京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/04/18
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『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top !〜

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「“二条丸”本格始動」
 自宅の庭の山茶花が咲き始めました。今年も本格的な冬の訪れとなったということです。それにしても,椿や山茶花など,冬に咲く花を本当に「逞しい」と感じます。多くの樹木がその葉を落とすこの時期に美しく咲き始めるのです。この先には雪を被ることさえあり,その時には雪の白と花の赤とのコントラストが誠に美しいです。厳しい自然の中で逞しく生き続ける植物の美しさを感じます。
 さて,「冬テスト」が終わり,本格的に学習発表会の準備に向かう時期となりました。もちろん,学習と研究は春から続けてきているのですが,発表に向けてそれらをまとめなければなりません。研究部,とりわけ研究推進委員会に所属する教職員には,それでなくても忙しい学期末に特にたいへんな思いをさせて申し訳ないと思っています。しかし,それ以上に,生徒の活躍と成長を願って一生懸命に取り組んでくれている姿を校長として嬉しく誇らしく感じています。
 「何のために研究をするのか!?」時々そう問われます。もちろん,生徒に力をつけるため,生徒の力を伸ばすためです。目の前の生徒を見つめ,その課題を明らかにし,課題解決のための取組を考え,時間をかけて粘り強く全教職員で取り組むのです。全教職員で取り組むことで,加速度的に成果が表れます。生徒の成長が教職員の喜びと満足感となって返ってくるのです。
 実は,もう一つ目的があります。こちらはヒドゥン・パーパス(隠された目的)とでも言ったらよいのでしょうか,表には出てこないものです。教職員はそれぞれに個性や能力が異なります。得意とする分野も目指す教育観も異なっていて当然です。しかし,各々が自分勝手に信じる教育観で実践を行っていては,“学校という乗り物(船としましょう)”は上手く進みません。船長が目指す方向と各々の役割を明確にし,乗組員全員が協力して取り組むことで,より速くより快適に航行することができると考えます。大きな船になればなるほど,部署ごとの役割はより大切になってきます。海図を頼りに舵を握る者たち,エンジン部分を担う者たち,乗組員の健康と安全を見守る者も必要です。それらを連携し統括する役割は特に重要です。乗組員が互いの役割を認め合い,その働きを尊敬し合うことで,彼らは団結していきます。
 今年度は,新型コロナウイルスの関係で,研究が思うように進められませんでした。昨年度末に受けた「文部科学省の指定」という冠がなくなったことも少なからずショックでした。その状況下,研究そのものを止めるという選択肢もありました。しかし,本校の教職員はそうはしませんでした。コロナ禍にあろうと,生徒が登校する以上教育は続けなければなりません。そうであるならば,教職員全員で目的を明確にして進むのが本来の姿勢であると判断した結果です。
 私の誇りとする生徒と教職員との共同制作による学習発表会・研究発表会に向けて,本格的に“二条丸”が動き始めます。

令和2年度前期 学校評価アンケートの集計結果について

 9月に実施させていただいた「学校評価アンケート」の結果を,右の「配布文書」の中に掲載いたしました。
 「生徒の集計結果」と「保護者の集計結果」の2点あるのでご覧ください。



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『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top !〜

