京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/04/18
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《学校教育目標》〜「未来を切り拓き、心豊かにしなやかに生きていく力」の育成〜

答辞

答辞

 冬の寒さも和らぎ,春の色が濃くなってきました。大きな門をくぐり,期待と不安を胸に烏丸中学校での歩みを始めてから三年が経ち,今日私たちは,卒業式を迎えました。
 入学当時は着る度心改まる新鮮さのあった制服も着慣れたものとなり,新たな環境の中で威厳のようなものを感じた校舎も,愛着が湧くまでになりました。思い起こすとこの三年間には,短期間ではありましたが濃い思い出が詰まっています。
 先ず思いだされるのは,一年生のときの文化祭です。中学校で初めて体験するイベントということもあり,相当な緊張,不安がありましたが,それと同じくらいの期待感もありました。オープニングの生徒会劇をはじめ,二・三年生のダンスや劇,合唱など今まででは考えられないような規模のパフォーマンスに驚かされました。また私達の行った地域と防災の発表は,聴いている皆に印象を残そうと頑張りました。
 二年生になると,先輩方が一年生の私達に見せてくれたように,私達も,新しい一年生に文化祭の楽しさ,中学校の凄さを体感してもらおうと奮い立ちました。この年は,タップダンス以外のステージでは同志社大学の学生の方々とのコラボレーションが実現できず,その恩恵が受けられませんでした。その分,自分たちだけでやってやろうと,一生懸命に企画,練習して,学校の中心としての二年生という立場に見合う最高のパフォーマンスをつくりあげました。大変でしたが,練習をしているときは,本当に楽しんでいました。
 体育祭もまた,印象に残る行事として挙げられます。一見すると小学校での「運動会」と変わりありませんが,掛ける思いの大きさが,自分の中では違っていたように感じました。途中で,観客席から立って踊ったり本気で体を動かしたりして応援する人が現れたりもして,本当に白熱していました。この時も,やっぱり三年生の競技は凄いなと,その迫力に圧倒されました。
 部活動では,先輩方に食らいつこう,チームのためになんとか結果を残そうと,ただただ必死でした。その中で,先輩が掛けて下さった言葉や,後輩が支えてくれたことによって,部活動への情熱を保ち続けることができました。
 そうして迎えた三年生のはじめ。早々に修学旅行がありました。初めての皆との旅行に,気持ちは昂りました。現地沖縄の伝統や文化,友達の意外な面までを知ることができました。また,今までの生活を振り返ったり,今後のことを考えたりして,とても濃密な時間を過ごしました。
 修学旅行の終わった後,次に頑張ろうと気合いを入れて臨んだのが最後の文化祭。今度は私達が後輩の手本となる番だと,熱心に準備をしました。特に学年劇を真剣に取り組み,非常に難しい内容の劇でしたが,想像もしなかったくらいに見事に演じ切りました。さらに文化祭の一つの目玉である合唱コンクール。今までの三年生の合唱を見てきて,今度は私達が歌うときです。果たして手本となれたのかは分かりませんが,持てる力を出し切って,確かな手応えを感じました。舞台から降りたときの心地良さ,達成感は忘れられません。こうして大きな思い出を残して終えた文化祭でした。
 三年生として迎えた最後の体育祭もまた,記憶に残る素晴らしいものとなりました。あれほどに熱中して体育祭に挑んだのは初めてで,チームとしての強いつながりを感じました。例年の大玉転がしに代わって新しく行われた,学年によるレクリエーションの要素や真剣な要素を混ぜ合わせた多種のリレー。それぞれが自分の位置で楽しみ,熱い戦いを展開していました。
 このようにして私達は三年間,級友とのつながりを育んできました。振り返ってみると,私達の多くが,先輩と,後輩とに囲まれて頑張り続けていたのだなと分かりました。先輩の背中を追いかけながら,そして,支えてくれた後輩に応えるために,精進してきました。私達のまわりにはいつも,保護者の方や先生方,そして友達がいました。そういった,まわりの人々の支えがあってこそ,私達は今こうして,この場に立っているのだと感じています。
 三年間この学舎で一緒に苦楽をともにしてきた友達。互いに刺激し合って,最高の思い出をつくり上げてきました。今まで,本当にありがとう。
 教職員の皆様。いつも私達にとっての最善を考え,私達が楽しく学校生活を送れるよう支えて下さり,ありがとうございました。
 地域の方々。中学生の私達に豊富な経験をさせようと,伝統や文化の面における学習でご協力いただいたり,生活の面でも,私達がより豊かで楽しく暮らせるように多くの支援をいただきました。ありがとうございました。
 そして,いつも心の支えとして私達の傍にいてくれた保護者の皆様。今まで一番長く関わってきた存在として,多くの迷惑や心配をかけてきました。それでも私達をここまで育て,見守っていてくれました。本当にありがとうございます。これからも,本当に長い間お世話になると思いますが,よろしくお願いします。
 在校生の皆さん。私達がこれほどまで皆さんと多く関わることができたのも,烏丸中学校が,生徒数が少なく,生徒どうしの仲が良いからこそだと思います。部活動や他の活動で支えてくれた皆さんに,またその皆さんと出会い関われたことに感謝します。私達が卒業した後も,烏丸中学校の更なる発展へ向けて,また先輩として,この学校を引っ張っていってください。
 今日この素晴らしい日に,私達は烏丸中学校を卒業します。私達は,三年間で多くの方々と関わり,多くの支えを受けて,大きな成長を遂げることができました。この一日一日を大切にし,これまで学んだことを活かして,自らの更なる成長を目指し,次のステージに進んでゆこうと思います。
 最後になりましたが,在校生の皆さん,教職員の方々,本当にありがとうございました。こんな私達ですが,これからも優しく見守り,ご指導,ご鞭撻のほど,よろしくお願い致します。烏丸中学校がますます発展されますことをお祈りし,答辞とさせていただきます。

令和二年三月十三日   第六十九回卒業生代表

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