京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/03/28
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学校教育目標「将来の夢を実現するために,自らを磨き続けられる人間の育成」

卒業生へ 感謝!

式辞

さて,今年度から始めた本校独自の取組の1つ,「めんせつ検定」を,12月に実施したときのことです。私から3年生1人1人に対して「『嘉楽中学校の自慢できることは何ですか?』と,もし聞かれたらどう答えますか?」と質問しました。すると,「それは,学校の成長の速さです。私が一年生の時は,正直学校に行くことが不安でした。しかし,今は,よりよい学校づくりに向けて,先生と生徒がすごく協力しています。そして今,「あしあと検定」には,他校からたくさんの先生方が見に来られる学校になりました。この1年間の学校の成長の速さは,本当に自慢できます。」と答えた人がたくさんいました。
私は,それを聞いたとき,「成長の常に先頭に立っていたのは,君たち3年生です。君たちがいたからこそ,これほど早く大きく成長できたのです。」と,感謝の気持ちで胸がいっぱいになりました。

思えば,修学旅行で,沖縄に出発する日の朝,大変早い集合時間にもかかわらず,誰1人
遅れることなく全員が揃いました。そして,平和祈念公園での平和セレモニーで,
生徒会長のMくんが,「僕たちの小さな力では,世界中に起こっている無慈悲な現状を変えることはできません。しかし,僕たちは,戦争で尊い命を落とされた方々や,深く傷ついたすべての方々の強い思いに生かされています。だから,命の重みを感じ,仲間を大切にします。」というメッセージを読み上げてくれました。そのとき私は,3年生全員が揃って参加している修学旅行に,もうすでに,その思いを実現している学年集団の素晴らしさを感じました。

また,民泊でお世話になった方々へ,感謝の心を込めて学年全員で合唱した「海の声」は,学校祭・文化の部の学年劇「君に届けたい声 〜みんなの心を一つに〜 」の
エンディングにおいても,聞いていた人たちの心にとても強く響きました。改めて,皆さんの合唱の凄さを感じました。

体育の部の開会式では,「最後まで手を抜かず,全力で走り切る。手を抜いたかどうかは,自分自身でわかるはず。自分の弱い気持ちに負けないよう,自分自身に挑戦してほしい」という「ライオンハート」を皆さんに伝えました。最終種目の「色別対抗リレー」で,一位でゴールした選手も確かに素晴らしい走りでしたが,結果が見えていた状況でも最後まで手を抜かず、全力で走り,最後にゴールした3年生のアンカーの姿は,「何事にも真面目に一生懸命取り組む学年集団の象徴」だったと思います。

さらに,「嘉楽中学校ブロック」として初めて挑戦した「小中交流・合唱交歓会」。
中でも,校区3小学校の6年生と,中学生全員が,迫力ある声量と素晴らしいハーモニーで合唱した「翼をください」は,「歌い始めた瞬間,鳥肌が立ちました。涙がこぼれてきました。」と,参観された多くの方々から感動の声を聞きました。

嘉楽中学校の「新たな一歩への挑戦」には,皆さんが必要でした。本当にありがとう。感謝しています。この大きな期待に見事に応えてくれた皆さんは,五年後,十年後に振り返ったとき,嘉楽中学校の新たな伝説をつくった学年になることでしょう。

本校の教育目標は,「将来の夢を実現するために,自らを磨き続けられる人間の育成」です。そこで,皆さんには,3年間大切にしてきた「仲間を大切にする心,挑戦する心」を,これからも決して忘れず,それを磨き続け,将来の夢や希望をぜひ叶えてほしいと思います。

結びに,卒業生の皆さん,「私からお願いがあります。今一度,皆さんの迫力ある力強い合唱が聞きたいです。この卒業式で,ここまで支えて下さった方々に感謝の気持ちを込めて,また,皆さんから素晴らしい伝統を引き継ぐ後輩たちに,ぜひ聞かせて下さい。」