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「授業づくりと喜びと大切さ」
〇 自分自身を振り返ることが全然なかったので,今日のような道徳の授業が受けられてとてもよかったです。帰って子どもにも話をしたいです。「聴」心に響きました。ありがとうございました。
〇 親子の関係,父と私,私と娘のことについて改めて考えることができた。これが正解というものはないが,少しでも相手の立場にたって物事を考えることが大切だと思った。父が認知症を患っているが,少しでもやさしく接するようにしたい。
 10日(火)に行った保護者道徳の感想から拾いました。保護者対象の道徳は久しぶりに取り組みました。元々は,校長として最初に赴任した学校で講演を頼まれ際,「一方的に話すよりも,授業形式にして保護者の方の意見を繋ぎながら進行する方が,参加者の方は満足されると思います。」ということで始めました。今回もその手ごたえを感じています。それにしても授業づくりは楽しいです。
 いつもうまくいくとは限りませんが,手ごたえを感じることができた場合は楽しさは倍増します。『準備に時間をかけてよかった!』と思いますし,『また,次も頑張ろう!』という気持ちにもなります。
 思えば,私たち50代の教師にとって,授業づくりの工夫は絶対条件でした。というのも,私たちが教師になった頃は全国的に中学校が“荒れ”の状況にありました。荒れる中学生を前にして,彼らを引き付けることのできる授業をつくることを工夫しました。生徒にとって「面白くない授業」「分からない授業」は必ずと言ってよいほど荒れました。教師の話に耳を傾け,黙ってノートをとることのできない生徒が教室の中に数人いるという現実の前で,『自分の授業を荒れさせない』,『教室から生徒を出させない』その思いで教材研究をしたことを思い出します。ネタを考え,指導方法を工夫しました。今でこそ「生徒が活躍する授業」と言いますが,当時の私たちにとっては,そうしなければ50分間の授業が成立しないため,生徒を話し合わせたり調べさせたり発表させたりして,生徒を動かす工夫は必然だったと思っています。アクティブ・ラーニングとか「主体的・対話的で深い学び」とか言われて数年になりますが,幸か不幸か,荒れる中学生を前にして取り組まざるを得なかった教育上の様々な考え方や手法が,今まさに話題性をもって論じられていることはとても興味深いです。
 授業づくりは教師が最も大切にしなければならないことです。授業が上手い先生は,必ず生徒指導も上手です。生徒の心を上手く掴む先生は,授業の中で生徒指導をします。学力をつけること,或いは伸ばすことと,生徒指導とは決して別物ではなく,同時に行われるべきであって,十分に出来ることだと思っています。
 保護者道徳は,授業づくりの喜びと大切さを思い出させてくれました。

『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top !〜

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「変わらないこと」
 小学生だった頃,高校野球の選手を見て『随分と大きな人たち』と思っていました。大学生になって,高校野球の選手たちが年下になったことに気づき驚きました。社会人になり,いつの間にか大相撲の力士やプロ野球の選手たちも年下になったことに唖然とし,そして今やプロ野球の監督までがほとんど年下です。
 60歳を目前に控え,教育も随分と変化しつつあります。新型コロナウイルスは教育の在り方も変えました。先月,タブレット端末が学校にたくさん運び込まれました。来るべきリモート授業に備えるほか,普段の授業でも使ってよいということです。今後,これらの機器の有効活用ができない教師はどうすればよいのでしょう。
 今年も息子が通っていた高校のキャリアガイダンス講座に1時間の授業をしに行ってきました。もう10年以上続けています。私が受け持つ講座は,教師を目指している,或いは教師に興味をもっている生徒が選択しています。因みに,私の他の講師には医師や弁護士,ITやコンサルティング会社の経営者などがおられます。私の講座を選択する生徒は毎年少しずつ減っているのが実情です。教師という職業が“ブラック”だといわれるようになったのはいつ頃からでしょうか。そこで,授業の導入では次のような話をします。「教師という仕事は“楽”ではないけれども,“楽”しい。」
 部活動の指導などで休日もちゃんと取ることができない,家庭訪問や生徒指導で帰宅時刻が遅いなど,ネガティブな情報が多く伝わっているようですが,具体的な例を挙げながら,生徒の成長を見守りそれを助ける教師は,尊くやり甲斐のある職業であると熱を込めて話します。昨日,受講生からの感想が送られてきました。読むと,元々教師に興味をもってその講座を選択している子たちなので,私の話の内容は生徒たちの心にしっかりと届いたようです。幾つか質問も寄せられていたので,私なりの答えを書いてメールで返信しました。一つ紹介します。
Q:「怒ったら怖いけれど私達の事を考えてくれる」と思われる先生になるには?」
A:徹底的に生徒のために頑張る先生でいるしかないと思います。1回や2回の指導や取 組で分かってもらえるものではありません。“怒ったとき”で判断されるのでもなく, 普段の授業や指導の仕方,生徒との付き合い方など,その人の教師としての生き方全体 から徐々に分かってもらえることです。時間が掛かるけれども,それ以外の特効薬はないと思います。
 時代が変わろうとも変わらないものがあります。教師を目指す若者の気持ちもそうですが,教育の根本である「人との接し方」もその一つです。新しい教師が実力を付けていくには生徒に向き合い,共にもがき,時に苦しみながら経験を積む以外にはないのです。いつまでも生徒と共に生活する教師で居たいと思っていますし,若い人にも是非そうであってほしいと願っています。

