京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/03/28
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『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top !〜

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「心を養う」
 サッカーワールドカップが盛り上がっています。私も日本の試合があるときにはライブでTV観戦するようにしています。今日もポーランド戦なので明日は辛くなりそうです。
 ところで、今年の流行語大賞になるのではないかというのが「大迫半端ないって!」というフレーズです。2009年の全国高校サッカー選手権で大迫選手のいる鹿児島城西高校に負けた滝川第二高校のキャプテンが、ロッカーで号泣しながら発した言葉だそうです。その時の映像がインターネット上で大流行してその再生回数は500万回を超えるとか。私も観ましたが、これがなかなか面白いです。特に、負けたキャプテンは泣きながらも大迫選手のことを素晴らしい選手だと讃えているのが好感のもてるところです。イギリスの新聞も「すごい」「信じられない」という意味で“hampanai”と表現するとその新しい日本語を紹介しているようです。
 ちなみに、「大迫半端ないって!」の対義語として最近ネット上を賑わしているフレーズがあるそうです。息子から聞いて吹き出してしまいました。ご本人には申し訳ありませんが、「川島それはないって!」らしいですよ(笑)。
 さて、「夏テスト」が終われば7月です。夏休みが待っています。そして、3年生にとっては大事な大事な夏季大会(コンクール)がやってきます。最後の大会であって全国大会へと続く最大の大会です。1年生の頃から練習し続けてきた部活動の集大成の場でもあります。是非とも悔いを残さないよう闘ってほしいと願っています。
 ところで、勝負に勝つには「心」「技」「体」の充実が必要だと言われます。どれが一番大事かという点では意見が分かれるところですが、どれもが重要であるということに異論を唱える人はありません。試合では、勝ち進むにつれて上手な相手と対戦することになります。そして、上位に行けば行くほど技術の差は小さくなります。そこで、勝敗を分けるのが「心の強さ」と「体力」です。特に「心の強さ」は試合のときにだけ発揮されるものではありません。普段の生活こそが大事です。
 部活動ができることに対する感謝の気持ち、コートやグランドや道具への敬意とそれらを大切にする気持ち、指導者や保護者への敬意と信頼、仲間との絆、先輩への敬いと後輩への思いやり、対戦相手へのレスペクト、身の周りの整理整頓、時間やルールを守ること、気持ちよい挨拶、正しい言葉づかい、ハキハキとした返事、素振りやランニングなどやると決めたら継続できる力、人より先に行動できること、簡単に諦めない気持ち、勝ちたいと願う気持ち…等…、挙げ出したらきりがありません。
 冒頭に挙げた大迫選手は、その動画の中で「きっと日本代表になる」と言われています。多分技術面だけでなく、彼の行動や態度がそう言われるようなものだったのだと思います。「心を強く養うこと」これは今日からでもできます。普段の生活からこれが身についていれば、“ここぞ!”という時に勝負の神様はきっと味方をしてくれます。