平成29年 3月15日
京都市立嘉楽中学校 校長
 井上 浩史

「宝物」

「宝物」
嘉楽中学校 校長 井上 浩史

○ 1月12日(木)後期の「生徒総会」後,全校生徒に対して話した内容の一部を紹介します。
「素晴らしい総会でした。役員の人たちが,パワーポイントの作成や寸劇の練習,また,昨日と今日,朝早くからリハーサルするなどしっかり準備してくれたおかげです。さらに,今日はすごく寒く体育館もかなり冷え込んでいますが,その中で,熱心に聞いていた皆さんも大変立派でした。役員の人たちと皆さんがいっしょに作り上げたことにとても意味があると思います。今後も生徒会活動がますます活性化することを大いに期待しています。
 ところで,この場所から皆さん全体を見ると,3年生に多いように思いますが,マスクや防寒着を着用している人たちが数名います。それは,自分自身の健康管理を考えた上で判断したことだと思います。この“自分で考えて,自分で決める”は,自立するためには大切なことです。3年生は進路も控え意識が高かったかもしれませんが,1,2年生も少しずつ自立してほしいと思います。
話は変わりますが,先日,私は実家に戻る機会がありました。そのとき,あるものを久しぶりに
見つけました。そのあるものとは,大学受験時に使用していた数学のノートです。開けて見ると,
当時は自分なりにまとめていることがわかりました。今皆さんがしているような板書を写す以外に先生の話した内容の記入,色ペンの使い分け,挿絵を入れる,表やグラフに表すなどです。たぶん,自分だけのオリジナルノートだっただけにずっと捨てきれなかったと思います。そう思うと,このノートは私にとって「宝物」になるでしょう。ひょっとしたら,「あしあと検定(ノート検定)」は,皆さんに,「宝物」づくりをしてもらっているのかもしれません。」

○ 2月9日(木)私立高校入試日の前日5限,3年の受験生徒に対して話した内容を紹介します。
 「私の数多くの受験体験からアドバイスしたいと思います。
1. 今日は,しっかり体調を整えることです。
今夜は遅くまで勉強する必要はありません。
これまで一生懸命頑張ってきたことを信じて,早く(午後10時までに)寝ましょう。
2. 明日は,テスト開始の3時間前に起床して下さい。
なぜなら,脳の働きが活発になるのは,起床3時間後だからです。
体も頭もベストコンディションでテストに臨みましょう。
3. テスト中は,しっかり前を向き最後まであきらめずに取り組みましょう。
後ろを向いたり,顔を上げてキョロキョロしてはいけません。
テストの点数だけで判断されるのではなく,受験態度も評価されます。
4. テスト後は,友達と答え合わせをしないようにしましょう。
答え合わせをすることで不安になると,次のテストに悪影響を及ぼします。
終わったことを気にせずに,次のテストの準備に集中することが大切です。
 以上です。皆さんの健闘と健康を祈っています。」


「大切にしてほしいこと」

「大切にしてほしいこと」
嘉楽中学校 校長 井上 浩史

○ 12月22日(木)3限,2期の学習終了式で全校生徒に対して話した内容の一部を紹介します。

「今日で2期が終わると共に,今年もいよいよ終わろうとしています。皆さんにとって今年一番
嬉しかったことは何でしょうか?
私が今年一番嬉しかったのは,先日,皆さんに私の誕生日を祝ってもらった(拍手)ことです。全校生徒と教職員合わせて,これほどたくさんの人から祝ってもらったことは,これまでに一度もありません。サプライズでしたが,とても嬉しかったです。改めて御礼を言います。「ありがとう」
そして,これは多分,これまでに全校生徒が集う集会(生徒集会など)の日に誕生日の人を,私から紹介して,みんなでお祝い(拍手)してきたことの延長で,逆に祝ってくれたのではないかと思っています。
そこで,なぜ私が誕生日をみんなでお祝いするのか,今日はその理由を伝えたいと思います。
それは,「その人が存在していることを大切にすることは,人権を大切にする基本だから」です。
「男か女か,体が大きいか小さいか,どんな立場か,何ができるか,できたか」でなく,その人の存在が大切にされなければ,人権を大切にしていると言えないと思っています。だから,皆さんがこの世に生まれてきた日(存在)を,お祝い(大切に)してきたのです。この機会に,人権の意味を改めて考えてみて下さい。」