『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top !〜

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「テニスに関わってきて」
「今年は節目の年を迎えてるやろ。紫郊(大学のテニス部の同窓会誌)に寄稿してえや。」
 テニスの試合会場で先輩の先生からそう依頼されました。確かに今年,定年退職の年を迎えています。『これが最後の文化祭か』とか「これが最後の修学旅行か」とかと,そういえば何度か考えました。しかし,今のところ,自分が教師生活から退くことに対して何故かあまり実感が湧かないのです。
 思い返せば,今年度は春の大会も夏の大会も中止になりました。昨年度,ソフトテニスの全国大会を京都で開催し,大変な忙しさを経験しましたが,それでもそれを貴重な体験だと感じることができました。だから,今年はお世話になった方々へお礼を言いがてら,京都府大会・近畿大会・全国大会とすべての試合に顔を出すつもりでいたのですが,結局のところそれも出来ずじまいでいます。
 近いところでいえば,秋の新人戦については,開催はできましたが「密」状態を避けるという理由から開会式は行ないませんでした。中体連ソフトテニスの専門部長になって5年,各試合の開閉会式でする挨拶の内容については毎回何日も前から考えてきました。プレッシャーはありますが,それを遣り甲斐に感じ,楽しみにもしてきました。最後の年のそれらがなくなったことは,少なからず「今年で退職をする」という気持ちを薄れさせることに繋がっているのではないかと思っています。
 祖父と父の影響で始めたテニスです。中学生になって本格的にやり始めました。登校前に友人と京都大学のテニスコートで練習をしました。初めての試合のベンチ入りでは緊張でガクガクと脚が震えたのを覚えています。そういえばその試合はなんと3回ゲームで,アッという間に終わってしまいました。
 高校と大学では朝から晩までテニスをしていたように思います。テニスに関わらせてもらったことで人間関係が広がり仕事の範囲も拡大していきました。
 私は現在この肩に,二条中学校の他に中体連ソフトテニス専門部と中学校人権教育研究会を担いでいます。二条中学校だけでも十分重いのに,『我ながらようやっているなあ』と思うこともあります。しかし,それらを降ろすことに対しては残念な気持ちもあります。それほど,テニスと人権教育とは仕事というか,私の人生の一部になってしまっているのだと思います。
 近い将来,教師の仕事から部活動の指導がなくなるかもしれません。学校が何もかも丸抱えしてきた時代は終わっていきます。一方,生徒の背景まで知った学校の教師が部活動の指導をしてきたことの意味は大きいと思っています。
 部活動の目的は「人格形成」であって,「京都で一番!」とかというものは目的に向かう為の具体的な目標だという考え方は今も変わっていません。生徒の「人格形成」を助けることは,これまでもこれからも,教師にとって重要な役割だと思っています。

『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top !〜

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「うちの生徒のいいところ」
 先週の修学旅行を通じて,本校の生徒の良いところをたくさん再発見しました。外部の方にすれば「なんや,自慢かよ」と思われるかもしれませんが,敢えて書きます。私は校長として,本校に関わる全ての人に自慢して頂ける生徒や教職員,保護者や地域の皆様,学校をつくることを目指して取り組んでいます。だから今回は,先ずは私が思いっきり生徒の自慢をさせてもらいます。
 まずは集合時です。前に先生が立った瞬間からおしゃべりをする生徒は居ません。縦だけでなく横の列まで整えることにも慣れてきました。常に話し手の目を観て頷きながら聴くことができます。当たり前のことのようですが,なかなかどこの中学3年生でもできることではありません。
 次に代表生徒の話の内容です。これまでは事前に考えた文章を丸暗記してそれを言葉にするのが普通でした。しかし,今年度に関しては「話す内容」だけを考えており,そのとき頭に浮かんだ言葉で話していました。この方が聴く側には届くことを経験から知っており,本校に赴任して以来あらゆる場面で取り組ませてきました。準備期間が短かったこともあるでしょうが,修学旅行で実践できてよかったです。
 更に,規律正しいことです。特にそのことが映えたのが2日目の夕食の場面でした。100人近い生徒と教職員が大広間で食事をします。マスクをつけてやってきた生徒たちは,奥から詰めながら次々と全員が同じ向きで着座していきます。「誰々の隣はイヤ!」だとかと言う生徒は居ないようでした。自分たちの置かれた状況を察して黙々と食事をしている姿は愛おしかったです。
 対照的だったのがレクレーションの場面です。こちらは大いに「楽しんでよいとき」です。誰一人しらける者がおらず,全員が楽しもうとして臨んでいるので自然とよいムードが出来上がりました。チョットしたことが楽しく,些細な発言や行動で大笑いができました。個々が考えてきた出し物も全て面白かったです。
 最後に,もっとも素晴らしかった(いや,「凄かった」と書きたい)のが,2日目の午後に行ったラフティングの場面です。2日目はあいにくの天気で午後になっても寒く,ラフティングに向けて気持ちが上がっていかないのが正直なところでした。体調がすぐれない女子生徒も居たと思います。「見学させてください。」そんなことを言い出す生徒が居ても決しておかしくない状況だったのです。一人が言い出せば一人,また一人…と増えていくものです。ところが,全員がそうすることが当たり前のように参加し,寒さも忘れて大いに楽しみました。「一人残らず参加した中学校は珍しいですよ。」添乗員さんがそう言っておられました。
 これらの行動ができるのは,卒業生たちから引き継いだ精神があるからで,それは2年生以下にも既に備わっていると思います。『この子たちを大切にしたい』改めてそう感じています。いいえ,私のもてる力のすべてを尽くして大切にしていきます。

