京都市立学校・幼稚園
文字: 大きく | 小さく | 標準 配色: 通常 | 白地 | 黒地
ハートフルマーク
Canvas 描くのは私達

『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top !〜

画像1
「再開からひと月を経て」
 アジサイの花が終わりを告げようとしています。替わって,じきにアサガオやヒマワリ,百日紅などが咲き始めるでしょう。確実に季節が巡っていくことが実感できますね。そうそう,我が家の玄関に置いた鉢植えのバラですが,一旦は「今年は終わったかな?」と思っていたのですが,新しい茎が伸びてきてその先に今また美しく花が咲いています。知らずに購入したのですが,どうやら,そういう種類のバラだったようです。
 さて,授業を再開して今日でひと月です。はじめの一週間が隔日登校,次の一週間は毎日登校でしたが生徒を午前と午後に分けて分散登校をさせてきました。ようやく第3週の15日からは部活動も再開されて普通通りに登校しています。この頃の様子を振り返ると,生徒も教職員も『しんどそうだな』と感じました。3か月のブランクと消毒や手洗いなど新しい習慣の導入などは,慣れるまではする方もさせる方も結構大変でした。4週目に入って,ようやく本来のペースが戻ってきたように思います。
 先月18日の「自主登校」から段階的に学校生活を元に戻してきたわけですが,当初は『ここまでする必要があるのか!?』とも思いましたが,今となっては,3か月のブランクは,日常を取り戻すのにこれ位の時間が必要だったのだと分かります。そうしていなければ,生徒や教職員の中に不調をきたしていた者がいたかもしれません。
 学校の外へ目を向ければ,長い自粛期間に,我が国の経済活動も他国と同様に崩壊の危機を迎えました。営業の仕事に携わっている私の下の息子など,在宅勤務が長く続いた結果として毎月の給料が3分の1ほどに減らされ,「部屋代を払うと一か月間生活していく金額が残らない。」と嘆いています。息子の場合は,私たちが援助してやることができますが,そうでなかったらどうなっていたのでしょう。身近な人間から聞いて初めて,コロナが経済に及ぼした影響を実感した次第です。
 学校は特別な場所です。そこに務める教職員も,息子のケースでもなければ世の中の経済の大変な状況にも気づけないほど特別な仕事に就いているのかもしれません。しかし,一方で特別でなければならないとも思っています。子どもたちの安全を守るためには極めて特別な場所でなくてはならないのです。
 授業が始まりました。部活動も再開されました。合唱やリコーダー演奏,ペアやグループでの対話型学習もできるようになります。熱中症対策という理由ですが,マスクの着用場面もその範囲が狭められています。校内に子どもたちの元気な声と笑顔があふれる日がそれほど遠くないことを感じ,とても嬉しく思います。
 子どもが安心して登校でき,明るく活気のある学校を創造していくことこそが私たちの使命です。二条中学校の教職員はそのために全力を尽くします。保護者や地域の皆様には,今後ともご理解とご協力をお願い致します。

