京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2020/03/27
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学校教育目標 京北地域の主体者として,伝統と文化を受け継ぎ,自らの進路と地域の未来を切り拓いていける子どもの育成〜言語能力と地域創成力を伸ばす〜

そったく10月号から

 暑さ寒さも彼岸まで。ようやく朝晩も涼しいと感じる季節となりました。9月には3連休が2回あり,1回は「敬老の日」でした。

 少子高齢化社会と言われて久しく,2人の現役世代が1人の高齢者を支える時代もやがて来るだろうとか,退職後余裕のある生活を送るためには2千万円が必要と言ったとか言わないとか,これまで社会や日本を築き支えてきた高齢者の耳には優しい風が吹いているとは言えない昨今です。

 かく言う私もすでに二人の孫があり,他人事ではありません。以前,植村花菜さんの「トイレの神様」という歌が流行りました。歌の中で都会に出ていた孫が入院したおばあちゃんを見舞いに行くと,ちょっと話しただけなのに「もう帰りー」って病室を出され,翌日おばあちゃんは亡くなります。何でせっかく来てくれたのにもう帰りって言うんだろう。そのおばあちゃんの気持ちは分かりませんが,私も同じ事を孫に言う事があります。孫は来て嬉し,帰って嬉し。顔を見たいし本当に可愛い。だけど来てまとわりつくとしんどい。あんたも忙しいんやから,また来て欲しいけど,こんな所で長居しなくていいから帰って用事したらええ。もう帰りーはまたおいでやーと同じ意味。

 子どもや孫はいつか親を離れて自立します。だけど親はいつまでも親です。あるコラムでこんな記事が紹介されていました。もう要介護となった90代の母親の元に久しぶりに60代の息子が尋ねてきます。用を足すことも,ご飯を食べることも介助無しには何もできなくなってしまった,痩せて小さくなった母親の側で,添い寝をしながら苦労かけたなとこれまでの人生を省みる内,ウトウトとしてしまいます。やがて年老いた母親が何かごそごそとしているのに気がつき目が覚めます。立つことも寝返りを打つことも出来ない母親の手は,必至に掛け布団を引き寄せ,それをうたた寝をしている息子に掛けようとしていたんだということに気がつきます。息子はただただ涙が溢れ,年老いた母親を抱きしめるのでした。

 「敬老の日」。老いを敬い,高齢者の尊厳を皆が再確認し,親がただひたすら与え続けてきた愛情をほんの少し子や孫が受け止めてくれる日であることを心から願います。

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