京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/03/28
本日:count up61
昨日:217
総数:617532
文字: 大きく | 小さく | 標準 配色: 通常 | 白地 | 黒地
ハートフルマーク
6年生 ご卒業おめでとうございます!

校長プリーズ第53号

校長プリーズ 〜6年の皆さんへ〜       第53号
 3月・弥生、学校は年度替わりの時として大変忙しい時期を迎えます。学校のまとめのラストランが始まります。3月19日、砂川小学校第71回卒業式を行います。
 今年は男子41名、女子33名、計74名の皆さんが6年間の小学校生活に別れを告げ中学校へ進みます。卒業される皆さんの心は大きな喜びと希望に満ちあふれていることと思います。6年生の皆さんは最高学年として在校生に立派なお手本を示してくれました。笑顔あふれる砂川小学校、元気いっぱいな砂川小学校、何事も一生懸命取り組む砂川小学校を進める大きな原動力になってくれました。卒業生の保護者の皆様にも感謝いたします。
 日本語に「恩」という美しい言葉があります。辞典で言葉の意味を調べると、「人から受ける感謝すべき行為。めぐみ。なさけ。いつくしみ」と書いてあります。よく「恩にきる」とか「恩を感じる」「恩になった」とか、これまでよく聞いて知っている言葉です。皆さんがここまで大きく成長してきたのも、たくさんの人たちのお世話があればこそです。また、これからも生きていく上でいろいろお世話になるでしょう。まず、父母への恩、「親の恩は海より深く山より高し」といわれるほど口では言えないほど尊い親への恩です。次には師の恩、いろいろな先生への恩です。卒業式に皆さんは「仰げば尊し我が師の恩」と歌います。校長先生は友だちへの恩も忘れないで欲しいと思います。私たちはややもするといつも身近にいる人たちへ感謝の気持ちを忘れることがあります。ついつい当たり前のことだと錯覚してしまいます。
 協力すること、この力は私たちが生きていく上にとても大切なことは言うまでもありません。学生さんが社会に出て仕事を始めたとき、成績の如何にかかわらず、仕事が長続きしない人は、子どもの時に皆と一緒に何かをしたり、共に力を合わせた経験の少ない人が多いと聞きます。協力しあうことから豊かな人間関係の基礎が培われます。ある心理学者が「協力する心」という著書にこう書かれています。「人間はひとりではか弱いものです。わがままな心をおさえるという意味で、心の訓練のためにも、大事なことです。さらに、共同することで、自分だけがベソをかいたり、有頂天のなることも少なくなりましょう。孤独は、精神衛生最大の敵と思って下さい。孤独になりたいと思うこともありましょう。それはそれでよいのですが、努めてみんなと一緒に、日頃から心がけることです。」卒業生の皆さんには、協力することの大切さを忘れないでください。
 また、もう一つ述べます。最近、私たちの生活の中で、以前から使われてきた美しい日本語が消えていると思います。その中でも、私が気になることは「ごちそうさま」「ご苦労様」「お疲れ様」「お世話様」「おかげさま」「おまちどうさま」など「様」のつくきれいな日本語が消えかかっていることが大変心配です。この「様」の中には「〜のおかげで」という言葉が隠されています。いわば、私たちのすんでいる日本の文化を代表する言葉ではないかと思います。家庭から、食事の際の「いただきます」や「ごちそうさまでした。」の言葉が消えたら、なんと無味乾燥な食事とならないでしょうか。     
 最後に伝えたいこと、それは今年97歳のお医者様、日野原先生の言葉です。「いのちはどこにありますか。心臓ではないですね。心臓は血液や栄養を体に運ぶポンプです。いのちは目には見えません。大切なものは目に見えないのです。だからこそいのちは大切です。いのちを大切にするということは今を一生懸命生きることです。自分のためにしっかり今を生きるということです。そして、最後には人のために生きる大人になることです。」今ほど「いのち」が軽視されている残念な時代です。このことは君たちだけでは無く、私たち大人も深く考えることだと校長先生は考えます。ともに考えましょう。 そして今しなければならないことに精一杯取組みましょう。