『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top !〜

画像1
「沖縄慰霊の日に」
あなたがあの時 
  沖縄県立首里高校 3年 高良朱香音
「懐中電灯を消してください」
一つ,また一つ光が消えていく 
真っ暗になったその場所は 
まだ昼間だというのに 
あまりにも暗い 
少し湿った空気を感じながら 
私はあの時を想像する 
あなたがまだ一人では歩けなかったあの時 
あなたの兄は人を殺すことを習った 
あなたの姉は学校へ行けなくなった 
あなたが走れるようになったあの時 
あなたが駆け回るはずだった野原は 真っ赤っか 友達なんて誰もいない 
あなたが青春を奪われたあの時 あなたはもうボロボロ 家族もいない
食べ物もない ただ真っ暗なこの壕の中で あなたの見た光は, 
幻となって消えた。
「はい,ではつけていいですよ」 一つ,また一つ光が増えていく 
照らされたその場所は もう真っ暗ではないのに あまりにも暗い 
体中にじんわりと汗を感じながら 私はあの時を想像する 
あなたが声をあげて泣かなかったあの時 
あなたの母はあなたを殺さずに済んだ
あなたは生き延びた あなたが少女に白旗をもたせたあの時 
彼女は真っ直ぐに旗を掲げた 少女は助かった ありがとう 
あなたがあの時 あの人を助けてくれたおかげで 私は今 ここにいる
あなたがあの時 前を見続けてくれたおかげで この島は今 ここにある
あなたがあの時 勇気を振り絞って語ってくれたおかげで 
私たちは 知った
永遠に解かれることのない戦争の呪いを 
決して失われてはいけない平和の尊さを
ありがとう 
「頭,気をつけてね」 外の光が私を包む 真っ暗闇のあの中で
あなたが見つめた希望の光 私は消さない 消させない
梅雨晴れの午後の光を感じながら 私は平和な世界を創造する
あなたがあの時 私を見つめたまっすぐな視線 
未来に向けた穏やかな横顔を
私は忘れない 平和を求める仲間として
 6月23日は沖縄の「慰霊の日」です。沖縄県では,日本軍司令官・牛島満大将(当時は中将)が自決し組織的な戦闘が終わったとされるこの日を「慰霊の日」と定めて毎年,平和祈念式典を行っています。当時の沖縄では,4人に1人にあたる20万人を超える人が亡くなりました。毎年,修学旅行で訪れるので「慰霊の日」には関心をもってきました。
 式典の中で毎年高校生が作文や詩を朗読しますが,上の詩が今年度のものです。インターネット上からとって紹介しています。沖縄の戦争史を学んだ者ならば容易に想像できる描写が多く出てきます。
 今年度は沖縄へ行くことができなかったですが,沖縄戦に思いを馳せ,平和を願う気持ちはもち続けたいです。また,二条中の生徒の皆さんには,「二度と最大の人権侵害である戦争を起こさない」,「平和な世界を築いていきたい」と決意してほしいです。
※写真は昨年度の修学旅行での平和祈念セレモニーの様子です。

『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top !〜

画像1
「旅立ち」
 子燕が巣立ちをし,親燕と一緒に早朝の空を飛び回っています。近所の家のガレージに燕が巣を作ったのは何年前だったでしょうか。ちょうど新車を購入したばかりのその家のご主人は,困った表情に笑みを浮かべて買ったばかりの車の屋根にバスタオルを被せておられました。それから,毎年同じ時期に燕たちが帰ってきます。巣は徐々に頑丈そうになっていきました。数匹の雛たちが大きな口を開けて親鳥が運んでくる餌を待っているあの可愛い光景は春の楽しみの一つです。『私ならどうしているかなあ』車が汚れるのが嫌で,極力雨の日には愛車に乗らない私は何度もそんなことを思いながら観てきました。
 一日に300キロを移動するという燕ですが,今はその姿を多く見ます。毎年,いつの間にか旅立っていきますが,今年に限っては『この鳥たちにコロナ騒ぎは関係ないのだろうか』と,そんなことも考えてしまいました。
 さて先日,本校にとってもこの地域にとっても,本当に大切な掛け替えのない方がお亡くなりになりました。かつては小学校と本校のPTA会長を務められ,その後も学校と地域との懸け橋となって歴代の管理職を導いてくださいました。二条中学校の卒業生であることを誇りに思い,二条中学校が大好きで,いつも大声で校歌を歌われました。その魂は,その後のPTA会長にも代々引き継がれています。
 私も赴任して以来,PTAのこと,地域のことをいろいろと教えて頂きました。学校を離れた場面でも親しくさせてもらいましたが,そのような機会にお近づきになれた方にまた違う場面で力を貸して頂くことにもなりました。今となってはこれらのことが良い思い出となってしまったことが誠に残念です。
 特に,赴任した年度に立ち上げた学校運営協議会では,初代会長に就任していただき,その組織づくりから会運営の方向性についても一緒に考えていただき,着任したばかりの校長にとっては大変ありがたい存在でした。
 原因は脳卒中だということです。数日前から「頭が痛い」と言っておられ,検査を繰り返しておられた矢先に倒れられたということです。67年間のあまりにも短い人生でした。
 祭壇に飾られたあの親しみのある独特の笑顔に触れることはもうできません。旅立った燕が同じ巣に戻ってくるようなこともありません。しかし,優しく丁寧に,時に厳しく教えて頂いた数々のことは,既に私の中に刻まれていると思っております。PTAの者も地域の者も,あなたが身をもって示してこられたことをモデルとして,今後の取組に活かして参ることでしょう。
 地域の学校を,そして,地域をこよなく愛する気持ちを引き継ぎ,今後は私たちが頑張っていきます。たくさんの本当にたくさんの皆様に見送られて旅立っていかれましたね。どうぞ,ゆっくりとお休みになってください。
 合掌!!

