京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/04/19
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みんないきいき 笑顔あふれる 西京極小学校

今年度の取組を振り返って〜PDCAサイクルを大切に〜

今年の冬は,比較的穏やかで雪が降ることも少なく過ごしやすく感じました。すでに1年生が植えたチューリップの球根が,早くもしっかりした芽を出し,三寒四温の繰り返しで暖かな小春日和や寒の戻りに一喜一憂しつつ春の足音が近づいてくるのを感じます。子どもたちも,昨年春のスタートから酷暑の夏を乗り越え,実りの秋に様々な行事や活動に挑戦し,今新たなスタートを切る準備を始めています。
 さて,本校では様々な取組についてPDCAサイクル,すなわちP(PLAN…教育計画),D(DO…教育活動),C(CHECK…点検),A(ACTION…修正・改善)を行っています。学校評価もその中の一つで,学校・家庭・地域の三者が「子どもたちのためにどのようなことができるだろうか」という意識をもって,教育活動に参画し,みんなで子どもを育むための取組として行っていただいています。そして,アンケート結果をもとに,学校運営協議会の学校評価委員会でご意見をいただき,改善に取り組んでいます。今年もお忙しい中,アンケートにご協力をいただき,ありがとうございました。詳細は,先日発行いたしました「平成30年度後期学校評価アンケート結果のお知らせ」をご覧ください。以下に一例をご紹介いたします。  
昨年度から始めた「ジャンプアップタイム」。そもそもこの取組を始めたのは,昨年度の学校評価アンケートの中の「高学年は委員会活動などで昼休みに十分遊ぶことができない」という声があったことです。それに応えて校時表を変更し,火曜日の昼休みの時間を通常より長い30分間にすることで,子どもたちに「時間・空間・仲間」の「三間」のそろった場で楽しく思いっきり遊び,担任等とも遊びを通してふれ合う機会を設けました。今年度は,5月と3月には「ジャンプアップ週間」を新たに設定し,「遊びの紹介コーナー」を充実させることで,友達と一緒に遊ぶ楽しさを十分に味わい,遊びの幅を広げて体力や運動能力の向上にもつながる取組を始めました。また,低学年も安心して運動場で遊べる機会を設定するようにしました。今,児童会が中心になって,主体的に自分たちの遊びについて考えています。人生100年時代を迎えた今,子どもたちが将来にわたって心も体も健康であることは,豊かな人生を送る上において最も大切なことです。次年度は,今年の振り返りをもとに,「心やさしく 心身ともにたくましい子どもの育成」に向けて,安全面に留意しながら,さらに取組を推進していきたいと思っています。
 最後になりましたが,保護者や地域の皆様方には,この1年間本校教育の推進に向けて大変お世話になり,ありがとうございました。来年度も,はぐくみ文化の息づく西京極学区の推進にご協力を賜りますよう,よろしくお願いいたします。


                         校 長  今村 ひろみ

子どもを共にはぐくむ〜京都はぐくみ憲章〜

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 大寒を過ぎたころから,西門横に植えられた梅の花が一輪,また一輪と咲き始めました。そんな紅梅の花に降り注ぐ暖かな日の光は,心なしか春のときめきを感じます。
 さて,みなさんは京都市が平成19年2月5日に制定した「子どもを共に育む京都市民憲章」をご存じでしょうか。愛称の「京都はぐくみ憲章」の方が馴染みがあると思います。上の写真のように参観日や懇談会等多くの方が学校に来られる日に,校門の横にこのはぐくみ憲章ののぼりが出ているのをご覧になられた方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。この京都はぐくみ憲章が制定された2月5日は,「京都はぐくみ憲章の日」と定められました。この憲章は,子どもを健やかで心豊かに育む社会を築くために,京都市民共通の行動規範として制定されたもので,行動理念は以下の通りです。