校長プリーズ第52号

校長プリーズ  〜 話し言葉 〜       第52号
 三寒四温と言われるように温かくなったり、また寒さがぶり返す日が続いていますが、日を追うたびに春の訪れが徐々に感じられます。昨年来心配していましたインフルエンザが今のところ鳴りをひそめています。お陰で子ども達は毎日元気に学校に来ています。
 2月3日は節分です。学校は明日「節分集会」を行います。節分の日には、日暮れ前にお豆を煎って、夜になると家族が「鬼は外、福は内」と言いながら豆を投げて目に見えない鬼(邪気)を外に追い出すことが古くからなされてきました。きっと病気や悪いことを鬼にして、善いことや福が訪れるように願った行事なのでしょう。また、イワシの頭を焼いてヒイラギの枝にさして玄関や窓につけ、鬼が外から入ってこないようにもしました。今でもイワシを食べたり、巻きずしの丸かじりでしょうか、形を変えても行われるのは、やはり人びとが幸せを望む気持ちの表れだと感じます。
 ところで、私たちにの言動の中にいろいろな鬼がいないでしょうか。たとえば、なまけ鬼、泣き虫鬼、おくびょう鬼、夜更かし鬼、いじわる鬼・・まだまだあります。学級にもいろいろな鬼がいます。節分集会では教室から追い出したい鬼を各学級が考え発表します。そうして全員で豆まき(新聞紙の豆)をして鬼を追い出します。こうした活動を通じて日頃の学校生活を振り返り、福を招く機会にしたいと考えています。
 さて、この間「考えよう。話し言葉を今一度」と書かれた看板が目に入りました。ある学校の地生連の標語です。私たちは言葉で、お互いに話すことで生活をしています。すると、言葉の鬼はいるでしょうか。看板は何を訴えているのでしょうか。
  慶應義塾大学の大野豊さんが人づきあいのおける「ひと言」の大切さを述べておられます。先生は人づきあいをしていくひと言について、三つのポイントが書かれています。 第一に 「ひと言」言わなければ分からないといわれます。 「ありがとう」や「ごめんなさい」は勿論、「いやだ」あるいは「〜したい」「〜してほしい」といった自分の意志や考えも、きちんと口に出して言うことが大切。言葉にしなければ、相手は分かってくれない。伝えたいことは言葉にするようにしましょうと言われます。 第二に「それを言っちゃオシマイ」を言わない、言わせないと、お互いのひと言には気をつけようと言われます。誰でも、気を配っている時には決して言わないような言葉が、感情的になっている時、つい口に出る。しかも、気分が昂揚して自然と口調がきつくなり、そのひと言は、人間関係にヒビがはいることを指摘されています。
 最後に、大切な「ひと言」は直接会って話そうと結ばれます。誰でも嫌なことは避けようとし、なるべく会わずに済ませようとする。が、しかし、直接会って話すと、その場の雰囲気、相手の表情やしぐさ等、言葉以外の手がかりから、多くの情報を感じ取れ、特に言いにくいひと言を伝える場合には、あえて会って話した方がうまくいく場合が多いということを覚えておいて下さいと言われます。
 まとめとして、人は誰でも外向きの部分と、本音の部分を持ち、不用意に本音をぶつけると、周囲と摩擦がおこり、無理に自分を押さえ込み、相手の本音ばかり受け止めていると、自分がつらくなること。人間関係は、自分の中のタテマエと本音、そして相手のタテマエと本音がバランスよく調和したところで成り立つと言われ、うまくひと言をかけられれば、心配りがきちんと伝わり、相手も心配りしながら言葉を返してくれ、この心配りのキャッチボールが、人づきあいを円満にすると強調されています。
 2月、まだまだ厳しい寒さも続きますが、大切なまとめの月として取り組んでいこうと思っています。ご協力を宜しくお願い致します。

