京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/03/28
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『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top !〜

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「体育大会の魅力」
 今年の体育大会も大盛り上がりのうちに終わりました。生徒たちは、自分たちの行事を自分たちの力で盛り上げ楽しむ方法を既に十分に身に付けているようです。
 開会式の挨拶でも述べました。今日までの学年練習が終わった後、たまたま隣にいた2年の生徒と話していたところ、「校長先生、体育祭メッチャ楽しみです。」と言いました。その生徒は100メートル走で1着になったりリレーで前の子を追い抜いたりできるような子ではなかったので、キラキラの笑顔でそう話す言葉が余計に印象に残りました。
 徒競走でははっきりと順位が出ます。中には前を走る人が上げる土を顔面で受けながら走る人も居ると思います。その時は決して楽しくはないでしょう。でも、体育大会には、レクレーション種目や団体種目もあります。また、仲間を応援する場面もあります。BGMが鳴り実況放送もあって、将に特別な日です。そんな体育大会が生み出す雰囲気は楽しく、足の速い人だけでなくみんなが十分に楽しみにできる行事です。
 昨年度も思いましたが、リレーと綱引きの場面が特に面白いです。応援に力が入って思わず自席から競技をしている人たちのすぐそばまでやってきます。これまで赴任した学校なら、生徒会本部の人の放送か先生の声かで即刻注意が入るところですが、本校ではそれがありません。生徒が節度をもって行動し、危険な状況になるようなことがないと、教職員が生徒を信頼しているからだろうと思います。お蔭で選手と応援が一体となることが出来ます。もの凄い臨場感です。
 火曜日の全校体育(本番に向けての練習)の際、同じような場面がありました。子どもたちの自主性に任せて練習をさせるのです。これまでの経験では、事故の危険性を危惧してこんなやり方はさせてきませんでした。今年来られた先生で、多くの学校を経験されたベテランの方が近くに居たので、その状況をどう思うか尋ねました。
「子どもたちが元気で、自分たちで盛り上げて楽しそうにやっていて、とてもいいじゃないですか。二条の子のよい所だと思います。」そう言われました。
 確か春体の頃にも書きました。特に3年生たちのことを“大人しい学年”だと思っていたのに実は“熱いエネルギーをもった学年”だと再認識したと。今回の体育大会でその気持ちがさらに強くなりました。開会式後の準備運動ダンスで出す大声は決してふざけた不快なものではありません。楽しんで会を盛り上げている爽快な大声です。
 自分たちで雰囲気を作り出して盛り上がる。そして、その雰囲気を思い切り楽しむ。こんな感じ、私は高校生や大学生の頃には経験したことがあるかなって思います。
 こんな雰囲気を作れる二条中学校の生徒を心から愛おしく思います。そして、この雰囲気こそが二条中学校の体育大会の魅力なのだと改めて気づきました。

『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top !〜

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「生徒の言葉の力」
○友達に相談したり本気で話したりするのは勇気がいると思うし、不安とかもあると思うけど、本当の友達なら受け止めてくれる、支えになってくれるということが分かりました。もう残り少ない時間なので、今のクラス、仲間に感謝し、楽しく過ごしたいです。
○本当に悩んでいるときや困っているときは、本当に友達の暖かい声が励みになります。私もこれまでたくさん友達に助けてもらってここまで来れたので、これからは友達の助けになれるようにしたいです。
 2日(土)の休日参観で、今年度も3年生を対象に学年道徳をさせてもらいました。上の2つの文章は、3−3の学級通信から拾ったその時の感想文です。
 授業者として、伝えたかったことを子どもたちがしっかりと受け止めてくれていることに大きな喜びを感じます。
 今回も「友情」をテーマに授業を作りました。これは、中学生にとって実は少々苦手なテーマです。というのも、中学生の時期には、友達関係にとても気を遣いながら生活している生徒が少なくないからです。『今は友達のことなんて考えたくない!』と思っている生徒もいるでしょう。生徒はみな、「友情」が大切なのは分かっています。友達との間に強い友情を築きたいとも思っています。それが上手くいかないと傷つくことも知っています。だからこそ、このテーマに向き合うことを苦手としています。
 今回の授業の中で、私は「友情を大切にいよう!」とは一言も言っていません。多分そんなことを言えば、『分かってるわ!』という反発の心を湧き上がらせる生徒もいると思います。道徳嫌いの生徒は往々にして「なぜ、分かりきったことを考えなければならないのか?」という疑問をもっているものです。そして、こう思わせてしまっている背景には教師の指導のまずさがあります。今回の授業で言えば、「友情を大切にいよう!」という言葉を使わずに『友情を大切にしないといけないなー』と思う気持ちをもたせるように授業を工夫しました。それが今の道徳教育の目指すやり方であって面白いところだと認識しています。
 「私のことが嫌いな人も居ると思うけど、みんなは私を受け入れてくれて…」今回の授業では、こんな言葉から始まる素直な思いを発表し、涙を流す生徒もました。極度に緊張しつつも自分の思いを発表できたこと、それを学年のみんなに届けられた喜びと安堵感、そんなことから感情が揺れて美しくカッコいい涙となったのでしょう。
 生徒の本音、飾らない言葉には力があります。生徒の思いのこもった言葉を連ねていくことは、伝えたい価値を教師が示すことの何倍もの効果があるものです。道徳は実に奥が深いです。道徳の時間に輝く生徒の数も増えてきました。道徳教育を通してもっともっと生徒の心を耕し、併せて教師の指導力も向上させていきたいです。

