最新更新日:2024/04/22 | |
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『“てんぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top〜
「忘れてはいけない」
13日(水)の6時間目、大地震が起こったことを想定して避難訓練を行いました。消防署の方と地域の消防団の方にも来ていただき評価をしてもらいました。全体としてはまずまずの出来だったと思いますが、幾つかは気になる部分がありました。それについて、生徒に対しては訓練の最後に、そして教職員に対しては翌朝の職員朝礼で話をしました。 若い頃から避難訓練に真剣に取り組んできたかと問われれば、恥ずかしながら否。でも今、学校の責任者である校長として、この意義の重大性を強く感じています。 やはり、神戸と東日本の2つの大きな震災を体験したからだと思っています。 一昨日は雪が降るような寒いグランドでだったので長い話を避けました。そこで、この紙面で少々詳しく伝えたいと思います。是非、読み進めてほしいです。 22年前のあの日。普段から眠りの深い私が大きな揺れを感じて飛び起きました。今でこそ雨音ででも起きることがありますが、当時はまだ34歳。一旦眠れば少々叩かれても起きないような状況だった私がです。妻子が寝ている隣の部屋へ急行します。当時2歳半だった上の息子は、何も知らずスヤスヤと眠ったままです。その息子の上にお腹の中に下の子を身籠っていた妻が四つん這いで覆いかぶさっています。結婚して3年足らず。当時妻は27歳。人間的には色々と頼りなさを感じていましたが、この時ばかりは彼女の中の逞しさと、母性のすごさ、素晴らしさを感じたものです。 学校へ着いた頃、被災地の様子がTVから伝えられてきました。目を覆うばかりのシーンが次々と映し出されます。高速道路が横倒しになり、途中でちぎれてバスが落ちかけていました。神戸の街が瓦礫の山になっています。初めて「液状化現象」というものも知りました。場面が変わると、火災の広がっている様子が映し出されます。燃えさかる炎に包まれて倒壊した家屋の下敷きになっている人たちがいるのかと想像すると、地獄絵図を見ている思いがしました。それでも、京都市の学校では普通に授業ができました。授業が終わると、教職員がTV画面の周囲に集まりました。画面の端に死者の数や行方不明者の数が出され、刻々とその数が増えていきます。『もう増えないでくれ!』そう思ったものです。何日もTVではこの地震のことが報道されました。自衛隊や消防、警察官による救助の様子が増えていきます。担架で運ばれるのは『おそらく遺体だろう』と、当たり前のように思うようになっていきました。 教師として、この経験を通じて学んだことを当時はまだ生まれていなかった今の子ども達に伝えなければならないと思っています。決して“過去のこと”にしてしまってはいけないのです。またこの機会に、家でも神戸や東日本の震災について話をしてほしいと願っています。そして考えてほしいです。普段からどんな備えができるか。どういう心掛けで居なければならないのか。 『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top〜
「出会いを大切に」
12月2・3日の両日、「第69回全国人権・同和教育研究大会(全人同教)」へ参加するため島根県へ行ってきました。本校からは、私の他に2人の先生が一緒です。かつて、校区に被差別地域のある学校に勤務していた際には、毎年この大会に参加することが恒例で、楽しみの一つになっていました。というのも、ここに行くと大きな刺激と新たなエネルギーをもらってくることが出来るからです。当時は、2万人ほど(主催者発表)の教育関係者が大会に参加していました。目の前の児童生徒を徹底的に大切にした取組が具体的に次々と報告されます。それを受けて熱い討議が起こります。時には厳しい意見も聞かれますが、それも子どもを大切にするあまりであることをそこに居る者は分かり納得しています。会場は常にもの凄い熱気に包まれ、時には発表の内容や会場からの意見に涙が出そうにもなります。 自分がそんな経験をしているので、校長になってからは特に若い人たちをこの大会へ誘うようにしてきました。雰囲気を口で伝えることは難しく、その場に我が身を置くことで理解しやすいと考えるからです。初めは自校の先生たちから始めましたが、京都市中学校教育研究会人権教育部会(中人研)の会長になってからは、全市に広く呼びかけています。ここ何年かは、現地で夕食をともにしながらの交流会をもつようにもしています。勤務する学校が異なる教員が集まり(初対面の人たちも少なくありません)、自校や自分の取組や人権教育に対する思いを交流し合います。昨年度は兵庫県の人たちと合同で交流会をもちました。私の場合、こうした出会いと繋がりが貴重で大きな財産になっています。 「初めて参加させていただき,さまざまなことを経験させていただきました。また,色々とお気遣いいただき,京都から行かれた先生方とも通じることができました。大変お世話になりました。この経験をこれからの自分に生かしていきたいと思います。ありがとうございました。」「2日間ありがとうございました。本当に学び多く、今日からまた頑張れました。写真、ありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします。」「全人同教に参加させていただきありがとうございました。本当に大きな刺激をうけることができました。また,交流会の時にも熱いお話ありがとうございました。メールでのお礼になってしまい申し訳ございません。今後とも勉強させて下さい。」 これらは、はじめて参加した先生方からのメッセージです。教育活動を展開していくうえでネットワークは大事です。何か事を起こそうとするとき、これが大きな強みになります。実際、何度もそんな経験をしてきました。今回の出会いが、参加した皆さんの今後の実践に活かされることを念じてやみません。また、これは生徒たちにも言えることですが、常に新たな出会いを求め続ける人であってほしいと思います。 『お茶席』