『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top !〜

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「弱さを語れる強さ」
 正直、体育大会は年間行事の中で一番嫌いな行事やし、運動は本当に苦手です。体育大会は何度も欠席したいと思ったことがあったけど、頑張ってみんなで作り上げた3年間の体育大会は今思えば楽しかったのかなと思います。1位とかとったことないけど走り終えたときはスッキリするし、皆がおつかれって言ってくれるのもうれしいし、体育大会を行ってよかったなと思います。最後の体育大会に適した結果だったと思います。ロープファイトも負けてしまったけれど楽しかったし、終わりよければすべてよしだと実感しました。この学年だからこそ成功させることができたのだと思います。でも、これから先ずっと最下位は嫌やし、その気持ちが少しでも私の中にあるのなら、もっと苦手なことにも挑戦できるようになりたいです。皆が笑顔で終われる最高の体育大会になって良かったです。
 3年の学級通信から拾いました。先日の休日参観で発言した直後に涙した2人もそうです。「私のことを嫌いだと思っている人も居るかもしれないけど…」「みなさん、いじめは絶対やめてください…」
 上の文章や2人の発言のような気持ちは誰にもあるとは思いますが、たいていの人はそれをグッと心の中に押し込めてしまいます。なぜなら、そんな自分をみじめに感じたり、自分がそんな状態にあることを信じたくもない。ましてや、友達や親や先生には決して知られたくもない、そんな風に思うからではないでしょうか。だからこそ、自分の弱い部分をさらけ出した思い切った発言には力があるのだと思います。
 このように表現できる人たちは、本当はとても強い心をもっているのかもしれません。また、30年以上教師を続けてきて、こうして自分の弱さを語ったことからその後の生き方を大きく変化させた人を何人も観てきました。
 もう一つ、大切なことがあります。弱さを語れる場の雰囲気です。今の3年生の学級や学年には、自分の弱い部分をさらけ出しても、そのことで攻撃されたり冷やかされたりしないという安心感ができつつあるということです。個人の勇気・心の強さと同時に、集団の温かさ・寛容さ・理解度が生徒個人と集団の成長を助けるのです。
 修学旅行(校外学習)、休日参観(学年道徳)、体育大会etc。行事を経験するたびに生徒が、そして集団が成長を続けています。平成30年度には、これからもまだまだ大きな行事が用意されています。誰もが安心してその場に居られる雰囲気。安心して自分の気持ちを述べられる場。そんな雰囲気のある学級や学年、学校を作ることで、生徒はもっともっと成長を遂げます。弱さを語れる強さをもった生徒を増やすことと、それが言える雰囲気の集団をつくること。これらは同時に取り組まなければなりません。そしてこの取組が進めば、二条中学校は大人しく優秀なだけではない本当に素敵な学校、「温かい学校」として京都の“てっぺん”を獲れると思います。

『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top !〜

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「体育大会の魅力」
 今年の体育大会も大盛り上がりのうちに終わりました。生徒たちは、自分たちの行事を自分たちの力で盛り上げ楽しむ方法を既に十分に身に付けているようです。
 開会式の挨拶でも述べました。今日までの学年練習が終わった後、たまたま隣にいた2年の生徒と話していたところ、「校長先生、体育祭メッチャ楽しみです。」と言いました。その生徒は100メートル走で1着になったりリレーで前の子を追い抜いたりできるような子ではなかったので、キラキラの笑顔でそう話す言葉が余計に印象に残りました。
 徒競走でははっきりと順位が出ます。中には前を走る人が上げる土を顔面で受けながら走る人も居ると思います。その時は決して楽しくはないでしょう。でも、体育大会には、レクレーション種目や団体種目もあります。また、仲間を応援する場面もあります。BGMが鳴り実況放送もあって、将に特別な日です。そんな体育大会が生み出す雰囲気は楽しく、足の速い人だけでなくみんなが十分に楽しみにできる行事です。
 昨年度も思いましたが、リレーと綱引きの場面が特に面白いです。応援に力が入って思わず自席から競技をしている人たちのすぐそばまでやってきます。これまで赴任した学校なら、生徒会本部の人の放送か先生の声かで即刻注意が入るところですが、本校ではそれがありません。生徒が節度をもって行動し、危険な状況になるようなことがないと、教職員が生徒を信頼しているからだろうと思います。お蔭で選手と応援が一体となることが出来ます。もの凄い臨場感です。
 火曜日の全校体育(本番に向けての練習)の際、同じような場面がありました。子どもたちの自主性に任せて練習をさせるのです。これまでの経験では、事故の危険性を危惧してこんなやり方はさせてきませんでした。今年来られた先生で、多くの学校を経験されたベテランの方が近くに居たので、その状況をどう思うか尋ねました。
「子どもたちが元気で、自分たちで盛り上げて楽しそうにやっていて、とてもいいじゃないですか。二条の子のよい所だと思います。」そう言われました。
 確か春体の頃にも書きました。特に3年生たちのことを“大人しい学年”だと思っていたのに実は“熱いエネルギーをもった学年”だと再認識したと。今回の体育大会でその気持ちがさらに強くなりました。開会式後の準備運動ダンスで出す大声は決してふざけた不快なものではありません。楽しんで会を盛り上げている爽快な大声です。
 自分たちで雰囲気を作り出して盛り上がる。そして、その雰囲気を思い切り楽しむ。こんな感じ、私は高校生や大学生の頃には経験したことがあるかなって思います。
 こんな雰囲気を作れる二条中学校の生徒を心から愛おしく思います。そして、この雰囲気こそが二条中学校の体育大会の魅力なのだと改めて気づきました。