校長プリーズ第51号

校長プリーズ 〜12月 人 権〜       第51号
 12月をむかえ毎日寒くなってきました。新型インフルエンザが猛威をふるい、油断できない状況が続いています。子ども達が毎日元気に学校に来ることを願っています。
さて、12月は世界各国でこの月を人権の月間と位置づけ、人権の大切さを学び人権を守るさまざまな取組みがなされます。学校では11月に人権学習の参観日を設け皆様に子ども達が何を勉強するのかを見て頂きました。今月は全校で人権集会も開きます。 砂川小学校の人権教育目標は「児童ひとりひとりに人権の大切さを知らせ、お互いに人権を大切にする心を育て、実践的態度を養う」と定めています。さらに私たちは次の4つの視点から、毎日の教育を点検し人権教育を進めています。
 一点目は、教育を受けること自体が人権であると捉えます。子どもたちが毎日学校に来られ就学できることが基本であります。昔の日本では貧困やお家の事情で学校に行かせてもらえない子どもも多くいました。現在ではこの状況はほとんど見られません。
 二点目は、学校でのすべての学習過程のなかで人権が守られなければならないということです。 子ども一人一人が生き生きと生活できているのか、嫌な思いをしている子どもはいないのか、クラスのお友達と仲良くできているのか、このことが最も大事です。子どもたちは、毎日友達への接し方を通して、より良い人間関係やより良い対応の仕方を学んでいきますが、自分ではなかなか解決できない問題に出会う場面もでてきます。そこでは悩んだり、時には傷ついたりします。顕著な例は「いじめ」の問題です。私たちはいじめはこの視点からも絶対にあってはならない人権問題ととらえています。
 三点目は、人権や人権問題について正しい認識を深め、あらゆる差別を許さない人権尊重の精神を養い、差別を許さない態度を身につけさせるということです。 そこで、1年から6年までのそれぞれの学年において、同和問題指導、同和問題の認識の素地を育てる指導、男女平等教育、外国人教育、養護育成教育、 健康教育、身近な生活を教材とした人権学習、と年間計画を立てて具体的に指導しています。 今年の参観授業は、1年「こわいことなんかあらへん」(養護育成教育)、2年 「日本に一番近いお隣の国 韓国・朝鮮」(外国人教育)、3年「男女平等」教育、 4年 「今日という日をつづる」(身近な問題)、 5年「インドネシアからの転校生」(国際理解) 6年 「夢いっぱい」(身近な問題) わかば学級「みんな仲良く」、を行いました。これからも、この参観日を設け子どもへの指導をしていきますが、子どもたちがどんな学習をしているのか知ってもらい、親としてどうかかわっていけばよいのか考え、子どもたちに学校の指導内容に合致した親子での話し合いを深めてもらえることができたら大変嬉しく思います。
 まとめの4点目です。この大切な人権を守り育てようとする具体的な実践ができる子どもを育てるということです。人権尊重の精神を、毎日の生活の中で発揮し、楽しい学校や豊かな社会の実現をめざす実践的な態度を育てるということです。とても抽象的な内容ですが、毎日の暮らしの中で自分も含めできているのかと問うとき必ずしもそうではない自分に気がつくことがあります。携帯電話のマナーもしかり、電車の優先座席もしかり、ゴミのポイ捨てしかり、人への噂話しかり、、、言うは易く行うは難しです。    子ども社会は、大人社会の反映です。良きにつけ、悪しきにつけ、もろに大人の影響を受けるのが子どもです。子どもたちが、心豊かで健やかにたくましく成長することを願って、今一度大人である私たちが、自分の心や言葉や行動を見つめ直す事が、同和問題をはじめとするすべての人権問題の解決に向けて、大切な、しかも大きな一歩になると考えます。更には、私たち自身の生き方に大きなプラスをもたらすものと信じています。

