京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/03/28
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昼間部と夜間部の良さを生かし、世代や国籍を超えてふれあい学び合う学校

「交流の時間」

 本校では,「交流の時間」を「総合的な学習の時間」と位置付けて取り組んできました。「総合的な学習の時間」のねらいは,「自ら課題を見付け,自ら学び,自ら考え,主体的に判断し,よりよく問題を解決する資質や能力を育てるとともに,学び方やものの考え方を身に付け,問題の解決や探究活動に主体的,創造的に取り組む態度を育て,自己の在り方生き方を考えることができるようにすること」です。
 何か長い文章でわかりにくいかもしれませんが,学校では国語や数学などの教科の学習をしますが,それぞれの知識や技能だけを身に付けただけでは,「生きる力」には結びつきません。各教科で身に付けた知識や技能が一体になる必要があります。さらに,道徳的な内容など,教科では習わないけど,社会生活を営む上でとても大切なこともあります。それらが一体となる学習をし,新たな課題を自分で見つけて解決できる力が,「生きる力」となっていくのです。
 私たちは,幸せになるために日々学んでいます。そして,その権利は誰もが持っています。そのために,毎日学校に来て,様々なことを学んでいるのです。
 これからも,この「交流の時間」を利用して,昼間部と夜間部とが交流しながら,楽しみながら学んでいきたいですね。“こんなことを学びたい“,”こんな交流はできないものか”…などのアイディアや意見がありましたら,ぜひ担任の先生に伝えてください。今後も,いろいろなことを知り,考え,そして表現できる力を付けていってほしいと思います。
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今年のシーサーは「立ちシーサー」

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 昼間部と夜間部との交流を目的に,美術科の村上先生の指導のもと,「シーサーづくり」に取り組んで3年目。1年目は「面シーサー」,2年目は「首シーサー」…年々進化を遂げ,ついに今年は「立ちシーサー」に挑戦しました。耳や毛などを付け,顔にも表情を付けるなど,細部にわたる細工が必要で,とても難しかったのですが,5組の生徒の指導のもと,迫力があり表情豊かなシーサーができあがりました。「ここ,どうするの?」「できたわ。次は?」…という声に応え,昼間部の子どもたちは,夜間部の生徒さんに一生懸命に教えることができました。
 「ありがとう」という言葉が飛び交い,とても和やかな雰囲気の実習でした。そして後日,夜間部の生徒からお礼のメッセージが届きました。
 その後も,素焼き,釉薬を塗って本焼きなど,これも5組の生徒が手伝ってくれて,ようやく仕上がり,今回の「民族の文化にふれる集い」に間に合うことができました。
 このシーサーたちは,2/9の「近畿夜間中学校連合作品展」にも出かけます。

豊かな文化との出会いと交流

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 2月1日(土),「第22回 民族の文化にふれる集い」が京都テルサで行われ, 凌風小学校のコリアみんぞく教室や京都朝鮮学校,京都国際学校などによるコリア文化の踊りや演奏,紫野小学校の子どもたちによるハンガリーやベトナムなどのクイズを交えた発表があり,豊かな民族の文化に触れることができました。洛友中学校は,「花の街」「まつり花」「青い心白い心」の合唱を披露しました。音楽の時間に練習を重ね,午前中にもリハーサルを丹念に行い,緊張の中での発表でしたが,本番ではとても美しい歌声が会場にあふれ,すべての観客を感動させていました。
 一方,展示会場では,開演前や休憩時間などに洛友中学校のブースにたくさんの人が訪れ,家庭科の作品や書写などを感心して見られていました。中でも,5組と共に作ったシーサーを見て,「このシーサーすごい! みんなちがう顔してるな」,「この顔おもしろーい」,「これ難しかったやろな」など,口々に感想を言われていました。今年も,夜間部がリハーサルに励んでいる間,昼間部の生徒たちが一生懸命に展示発表に向けた作業をしてくれていました。

