京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/04/19
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ようこそ 西京高等学校附属中学校へ!  西京の 青き木陰に 美しき 心むすびて いざ友よ ともに学ばむ

『第13回 卒業証書授与式』

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 本日、西京高等学校附属中学校13期生、第13回卒業証書授与式が厳かな中、盛大に挙行されました。素晴らしい卒業式を行うことができ、たいへんうれしく思っております。多くの保護者のご臨席を賜り、卒業生たちはひとりひとり堂々と学校長から卒業証書を授与されました。卒業生のみなさん、ご卒業おめでとうございます。
 本校の場合は、中高一貫校で、ほとんどの生徒が西京高等学校に進学します。今日の式は、義務教育を終えるひとつの区切りとなるものです。来週の月曜日からは、春季学習講座が始まります。目の前の高校生活に向けて、どうか、希望を持って臨んでほしいと思います。
 また、保護者の皆様、3年間、学校を信頼いただき、ご支援を賜りました事に、あらためまして感謝の言葉を申し上げます。本当にありがとうございました。そして、これからもどうぞよろしくご支援いただきますようお願い申し上げます。本日はご卒業、誠におめでとうございます。

以下は、本日の卒業式での学校長式辞より、抜粋したものです。

『さて、みなさん、ここで中学校での三年間を振り返ってみてください。
とりわけEPAにおけるM0からM9に至る取り組みは、附属中学校13期生のみなさんの誇るべき活動ではなかったでしょうか。
 M4では大学を訪問し大学生や留学生にインタビューする活動を通して多様な文化背景を持った人々と交流することができたと共に6年間の進路展望を自分なりにもち自分自身の進路意識を深めることができたと思います。
 M8の西京祭文化の部では、脚本、演出に始まり、スケジュール作成から道具作り、情報発信、バックステージの運営管理、幕間の企画、各劇や学年全体における集団運営に至るまで、参加する皆さん一人一人が、自分の役割を担いながら、みんなで盛り上がろう、繋がろうとする気持ちをもって活動している皆さんの姿を感動的に見せて頂きました。
 そしてM9の附属中学3年間の集大成となった東京FW。自分たちの知りたい、学びたいと思う企業や研究所、省庁を訪問し、社会で活躍している西京の先輩の話を聞き、自分の進路について考え、他校の同じ中学生と交流するなど、主体的、対話的、協働的な活動を通して、「人と繋がる力」「社会と関わる力」そして「知と向き合う力」をつけながら、本校の目指す「社会人力」を身に付ける大きな一歩となったことと思います。この取組は全国に誇ることができる研修内容・実践であり、「自らが活躍する未来社会がどのようなものか探る」とともに「自分の進路展望を図る」という目標を、皆さん一人一人が、達成できたのではないでしょうか。

 また、自分の将来の進路を探る企画として大学訪問を行い、その大学の留学生と異文化交流を実施しました。この企画の背景には、「多様性への寛容力」の育成があります。日本で働く外国人の数が、一昨年に初めて100万人を超え、昨年10月時点でさらに146万人となりました。今年4月には外国人労働者の受け入れを単純労働分野にも拡大する新制度が始まり5年間で最大約34万人増えることが見込まれています。政府は労働力の確保に加え、先端技術などを取り込むために、外国人人材の積極的受け入れを表明しています。つまり、私たち日本人も、好むと好まざるとに関わらず、考え方や言語、文化が異なる人と共に未来をつくっていかなければならないのです。

 「東大生となった君へ 真のエリートの道」の著者 田坂広志氏は
著書の中で「真のエリート」とは、自分が「恵まれた人間」であることを知りそのことに謙虚な心で感謝し、その深い感謝を世の中の多くの人々の幸せのために生きることによってあらわす人間のことだと言っています。
 皆さんは難関と言われた西京高校附属中学校に入学し、今まで保護者をはじめ周りの温かい支援を受けた、まさしく「恵まれた境遇」にいる人間です。皆さんは、同世代の他者と比べると十分すぎるほどの「知能」を有しています。「知能」とは「答えのある問いに対して如何に速く正解にたどり着けるかの能力です。皆さんが西京生になるために越えてきた入学試験。それはまさしく「答えのある問い」が出題され、それに応える最高難度の試験でした。皆さんにはこれから高校3年間、そして大学において「知能」を超えた「知性」を身に付けてそれを磨き続けてほしいと思います。
 いうまでもなくこの「知性」を磨くことは、これからの人工知能革命の時代においてますます重要になっていきます。「人工知能」とは文字通り高い「知能」は持っているが深い「知性」をもっていません。「答えの無い問い」を作り、問い続ける力。その深い知性は人間だけが持っているもので人間が発揮できるものです。
問題を抱えた現実を前に、ただその現実を評論し、批評し、分析し、解釈するだけで自らその現実に関わりリスクをとりその現実を変えようとしない評論的な知性ではなく、自ら主体的に現実に関わり目の前の困難や障害を越えてその現実を変えようとする変革の知性をこれからの西京高校の3年間、そして目指す大学でしっかりと身に付けまさしく自分の幸せのために、そして周りの人の幸せのために世界の中で活躍し、貢献できる、グローバルリーダーに皆さんこそなって欲しいと思います。

 卒業生のみなさん。みなさんは、本日をもって小学校入学以来の義務教育としての学校生活に別れを告げることになります。したがって西京高校へは「自分の意志」で進学することになります。中高一貫校である本校は、基本的には学校選択や受験をすることなく、高校に入学することになります。しかし、みなさんが入学する西京高校は、もはや義務教育機関ではなく、進学はみなさんの「高校に入学したい」という意思があって初めて成立することを忘れないでください。誰にも強制されることなく、自ら決断した結果としての高校入学があるのです。附属中学校の卒業という今日を一つの区切りに、もう一度高校入学という意味を確認し、新たな決意と覚悟を持って4月の入学式を迎えてほしいと思います。』

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