京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/04/19
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昼間部と夜間部の良さを生かし、世代や国籍を超えてふれあい学び合う学校

人権尊重の精神は「見えない根っこ」

5 月は「憲法月間」
5 月3 日は憲法記念の日。昭和22年5月3日に日本国憲法が施行されたことにちなんで,国においては5月1日から7日までを憲法週間,京都市では5月を憲法月間と定めています。
憲法には人間が人間として尊ばれ,人間らしく生きるために誰もが生まれながらにして持っている権利「基本的人権」は侵すことのできない永久の権利として保障されています。そして,この「基本的人権の尊重」は国民主権・平和主義とあわせて日本国憲法の三つの基本原則とされています。
しかしながら,私たちの身の回りには,基本的人権が十分に尊重されていない現実があります。身近にある様々な人権問題に気づき,それを解決し,みんなが幸せに暮らすことのできる世の中を創るための知恵と行動力を身につけていってほしいと思っています。

相田みつおさんが
花を支える枝
枝を支える幹
幹を支える根
根は見えねんだなあ
という詩を書かれています。人権尊重の精神は「見えない根っこ」と同じで,「根っこ」は見えないけれど,大地から養分や水分を吸い上げて幹を支え,幹は枝をさせる。そして,その枝は美しい花を咲かせる。つまり,私たちがその「根っこ」をいかに自らの中に,日々どのように育んでいくかということを常に考え,具体的に行動していくことが大切なことではないでしょうか。

体験入学を終えて

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 洛友中学校の校庭には,少し遅咲きのしだれ桜が一本あります。今年も見事に花を咲かせました。ピンクの花を満開に咲かせた,柳のようにしなやかな枝は,青い空をバックに春風に揺られています。
 4月10日〜13日の4日間,昼間部の体験入学を行いました。普段と同じ授業時間で,5人の在校生に交じって,4人が体験をしました。教科の学習はもちろん,実技教科では卓球バレーや茶わんづくり,夜間部との合同学習ではフェルトの小物入れづくりなどを行い,図書室の本を選ぶ「選書会」,そして地域女性会会長の加納時子さんを講師に招いて「茶道」も体験しました。体験生はもちろん,在校生も少し緊張しながらのスタートでしたが,3日目〜4日目には,ちょっとは互いに緊張もほぐれてきたのではないでしょうか。5月には,新しい仲間を迎えることになると思います。楽しみですね。

 不登校というものを経験してきたけど,回り道をしたかもしれないけど,洛友中学校の生徒は昼間部も夜間部も,「学び直したい」という強い意欲を持っている生徒ばかりです。校庭のしだれ桜の枝のように,「しなやかな強さ」を身につけていってほしいと願っています。暴風に逆らって無理に踏んばると,ポキッと折れたり,根元から倒れたりしてしまうかもしれないけれど,風が吹いたら揺られてしまっても,風がやんだらすぐに立ち直る。過ぎ去ったことにこだわらず,「普段の自分」,「本来の自分」に素早く戻るという「しなやかな強さ」を身につけていこうではありませんか。

学校教育目標

自ら考え,自ら行動する力と,人権を大切にし,感性豊かな生徒を育成するとともに,「学びたい意欲」の初志貫徹を図る。

目指す生徒像
1.主体的に学習に取り組み,初志貫徹を目指す生徒。
2.違いを認め合い,互いを尊重し,支え高め合う生徒。
3.喜びや感動,悲しみや苦しみを分かち合い,共に生きることを大切にする生徒。
4.生命を尊重し、健康で安全な生活を心掛ける生徒。

ごあいさつ

   学ぶ楽しさ,わかる喜び,そして笑顔あふれる学校に!!

 今年度,新しく洛友中学校の校長に就任いたしました岡田敏之です。よろしくお願いいたします。私は今からちょうど30年前,1982年(昭和57年),この洛友中学校の前身である郁文中学校に数学の教員として採用されました。当時も昼間部と夜間部があり,昼間部には通常の学齢期の地域の子どもたちが,夜間部には様々な理由で義務教育を終えることができなかった人たちが通っていました。私は昼間部の教員でしたが,夜間部の授業を初めて見せてもらったときの光景は教師になりたての私にとって衝撃的でした。60歳,70歳にもなっても一生懸命勉強しておられる。昼間の生徒より熱心に頑張っておられる。今までいやいや勉強してきた自分自身をふりかえると,とても恥ずかしく思えてくる。そして,“人が「学ぶ」とは,どういうことなのだろう。人は何のために「学ぶ」のだろう”という疑問が湧いてきました。彼らはきっとその答えを知っていたと思います。
 この学校には,郁文中学校から受け継いだ「学び」の原点があります。そして,5年前,郁文中学校は「洛友中学校」として生まれ変わり,昼間部には不登校を経験した中学生が通い,夜間部の生徒と共にふれあいながら「学び直し」をする全国で唯一の学校になりました。人が「学ぶ」とは,どういうことなのか。人は何のために「学ぶ」のか。これから一緒に考えていきたいと思います。
 生徒と教職員が一丸となり,この学校を「学ぶ楽しさ,わかる喜び,そして笑顔あふれる学校」にしていきましょう。
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学校行事
5/1 昼間部:転入学歓迎会
昼間部:授業参観,保護者懇談会
京都市立洛友中学校
〒600-8383
京都市下京区大宮通綾小路下る綾大宮町51-2
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