『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top !〜

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「生徒の言葉の力」
○友達に相談したり本気で話したりするのは勇気がいると思うし、不安とかもあると思うけど、本当の友達なら受け止めてくれる、支えになってくれるということが分かりました。もう残り少ない時間なので、今のクラス、仲間に感謝し、楽しく過ごしたいです。
○本当に悩んでいるときや困っているときは、本当に友達の暖かい声が励みになります。私もこれまでたくさん友達に助けてもらってここまで来れたので、これからは友達の助けになれるようにしたいです。
 2日(土)の休日参観で、今年度も3年生を対象に学年道徳をさせてもらいました。上の2つの文章は、3−3の学級通信から拾ったその時の感想文です。
 授業者として、伝えたかったことを子どもたちがしっかりと受け止めてくれていることに大きな喜びを感じます。
 今回も「友情」をテーマに授業を作りました。これは、中学生にとって実は少々苦手なテーマです。というのも、中学生の時期には、友達関係にとても気を遣いながら生活している生徒が少なくないからです。『今は友達のことなんて考えたくない!』と思っている生徒もいるでしょう。生徒はみな、「友情」が大切なのは分かっています。友達との間に強い友情を築きたいとも思っています。それが上手くいかないと傷つくことも知っています。だからこそ、このテーマに向き合うことを苦手としています。
 今回の授業の中で、私は「友情を大切にいよう!」とは一言も言っていません。多分そんなことを言えば、『分かってるわ!』という反発の心を湧き上がらせる生徒もいると思います。道徳嫌いの生徒は往々にして「なぜ、分かりきったことを考えなければならないのか?」という疑問をもっているものです。そして、こう思わせてしまっている背景には教師の指導のまずさがあります。今回の授業で言えば、「友情を大切にいよう!」という言葉を使わずに『友情を大切にしないといけないなー』と思う気持ちをもたせるように授業を工夫しました。それが今の道徳教育の目指すやり方であって面白いところだと認識しています。
 「私のことが嫌いな人も居ると思うけど、みんなは私を受け入れてくれて…」今回の授業では、こんな言葉から始まる素直な思いを発表し、涙を流す生徒もました。極度に緊張しつつも自分の思いを発表できたこと、それを学年のみんなに届けられた喜びと安堵感、そんなことから感情が揺れて美しくカッコいい涙となったのでしょう。
 生徒の本音、飾らない言葉には力があります。生徒の思いのこもった言葉を連ねていくことは、伝えたい価値を教師が示すことの何倍もの効果があるものです。道徳は実に奥が深いです。道徳の時間に輝く生徒の数も増えてきました。道徳教育を通してもっともっと生徒の心を耕し、併せて教師の指導力も向上させていきたいです。