○ 1月5日(木)1限,3期の学習開始式で全校生徒に対して話した内容の一部を紹介します。

「新年明けましておめでとうございます。
ところで,正月の『正』の字の部首を知っていますか?
実は,【止(とめる)へん】です。『正』は,一と止が一緒になった字です。
『一』 には,スタート,基本,原点という意味があり,『止める』には,戻る,立ち返るという意味
があります。だから,『正月』とは,基本を大切にする月,原点に立ち返る月という意味なのです。そこで皆さん,今年の目標をしっかり考えて,よいスタートを切りましょう。
 さて,いよいよ3月に中学校を卒業する3年生の皆さんに伝えておきたいことがあります。それは,残り3ヶ月の中学校生活に悔いのないように,クラスの仲間,お世話になった先生方と過ごす一日一日を大切にしてほしいです。私ぐらいの年齢になると,同窓会を開催しても,当時のクラスや学年の仲間の全員が揃ったり,担任などの先生方に会うことも難しくなります。それは,病気や事故で亡くなっておられたり,仕事で忙しかったりなどの事情があって参加できない人もいるからです。卒業後の進路先が違えば,仲間と離れ離れになります。中には,保育園や幼稚園,小学校の時からずっと一緒に過ごした仲間もいるでしょう。だから,残された時間に,クラスの仲間や先生とたくさんの楽しい思い出をつくって卒業してほしいです。卒業式での皆さんの姿を楽しみにしています。」

「いじめに向き合う」

「いじめに向き合う」
嘉楽中学校 校長 井上 浩史

12月1日(木)5限,全校生徒に対して行った人権講話を紹介します。

今から67年前の1948年に,国連の総会で「世界人権宣言」が採択されました。
そこで,採択された12月10日を「世界人権デー」としました。今日は,みなさんに「人権」についてしっかり向き合ってほしいと思います。

(写真提示)
この写真を見たことがある人は手を挙げて下さい
これは,8月25日,始業式の翌日に「いじめ」を苦にして列車に飛び込んで亡くなった青森県の中学2年の女子生徒の写真です。彼女が亡くなる10日前に市内のお祭りで撮影されたものです。

これは,彼女の遺書です。
(略)
最近もテレビや新聞などで,小学生,中学生,高校生が「いじめ」を苦にして亡くなったという報道があります。「いじめ」は,今も日本の学校のどこかで起こっています。

次に,イソップ童話「少年とカエル」を紹介します。

ある春の日,何人かの少年たちが池のそばで遊んでいました。そのうちに,少年たちは水の中に石を投げ込みだしたのです。池の中には,たくさんのカエルが住んでいました。カエルたちは,
少年たちをとてもこわがりました。と言うのは,少年たちが投げる石が,カエルの仲間を傷つけたからです。
 とうとう年取ったカエルが,水面から頭をもたげて言いました。
「どうぞ,わたしたちに石を投げないでください!」
少年たちは答えました。「ぼくたちは,あそんでいるだけだよ」
それに対して,年取ったカエルは言いました。
「それは,わかっています。でも,どうぞ石を投げないでください,坊やたち。君たちにはあそびでも,私たちにとっては,死ぬかもしれない命の問題なのです。」
 すると少年たちは,石を投げるのをやめて,どこかへ立ち去っていきました。

「いじめ」がどれほど重大なことかについては,『その生命又は身体に重大な危険を生じさせる
おそれがあるものである。』と法律に書かれています。そして,法律で「いじめ」の定義がされて
います。定義の中に,『インターネットを通じて行われるものを含む』とあります。ケータイやスマホ,パソコンで,悪口など相手が嫌がることを書き込むことも当然,「いじめ」になります。「いじめ」には様々な言葉や行動があります。「きもい」や「きしょい」など人に傷つく言葉を言ったり書いたり,暴力,仲間はずれ,無視,お金を盗ったり,危険なことを無理やりさせたり,物を隠したり,壊したりすることが「いじめ」になります。調査では,「冷やかしや悪口」「仲間はずれ・無視」「ぶつかられる・蹴られる」が多いです。また,「いじめ」の内容によっては,犯罪になります。無視は「脅迫罪」,サイトに悪口を書き込むと「名誉毀損罪」,殴る・蹴るは「暴行罪」お金を要求すると「恐喝罪」になります。

「いじめ」は,決して許されない「人権侵害」です!