わたくしたちは,
一 子どもの存在を尊重し,かけがえのない命を守ります。      
一 子どもから信頼され,模範となる行動に努めます。
一 子どもを育む喜びを感じ,親も育ち学べる取組を進めます。
一 子どもが安らぎ育つ,家庭の生活習慣と家族の絆(きずな)を大切にします。
一 子どもを見守り,人と人が支え合う地域のつながりを広げます。
一 子どもを育む自然の恵みを大切にし,社会の環境づくりを優先します。

 京都には,昔から子どもを社会の宝として,愛し,慈(いつく)しみ,将来を託してきた,人づくりの伝統があります。学校創立146年目を迎える西京極小学校ですが,ここ西京極でも子どもたちの教育を大切にしようという伝統がしっかりと受け継がれていることを日々強く感じています。そして,地域やPTAの皆様の手で子どもたちを健やかに育むための確かな取組を進めていただいていることに深く感謝しています。これからも,「京都はぐくみ憲章」の理念に基づき,子どもを温かく笑顔で見守り,地域や社会の宝として大切に育む「はぐくみ文化」の息づく西京極の伝統を保護者や地域の皆様とともに守り,さらに広めていきたいと思っております。どうぞ,よろしくお願いいたします。
                        
                              校長 今村 ひろみ

笑門来福 〜 みんな笑顔の1年に 〜

新年,あけましておめでとうございます。
新しい年を迎え,保護者・地域の皆様には,ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。また,今年が皆様にとりまして,幸多い一年となりますことを祈念いたします。そして,今年も何があっても笑顔を忘れずに元気に過ごしてまいりたいと思います。
 さて,今年の干支(十干と十二支)「いのしし」のイラストが入った年賀状がたくさん届きました。今年の干支を漢字で書くと「亥年」ですが,正確には「己亥(つちのと・い)」の年ということになるそうです。
 干支は,昔から草木の成長に例えられます。亥(い)年は,十二支の中でも最後の年です。ですから,十二支を植物の一生に例えて考えると,草木が枯れ落ちて,種の内部に草木の生命力がこもっている状態だと言われます。言い換えれば,前年の戌(いぬ)年でたわわに実った果実が種子となり,エネルギーを蓄えて次の世代へ向かう準備をするという意味の年だそうです。子(ね)年から始まった一つの流れが,亥(い)年でいったん終わりを告げます。この終わりというのは,先ほど述べましたように,種子を宿す終わりです。つまり,次の始まりに向けて新たなエネルギーを蓄える年でもあるということになるのです。
 また,亥(い)年の意味の中には,動物のイノシシのイメージから万病を予防するという意味もあるそうで,猪肉は栄養価が高く万病予防の効能があるとも信じられているそうです。そこから,無病息災の意味が生じたとも言われています。さらには,イノシシの性格と言えば猪突猛進が挙げられますが,そこから勇気と冒険の象徴ともされているそうです。
 種子がエネルギーを蓄えて次の世代へ向かう準備をする亥年は,平成最後の年にふさわしいと言えるのかもしれませんね。私たちも次の時代へと向かうために,気持ちを引き締めて内なるエネルギーをしっかりと蓄えたいものです。そして,子どもたちが,春に新たな一歩をしっかりと踏み出せるよう,支えていきたいと思います。地域の皆様,保護者の皆様には,今年も笑顔で温かく子どもたちを見守り育んでいただきますよう,よろしくお願いいたします。