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「2つの楽しみ」
 曇天と雨天が続きます。九州に続いて四国も梅雨入りしたと聞きました。近いうちに京都にも梅雨がやってくることでしょう。基本的に雨は嫌ですが、雨にぬれるアジサイの花を観ることなど楽しみもあります。そうそう、近所の白川疏水に蛍が飛び始めています。季節は確実に移っています。
 さて、「土曜参観」がやってきます。1年前、当時の3年生を対象に「学年道徳」をしました。豊かに考え、意見を発表する生徒の姿に嬉しい驚きを感じたのを思い出します。多くは直前に行った修学旅行で初めて話をした人たちでした。そんな彼らを対象にして授業をすることに当然不安もありました。しかし、子どもたちはしっかりと学習に向き合い、じっくりと意見を考え、堂々とした態度で考えを発表してくれました。初めての学年道徳。しかも場面は休日参観。当然緊張もします。そんな中での立派な生徒の姿でした。手前味噌ですが良い授業が出来たとも思っています。
 あれから“あっ”という間の1年です。今年も同じく3年生を対象に行います。今、週末の授業に向けてワクワクしながら準備を進めています。今年は去年と比べると圧倒的に顔と名前の一致する3年生の数が多いです。『この問いに対して、あの子ならどう答えるだろう。』『きっと、あの子はこんなことを言うんじゃないかな。』など、準備をしながら様々な生徒の顔を思い浮かべています。この感覚がたまりません。やっぱり私は教師です。この気持ちを味わえる環境を与えてくれる教職員にも感謝です。
 保護者の皆様、どうぞ奮って参観にいらしてください。今の二条中学校の生徒たちは、観てもらえることでモチベーションを高められる生徒も多く居ますから。
 更に2週間後、体育大会がやってきます。
 大雨の影響で前日に準備ができず、当日の早朝から生徒と教職員とで準備を整え、見事に開会式に間に合わせたことが思い出されます。開会式では、予定していなかったそのことを挨拶の冒頭に述べました。(急きょ手話を付けて頂いた先生には、大変な迷惑を掛けたことも思い出します。)
 思い切り走り、大いに楽しみ、力を出し尽くした素晴らしい去年の体育大会でした。
 現在、体育の授業では準備運動で行うダンスの練習も始まっています。リレーが始まると、校長室まで歓声が聞こえてきて思わずグランドへ出ることもしばしばです。先日の雨の日には、講堂で1年の学年種目“波乗りジョニー”の練習も観ました。
 クラスの勝利のために一致団結して取り組んでいる姿勢に爽やかな空気と学校らしい清々しい興奮を感じました。一人でも“いい加減な人”が居ると、この雰囲気にはなりません。ホントに楽しく素晴らしい空気感です。きっと今年の体育大会も大成功を収めると、今から確信しています。そして、ここでも生徒たちはまた大きく成長するのだろうと今から大いに楽しみにしています。