「いじめ」が,どのようにして始まるかを考えましょう。
「遊び」と「いじめ」の違いを説明します。「遊び」には,きちんと約束があります。それは,「一定のルール」と「役割の交替」とです。例えば,「鬼ごっこ」をするときに,ジャンケンをして鬼を決めるとか,鬼から最初に見つかった人が次に鬼になるとかのルールがあり,同じ人ばかりがずっと鬼になることは基本的にありません。いわゆる参加した人たちが「一定のルール」のもと「役割の交替」があり,みんなが平等になるようにして過ごせるのが「遊び」です。ところが,「いじめ」には,「一定のルール」と「役割の交代」がなく,複数の人たちから何回も不利な状況に陥れられてしまいます。だから,平等に行われる「遊び」とは大違いなのです。最初は「遊び」から始まって,
途中で「いじめ」に変わることが大変多いです。遊びの仲間の中の人間関係の変化と共に,役割の交代がなくなる瞬間があり,それが「いじめ」に変わった瞬間と言えます。また「いじり」は「いじめ」の入り口です。このことを,しっかり意識して下さい。

実際にクラスや部活内で「いじめ」があると,どんな状況になるかを考えましょう。
「いじめる人」「いじめられる人」の周りに,それを「見ていてあおる人」がいます。
さらに,その周りに多くの「知らんふりしている人」がいます。ここで,知ってほしいことは,「いじめられている人」から見ると,「いじめる人」「見ていてあおる人」だけでなく,「知らんふりしている人」も黙って認めている存在となり,「いじめている人」と同じ立場になるということです。「いじめられている人」は,とても孤独な存在なのです。これまでに,いじめられた体験をした人は,よくわかると思います。

5年前に,滋賀県の大津市で「いじめ」を苦にして亡くなった中学生がいました。
そのあとで,周りの生徒にアンケートを取りました。その内容の一部を紹介します。
(略)
「知らんふりをしている人」が,いじめを止められなかったことに,すごく罪悪感を
持っていて,自分自身を責めていることがよくわかります。

【質問】 『どうすれば,「いじめ」のない,
言い換えれば,一人一人の人権が守られる学校生活を送れるでしょうか?』

そのヒントが,先ほどのアンケートの中にあります。
(略)
一人一人が「いじめる人」にならないことは言うまでもありません。しかし,それ以上にたくさんいる「知らんふりしている人」など周りの人たちが,自分が「いじめる人」になっていることを知って行動することが,「いじめ」を止めたり,なくしたりするために,とても大きな力になるということなのです。だから,周りの人たちから

『それって,「いじめ」ちゃう?』
『やめとけや!』
『やめとき!』

という声を出してほしいと思います。
そうすると,「いじめ」が起こっても,状況が変わっていきます。
たくさんの声があれば,嘉楽中学校では「いじめ」が防げます。
大きな声になれば,嘉楽中学校から「いじめ」がなくなります。

『今 必要なことは,生徒会本部が中心になって,"生徒が主役"の学校,
言い換えれば,一人一人の人権が守られる学校をつくること!』だと思います。

新設「学習協力委員会」(生徒会)