校長プリーズ第50号

校長プリーズ 〜 日野原先生の言葉 〜    第50号
菊の花が街のあちこちで咲き匂っています。菊は秋のシンボルともいえる花です。別に秋菊(しゅうきく)とも言われるゆえんでもあります。
 秋の季節は「読書の秋」「スポーツの秋」「行楽の秋」そして「食欲の秋」などといろいろ名付けられ、私たちの日々の営みが大変充実することを言い表わしています。
しかし、今季はいつもと大変違っています。それは新型インフルエンザが猛威をふるっていることです。28日、厚生労働省はインフルエンザが原因で18日から24日までの1週間に、休校や学年閉鎖、学級閉鎖の措置をとった教育関連施設が前週の8534施設の約1,6倍の1万3964施設に上がったことを発表しました。
本校においても皆様ご承知のとおり、インフルエンザのそれ以上の感染を防ぐため 4年の学年閉鎖、1年の2学級閉鎖、さらに2年生の3学級閉鎖をやむなくさせて頂きました。私も今までの経験のなかで、1日の欠席者が閉鎖学級以外に最大52名(19日・月曜日)に達したことは初めてでした。遠足等学校行事の変更もあまり無いことです。現状では1日も油断のならない事態が起こっています。新聞紙上でこのインフルエンザは5歳から9歳までが発症染率が高いと発表されていますがまさに実感しています。幸い高学年には休む人が少ないために今のところ安心していますが、他校の例を見ても決して安心はできません。学校の現状はその都度お知らせ致しますので気をつけて頂きますようお願い致します。今週末は20数名におさまり、すこしだけほっとしています。
子ども達が元気で健康に過ごしているときは健康なことのありがたさに、なかなか気がつきませんが、病気になった時はじめて気がつくものです。有名な児童書「星の王子様」の中に「大切なものは目に見えない」と書かれたこの言葉が思い出されます。
今年98歳を迎えられた日野原重明先生、東京の聖路加国際病院理事長・同名誉院長のドクターです。先生は2006年、95歳になられたときから「いのちについての授業」を全国の小学校で本格的に実施されました。 その授業で先生が子ども達に語られた本が手に入りました。大変感慨深く読ませてもらいました。その書かれたことの一部分ですが、皆様に紹介させて頂きます。秋の夜長にお子様との語らいの話題にして頂けたらと思います。
「朝起きてから何をしますか?きっと、朝起きて、ご飯を食べて学校に行くでしょう。授業を受けて、給食を食べて、学校が終われば家に帰ってゲームをしたり宿題をしたりする。夕食後はテレビを見たり、本を読んだりして、ねむるでしょう。それらはみんな、自分自身のために使っている時間ではありませんか。ご飯を食べるのも、勉強するのも、遊ぶのも自分のため。ねむることにはもっとも長く時間をかけているはずです。君たちの睡眠時間は9〜10時間でしょう。1日は24時間ですから、眠っているだけで1日の3分の1近くも使っていることになります。ごく少しは人のために使ったとしても、君たちは1日のほとんどを自分のために使っていることになります。お父さんやお母さんは違いますね。ご飯をつくったり、お仕事のほかに何かボランティアの仕事をしているでしょう。大人になるとか、働くということは、そういう時間が増えてくるということなのです。「僕だってお母さんのお手伝いをしている」とか「お兄ちゃんの代わりに犬の散歩に行った」という子もいるでしょう。でも、自分のために使っている時間に比べたら、ほんのわずかでではありませんか。そこで、私は君たちに宿題を出そうと思います。まず、「自分のことばかりでいいのかな」と考えてみてください。次に、1日の中の少しでも、自分以外の人のために、時間を使うことはできないか、よく考えてください。わからなければ、お父さん、お母さんに、自分の時間をどう使っているの?と聞いてみるといいですね。そして、君たちがいまの2倍の年齢、つまり二十歳になったとき、もう一度、自分はどんなことに時間を使っているのかと、考えてみると約束して下さい。それは自分のいのちをどのように使うのかを、考えるということなのです。二十歳で成人式を迎えるというのは、自分が独りで考えて自分の時間の使い方を決められるおとなになるということです。そのことを自立と言います。」
引用文献 「いのちの授業」 日野原重明著  ユーリーグ発行