『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top !〜

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「心に残る信州の旅」
 修学旅行から無事に帰りました。「家に帰るまでが修学旅行だ」というフレーズはこれまで何度も使ってきました。遠足などの校外学習も含めると,生徒の方も小学生の頃から聞き飽きるくらいに聞かされてきたことだと思います。でも,今年ほどこのフレーズの重みを感じたことはありませんでした。3日目の朝,養護の先生から「発熱の生徒はいません。」という報告を聞いたときには,『これで何とか修学旅行を終えられる』とホッとしたことを思い出します。
 『もし感染者が出たら…,そのクラスだけ置いていくのか全体を中止にするのか。』『もし濃厚接触者が出たら…』判断するにあたって,修学旅行の前には考えれば考えるほど不安な気持ちになったことを思い出します。生徒も同じような気持ちでいたことを実行委員長のあいさつの中で知りました。前日の下校時,「校長先生,今日まで熱を出すこともありませんでした。明日から楽しみにしていた修学旅行に行けそうです。」と6組の生徒が校長室に寄ってそう声を掛けてくれました。生徒たちの全員が健康管理に気を使っていたことを知って,改めて彼らを愛おしく思うと同時に保護者の皆様方の気苦労に思いを馳せもしました。
 松代市での平和学習は初めて経験しました。「この史実を知ってもらうところから活動を始めなければなりません。」ガイドさんの言葉が今も心に残っています。ペンションのオーナーのおもてなしには今回も感激しました。2日目はアクティビティが中心でした。白馬五竜のトレッキングでは絶景は望めませんでしたが,その代わりに「雲の中を歩く」という貴重な体験ができました。白馬ジャンプ台を訪れた際,女子は泣きながらも全員がラージヒルのスタート地点まで行ったのに,男子の4人が行けなかったことは何とも可笑しかったです。ラフティングは寒さのために気持ちが上がらなかったのですが,始めるとこれが楽しく,水の冷たさを忘れるくらいでした。学年揃っての大広間での夕食は懐かしかったです。今はバイキング形式が主流になりましたが,今年はコロナでそれが難しく,『そういえば,教師になった頃の修学旅行はこんなだったな』と当時を思い出しました。今回の修学旅行で一番の思い出になったのがレクレーションです。学年全体で楽しく盛り上がったのは久しぶりだったと思います。『この時間が永遠に続けばよいのに…』と思ったりもしました。また,豪華な大浴場と畳の上のフカフカのお布団はアクティビティで疲れた体を十分に癒してくれました。そして最終日,秋晴れの下での松本市内班別研修は修学旅行気分を満喫できました。
 準備の時間が足りなかった修学旅行でしたが,生徒も教職員も規律正しく,予想外のことが起こった際にも臨機応変に行動ができました。「いい生徒さんですね。」行く先々で生徒たちが褒めてもらうたびに,我が子が褒められたようでとても嬉しかったです。修学旅行に行けて本当によかった。すべての人に感謝の気持ちで一杯です。

修学旅行日記88【最終号】

6時55分,二条中学校前にバスが到着しました。
無事に帰ってこられて,本当に良かったと思います。
3年生の皆さん,楽しい思い出は沢山作れましたか?
明日は,ゆっくり休んでくださいね。
それでは,「修学旅行日記」はこれで終わりです。
皆さん,3日間のお付き合い,ありがとうございました。
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修学旅行日記87

現在(6時12分頃),蹴上付近です。
三条通りが,かなり混んでいるみたいですね。
「堀川下立売」には,あと10〜15分ぐらいだということです。
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修学旅行日記86

現在(17時50分頃),東インターを下りました。

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