新設「学習協力委員会」(生徒会)
嘉楽中学校 校長 井上 浩史

11月4日(金)に生徒会本部役員選挙がありました。そこで,「学習協力委員会」が新設されましたので紹介します。

生徒会とは,自分たちの学習環境の充実を目的とする自治組織です。その意義は,生徒たちが
自主的に活動し支え合う仲間を作ることで学校の雰囲気をまとまりのあるものへ変える,学校社会を共に構成する仲間を支援することは支え合いの絆を形成させ集団の連帯感を高める,自分たちの手で集団が直面する問題を見つけそれを解決することで学校をより楽しく過ごせるということです。
そこで,6月に生徒会本部役員と担当教員との協議で,以下のことを確認しました。

生徒にとって,中学校生活の中で一番大きなウエイトを占めているのが,「学習(各教科)」です。授業だけでなく家庭学習まで広げると,生徒は日々学習に取り組んでいる状態です。当然楽しく
学習できることが望ましいのですが,一人一人の学力差や得意・不得意,好き・嫌いの違いもあり難しい面があります。そこで,「生徒自らが"楽しく学習できる環境を考え作り出す"」ことが,より楽しく学習できることにつながると考え,そのことが一人一人の生徒の将来の進路の実現に向けた学力向上に役立つと思います。
 
その後,7月1日の「生徒総会」で,次期生徒会から「委員会の新設」と「広報局の廃止」,
そして,これまでに広報局が行ってきた活動を他の委員会に分担することの承認がされました。

 今回,新設の「学習協力委員会」の委員長に立候補しているK・Tくんの演説内容を抜粋します。

 なぜ,私が立候補したかと言うと,初代学習協力委員長として,土台やしくみを一から作りたいと思ったからです。(中略)私が当選したら,楽しく集中して学習ができる環境を考え提案します。(中略)自分自身の発想力を生かして,色々なアイデアを出し,生徒が勉強に励めるように努め,笑顔あふれる嘉楽中にしていきます。

 彼の演説を聞いていると,強い意気込みと豊かな発想で,今後より楽しい学習環境がつくられる大きな期待感を持ちました。

嘉楽中学校の
新たな“挑戦”
が,また始まりました!

挑戦

           「挑戦」
                 嘉楽中学校 校長 井上 浩史

9月29日(木)に,学校祭(文化の部)の開会式で,全校生徒に話した内容を紹介します。

 皆さん,お早うございます。いよいよ今日から学校祭が始まります。大変楽しみにしています。
文化の部のテーマは,「新たなる一歩への挑戦」です。これを聞いて,先生は“挑戦”という言葉がとても気に入りました。今年度になって嘉楽中では,いくつか新しいことに“挑戦”してきました。
「あしあと検定」や「めんせつ検定」などがそれに当たります。ちょうど1年前,学校祭を終えたとき,当時の2年生や1年生,いわゆる皆さんを見て,来年度は新しいことに“挑戦”できる力があると確信しました。そして,すぐに準備を始めました。今年度になり,新1年生と共に皆さんはそれぞれの“挑戦“に期待通り応えてくれました。嬉しい限りです。
 さて今日は,午前中に「生徒会の発表」,「音楽部の発表」,「3年生の学年劇」,午後からは「合唱交歓会」があります。これらの発表もすべて“挑戦”になります。中でも「合唱交歓会」は嘉楽中の初めての“挑戦”です。
そこで,私から“挑戦”するときの心構えをアドバイスしましょう。それは,「気持ちをしっかり持って臨む」ということです。“挑戦”には必ず不安がつきものです。あやふやな気持ちで臨むと,不安通りになってしまいます。やるからには悔いのないよう真剣にやる気持ちを大切にして下さい。今の皆さんなら必ずできるはずです。期待しています。今日,文化の部を終えたとき,皆さん一人一人が心の底から「頑張った!」と言える1日にしましょう。