                           校長 今村 ひろみ

花背山の家での長期宿泊学習を終えて

 秋も深まり,何をするにも良い季節となってまいりました。ヤマボウシの葉が赤く染まり,校門前の桜の木も少し色づき始めています。
 10月22日から4日間,5年生は京都市左京区にあります花背山の家へ長期宿泊学習に出かけてきました。ご存知の方もいらっしゃると思いますが,9月4日に西日本に上陸した台風21号により,花背や鞍馬の辺りの山は大きな被害を受け,30年ぶりに鞍馬の火祭も中止になったほどでした。花背山の家も建物は大丈夫でしたが,停電などにより利用できなくなり,10月2日から利用再開となりました。また,台風で倒された木々の数は500本以上だと言われており,それらの木が道路をふさぐなどしたため復旧工事が行われ,私たちが出かける1週間前の16日に鞍馬から花背への通常ルートをやっとバスが通れるようになりました。実際に訪れてみると,山道の両側の森の中には倒れた木々が想像以上にたくさんあり驚きました。2日目の天狗杉登山の道中でもやはりたくさんの木が倒れており,今まで見てきた山の様子とは大きく異なっていました。特に南に面したところは被害が大きいようでした。それでも,山の家の所員の方や地域の方が少しでも早く活動を始められるようにと,皆さんで木を切ったり運んだりして復旧作業を行っていただいたおかげで,予定していたプログラムをすべて実施することができました。文章で書き表すとたった数行ですが,山の中での作業は大変厳しいものだったと思います。心の中は,感謝の気持ちでいっぱいになりました。
子どもたちは,4日間しっかり食べて,しっかり体を動かし,しっかり寝て,とても元気に活動していました。誰一人大きなけがをしたり,病気になったりすることなく過ごしたことに,たくましさを感じました。また,出かける前に互いに少しの思いやりと少しの我慢が4日間を楽しく過ごす秘訣であると話しました。自分の思いや考えを主張するだけでなく,このように互いに折り合いをつける力が,みんなが気持ちよく生きていくために大切な力だと思います。このことを5年生なりに考えて行動し,楽しく過ごしている様子を見て,成長を感じるとともに子どもって素晴らしいなと思いました。
 花背の里は,ススキの穂が美しく光り,桜の葉はすっかり赤くなり中にはもうほとんど葉を散らせてしまっている木もありました。標高600メートルのところにある花背山の家では,季節がおよそ1か月早いと言われているそうです。11月…霜が降り,冬の足音が少しずつ聞こえるようになってくるのでしょうね。
                              
                               校長 今村 ひろみ

スポーツの秋です!

 9月も半ばを過ぎ,朝夕涼しくなり,過ごしやすくなってまいりました。青い空にひつじ雲が浮かび,外で体を動かすのがとても気持ちの良い時期を迎えました。今年は,テニスの大坂なおみ選手の活躍をはじめ,様々なスポーツにおいて日本の選手が世界で活躍するニュースが話題になっています。また,来年にはラグビーのワールドカップ,2020年にはオリンピック・パラリンピックが日本で開催されます。これから,ますますスポーツが注目されることとなるでしょう。
 さて,西京極は昔からスポーツの盛んな地域だと言われています。地域の方に伺いますと,昭和の中頃は特に相撲が盛んで強かったそうです。今でも老若男女を問わず様々なスポーツに親しんでおられる様子が伺えます。また,西京極総合運動公園も近くにあり,スポーツを「する」「見る」という点においても恵まれています。しかし,本校の体力テスト(4〜6年児童)の結果を見ますと,残念ながら芳しいものではありません。「50メートル走」に関しては男女ともに京都市平均より優れており,男子の「長座体前屈」も平均を上回っています。ただ,これら以外の「握力」「上体起こし」「反復横跳び」「20メートルシャトルラン」「立ち幅跳び」「ソフトボール投げ」については,すべて全市平均を下回っています。特に「握力(筋力)」「反復横跳び(敏捷性)」「20メートルシャトルラン(心肺持久力・全身持久力)」は大きく下回っています。これらの原因の一つには,いわゆる三間(時間・空間・仲間)の減少により,子どもたちの日常生活や遊びの様子が以前と比べて変わってきていることが挙げられると思います。
 今,学校の体育は,楽しく運動することを第一に考え,運動の楽しさや喜びを味わうための基礎的・基本的な『知識・技能』,『思考力・判断力・表現力等』,『学びに向かう力・人間性等』の育成を大切にした授業づくりを大切にしています。そして,将来にわたってスポーツを楽しめるよう,児童の発達の段階を踏まえて,学習したことを実生活に生かし,豊かなスポーツライフを継続することができる力を培っています。
 スポーツの秋。体を動かすことは,健康面だけでなく,精神面にもとても良い影響があるそうです。例えば,目標に向かって体を動かすことで,気晴らしになります。また,運動することで満足感や達成感が得られ,自信をもてるようになることもあります。さらには,脳は疲れているのに眠れない時などは,体を動かすことでよく眠れるようになります。そして,体が温まり,筋肉の緊張もとけます。スポーツは,日常生活とは異なる世界に身を置いて心と体を開放して楽しむことができます。自分の体調やペースに合わせて,時には大人と子どもが一緒に体を動かして,大いに秋を満喫されてはいかがでしょうか?