『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top !〜

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「2つの楽しみ」
 曇天と雨天が続きます。九州に続いて四国も梅雨入りしたと聞きました。近いうちに京都にも梅雨がやってくることでしょう。基本的に雨は嫌ですが、雨にぬれるアジサイの花を観ることなど楽しみもあります。そうそう、近所の白川疏水に蛍が飛び始めています。季節は確実に移っています。
 さて、「土曜参観」がやってきます。1年前、当時の3年生を対象に「学年道徳」をしました。豊かに考え、意見を発表する生徒の姿に嬉しい驚きを感じたのを思い出します。多くは直前に行った修学旅行で初めて話をした人たちでした。そんな彼らを対象にして授業をすることに当然不安もありました。しかし、子どもたちはしっかりと学習に向き合い、じっくりと意見を考え、堂々とした態度で考えを発表してくれました。初めての学年道徳。しかも場面は休日参観。当然緊張もします。そんな中での立派な生徒の姿でした。手前味噌ですが良い授業が出来たとも思っています。
 あれから“あっ”という間の1年です。今年も同じく3年生を対象に行います。今、週末の授業に向けてワクワクしながら準備を進めています。今年は去年と比べると圧倒的に顔と名前の一致する3年生の数が多いです。『この問いに対して、あの子ならどう答えるだろう。』『きっと、あの子はこんなことを言うんじゃないかな。』など、準備をしながら様々な生徒の顔を思い浮かべています。この感覚がたまりません。やっぱり私は教師です。この気持ちを味わえる環境を与えてくれる教職員にも感謝です。
 保護者の皆様、どうぞ奮って参観にいらしてください。今の二条中学校の生徒たちは、観てもらえることでモチベーションを高められる生徒も多く居ますから。
 更に2週間後、体育大会がやってきます。
 大雨の影響で前日に準備ができず、当日の早朝から生徒と教職員とで準備を整え、見事に開会式に間に合わせたことが思い出されます。開会式では、予定していなかったそのことを挨拶の冒頭に述べました。(急きょ手話を付けて頂いた先生には、大変な迷惑を掛けたことも思い出します。)
 思い切り走り、大いに楽しみ、力を出し尽くした素晴らしい去年の体育大会でした。
 現在、体育の授業では準備運動で行うダンスの練習も始まっています。リレーが始まると、校長室まで歓声が聞こえてきて思わずグランドへ出ることもしばしばです。先日の雨の日には、講堂で1年の学年種目“波乗りジョニー”の練習も観ました。
 クラスの勝利のために一致団結して取り組んでいる姿勢に爽やかな空気と学校らしい清々しい興奮を感じました。一人でも“いい加減な人”が居ると、この雰囲気にはなりません。ホントに楽しく素晴らしい空気感です。きっと今年の体育大会も大成功を収めると、今から確信しています。そして、ここでも生徒たちはまた大きく成長するのだろうと今から大いに楽しみにしています。

