結びつくことで、勉強が進むようです。
町で出会った人に話しかけたが日本語が通じない。こんなとき、さっと英語に切り替えて人助けができたり自分が助かったりするといった英語力を身に付けておきたいものです。

3年生 面接練習

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今日の5・6時間目、3年生は入試に備えて面接練習を行いました。模擬面接のかたちで1グループ15分ずつです。他学年の先生方や校長・教頭など、日頃あまり直接会うことのない教職員を面接官としました。初めて会う人から自分はいったいどんなふうに見えるんだろう……そんな緊張感をもってもらい、できる準備は全てして、入試当日の面接を最良の状態で迎えてほしいと思っています。

授業探訪 2年生 国語科

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瀧川先生の国語の授業を見てきました。
この時間の目標は【『黄鶴楼にて孟浩然の広陵へ之くを送る』を理解する】です。
まず、次の時間の漢字テストに備えてきびきびと漢字プリントに、ぴったり5分間取り組みました。それから先生の問いかけに答えるかたちで前の作者についてなどの復習です。何人もの生徒が答えていました。
今日学習する漢詩を解るための最初のステップは、音読です。短く切って先生が読む後に続いて読む。1句(1行)ごとにそれをする。生徒だけで一斉に読む。みるみるうちに初めての漢詩を、全員で声をそろえて音読できるようになりました。
復習しやすいようにワークシートに各自読みを書き、続いて、「書き下し文から訓読文を完成させる」という高校の授業でも行われる学習です(漢字だけの詩に、レとか二・一の記号や送り仮名をカタカナで書き込む=訓点を打つ)。1句目をみんなで考えてやり方を確かめることで、それを例にあとの3句を各自が取り組みやすくなりました。「例」にはそんな効果があるんですね。そしてその答えを、先生ではなく生徒が黒板に書き、先生がそれを確かめました。
その後、4人グループになり、もう一度 漢詩の音読、説明の文章の音読というステップをたどり、この時間の目標に迫る、作者の心情や表現の工夫についての問いを考えていきました。

高校でも取り上げられる学習活動を含む授業で、国語や古典が苦手な生徒がやる気をなくすかと言えば、その逆でした。生徒だけの一斉読、訓読文の完成といったレベルの学習活動を全員に求める先生の姿勢が、むしろ生徒のチャレンジ精神をかき立て、1分たりとも無駄のない、充実した授業をもたらしたのでした。
後の時間で、雄大な風景の中のとてつもなく長い距離を、心細いような船で去って行った様子を想像したり、感想をもてたりすると、さらにいいですね。

2年生 国際理解教育(留学生をお招きして)

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昨日の5・6時間目、六角校舎2階に、外国の方を4人お招きしました。タイ、中国、カンボジア、カナダから日本に留学されている方々です。それぞれ15分のプレゼンテーションの後、質疑応答の時間をとっていただきました。皆さん日本語が上手なのにも驚いたようですが(発音は むしろ私たちより明瞭でした)、外国の文化に触れるとともに、外国の方が私たちに、一生懸命伝えようと工夫し語りかける姿にも学ぶところがあったと思います。
中にはこの生徒たちの中にも、こうして自ら外国に出かけていって学んだり、自国の文化を広めたりする人が出てくるかもしれませんね。

2年生の皆さんは話を聞きながら、要点をメモしていました。こういった「話を聞くこつ」は、学校でのいろんな場面や、大人になってからも役立つことでしょう。

授業探訪 1年生 保健体育(保健)

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近藤先生の保健の授業を見てきました。
この時間の目標は【異性の尊重と性情報への対処について考える】です。
最初に、珍しい光景ですが、教科書とノートを両手で掲げて準備が整っているかどうかの点検です。それから復習の問題をやり、前後で交換して答え合わせ。記号問題でしたが、言葉をあてはめて意味を確かめながら進めていました。
今日の本題に入ると、12月にとったアンケート結果がテレビで示されました。この日のために計画的にアンケート調査をしてあったんですね。男子が女子に求めることの1位は「優しさ」だそうです。
「小学生にこのアンケートをしたとしたら、この結果にはならへんよなあ」と、短い文で、生徒に自分の心が成長していることを実感させました。そして、「人間は野生動物じゃないんやから、いろいろ欲求があっても、それを行動に移す前に理性が入るやろ」と、衝動をそのまま行動に移してしまうことが人間らしくないことを悟らせました。
先生の発する1文1文が効果的です。

後半は、親友が「知らない年上の人から一緒にカラオケをしよう」というメールを受け取ったという設定で、「何が危険か」「アドバイスを考える」という課題が出され、グループで話し合いました。
グループの考えを小さなホワイトボードに書き、教壇に立って発表し、教室全体で共有しました。
グループでの話し合いでは、全員が考えをもって参加できることが大切ですし、発表のときは、全員が発言者・発言内容に関心をもって聞けることが大切なのですが、それが両方実現していました。

先生は最後に「わたしからのお願い」として真剣に、対処できないときは信頼できる大人に知らせてほしいと語り、生徒も真剣に聞けていたと思います。
保健で学ぶことは、生命・生き方にかかわるものなんですね。