                              校長 今村 ひろみ

2学期を迎えて

 8月27日から,2学期が始まりました。今年の夏は,異常気象と言われるほどの酷暑が続き,それぞれのご家庭でも,子どもたちの体調を例年以上に気づかいながら過ごされたことだと思います。始業式の際に,子どもたちの元気な顔が見られて,教職員一同安堵いたしました。これから始まる2学期は,子どもたちがこれまでの学習の中で身につけた力を発揮する行事がたくさんあり,とても楽しみにしています。
 まず,9月21日(金)の自由参観・全校音楽集会。授業の参観だけでなく,普段の子どもたちの休み時間の様子なども見ていただくことができます。また,年に1度の音楽集会では,学年ごとに音楽の時間に学んだ曲を歌い,「Great Power(グレート パワー)」の2部合唱には全校児童で挑戦します。子どもたちが美しい声で歌うこの曲の歌詞の一部を紹介します。『君は 自分が思うほど だめなやつじゃない。この世界には 数えきれないたくさんのものさしがある。わずかな いくつかのはかり方で 価値を決めつけちゃいけない。君がこの世に生まれたこと それがもうすごいことさ… 』素敵な歌詞です。いつか大きくなった時に,本当に苦しいことや辛いことがあった時に,子どもの頃にみんなで歌ったこの歌を口ずさんで,そこから次の一歩を踏み出す勇気をもってくれたらと思います。音楽集会を通して,子どもたちに豊かな感性とたくましい心を育てたいと思います。
 続いて,10月13日(土)は,運動会。子どもたちは,この半年間の体育科学習で身につけた力をしっかり発揮してくれることと思います。本校では,昨年度から体育科の授業研究を通して主体性を育てるとともに,言語活動を充実させ仲間とともに高まり合える子の育成を目指しています。運動会でも,そんな子どもたちの姿が見られることを願っています。また,11月9日(金)の午後には,支部自主研究発表会(体育科)を行います。
 そして,学習発表会は11月27日(火)に行います。他学年や多くの方々に,日常の様々な学習で学んだことを総合的に発表することによって,仲間と共に表現をする楽しさや喜びを味わう発表会です。運動会も学習発表会も,準備から片付けまで高学年児童が係活動を行い,児童会とともに主体的に運営する姿をご覧いただけると思います。
平成最後の夏が終わろうとしています。新たな時代を生きていく子どもたちが夢をもち,未来を切り拓くために必要な資質や力をしっかりと身につけて,伸び伸びと学校生活を送れるようにしていきたいと思います。これからも,ご支援ご協力をよろしくお願いいたします。