H30 第1回学校運営協議会 5/28

 今年度最初の学校運営協議会が行われました。

 今年度の活動内容について確認し、話し合いをしました。PTA、地域

 の方々と一緒にこの二条中学校区をより良くしていこうとみんなで考え

 ています。

 今年はさらに進んだ取り組みができると思います。

 お忙しい中、お集まりいただきありがとうございました。  
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「驚き・発見・感動」
 教育実習が始まっています。毎年、実習生が来ると、最初にオリエンテーションをします。学校の概要や生徒の様子などは他の先生にお願いすることにして、私からは1時間みっちり“教職の魅力”と“教師の心得”について話すようにしています。校長になって以来続けていることで、もう9年になります。先輩教師として、若い人を育てるのは重要な責務であると思っています。私の場合、傍に居て手取り足取り指導することはできませんので、この機会に心に留めておいてほしい内容をまとめて伝えてきました。
 最初に話すのが、「感性豊かな子どもを育ててほしい」ということです。そして、その際に学習の基本は「驚き」と「発見」と「感動」だということを伝えます。
 具体的にはこうです。学習していて、理解した瞬間には「なるほど!」とか「そーか!」とか「そういうことやったんか!」という心の動きがあるものです。だから、授業をする側に成ったら、意識してそういう場面を作らなければなりません。例えば、私が「聴く」というときに敢えて「聴」の文字を当てるのは、人の話は「耳」だけでなく「目」と「心」を「+(プラス)」してきいてほしいからですと、説明しながら「聴」の文字を4つに分解したものを使って示します。すると、たいていの学生は目を丸くして大きく頷きます。そこですかさず言うのです。「今、驚きと発見、それに小さな感動があったでしょ。もう君たちはきっとこのことを忘れません。これが学習です。」
 ある学年の数学の授業中、生徒が担当の先生に言っていました。
「せんせー、こんな勉強していったい何の役に立つの?足し算と引き算、掛け算や割り算くらいが出来たら十分生きていけるやん。」
 『おっ、この先生どう答えるかな』興味をもって観ましたが、その場面で明快な回答はありませんでした。(後にどこかでその生徒と会話していることを願います。)
 これまでの教師生活で、私も何度もこの質問を受けてきました。私の場合は、決まって次のように答えてきました。
 「この勉強がそのまま生活に役に立つことは少ないかもしれない。しかし、今君たちがこのことを一生懸命に考えることで、確実に脳が活性化されている。このことが大事だ。脳が活性化され、この経験が脳にきちんと記憶されると、何か別のことを考えなければならないときにそれが活かされるからだ。そのためにやっていると思っときなさい。」
 「なるほど!」と思ってくれたのか、煙に巻かれたと感じたのか、「邪魔くさー。もう訊かんとこ!」と思うのか、いずれにせよ、それ以上尋ねられることはありません。
 先生方、この機会に一度、普段の自分の授業を見つめ直してみてください。
 「驚き」「発見」「感動」を50分の授業の所々に散りばめていますか。

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「自慢の生徒」
 「校長先生が“自慢の生徒”と紹介されたのがよく分かります。本当に明るくてケジメがあって素晴らしい生徒さんたちだなと思います。」
修学旅行の最終日、美ら海水族館から首里城・国際通りへと向かうバスの中で旅行会社の添乗員さんからそう言われました。
「私たちの“自慢の生徒”です。」民泊体験の入村式の挨拶の中で、確かに私は生徒のことをそう紹介しました。翌日、民家の方たちに連れられてホテルへ戻ってきた生徒たち。みんな満足そうな表情をしています。「先生、1泊では足らんわ!」担任の先生に訴えているそんな声も聞こえてきました。(その子は、民家さんとのお別れの場面で泣いていました。)
 「お世話になりました。子どもたちは“いい子”にしていましたか?」
 何人かの方に尋ねました。「もちろんです。」「素晴らしい子どもたちでした。」「本当の孫だと思って過ごしていました。」「来年も来てください。」など、民家さんから否定的なことは一切聞きませんでした。
 添乗員さんとの会話には続きがあります。
 「実は、もう一つ“自慢”があります。それはあの子たちを育ててくれている教職員です。うちの生徒は普段から大人しいのですが、場面によっては大いに盛り上がることが出来ます。授業や行事や部活動にも真面目に一生懸命取り組みます。常にそうすることが楽しいと伝えているからこそ、こんな特別な場面でできるのです。修学旅行のときにだけできるなんてことはありません。また、生徒との信頼関係もきちんと築いてくれています。生徒との関係はフレンドリーですが、決してナメられている訳ではありません。一人ひとりの教職員が、その個性と能力を最大限に発揮してチームとして生徒を指導しています。そんな彼らは、校長としての私の自慢の教職員です。」
 ざっとこんなことを話しました。添乗員さんは感心したように聞いておられました。
「自慢」という言葉ですが、我が国ではあまり良いイメージでは使われません。確かに、いつも自慢ばかりしていると、きっと人からは嫌がられるでしょうね。でも、こうしてたまに自慢することは許されるのではないでしょうか。また、こんな機会でもなければ、照れくさくてなかなかこんなことは言えません(笑)。
 見方を変えてみましょう。私たちは、生徒たちにとって“自慢の担任の先生”“自慢の校長先生”“自慢の親”で居られているでしょうか。こんなことを考える機会もまあないでしょうが、そうあることは大事だと思うのです。
 教職員が生徒を、そして生徒が教職員を、もうひとつ、校長が保護者や教職員を、そして、保護者や教職員が校長を自慢に思っていることは「信頼関係」の証です。
 「校長先生から“自慢の生徒”と言ってもらって、生徒さんたちはきっと嬉しかったと思います。私も感動しました。」添乗員さんの言葉をもう一つ紹介します。