W.C.M. 協力  49号

暑い夏が去り、さわやかな秋が訪れました。昔の日本は10月を神無月(かんなづき)と言いました。これは10月になると日本中の神様が、出雲の国(今の島根県)に集まり会議を開き、他の国には神様が一人もいなくなってしまうことからそう呼ばれてきたそうです。さて、先日の運動会ではたくさんの方に来て頂き、子ども達に大きな声援や励ましを送ってもらいました。お陰をもちまして今年の運動会も大成功に終えることができました。あわせて連日の体操服のお洗濯やいろいろご準備などありがとうございました。きっと砂川小学校の子ども達のパワーと力強さを感じて頂けたことと思います。 また、がんばる我が子の姿を見られ、少なからず感動されたのではと思います。私もとりわけ6年生の組み体操の演技に大感動した一人です。3段、4段の人間ピラミッド見事に成功してくれました。全員が心を一つにし、全員が力を結集し、それはそれは見事な演技でした。6年生の皆さんに賞賛を送ります。
私たちの行動は次の3つのステップが踏まれることが大切だと聞いたことがあります。行動の最初は「WANT]です。(ウオンツ・・〜を欲するという意味)。〜したい。〜をやってみたい。〜を欲する。子どもの心の中にこの気持ちが生まれることが第一歩です。大人から見れば意欲を持たせることにつながります。言い換えれば「意欲」や「やる気」を本人自身が持つことです。水をほしがらない山羊を川に連れて行くことは難しいです。6年生の皆さんはきっと「みんなでやってみよう」と意志を強く持ったことと思います。それが厳しい練習にも耐えられたのだろうと思います。
 次の段階は「CAN」です。(キャン・・できるという意味)。したいと思ったことをやってみる経験です。実際に実行する、行動するということです。私たちからはやらせることにつながります。できた経験や、やれたという充足感はつぎへの大きなステップにつながります。「やればできるんだと」いう満足感は自らの自尊感情を高め、人としての大きな成長につながります。たとえ一回ではうまくいかなくとも、あきらめずに頑張ることは辛抱をおぼえ自律心を育てます。成功体験にせよ失敗体験にせよどちらも人を育てます。ここまでの話はよく聞きます。最終段階は「MUST]、(マスト・・〜しなければならないという意味)があるということです。いわば行動の使命であり、義務であり、この最終段階はわたしたちの大人になってからの仕事とか生活がマストだとまとめられました。しかし、ここで今の子ども達の発達の様子からよくよく考えなければならないことがあります。通常の発達はこれら三つの段階を、特にはじめの二つの段階をたとえゆっくりでも丁寧に時間をかけて育て、マストの最終段階に移っていきます。 が、最近はいきなりマストとしての大人としての行動が子ども達に要求されている傾向がとても強いということです。「want」「can」が社会の速い流れから待ちきれずに、ついつい「must」を性急に子ども達に要求しているといった指摘です。その結果、「〜しなければいけない」といった思いが先行することは、やらされている気持ちを強め、やってもやっても満足感や充足感に乏しく、これではうまく子どもは発達しません。新聞をにぎわすいろいろな少年、少女の大変な事件もなんだかその原因がわかるような気がします。子ども達には「できたという体験や喜び」を多く与えたいものです。私たちは「できると思える応援や支援」をしっかりしていきたいものです。
運動会を通してどの学年の子ども達は「協力する心」を学びました。心理学者の舛田登先生が言われます。「人間はひとりではか弱いものです。わがままな心をおさえるという意味で、心の訓練のためにも、大事なことです。さらに、共同することで、自分だけがベソをかいたり、有頂天のなることも少なくなりましょう。孤独は、精神衛生最大の敵と思って下さい。孤独になりたいと思うこともありましょう。それはそれでよいのですが、努めてみんなと一緒に、日頃から心がけることです」と。