H30 第1回学校運営協議会 5/28

 今年度最初の学校運営協議会が行われました。

 今年度の活動内容について確認し、話し合いをしました。PTA、地域

 の方々と一緒にこの二条中学校区をより良くしていこうとみんなで考え

 ています。

 今年はさらに進んだ取り組みができると思います。

 お忙しい中、お集まりいただきありがとうございました。  
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「驚き・発見・感動」
 教育実習が始まっています。毎年、実習生が来ると、最初にオリエンテーションをします。学校の概要や生徒の様子などは他の先生にお願いすることにして、私からは1時間みっちり“教職の魅力”と“教師の心得”について話すようにしています。校長になって以来続けていることで、もう9年になります。先輩教師として、若い人を育てるのは重要な責務であると思っています。私の場合、傍に居て手取り足取り指導することはできませんので、この機会に心に留めておいてほしい内容をまとめて伝えてきました。
 最初に話すのが、「感性豊かな子どもを育ててほしい」ということです。そして、その際に学習の基本は「驚き」と「発見」と「感動」だということを伝えます。
 具体的にはこうです。学習していて、理解した瞬間には「なるほど!」とか「そーか!」とか「そういうことやったんか!」という心の動きがあるものです。だから、授業をする側に成ったら、意識してそういう場面を作らなければなりません。例えば、私が「聴く」というときに敢えて「聴」の文字を当てるのは、人の話は「耳」だけでなく「目」と「心」を「+(プラス)」してきいてほしいからですと、説明しながら「聴」の文字を4つに分解したものを使って示します。すると、たいていの学生は目を丸くして大きく頷きます。そこですかさず言うのです。「今、驚きと発見、それに小さな感動があったでしょ。もう君たちはきっとこのことを忘れません。これが学習です。」
 ある学年の数学の授業中、生徒が担当の先生に言っていました。
「せんせー、こんな勉強していったい何の役に立つの?足し算と引き算、掛け算や割り算くらいが出来たら十分生きていけるやん。」
 『おっ、この先生どう答えるかな』興味をもって観ましたが、その場面で明快な回答はありませんでした。(後にどこかでその生徒と会話していることを願います。)
 これまでの教師生活で、私も何度もこの質問を受けてきました。私の場合は、決まって次のように答えてきました。
 「この勉強がそのまま生活に役に立つことは少ないかもしれない。しかし、今君たちがこのことを一生懸命に考えることで、確実に脳が活性化されている。このことが大事だ。脳が活性化され、この経験が脳にきちんと記憶されると、何か別のことを考えなければならないときにそれが活かされるからだ。そのためにやっていると思っときなさい。」
 「なるほど!」と思ってくれたのか、煙に巻かれたと感じたのか、「邪魔くさー。もう訊かんとこ!」と思うのか、いずれにせよ、それ以上尋ねられることはありません。
 先生方、この機会に一度、普段の自分の授業を見つめ直してみてください。
 「驚き」「発見」「感動」を50分の授業の所々に散りばめていますか。

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「自慢の生徒」
 「校長先生が“自慢の生徒”と紹介されたのがよく分かります。本当に明るくてケジメがあって素晴らしい生徒さんたちだなと思います。」
修学旅行の最終日、美ら海水族館から首里城・国際通りへと向かうバスの中で旅行会社の添乗員さんからそう言われました。
「私たちの“自慢の生徒”です。」民泊体験の入村式の挨拶の中で、確かに私は生徒のことをそう紹介しました。翌日、民家の方たちに連れられてホテルへ戻ってきた生徒たち。みんな満足そうな表情をしています。「先生、1泊では足らんわ!」担任の先生に訴えているそんな声も聞こえてきました。(その子は、民家さんとのお別れの場面で泣いていました。)
 「お世話になりました。子どもたちは“いい子”にしていましたか?」
 何人かの方に尋ねました。「もちろんです。」「素晴らしい子どもたちでした。」「本当の孫だと思って過ごしていました。」「来年も来てください。」など、民家さんから否定的なことは一切聞きませんでした。
 添乗員さんとの会話には続きがあります。
 「実は、もう一つ“自慢”があります。それはあの子たちを育ててくれている教職員です。うちの生徒は普段から大人しいのですが、場面によっては大いに盛り上がることが出来ます。授業や行事や部活動にも真面目に一生懸命取り組みます。常にそうすることが楽しいと伝えているからこそ、こんな特別な場面でできるのです。修学旅行のときにだけできるなんてことはありません。また、生徒との信頼関係もきちんと築いてくれています。生徒との関係はフレンドリーですが、決してナメられている訳ではありません。一人ひとりの教職員が、その個性と能力を最大限に発揮してチームとして生徒を指導しています。そんな彼らは、校長としての私の自慢の教職員です。」
 ざっとこんなことを話しました。添乗員さんは感心したように聞いておられました。
「自慢」という言葉ですが、我が国ではあまり良いイメージでは使われません。確かに、いつも自慢ばかりしていると、きっと人からは嫌がられるでしょうね。でも、こうしてたまに自慢することは許されるのではないでしょうか。また、こんな機会でもなければ、照れくさくてなかなかこんなことは言えません(笑)。
 見方を変えてみましょう。私たちは、生徒たちにとって“自慢の担任の先生”“自慢の校長先生”“自慢の親”で居られているでしょうか。こんなことを考える機会もまあないでしょうが、そうあることは大事だと思うのです。
 教職員が生徒を、そして生徒が教職員を、もうひとつ、校長が保護者や教職員を、そして、保護者や教職員が校長を自慢に思っていることは「信頼関係」の証です。
 「校長先生から“自慢の生徒”と言ってもらって、生徒さんたちはきっと嬉しかったと思います。私も感動しました。」添乗員さんの言葉をもう一つ紹介します。