『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top !〜

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「メリハリ」
 沖縄への修学旅行から戻りました。素晴らしい2泊3日でした。伊丹空港で行った「解団式」の中でも述べましたが、私の印象に強く残っている場面は次の2つです。
 1つめは「平和セレモニー」です。修学旅行実行委員会が作成した「30年度二条中学校平和宣言」を平和の礎(いしじ)の前で声高らかに暗誦します。これまで見てきたすべては代表生徒によるもので、ほとんどの生徒は「気を付け」の姿勢でセレモニーへ参加します。ところが、今年度の3年生は「学年群読」で行いました。一人で言う場合も集団で言う場合もありますが、全員がどこかで声を発します。こんな「平和宣言」は初めてです。改めてこれはよい取組だと思いました。これまでやってこなかったこと(気づけなかったこと)を残念に思いましたし、こうすれば、より確実に平和宣言が自分(たち)のものになるとも言えます。照れることなく、また遠慮することもなく、大きな声で堂々と行うセレモニーは本当に感動的でした。また、そんなセレモニーを実行した生徒たちを頼もしくも誇らしくも思いました。
 2つめは、2日目の夜に行った「学年レクレーション」です。実行委員会の人たちが企画した出し物が次々と進行します。誰一人“シラケている”生徒が居なかったのが上手くいった一番の理由です。そんな生徒が何人かいると、すぐに全体に影響するものです。あんなに楽しいレクは久しぶりでした。また、教職員も見事に参加しました。担任の教師が身体を張って(少々オーバーですが、本人の言葉です)取り組んでいるので見ていても心から楽しめました。大いに笑い、大いに盛り上がった最高に楽しい時間でした。
 「平和セレモニー」と「学年レク」の場面。どちらもこの学年の生の姿です。本エッセイのテーマ『メリハリ』は漢字では『減張』と書きます。辞書で意味をひくと『緩むことと張ること』とありました。
 行きも帰りも同じ飛行機に搭乗した兵庫県の中学校がありました。伊丹空港では、校長同志で名刺交換も行いました。とても行儀がよく、空港で待機する間もジッと前を向いたままで周りと話をすることもありません。一方、本校の生徒たちは楽しそうに談笑しています。飛行機の離着陸の瞬間も、うちの生徒は拍手をし歓声を上げます。私は、この状況を心から『愛しい』と思うのですが、果たして兵庫県の学校の先生方はどんな風に本校生徒を、そしてうちの指導体制を見ていたのか気になっていました。
 解団式の際、また隣同士になりました。相変わらずワイワイしていた本校生徒ですが、式が始まった瞬間に静かにして張りつめた空気感を作り上げます。そして、私の解団宣言に合わせて大きな暖かい拍手をしました。素晴らしい雰囲気です。『うちの生徒はドンナモンダイ!』心の中で思いっきり自慢したことは言うまでもありません。

校外学習 『高校訪問』 へ向けて 2年

2年生はグループごとに分かれ,公立高校と私立高校を各1校ずつ訪問します。

事前学習として,行き方調べをしたり,質問内容を考えたり,準備は万端です!

本日6限の事前指導では,はぐれた時の対処法や高校の先生方への礼儀作法の確認などを行いました。

最後の片づけまで笑顔で手伝ってくれる優しいみんなです!

グループで協力をして,考えて行動をし,実りある校外学習にしましょう!
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京都市立二条中学校
〒602-8155
京都市上京区竹屋町通千本東入主税町911
TEL:075-821-1196
FAX:075-821-1197
E-mail: nijo-c@edu.city.kyoto.jp