京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2020/03/27
本日:count up5
昨日:2
総数:224181
文字: 大きく | 小さく | 標準 配色: 通常 | 白地 | 黒地
ハートフルマーク
学校教育目標 京北地域の主体者として,伝統と文化を受け継ぎ,自らの進路と地域の未来を切り拓いていける子どもの育成〜言語能力と地域創成力を伸ばす〜

そったく6月号から

 5月14日より三日間,関東方面への修学旅行を無事終えることが出来ました。保護者の皆様におかれましては,朝早くからの送迎,またHPも多数閲覧頂き,ありがとうございました。
 一日目の東京班別研修は,公共交通機関を自分たちだけで利用する機会が少ない京北の生徒にとって,迷路のような東京メトロを駆使して目的地に向かう体験は,実質的な能力を鍛える上で,大変有意義であったと思います。大人ですら迷う大都会を,生徒達は班で協力し合い,誰一人迷子になったり,遅刻したりすること無く集合地点のスカイツリーに到着することが出来ました。そこには,人間の英知を結集した建造物である,634mの塔がほぼ真上にそびえ,展望デッキに昇るとまさしく天空で,人の姿は小さすぎて見えませんでした。こんなにも巨大なものを建造する人間の技術力はたいしたものです。そらまち亭での食事は,日本の話芸である落語と大道芸を楽しみました。
 二日目は国会議事堂で参議院体験プログラムに参加し,他校の生徒と共に副大臣や国会議員となって,法案が審議され本会議で通過するまでを体験しました。その後,千葉県の館山に移動しマリンスポーツや工芸づくりの体験を行いました。夜は海ほたるの幻想的な光に魅了され,ペンションオーナーとの楽しいひとときを過ごしました。
 最終日は横浜中華街を散策し,今や日本一の政令都市となった町並みを練り歩きました。

 生徒達にとって,三日間はたくさんのことを学び感じた貴重な体験になったことでしょう。そしてこの体験を通して,学校教育目標でもある「京北の主体者として,伝統と文化を受け継ぎ…」に立ち戻り,改めて外から京北を見つめ直す一つのきっかけになればと思っています。「伝統文化」と一口に言いますが伝統と文化は多少意味合いも異なるように感じています。伝統とは伝えるべきもの・守るもの・技・誇り・しきたり・考え方…のようなものだと思います。改めて,京北の伝えるべきものは何か,京北の誇りとは何か,そんなことを考えて欲しいと思います。そして文化。もちろん文化も伝統に近い要素もありますが,私は,文化はもっと柔軟で変化していいもの,変化すべきものではないかと考えています。逆説的に言えば,伝統だけでは,おそらく受け継がれて来なかったこと,時代時代の文化に影響されながらもしなやかに変化してきたからこそ生き残ってきたという側面があるのではないか,そう考えています。私は西陣織の職人の家に生まれ育ちました。伝統の技が今でも受け継がれています。しかし,一方で様々な着物をアレンジしたファッションが街では見られます。単にあれは,だらしない,着こなしがなっていないと嘆くだけで無く,新しい和装のあり方を考えて行く事が大切なのでは無いかと感じています。伝統と文化は不易と流行にも似ている気がします。
 生徒一人一人が,京北の主体者として伝統と文化を受け継いでくれることを期待します。

            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            
学校行事
6/8 休日参観
6/10 代休日
6/12 スポーツテスト 夏季大会壮行式
京都市立周山中学校
〒601-0251
京都市右京区京北周山町中山39-4
TEL:075-852-0053
FAX:075-852-0090
E-mail: shuzan-c@edu.city.kyoto.jp