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「メリハリ」
 沖縄への修学旅行から戻りました。素晴らしい2泊3日でした。伊丹空港で行った「解団式」の中でも述べましたが、私の印象に強く残っている場面は次の2つです。
 1つめは「平和セレモニー」です。修学旅行実行委員会が作成した「30年度二条中学校平和宣言」を平和の礎(いしじ)の前で声高らかに暗誦します。これまで見てきたすべては代表生徒によるもので、ほとんどの生徒は「気を付け」の姿勢でセレモニーへ参加します。ところが、今年度の3年生は「学年群読」で行いました。一人で言う場合も集団で言う場合もありますが、全員がどこかで声を発します。こんな「平和宣言」は初めてです。改めてこれはよい取組だと思いました。これまでやってこなかったこと(気づけなかったこと)を残念に思いましたし、こうすれば、より確実に平和宣言が自分(たち)のものになるとも言えます。照れることなく、また遠慮することもなく、大きな声で堂々と行うセレモニーは本当に感動的でした。また、そんなセレモニーを実行した生徒たちを頼もしくも誇らしくも思いました。
 2つめは、2日目の夜に行った「学年レクレーション」です。実行委員会の人たちが企画した出し物が次々と進行します。誰一人“シラケている”生徒が居なかったのが上手くいった一番の理由です。そんな生徒が何人かいると、すぐに全体に影響するものです。あんなに楽しいレクは久しぶりでした。また、教職員も見事に参加しました。担任の教師が身体を張って(少々オーバーですが、本人の言葉です)取り組んでいるので見ていても心から楽しめました。大いに笑い、大いに盛り上がった最高に楽しい時間でした。
 「平和セレモニー」と「学年レク」の場面。どちらもこの学年の生の姿です。本エッセイのテーマ『メリハリ』は漢字では『減張』と書きます。辞書で意味をひくと『緩むことと張ること』とありました。
 行きも帰りも同じ飛行機に搭乗した兵庫県の中学校がありました。伊丹空港では、校長同志で名刺交換も行いました。とても行儀がよく、空港で待機する間もジッと前を向いたままで周りと話をすることもありません。一方、本校の生徒たちは楽しそうに談笑しています。飛行機の離着陸の瞬間も、うちの生徒は拍手をし歓声を上げます。私は、この状況を心から『愛しい』と思うのですが、果たして兵庫県の学校の先生方はどんな風に本校生徒を、そしてうちの指導体制を見ていたのか気になっていました。
 解団式の際、また隣同士になりました。相変わらずワイワイしていた本校生徒ですが、式が始まった瞬間に静かにして張りつめた空気感を作り上げます。そして、私の解団宣言に合わせて大きな暖かい拍手をしました。素晴らしい雰囲気です。『うちの生徒はドンナモンダイ!』心の中で思いっきり自慢したことは言うまでもありません。

校外学習 『高校訪問』 へ向けて 2年

2年生はグループごとに分かれ,公立高校と私立高校を各1校ずつ訪問します。

事前学習として,行き方調べをしたり,質問内容を考えたり,準備は万端です!

本日6限の事前指導では,はぐれた時の対処法や高校の先生方への礼儀作法の確認などを行いました。

最後の片づけまで笑顔で手伝ってくれる優しいみんなです!

グループで協力をして,考えて行動をし,実りある校外学習にしましょう!
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『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top〜