吹奏楽部の記念演奏に続いて、茶道体験学習をしている生徒たちによるお茶席を設けました。
指導に当たった先生を先頭に、子どもたちがお客様にお茶をお出ししました。 参加いただいた皆様からも大変講評でした。 皆さん、ありがとう。発足式に花を添えてくれました。 『吹奏楽記念演奏』その2
その後は爽やかな演奏で、発足式を大いに盛り上げてくれました。
参加された方からは「鳥肌が立ちました」と評価していただきました。 部員の皆さん、ホントありがとうね。 『吹奏楽記念演奏』
発足式に先立って、吹奏楽部による記念演奏が行われました。
最初に校歌が演奏されましたが、なんだかジーンとしたのは私だけだったのでしょうか。 『発足式』その4
本校の教職員の自己紹介で、発足式は終了です。
そのご、委員の一人で大学の先生より「運営協議会ができることとは…」というテーマでご講演をして頂きました。 厳粛な中、大変有意義な式典と講演会であったと思います。 『発足式』その3
続いて顧問の委嘱です。
顧問には3学区の住民福祉連合協議会の会長様に就任していただきました。 続いて、会長の指名と就任の挨拶です。 初代会長は、元本校PTA会長の方で、現在は地域で活躍されておられる方にお引き受けいただきました。 『発足式』その2
3学区の住民福祉連合協議会の会長様を代表して出水学区の会長様よりご祝辞を頂きました。
また、その後、教育委員会から指定書を頂き、各委員の方が教育委員会から任命書を頂きました。 『発足式』
昨日、運営協議会の発足式を行いました。
プログラム順に紹介していきます。 学校長式辞、教育委員会挨拶、来賓祝辞の場面です。 教育委員会からは学校地域協働推進課長様が挨拶をされ、来賓代表として上京区長様からご祝辞を頂きました。 『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top〜
「学び」
早いもので12月の声が聞こえてきました。12月を「師走」と言います。中学生か高校生の頃、この言葉は「唐の時代の中国で、この時期になると新しい仕事先を求めて先生が走り回った」ことから生まれたと学んだ記憶があります。しかし、今はその説は定かではないとされているようです。とにかく12月になると、学校の先生は成績処理や懇談会の準備、私事でも年賀状書きや日ごろ出来ない家事などで忙しく走り回ることになることに間違いはありません。 ところで、この成績と懇談は、特に3年生にとっては進路を決める上でとても大事です。忙しさのためにミスをすることがあってはなりません。どんなに忙しくても自分の仕事に責任をもち細心の注意を払って仕事に当たりましょう。それがプロです。 さて昨29日(水)、学校運営協議会の発足式を行いました。これで二条中学校もコミュニティ・スクールになったわけです。コミュニティ・スクールとは、学校と地域住民等が力を合わせて学校の運営に取り組む「地域とともにある学校」への転換を図るための有効な仕組みです。これによって、学校運営に地域の声と力を積極的に生かし、地域と一体となって特色ある学校づくりを進めていくができるようになります。 私はかつて教育委員会学校指導課に在籍していました。そこで学校運営協議会も担当しました。先進的に取り組んでいる学校の様子をたくさん見てきました。上手く取り入れ、活用することによって学校経営が変化し、子どもの学びが変化し、教師の仕事が変化し、学校の在り方そのものが変化していくことも学びました。今年四月、本校へ赴任してきて、「今年度中に学校運営協議会を立ち上げることになっている」と前任校長より引継ぎました。既に立ち上げの準備が進められてもいました。これらをうまく機能させられるよう、また、そこに現任の校長としての思いを込められるように考えてもきたつもりです。 しかしながら、本校に赴任して8か月。分かっていないことがたくさんあったことを知りました。発足式を迎えるにあたって、地域の方をはじめ、行政関係の方やPTAの皆様、教育委員会の担当の方々など、本当に多くの方とお話しをする機会をもちました。原案を描いてからの4か月余りは新たな学びの連続であったと思っています。そして、皆様方からこの地域のこと、地域と学校とのつながり、学校にかける思いや期待など、改めて深く教えて頂きました。学校運営協議会を立ち上げるという目的に向けて動くことで、別の大変貴重な学びができたことを大変嬉しく思っています。 学びには目的をもって行うものが多いですが、今回のように目的外のそれもあることに改めて気づきました。地域の方から聞いた2つの言葉が大きな財産になりました。 「これが西陣のルールや!」「雨降って地固まるやなあ」 肝に銘じて今後の学校経営に活かしていきます。これからも宜しくお願いします。 |
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