 日本には,韓国・朝鮮籍の人たちをはじめ,中国残留邦人やその家族の人たち,その他外国にルーツをもつ人たちが数多く暮らしています。ところが,そのような人たちの国の文化や伝統,習慣などを周りの人たちが理解し,互いに尊重し合えているかというと,決してそうとは言い切れません。中には疎外感を感じたり,心を傷つけられたり,そのために民族的アイデンティティが揺らぎ,自分がどこの国の人間なのか分からなくなり苦しんでいる人もいます。さらに,そのことでからかわれたり,いじめられたりして,自信を失い不登校になっている子どもたちもいます。
 私たちは,互いの文化の違いを認め合い,相互の主体性を尊重し合いながら暮らせるよりよい社会を創っていかねばなりません。共に生きる国際協調の精神を養うためにも,まずそれぞれの文化に関心を持ち,交流を重ねていくことが大切です。
 今年の「民族の文化にふれる集い」では,8団体によるステージ発表や,多くの学校からの展示作品が掲示され,たくさんの人たちが参観されました。今回も本校の昼間部の生徒をはじめ,多くの子どもたちがこの豊かな民族文化にふれることができました。このような機会を多くもち,それぞれの文化の素晴らしさを理解できる子どもたちを育てていくことが,日本に住む様々な国にルーツをもつ人たちが自分の文化や伝統を大切にし,自分らしく誇りをもって暮らすことが当たり前にできる社会の実現につながるのだと思います。「へだたりも何もない この地球はつながってる」…全員で合唱した「数え歌」感動しました。

交流の時間 「お正月」

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 11月から『交流の時間』として,昼間部と夜間部とが共に考え,学び合うことのできる時間をつくっています。これまで,西本先生による「東日本大震災について」のお話を皮切りに,教頭先生の「人権標語づくり」,そして1月には畑中先生の「お正月について」と廣吉先生の「お正月の遊び」というテーマで交流してきました。
 1月の二つのお話は,日本,中国,韓国・朝鮮のお正月文化についてです。日本でお正月の食べ物と言えば「おせち料理」ですが,その中には黒豆(まめに働ける),海老(腰が曲がるまで長生きできる),昆布巻き(よろこぶ⇒家族の幸せ)など,縁起のいいものがたくさん入っています。中国では,お正月を「春節」と言い,旧正月(今年は今日1/31)のことを指します。肉の赤身(鴻(紅)運当頭(こううんとうとう)=幸運に恵まれる)や麺(細長い形⇒長寿を願う),白菜(「百財」に似ている発音⇒財を成す)などを食べます。また,韓国・朝鮮のお正月も「ソルラル」と言い,旧正月(1/31)にカレトック(小判型のお餅=長寿を表す)を入れたトックク(お雑煮)などを食べます。どこの国も,人々は健康と幸せを願って新年を迎えるのですね。
 遊びの文化もそれぞれです。中国では「提灯遊び」や「爆竹・花火」,韓国・朝鮮では「チェギチャギ」や「ユンノリ」,日本では「羽つき」や「コマ回し」などの遊びでお正月を楽しみます。

 それぞれの国のお正月文化を勉強したあと,日本の伝統的な「百人一首かるた」で楽しみました。「百人一首かるた」と言えば,大会が開かれるほど,スポーツに近い競技もあるのですが,今回は日本の子どもたちにも昔から親しまれている「坊主めくり」をしました。昼間部・夜間部ミックスのグループをつくって行ったのですが,「姫」を引いた時の歓声や「坊主」を引いた時の悲鳴や笑い声ですごく盛り上がりましたね。

 洛友中学校は「世代や国籍を超えて,ふれあい学び合う学校」です。それは互いの文化や考え方,違いを理解して交流することから始まります。今回のように,遊びを通して楽しむことも大切です。今度は,「ユンノリ」なども一緒に楽しみたいですね。