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「精神面を鍛える」
 GWが終わりました。今日の学校生活に関しては、『ひょっとするとダルそうにしている生徒が居るのではないか?!』と思ったのですが、何と、今日がGW明けであることを忘れるくらいに生徒たちはよく集中して学習に取り組んでいました。
 さて、春季総合体育大会での各部の結果と途中経過ですが、好成績から紹介すると、男子バスケットボール部がベスト4.順位決定戦に勝利して見事3位です。また、野球部は現在4強に残っており、修学旅行から帰った翌日に準決勝を戦います。更に男子陸上部が総合6位に入賞し、個人的には、走り高跳びと走り幅跳びで3位入賞者が出ました。二条中学校というと、「勉強ができる大人しい生徒の多い学校」というイメージが強いようですが、なかなかどうして、部活動にもよく頑張る熱い生徒と教師のいる学校なのだと改めて感じているところです。
 GW中、毎日多くの試合を観てきて感じたことを書き留めておきます。これを読んで何かを感じ、夏季大会に活かしてくれる人が居てくれたら嬉しいです。
 まずは、“強気”の大切さです。競った場面で弱気なプレーしかできない人は、なかなか試合に勝てません。バレーボールの試合で、強気のスパイクが挽回のきっかけになった場面を何度か観ました。一方、大事な場面での弱気なプレーは致命傷になりますので要注意です。
 次に、「思い切り」についてです。“ここぞっ!”という場面での「思い切り」のよさはとても大事です。先の“強気”とも繋がるかもしれません。テニスやバレーボールなどの球技でよく「思い切って打て!」という表現が使われますが、「思い切って打つ」と「思い切り打つ」とは異なります。「思い切り打つ」は「力いっぱい打つ」ということですが、「思い切って打つ」は「打つと決めたら、迷いを吹っ切って打つ」ということで、どちらかといえば精神的な部分での表現です。
 もう一つは、「球ぎわ」についてです。厳しいボールを何とかミスせず捕球や返球したり、相手の激しい当たりに屈せず思ったところへシュートできる人を“球ぎわに強い選手”と言います。そして、この「球ぎわ」の強さは、上位の試合になればなるほど大切になってきます。簡単に諦めない気持ち、簡単に「参った!」しない姿勢が“球ぎわの強さ”を生み出すのです。
 「強気」と「思い切り」と「球ぎわ」について書きました。実はどれも技術面よりもむしろ精神的な部分の鍛錬によって身に着くものです。そして、これらについては陸上競技や水泳でも同様のことが言えると考えています。
 試合に勝つためには、技術の向上と同様に、いやそれ以上に精神面を鍛えることが求められます。そして、このことこそが、運動や部活動を通じてその人の人間性を磨くこと、人としての成長に繋がると思うのですがどうでしょうか。

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「青葉の季節」
 桜が散ってハナミズキが美しく咲いていましたが、それももう散り始めました。そして、木々は一斉に新芽を吹いて待ちに待った新緑の季節が訪れました。
 というのも、私は桜の時期よりも今のこの新緑の季節の方が好きなのです。暑くもなく寒くもない。空は青く、空気は澄んでいます。木々は新芽の黄緑色で、大いに生命の息吹を感じます。このところ、春が極端に短くなったので、もう半月もすれば『暑いあつい!』と連発するようになるでしょうから、この最高の季節を大いに楽しみたいものですね。
 さて、今年もGWを迎えます。今年は4月に3連休、5月に4連休があります。1日と2日に休みをとれば9連休になるとTVなどでは報じていますが、まあ学校には関係のないことです(笑)。
 ところで、GWといえば春季大会です。今年も、既に5日まで試合の日程が入っています。選手の皆さんには、昨年の秋以来、練習で培ってきた体力と技術力と精神力を思う存分発揮してほしいと願っています。今回も、できるだけ多くの試合の応援に行くつもりです。そして、選手の頑張る姿を観、精一杯の声援を贈るつもりです。保護者の皆さんと一緒に活躍する選手に声援を贈るのが今から楽しみで仕方ありません。
 23日(月)の放課後、春季総合体育大会に向けての1回目の行進練習を観ました。
「イッチ、ニー!、イッチ、ニー!」男子が大きな声で掛け声をかけて行進します。
 いつ頃だったでしょうか、“大人しい学年”だと思っていたこの集団のことを『実は、案外エネルギーをもった熱い学年だ』と思い改めたのは。先日の行進練習の際には、そのことを改めて感じました。全体指揮の先生の呼びかけの一つひとつに対して威勢の良い返事をします。そして、行進する際の大きな掛け声。『女子にも声を出させてほしい!』とお願いしたところ、「もちろんです!」と先生はすぐに反応しました。そして、2回目の練習。100人が大声を掛けながら行進します。嬉しいのは、やらされているのではないところです。『そうするのが正しい』『そうするのが楽しい』そんな気持ちがジンジンと伝わってきました。
 「去年の3年を越えろ!」これまで3年生には何度も伝えてきました。当日、ビビったり照れたりさえしなければ、春体の入場行進では去年を越えられるのではないかと今からとても楽しみにしています。
 集団で何かをしようとするとき、ムードづくりがとても重要です。マイナスのムードを発する人やグループがいると、全体がとてもしんどくなります。反対に、今回のように威勢の良い楽しい雰囲気を作り出す人たちが居てくれると、全体が大いに盛り上がります。何人かのムードメーカーたち、本当にありがとう。
 青葉の季節に、威勢の良い大きな掛け声は、爽やかでとてもよく似合います。

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