給食試食会&子育てトーク

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今日のお昼、小学校6年生の保護者の方々と深草中保護者のみなさん合わせて30人近くが、「給食試食会・子育てトーク」に参加してくださいました。寒い中、ありがとうございました。
試食のテーブルでは、朝食の話、お弁当づくりについてなど、食事にまつわる話題がよく聞かれました。給食については、食品の品目の多さ、バランスなど、手作りでは真似できない点もあるというお話もうかがいました。
給食は、お仕事の都合など保護者の皆様の事情に合わせて月ごとに申し込むことができます。どうぞご利用ください。

試食の後片付けのあとは「子育てトーク」です。人数は減りましたが、学校カウンセラーの大内先生をかこんで、お一人お一人が思春期の子育てについてアイデアや困り事を出してくださり、勘違いに気づいたり、うちだけではなかったんだと安心したりと充実した1時間をすごせました。

授業探訪 2年生 保健体育(体育)

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土肥先生の体育の授業を見てきました。
この時間の目標は【動きの組み合わせや動きと動きのつなぎ方、決めポーズを工夫してダンスを仕上げていく】です。
体育館のホワイトボードにこの1時間の組立が書いてあり、大きなタイマーも用意されていて、生徒が見通しをもって活動できるよう準備されていました。指示がなくてもチャイムと同時にクラスで輪になってウォーミングアップを行う習慣になっています。拡声器などを取りに来たらグループごとに集まって前の時間にやったことを思い出し、今日することを相談して体を動かし始めました。
ここで一旦集合がかかり、整然と並んで先生に注目したところで目標が告げられ、素敵なダンスをするためのポイントを知ってからまたグループごとの活動に戻っていきました。
体育と「言葉」は縁遠いと思っていたのですが、生徒はさかんに言葉を使っていました。次の立ち位置はどうしよう、きれいにそろって見えるように並び方を変えてはどうかな……。また、他のグループの動きが目にとまると自然に比較することになり、自分たちので本当に大丈夫かな、あんな動きを取り入れたいな……。ダンスを創り上げ仕上げていく中でさかんに言語活動が行われていたと思います。そして先生は教え込むというより、相談に乗ったり助言したりと「支援」を行っていました。
ダンスの要点や学習の手順をプリントで学んだり、「本時の課題発見」「次時への取組」「自己評価」といった欄がある「体育カード」も毎時間 書きます。体育は体を使うとともに、このように言葉もよく使いながら向上する教科なんですね。

2年生 百人一首大会

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今日の5・6時間目は2年生が、体育館で百人一首大会を行いました。
国語科の先生が読手となって最後まで、と思いきや、次は英語の先生にバトンタッチ。読手を替えながら進んでいきます。先生方は、自分がいちばん普通だと思う読み上げ方をされていると思うのですが、それぞれ味があっていいですね。
お気に入りの歌、取りやすい歌では会場が沸き立つようでした。
1年生のときよりも上の句が聞こえた段階で取れる札が少し増えたようですね。
テレビで見る競技カルタの速攻・大迫力はそう見られませんでしたが、和気藹々と楽しんだ1時間半でした。
百人一首は、日本の伝統、古典に親しむ機会にもなっています。

授業探訪 3年生 社会科

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木下先生の社会の授業を見てきました。
この時間の目標は【持続可能な社会の実現に向け合意を目指す】です。これが序盤に黒板とテレビ画面で示され、生徒はこの時間に目指すことをはっきり解って参加できました。
『沈黙の春』の、春らしからぬ描写を先生が読み上げたのを聞いて、生徒はいろんな反応を見せました。そして一人の生徒が「レイチェル・カーソンの……」と著者名・書名を答えました。『沈黙の春』出版から「京都議定書」に至るまでの、環境についての世界の動きなど一定の知識を得たところで、環境問題を解決しにくい二つの理由として「原因となる国を限定しにくい」「他国にこうせよと強制できない」が示されました。
これを踏まえて、各自4分間、課題に取り組みます。その課題とは「日本の代表者として温暖化防止のためにどのような政策を考えますか。」
こんな難しいことに一人で取り組むの? と思いましたが、だいたいの生徒が自分の「政策」をノートに書いていたのです。
それから約4人のグループになって、「合意」を進めながら「グループの政策」を小さなホワイトボードにまとめる活動に入りました。
全員が楽しそうに、自分の考えを述べたりグループの人の考えを聞いて問い返したり、まとめ方について同意を得たりしていました。
何年か前まで中学校では、「自分の考えを書くよりテストに出ることを教えてほしい」「話し合って何になるの?」といった声が漏れ聞こえてきたものですが、今日の授業の3年生のみなさんは、学んだ知識をもとに自分の意見をもつことや、民主主義社会の一員として合意に向けた話し合いができることも、社会科で付けなければならない力なんだと とらえることができていたように思います。
「12分間の話し合い」という設定がちょうどよく、グループからの発表の準備ができました。各班1人、教壇に立って発表です。

各自 政策を書く、グループで話し合う、発表する・発表を聞くといった場面で、教室の主人公は生徒でした。先生が問いかけて誰かが手を挙げて答える授業も生徒が主人公になりますが、それは数人だけです。この授業では多くの場面で、生徒全員が主人公になっていたと感じました。
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