4・5年みさきの家

校長プリーズ 〜4,5年みさきの家〜   第48号
 今年は雨が少なく一気に梅雨を通り越し暑い夏の到来です。プール学習も始まり元気な声がプールから聞こえてきます。本格的な夏の始まりです。
 さて、6月19日〜21日、2泊3日の「みさきの家」での宿泊学習に行ってきました。例年は5年生の活動ですが、今年は4年生と5年生の合同での活動です。今まで学校は4年で「山の家」、5年で「みさきの家」、そして6年の修学旅行を実施してきましたが、来年度より4年が「みさきの家」、5年が「山の家」と計画を変更しました。そのため、現4年は「みさきの家」に行けなくなるため 、今年度に5年と一緒に行くことなりました。来年からは4年で2泊3日の「みさきの家」、5年で「山の家」、しかも4泊5日の長期宿泊学習を計画しています。
 校長先生は雨男と言われ続けてきましたが、どうでしょう、梅雨にも関わらず、お天気に恵まれほとんど順調に活動ができました。正直、2日目の夜に雨が降ったため屋内でのキャンプファイヤー、テントで寝るのは変更して大広間で寝ましたが、はんごう炊さんもきもだめしも、宮崎浜での磯観察、スポーツ大会もどれも計画通りできました。
 特に4年5年合同のキャンプファイヤーは圧巻でした。砂川小学校の子どもの明るさと元気さに再度感激しました。実に盛り上がりました。ファイヤーのもとに子ども達全員のの心が一つになり、楽しさと喜びがはじけていました。砂川の子どもは本当に仲良しだと改めて感じました。うまく文章にできませんが、今年の4年5年の子どもの良さがここに凝縮されていました。素晴らしい子ども達です。
 4年生がいきなり2泊3日ということで体力や活動に5年生以上に心配をしていましたが、しんどくなった子どもも一人もいなく、これなら来年の4泊5日も心配なさそうです。
 それは楽しい充実の2泊3日でした。「みさきの家」で過ごした生活、テレビを見られない3日間、ゲームのできない3日間、時間を決めて動く3日間、とても有意義だったと思います。
 今の私たちの暮らしに、大人も子どもも含めてテレビがなにやら大きな位置を占めています。テレビが世の中のいろいろな情報を知らしてくれることは確かです。その中でテレビが無くとも、海や山の自然の中、体を動かすでの活動が有れば決して退屈しませんね。その証拠に誰一人「テレビ見たいな」とは言いませんでした。 
 有名なTVプロデユーサーの方がこう言ったのを記憶しています。「テレビというのは、凶暴な媒体です。凶暴というのは、影響力が大きいという意味です。」と。さらに「テレビについていえば、僕は教育ということをもっと意識しなければいけないと思っています」と。勿論、質の高い番組も有りますが、最近のお笑い中心の番組の中にはそのようなことが考えてつくられず、むしろ教育的でないことばかりが目に付きます。その影響力たるや、テレビでおもしろおかしいことは、すぐに子どもたちの生活にとけ込み、良いも悪いも流行ります。 大人はまだしも批判できる力をもっているが、子どもたちは、私たちに比べ比較にならないほど抵抗力は有りません。心の抵抗力がまったく弱いのです。良しも悪しきも受け入れます。
 テレビの話だけでなく、子ども達と活動を共に過ごすと、考え直したいこともいくつか見つかります。特に、生活をする上で基本になることがやはり大事だなと考えさせられます。 生きる基本に、食欲があるか、じゅうぶん睡眠をとっているか、そして、気晴らしをしているかということはとても大切です。基本的な欲求が満たされていることが、まず第一ですね。よく食べ、よく寝る子どもはやはり元気です。
 暑い夏ですが毎日を元気に過ごして下さい。また、ご家庭での協力をお願いします。