地元,下京中学校の生徒が夜間部と交流

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 昨年12月,洛友中学校の地元である郁文校区を含む下京中学校の2年生(人権学習を行った有志)が夜間部を訪ねてくれました。その後,感想を送ってきてもらったので一部紹介します。

○ 教室から学ぼうとする力があふれていました。みなさん,キラキラ輝いていました。何も特別なことはなく,本当に私たちと同じように勉強されているのです。でも,一つ私たちと違うことは,心から勉強を楽しんでいることです。
自分たちのせいではないのに,教育の機会均等の権利を奪われ,そして自分たちで取り戻す。そのために洛友中学校だけど,あってはならなく,なくてはいけない存在だと思いました。今,私たちがみんな平等に学校に来れるのは,過ちを犯した歴史と,それで辛い思いをされた方々がいたからだと思いました。
人と違うことで,その人を仲間はずれにして,自分たちが楽しみたいという心は誰にでも少しはあると思います。だから,その一人一人の差別の心をなくすことが大切だと思います。軽い気持ちで洛友中学校に行ったけど,とても心に残るいい経験になりました。
○ みんなとても真剣に学んでおられました。そこから「もっと日本語を知りたい。知らなかったことを知りたい」などの思いが感じられました。でも,みんな笑顔で楽しそうに授業を受けておられました。
今,私たちは当たり前のように授業を受けているけれど,それが当り前じゃなかった人たちがいることは,同じ日本にいる者としておかしいと思います。まず,差別というものをもっと早くなくさなければならないと思います。差別があることで,人が人らしく生きられないということがありうるのではないかと思います。
私は普段「勉強なんていやや」とか「勉強めんどくさい」とか思うことがあるけど,それは私たちくらいのときに,授業を受けられなかった人たちに失礼だと思いました。なので,これからは勉強できることを幸せに思って授業を受けたいです。
○ 今回,洛友中学校の生徒さんや教頭先生,校長先生の話を聞いたりして,学べることの幸せ,今日本で不自由なしに生きていることが,どれだけ幸せなことかがわかりました。生徒さんたちは,楽しんで好奇心を持って授業を受けていらっしゃったので,私も今はいやいや受けている授業をもっとまじめにありがたく受けたいと思いました。また,最後の校長先生の話で,いじめも差別であり,それらの差別を見抜く力をつけるのが人権だとおっしゃられていたので,今も将来もしっかりと見抜いて,それをなくせるようにしていきたいです。
○ 私は洛友中学校のみなさんがまじめに,生き生きと勉強する姿を見て,これが本当の授業なんだろうなぁ…と思いました。テストのためでもなく,受験のためでもない。勉強したいという思いがひしひしと伝わってきて,こんな学校は楽しいだろうなぁ…と思いました。それに比べて,今の私は,授業中に寝たり,喋ったりしていて,洛友の方々を見ていると,申し訳ない気持ちになりました。それから,校長先生が言っていた「この学校はあってはならない学校です。でも,なくてはならない学校です」という言葉を聞いて,差別がどれほど多くのものに影響を与えてしまったのかを感じました。
○ 私たちは親に「勉強しろ」と言われたり,高校のため,成績のために勉強していたと思います。ですが,洛友中のみなさんは自ら学ぼうとしていらっしゃいました。その気持ち,やる気を見習おうと思いました。
それと,今起こっている「いじめ問題」をなくすべく私たちができることは,いじめに対しての考えを変えたり,いじめをしないような広い心を持つことだと思います。いじめがなくなるように,一人一人の意識が必要だと思う。

あけましておめでとうございます。

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 2014年の朝を清々しい気持ちで迎えることができました。
 今年の干支は「午」。動物に当てはめると「馬」になります。馬は,物の輸送や人の移動手段,農耕など,人間の生活に深く関わり,それを豊かにしてきてくれました。馬の字を左右対称に書くと,「左馬」と呼び,普通,馬は人がひいていくものですが,その馬が逆になっているため,普通とは逆に馬が人をひいてくる(招き入れる)ということから「商売繁盛」「千客万来」につながるとされています。このように,馬は昔からとても縁起のいい動物なのです。
 今年がみなさんにとって,「物事が“うま”くいく」年,「幸運が駆け込んでくる」年になることを祈っています。