2年生 カナリータイム 2時間目 その3

最後に,恒例となっている『今日感じたこと』の発表です。

いつもみんなを引っ張ってくれる人たちや,今日初めて発表した人や,合計12人もいました。本当に自分の気持ちを伝えられるっていいことですよね。
みんなありがとう!

実のある集会ができてよかったです。
これからのカナリーの時間も楽しみですね。
画像1
画像2
画像3

2年生 カナリータイム 2時間目 その2

まず会社の社長になったという設定で様々なことを考えていきます。
さまざまな課題にも直面し,どのようにしたらいいかを創意工夫していくのですが,その結果をポスターセッションで発表するのです。

そのポスターセッションを先生たちが実際にしてみているところです。

もちろんみんな顔は上がっていますし,笑みがこぼれる場面もあり,本当にわかりやすかったです。
画像1
画像2
画像3

2年生 カナリータイム 2時間目 その1

6月17日(水)6時間目,今日のカナリータイムはこれからの予定を具体的に説明しました。その様子をお伝えします。

1時間目〜7時間目まで設定しているのですが,みんな顔を上げて,しっかりメモを取ったりしていましたね。

2年生になって,さらにしっかりしてきた気がします。
画像1
画像2
画像3

2年生 カナリータイム オリエンテーション その2

 最後に今日のオリエンテーションを聴いて,感想を言ってくれた8人の人たちありがとう!

 みんなが『自分で考えてみんなの前で話したという経験』はきっとみんなの力になっています!
 学年の仲間の心にもきっと届いていることでしょう。
画像1
画像2

2年生 カナリータイム オリエンテーション その1

6月12日(金)の6限に講堂にて,カナリータイムのオリエンテーションをしました。

Society5.0でも言われているように,これからの子どもたちは目まぐるしく変わっていく社会で生きていくことになります。

カナリータイムで,2年生では『自分たちの生き方』について考えていきます。
具体的には『はたらく』ということです。

『なぜはたらくのか』と考えるだけでも様々なことがありますよね。
そのようなことをみんなで一緒に考え,12月の学習発表へと進んでいく予定です。

集会の中でも,様々な意見が子どもたちから出てきて,とても良い時間になりました。

画像1
画像2
画像3

『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top !〜

画像1
「正しかったと思って進む」
 新聞を読んですぐにエッセイを綴りたくなったのは久しぶりです。京都新聞の朝刊では,現在「検証・コロナ禍」と題してトップ記事で特集が組まれています。その第2弾が昨日の「教育」に関する記事でした。「休校と再開 対応苦慮」と大見出しが書かれ,記事の冒頭には京都府教育委員会教育長の「急な事で驚いた」「本当に必要なのか」というコメントが掲載されています。全体として『休校は,本当に必要だったのだろうか』と訴えかける記事に読みとれます。
 昨年度末から約3か月に渡って学校が休校になり,本来あるはずの生活が目の前からどんどんなくなっていきました。私たちにとっても耐え難い悔しい思いですが,3年間しかない中学校生活を送っている生徒たち,とりわけ今年度が最後の3年生にとっては,その気持ちが更に強いだろうと想像できます。
 先ほども,各顧問の先生が生徒たちに「京都市中学校夏季選手権総合体育大会」の中止を告げていましたが,それを見ているのが辛かったです。顧問も絞り出すような声で事実を告げ,生徒へ思いを述べていました。中には話し終えるや否や,へたり込む顧問の姿もあったほどです。最近よくTVで報道されていた「監督が高校球児たちに夏の甲子園大会中止を告げる様子」が,将に目の前で起こっていました。
 3か月に渡る休校も,学校内外の諸行事の中止も,とてつもなく大きな犠牲を払いました。今後,何とかして失った部分を埋めていく作業を始めるわけですが,そう簡単にいくとは思えないほどです。
 それなのに…,『休校をはじめとする措置は,本当に正しかったのか』と問うとは…,これはそれを経験した当事者にとってしんどすぎます。これまでとってこられた措置に対して,自信をもって「これでよかった!」「それしかなかった!」「正しかった!」と言い切ってほしいと思うのです。
 私は,学校とは,生徒や教職員の笑顔にあふれ,生徒は授業をはじめとするあらゆる場面で活動的であり,明るく楽しいところであってほしいと思っています。そこで,これまで少しでも生徒たちが楽しそうにしている場面,活発に活動している場面をHPにアップしてきました。しかし,コロナの禍中にあってはこれに対しても批判の声をいただきました。そのご意見は十分に理解していますし,それを無視するつもりは絶対にありません。しかし,だからと言って私の中の“学校経営の軸”がブレることがあってはいけないと思ってもいます。私の軸がブレたら周りの者たちは皆,目標を見失い,不安になって前に進むことが出来なくなるかもしれません。
 明日から学校に全校生徒が揃います。これは4月9日以来,約2か月ぶりです。
 コロナウイルス感染予防に十分配慮しながら,すべての生徒が楽しい学校生活を送れるよう全力を尽くしていく覚悟です。皆さんのご理解とご協力を切にお願いします。