校長プリーズ

校長プリーズ 〜二ヶ月が過ぎて〜     第47号
 新学期が始まり二ヶ月が過ぎました。休み時間になると運動場は元気な子ども達の声で満ちあふれ、子ども達が汗だくで遊んでいます。いよいよ季節は初夏を迎えます。
 1年生もすっかり学校に慣れました。最初は私のことを園長先生と言っていた子どもも今では校長先生と呼んでくれます。新しい担任の先生にも何でもお話しできるようになりました。クラス替えの学級も新しい友だち関係が生まれ、どの学級も落ち着いて学習しています。この様子を見て、良い今年のスタートができたかなと安堵しています。
 心配された新型インフルエンザもようやく落ち着きを見せ、油断はできませんが平常通り授業ができることも大変喜んでいます。砂川小学校の子どもたちはみんなが元気でお休みの少ないのが自慢の一つです。これからも元気で過ごすことを願っています。
 1年生は何もかもが初めての体験です。上級生に連れられての集団登校、校門にいる私や先生達に大きな声で「おはようございます」と挨拶ができます。初めての内科検診、大変お行儀が良くひと言もおしゃべりせずにできました。校医の杉之下先生からもほめて頂きました。学校探検での校長室訪問、最初の質問は「校長先生はいくつですか」です。これにはまいりました。黙っておきました。でも、とても可愛い1年生です。  
 2年生は1年生が入ってきたせいか、ちょっぴりお兄さんお姉さんになりました。校舎がかわり、最初は前の教室に間違えて行った子どももいましたが、今では誰もそんな人は見かけません。本を読むことが大好きな2年生です。図書室が少しだけ遠くなりましたが、いつでも本を手にして学校を歩いています。「めざせ100さつ読書」の目当てが全員で達成できそうな予感がします。がんばれ2年生。
 3年生はクラス替えで3学級が2学級になりました。新しい担任の先生、前よりたくさんの友だち、とまどうかなと思っていましたが、そこはみんな仲良しの学年です。京都タワー、梅小路公園への遠足、私も一緒に行きましたが、むしろ学級の人数が増えて友だちがいっぱい増えました。初めての習字の時間、大きな筆をもち鉛筆とは違う手の動きに格闘しています。中学年をむかえ新しいチャレンジにがんばってください。
 4年生もクラス替えで3学級が2学級になりました。4年生の子ども達は大変素直でまた大変仲良しです。思っていた通り、スムーズに新しい環境になじんでくれました。
学校のルールをよく守って、中学年の落ち着きが見られます。今月はいよいよ初めての宿泊学習「2泊3日のみさきの家」です。いま行くための勉強をしています。班つくり、共同作業、カレーづくりの練習、大変でしょうが楽しみに期待をしています。
 5年生は高学年の仲間入りです。5年生のいる東校舎の3階に行くと、「あれ子ども達は教室にいないのかな」と思うくらい静かに落ち着いてどの教室も勉強に集中して取り組んでいます。それに明るく友だち思いの子ども達が多い学年です。休み時間になると大勢が運動場で遊んでいます。今度の「みさきの家」活動では自分たちの活動のみならず4年生をリードします。5年生としての成果を大変期待しています。
 6年生は広島・岡山へ修学旅行に行ってきました。新型インフルエンザが感染される心配の最中でしたが、一人の欠席もなく全員で元気に行ってきました。良い思い出になりました。記念公園での平和集会、とても立派にやりきりました。彼らの平和への祈りは大きな声に乗せて広島の町に響き渡りました。卒業まであと10ヶ月、砂川の最高学年として同じくやりきってくれるだろうと確信しました。
 わかば学級は新しい仲間が増えました。 新しい二人の担任の先生、そして上級生のお姉さんが加わり、学級一人ひとりの顔が喜びにあふれています。勉強にも生活にもそれぞれが大きくなった成長の足跡が見られます。給食当番もりっぱにやれています。
 馬を川に連れて行くことはできても、水を飲ませることはできません。子ども達のやる気は子どもの心にやりたいと燃え立つ気持ちに点火させないと生まれません。それには子どものしていること、したことを認めてあげて、ほめて、励ましてあげて下さい。