10月6日(木)に,学校祭(体育の部)の閉会式で,全校生徒に話した内容を紹介します。

「感動した!」。本当に心からそう思いました。
今朝の開会式で,体育の部で皆さんに大切にしてほしいライオンハートを伝えました。それは,
「最後まで手を抜かず全力を出して走り切ること!手を抜いたかどうかは,自分自身でわかるはずです。自分の弱い気持ちに負けないよう,自分自身に“挑戦”してほしい」でした。
そして,今日,すべての種目で皆さん一人一人が全力を出して走り切っていました。最終種目の「色別対抗リレー」で,1位や2位にゴールした選手も確かに素晴らしい走りでしたが,最後に
ゴールしたアンカーの3年のY・Kくんが,結果が見えていた状況でも最後まで力を抜かず全力で走り切った姿こそが,今日の皆さんの象徴と言っていいでしょう。今日1日,ここにいる皆さん
から,たくさんの感動をもらいました。ありがとう。
保護者や地域の皆様,本日は,生徒たちへ熱い声援をしていただきありがとうございました。
今日見ていただいた生徒たちの姿は,今の嘉楽中学生のうそ偽りのない本当の姿です。生徒たちは大変よく頑張っています。どうぞこれからも,この生徒たちのためにご支援・ご協力をよろしく
お願いします。

「感動をありがとう!さらに…」


          「感動をありがとう!さらに…」
                 嘉楽中学校 校長 井上 浩史

8月23日(火)夏休み明けの登校開始日の1限に,全校生徒に話した
内容を紹介します。
 始めに,夏休みが明けて今日,元気な表情の皆さんに出会えたことをとても嬉しく思います。まず,3年生の皆さん,夏休み前または夏休みに入ってからの最後の運動部の夏季大会,よく頑張りました。すべての競技や試合の応援には行けなかったけれど,応援に駆けつけたときの皆さんの“最後まであきらめずに力を出し切ろうとした姿”には大変感動しました。勇気や元気をたくさんもらいました。ありがとう!結果に満足できなかった人もいたかもしれませんが,一生懸命に取り組んだ皆さん一人一人の努力は,これからの人生に必ず生きてくると思います。また,皆さんと共に汗を流して頑張った2年生の人たちや,大きな声で応援してくれた1年生たちには,素晴らしい伝統を引き継ぐこともできたと思います。本当にご苦労様でした。それから,ラグビー部は9月に夏季大会があるので頑張ってほしいです。今から楽しみにしています。
 さて,今年度から嘉楽中学校では,新たな取組をいくつか実施していることは皆さんも知っていると思います。これまで実施した「あしあと検定」や「めんせつ検定」などがそれにあたります。そして,皆さんには,夏休み直前の全校集会で予告していたのですが,9月にさらに新たな取組にチャレンジします。具体的に言うと,紫野小学校,楽只小学校,乾隆小学校の6年生全員に嘉楽中学校の体育館に来てもらい,小学6年から中学3年までの4学年が合唱で交歓する取組です。これは,今までになかった初めての取組です。その1回目がいよいよ始まります。
そこで,ぜひ皆さんの力を貸してほしい!この大きな取組を成功させるためには,嘉楽中学生徒全員の力が必要だからです。小学生たちに「嘉楽中学生はすごい!」と感じてほしいです。また,当日はたくさんの地域や保護者の方が参観に来られるでしょう。嘉楽中学校ブロックの小中学生の頑張っている姿に感動していただけるような素晴らしい『合唱交歓会』にしたいです。


            小中交流“合唱交歓会”

日時 : 平成28年9月29日(木)14:15〜15:20
                  (14:00開場)
会場 : 嘉楽中学校 体育館
プログラム :
 14:15 開会の言葉(生徒会)
 14:20 合唱「翼をください」  小学6年〜中学3年生の288名
 14:30 合唱「あなたに会えて」 中学1年(67名)
 14:40 合唱「歌よ ありがとう」3小学校の6年(78名)
 14:50 合唱「明日という日が」 中学2年(63名)
 15:00 合唱「桜散る頃」 中学3年(80名)
 15:10 感想発表…小学生代表(3名),中学生代表(1名)
 15:15 閉会の言葉(生徒会)

