京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/04/19
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4月10日(水)始業式・入学式 23日(火)参観・懇談会です。

校長プリーズ

第45号
私が小学3年生の頃です。下校の途中に必ず立ち寄つた店がありました。そこはお仏壇をつくつている工場でした。店の表からよく見え、お店のおじいちゃんがお仏壇の中に金箔を貼り付けたりいろいろ細工をしています。綺麗な金箔と順番に出来上がつていくおもしろさから工場をのぞきに行くことが私は大好きでした。そこで仕事をする職人さんの存在を知りました。また、私の両親はお商売やさんでしたので、いつも親が働く姿を見て育ってきました。今から40年も前の子どもです。世の中にはいろいろな仕事があることを知つたり、たくさんの人が働く姿を見てきました。そんな子ども時代から、いよいよ自分が学校を卒業して、将来の仕事は何か考えた時、これまでいろいろ見聞きした経験や知識は多いに役に立ちました。親からは仕事は一生懸命することだと教わりました。今の子ども達です。自分のお父さんやお母さんの仕事をよく知っている子どももいれば、反対に「お父さんは会社やけど、どんなことをしているのか、あんまりよう知らん」という返事をする子ども達もすごく多いように感じます。現在社会の複雑で多様な状況の中ではt世の中の仕事も多岐多様にわたり、私たち大人でさえ仕事内容を理解するのが難しい時代でもあります。世の中の「仕事」が単純に見えにくくなっているのも事実です。私は少なくとも家族の方がどんな仕事をしておられるのか、その仕事のおかげで家族みんなが生活できていること、また、世の中にはどんな仕事があるのか、どんな気持ちで大人は働いているのか等、子ども達に知らせることはとても大切でないかと考えています。
先日、本校5年生は「京都学びの街生き方探究舘」(元滋野中学校)に京都スチューデントシティ学習に行きました。「京都スチューデントシティ」。この街の住人はすべて小学生です。この街には区役所、銀行、コンビニ、情報や私たちの生活に欠かせないサービスや商品を提供する会社、また京都の伝統的なおつけものやお菓子を販売するお店が本物そつくりにあります。ここで働く会社やお店ご働く社員は小学生、買い物に来るお客様も小学生、会社どうしのいろいろな取引やけいやく、お金の貸し借り、税金や料金の支払い、社員の給料などすべて自分たちで決めていきます。小学生に世の中のお金の流れ、経済の仕組みを理解するとともに、働くことの楽しさや厳しさを学んでもらうことがこの街の役日です。日一杯一日を使つて働きました。良い勉強をしたことと思います。
なお、この学習には保護者の方が8名ボランティアとしてお手伝いして下さいました。ありがとうございました。次年度もこの職業観、勤労観を育てる体験学習を是非続けていきたいと考えています。今後も保護者の方々のご協力をお願いします。
最後に今本屋さんで「この世でいちばん大事なカネの話」(西原理恵子著)がよく売れていると聞き、早速買いに行きました。評判通りたいへん面白い本でした。おすすめで。いろんなカネの話が出てきます。一番、最後に書かれていたことが,いに残つています。「覚えておいて。どんなときでも、働くこと。働きつづけることが、「希望」になる、つていうことを。人が人であることをやめないために、人は働くんだよ。働くことが、生きることなんだよ。どうか、それをわすれないで。」この文を引用させてもらい、今月号をとじさせていただきます。

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