「洛友中学校」をもっと知ってもらうために

 「昼間部生徒と夜間部生徒とが,世代や国籍を超えてふれあい学び合う」…このような学校は,全国どこを探しても洛友中学校しかありません。しかも,洛友の生徒は自分で選んでこの学校へ入学してきからこそ,「学び」に対する姿勢が他の中学生とは違います。そのような素晴らしい生徒のいる学校をもっと京都市内に住む人たちに知ってもらいたい。この学校を必要としている人がきっとたくさんいるはずです。
 昼間部は,各市内の小中学校や不登校相談支援センターなどから知ってもらうことができるのですが,夜間部はなかなか知ってもらう機会が少ないため,校門の壁に横断幕を設置しました。大宮通りを通る人やドライバーの目に留まり,口コミでも広がっていってくれることを願っています。
 来年度の夜間部の募集は1月7日(火)〜2月4日(火)です。夜間部のみなさんが作ったポスターは校門前に設置するとともに区役所や図書館にも掲示してもらいます。
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「世界が一つの家族のように」

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 「すべての人間は生まれながらにして自由であり,かつ尊厳と権利とについて平等である」…この第1条から始まる「世界人権宣言」 が1948年の国連総会で採択されてから今年で65周年。それを一つずつ読み返してみると,65年たった今でも,人権が守られていないことが世の中にはたくさんあることがわかります。「世界が一つの家族のように」なるには,まだまだ遥か長い道のりですが,それをめざして一歩ずつ歩んでいくことが大切です。
 世界人権デーの初日である12/4,教頭先生の指導のもと,生徒のみなさんに「人権標語」を作ってもらいました。たくさんの力作の中,上の2作品を洛友中学校の代表作として選び,ティッシュに入れて郁文地域の方々に配布しました(12/8の「三世代交流餅つき大会」で500部配布)。町内や家庭において人権意識を広げていっていただきたいと思います。

昼間部生徒と夜間部生徒とが,世代や国籍を超えてふれあい学び合う全国唯一の学校です。

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 洛友中学校は,不登校を経験したがそれを克服しようとする昼間部の生徒と,様々な理由により学齢期に義務教育を果たすことができなかった夜間部(二部学級)の生徒が,世代や国籍を超えてふれあい学び合う全国唯一の学校です。学習内容は,学年にこだわらず,少人数の教室でていねいに学び直すことができます。
 「学ぶこととは何か」「人は何のために学ぶのか」…洛友中学校には「学びの原点」があります。学校の楽しさや学ぶ喜びを実感できる学校づくりを進めています。

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お漬物体験学習

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 昼間部は今週水曜、元郁文中学校校区にある川勝總本家さんを訪れ、漬物作りの体験学習をしました。事前学習で、漬物のことについて勉強していたので興味を持って講師の先生の説明を聞いたり、質問することができました。

 説明の後、糠床の中に野菜を漬けました。みんな、糠を見たり触ったりするのは初めて。「糠ってこんなんなんや」「軟らかいね」と感触を確かめる人や、「糠おいしいで!」とさっそく糠を試食している人もいました。糠床の中に丁寧にきゅうり・だいこん・白菜をつけて、体験は終了しました。

 「糠は毎日かき混ぜましょう」という講師の先生の言葉に、「糠床の世話かできるかなぁ・・・カビが生えたらどうしよう」と心配する生徒もいましたが、「糠床の作り方が知れてよかった」「白菜食べたらおいしかった」という感想もでて、よい体験となりました。

 学校へ帰ってから、生徒たちはお漬物の試食会をして先生たちにおいしいご飯やおかず、お漬物をふるまいました。準備も後片付けもみんなで協力してでき、素晴らしい体験のできた1日でした。

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