「夢や希望を叶えるために」

          「夢や希望を叶えるために」
                   嘉楽中学校 校長 井上 浩史

 5月28日(土)休日参観日の5限「進路講話」の最初に,全校生徒に話した内容を紹介します。
 今日は,高校の先生と本校の卒業生にわざわざ来ていただきました。みなさんが近い将来,経験する高校受験を含めた進路について,とても参考になるアドバイスを聞くことができると思います。
 さて,私は以前に,現在プロ野球の「阪神タイガース」でコーチをされている片岡コーチの講演を聞く機会がありました。片岡コーチは,現役選手のとき日本ハムファイターズや阪神タイガースで活躍された経歴を持っておられます。講演の最後に,ある方から片岡コーチに

「プロ野球選手として活躍するために,一番大切にされていたことは何ですか?」

という質問がありました。それに対して片岡コーチは,

       「準備を,しっかりしておく!」ですね。

準備,いわゆる練習にしっかり取り組むことで,自信を持って試合に臨むことができるからです

 と答えられました。
 私は,もっとむずかしいことをおっしゃるかなと思っていたのですが,とてもシンプルな答えにびっくりしました。ならば,私にもできる,誰でもできる,今すぐにできると思いました。野球に限らず,それぞれの人が自分の夢や希望を叶えるためには,その準備を日頃からコツコツしっかり積み上げていくことが大切だということです。
 今日「進路講話」を実施するのも,みなさんの高校進学,その先にある将来の夢や希望に向けて,少しでも早くから準備を始めることの大切さを知ってほしいからです。しっかり聞きましょう。

「本当の努力とは」

          「本当の努力とは」
                   嘉楽中学校 校長 井上 浩史

4月6日(水)の始業式で,2・3年生に紹介した「本当の努力とは」に
ついてお話します。

今から20年ほど前に出会った生徒の話をします。当時,私はバレー
ボール部の顧問をしていました。部員たちは様々な練習に熱心に取り組ん
でいました。一人一人の部員が少しずつ確実に上達することをすごく嬉し
く感じながら指導していました。
 ある日の放課後,いつもように全部員にサーブ練習を指示しました。
指示した内容は「両サイドに分かれてサーブを打つ。20本のサーブを
相手コートに入れることができれば報告にくること。そして,早く打ち
終えた人から休憩してよいことにする」でした。部員たちは,少しでも
早く休憩したいと思っているので,より素早くボールを取りながらサーブ
を打ち始めました。終えた部員は,とても嬉しそうに報告にくるのは,
いつもの光景でした。
 しかし,そのとき私は,部員のA君のある行動にふと気づきました。
A君は,体力もあり技術的にも上手でレギュラーとして活躍している
選手でした。彼の力では,20本のサーブを打ち終えるのに,それほど
時間がかかるはずがありません。ところが,報告にくるのは,ほとんどの
部員が打ち終える直前だったのです。思い返すと,これまでも同じ行動
だったことにも気づきました。
 そこで,その日の練習をすべて終えてから,A君に「君の力なら,
もっと早く20本のサーブを打ち終えられると思うんだけど…」と尋ね
ました。すると彼は,「僕は,先生から20本の指示があれば30本,
30本の指示があれば40本,というように『指示よりも少し多い』自分
の目標を立てて練習しています!」と答えてくれました。私は,彼の練習
に対する姿勢に頭が下がると同時に,だから上達してレギュラーになれて
いることに確信を持ちました。

 私は,彼からとても大切なことを学んだと思っています。それは,指示
されたことをきちんと練習することも確かに“努力”なんですが,

 指示された以上の目標を,自分で考え立てて(設定)
         練習する(取り組む)ことが,“本当の努力”と言う
ことです。

 さて,みなさんは,「本当の努力」をしていますか?
毎日少しずつ「本当の努力」を積み重ねていくと,やがて大きな力になる
ことは間違いありません。また,自分で考えるからこそ,確かな自信にも
なっていくはずです。
 いよいよ新学年のスタートを切りますが,学習や部活動などで「本当の
努力」をして,夢や希望に向かって一歩一歩前進してほしいです。

これまでの「ライオンハート」掲示中

 昨年度の「学校だより(ライオンハート)」
を,本館3階廊下に掲示中です。
 来校されたときに,よかったらご覧下さい。

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