校長プリーズ

校長プリーズ 〜 新しいノート〜     第46号
 平成21年度の砂川教育が、新1年生78名の子ども達を迎え、17学級,全校児童数460名でスタートできました。教職員は新たに5名が加わり総勢34名の体制で出発します。新1年生の保護者の皆様、お子様達のご入学おめでとうございます。この「校長プリーズ」は、私が砂川小学校に5年前の赴任以来、毎月学校便りに掲載させていただく校長室からの情報発信ですが、本号で第46号となりました。校長の考えていることや時折の子育てについて思うところを保護者の皆様方に知っていただけたらと思って書いております。
 砂川地域の皆様、砂川小PTAの皆様、昨年度は本校にあたたかいご協力と力強いご支援をいただきありがとうございました。お陰をもちまして、子ども達へ大きな教育成果をあげることができたと教職員一同自負しております。どうぞ本年度も変わらぬ応援を宜しくお願いいたします。砂川小学校の子ども達は実に子どもらしく素直で明るく、又、元気で学校をお休みする人が少ないことも自慢の学校です。持ち上がりの学級も、クラス替えの学級も、全てのクラスが落ち着いた雰囲気の中、新学期にあたり最初の一歩が始まりました。
砂川小学校教育目標 です。

  ○笑顔に満ちあふれ 強く伸びゆく 砂川の子ども

 子どもたちが笑顔に満ちあふれ、元気に学校に来てくれること、これが学校のすべてと思っています。学校が子どもにとって心の居場所であり、子ども一人ひとりがそれぞれの可能性の実現に向かい日々努力できる場所をつくることが私たち全ての大人の使命であると思います。子どもといえども心配事や悩み事はありますが、安心して暮らすため相談にのってくれる、助けてくれる周りの人、先生や友だちやお家の人が見守っていてくれること、これらどれもこれもが大切なことです。
 次の4項目は具体的な「めざす子ども像」です。

  ○すなおな心で  きもちのよいあいさつをする子ども
  ○なかよく みんなと生活できる子ども
  ○がんばりとおし 努力できる子ども
  ○わたしたちの 学校・地域を誇りに思う子ども

 子どもが伸びる源動力は「自分が認められている」と感じたときに生まれます。また同時に意欲が起こります。反対に、「人を認める行為や言動ができている」ことが、互いに生活していく中での重要なポイントであると思っています。お友達や先生から、親や周りの人から、「こんなこともできるんだね。」「思いやりのある人だね。」とか「あなたはすばらしい良いところを持っているね。」と誉められたり、認められることが次のステッ プへの大きな自信につながり、人間としての成長につながると思います。私たちは子どもの持つ「良さ」をしっかり見つけてあげたいですね。そして、見つけた時は必ず誉めてあげましょう。
 大阪人間大学教授、服部祥子先生がこんな事を書いておられました。「私は人生の節目で、古いノートを懐かしさや痛みをもって閉じ、新しいノートを開くというイメージが好きだ。すがすがしい希望と勇気がわいてくるように思えて」と。私達も平成21年度のスタートのあたり、砂川小学校の新しいノートを開こうと思います。新しいノートに素晴らしいことが書き加えられるようお互いに努力していきましょう。
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
学校行事
4/1 春季休業
4/2 春季休業
4/5 春季休業
4/6 着任式  平成22年度始業式・入学式 クラス分け
京都市立砂川小学校
〒612-0016
京都市伏見区深草ケナサ町25-5
TEL:075-641-7118
FAX:075-641-7119
E-mail: sunagawa-s@edu.city.kyoto.jp