『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top !〜

画像1
「教師と生徒がつくる空気感」
 教室に学校独特の空気感が戻ってきました。昨日から各教室で授業が再開されてそう感じたところです。これまで実に長い時間を要しました。はじめて臨時休校となったのが昨年度の3月5日以降です。以来,約3か月間「休校」は続き,学校から独特の空気感が消えました。この間,卒業式や入学式,修了式や着任式・始業式は行うことができました。また,春休み中の部活動も実施できたし,5月18日から2週間は,学年別登校日や学習相談日を設けて生徒が自主登校をしてきました。しかし,学校独特の空気感を感じることはできませんでした。この空気感は,教師と生徒とが教室の中で授業をする時にこそ出来上がるのだということが,昨日はっきりと分かりました。
 「生徒主体の授業」,「教師ができるだけしゃべらない授業」,よい授業の見本としてよくそう表現されています。しかし,それでも授業の舵取りをしているのは教師であり,教師の目指す方向(授業の目標)へと生徒たちを導いているのです。
 すべての学級を見て回りました。生徒の人数は半分です。音楽の授業では歌うことが禁じられています。今年度初めての授業なので,まだオリエンテーションのような授業がほとんどでした。しかし,教師がイキイキとして活動していました。生徒たちも,本当に久しぶりの授業のなかで,教師の話を全身で受け入れようとしている印象を受けました。教師も生徒も学ぶことに,届けることに,学習に,授業に,そして,学校生活に飢えていたことがよく伝わってきました。
 学校再会の日,学年別集会で次の通り述べました。「学校に行けない“しんどさ”を学んだ君たちは,そのことによって,学校で学ぶ大切さを知りました。家庭学習の大事さにも気づけたと思います。また,学校で先生や仲間と一緒に行動する楽しさやその大切さにも改めて気づけたことだと思います。だから,3か月間の空白の部分を十分に取り返せると思うのです。」そして昨日,それが実現可能だと実感した次第です。
 「起立・礼・着席」の挨拶から始まって,本時の目標と展開の提示,教師の発問とそれに答える生徒の声。おそらく教師も生徒も1時間の授業を懐かしく,楽しく,そして本当に大切なものに感じたことだと思います。この気持ちを卒業まで持ち続けてこれからの授業に臨んでもらいたいです。
 太平洋戦争のとき,学校へ行きたくても行けなかった人たちが,その後の日本を「世界第2位の経済大国」にしたように,今の子どもたちがつくる未来は,実はとても明るいのかもしれません。その頃の社会がどのようなものなのか,想像もつきませんが,きっとこの子たちはやってくれると信じて,教師として彼らを大いに鍛え,教え育み,寄り添いながら共に成長していきたいと思います。
 教師と生徒がつくる「独特の空気感」を今後も感じ続けたいです。これまで当たり前にあった授業の雰囲気,教室から聞こえてくる教師の声,これこそが学校です。

      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
京都市立二条中学校
〒602-8155
京都市上京区竹屋町通千本東入主税町911
TEL:075-821-1196
FAX:075-821-1197
E-mail: nijo-c@edu.city.kyoto.jp