                           校長 今村 ひろみ

「治水碑」〜西京極地域の歴史を語る碑〜

 雨に濡れた紫陽花のきれいな花を眺めつつも,梅雨明けが待ち遠しい季節となりました。
 今月は,川勝寺のバス停から七条通りを南へ下がった次の角に建つ高さ2.6メートル,幅1.08メートルもある大きな花崗岩でできた「治水碑」のお話です。そのきっかけとなりましたのは,先日地域の方よりこの碑の拓本を学校にいただいたことです。大変貴重なものですので,終業式の日に全校児童に伝えた後に,多目的室に展示する予定をしております。機会がありましたら,どうぞご覧になってください。
 さて,佛教大学名誉教授の植村善博氏によりますと,この碑は,当時西京極を流れ水害を起こしてきた御室川の改修工事完成を記念して明治38年6月に建立されたそうです。工事は明治33年〜38年に実施され,住民の労苦と水害からの解放の喜びを永く記憶し,水害のないことを願って建てられたものだそうです。そして碑の一番上に大きく書かれている「治水碑」の篆(てん)額(がく)は,元京都府知事(当時は,貴族院議員)北垣國道氏が記されたそうです。北垣國道氏といえば,4年生が社会科の学習で使用する副読本「わたしたちの京都(下)」に掲載されていますように,東京遷都でさびれた京都の町の活性化を考え,近代産業化を推進した人であり,琵琶湖疏水の計画から完成までの全段階で事業推進の中心的存在として貢献した人です。また,当時,葛野郡長だった有吉三七氏が依頼されて碑の文章を書き,筆をとられたのは,山田得多氏だそうです。有吉氏は最後に『不溢不壊 偉哉治水 一片貞碾(ていぴん) 紀功志喜(溢れず壊れず 偉大ではないか治水 石碑を一つ作って 事業を記念し喜びを書き記す)』と書き記しています。水は,人間の生活にとって欠かせないものですが,川から溢れだすと人々の生活を著しく脅かすものとなるため,当時の人々がどれほど治水工事を待ち望んでいたのかということがよくわかります。ただ,植村名誉教授が書かれた資料によりますと,残念ながら改修から30年後の昭和10年6月29日に大水害が発生し,御室川が何か所かで決壊し,濁流が西京極方面まで流れ下って来たことにより,この地域は全域が水没し被害を受けてしまったそうです。そのため,再び昭和11年から14年にかけて改修工事が行われたそうです。
 話は変わりますが,さる6月18日には,大阪府北部を震源とする大きな地震があり,西京極でも大きな揺れを感じました。自然災害は,いつ起こるかわからず,人間の力が及ばないこともしばしばです。さまざまなことから学び,「備えあれば憂いなし」という先人の教えを大切にし,子どもたちの命を守るための最善の方法について,学校でも検討・改善をし続けています。これからも,地域や保護者の皆様のご協力をお願いすることもあるかと思いますが,どうぞよろしくお願いいたします。
                           校長 今村 ひろみ

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6月は道徳教育推進月間  〜 「特別の教科 道徳」のはじまり 〜

京都市では,6月と10月を道徳教育推進月間に指定しており,昨年度の学校だよりでも,「道徳」のことについて書かせていただきました。そして,すでにお知らせしておりますように,「道徳」は,今年度から,「特別の教科 道徳」として教科化され,「教科書」が導入されるとともに「評価」を伴うようになりました。このことについては,テレビや新聞等の報道でも,いろいろと話題に上っているところです。
さて,西京極中学校ブロックの4校は,今年度「しなやかな道徳」教育研究指定校になり,協力・連携しながら道徳教育を進めています。この取組により,4校において学校全体の道徳教育が活性化するように年間指導計画を立てたり,各校で重点内容項目を設定したりしています。また,校内研修を充実させたり研修会に積極的に参加したりしながら,多様な指導方法による授業改善を図っていくことも,道徳主任や道徳教育推進教師を中心に取組を進めているところです。是非,保護者の方々や地域の方々にも授業の様子を見ていただきたいと考え,本校では6月3日(日)の休日参観日と,10月に近い11月5日(月)の自由参観日に,授業を公開いたします。今年度は,授業の指導内容を決め,6月3日は「親切・思いやり」を,11月5日は「規則の尊重」を全学年で公開いたします。
 また,教科化された「特別の教科 道徳」の具体的な評価方法は,以下の通りです。
・他教科のように数値によって評価せず,記述式の評価を行う。
・学習状況や成長の様子についての評価であり,行為行動の評価ではない。
・他の児童との比較による評価ではなく,いかに成長したかを積極的に受け止めて認め,励ます個人内評価を行う。
・一面的な見方から多面的・多角的な見方へと発展していったことや道徳的価値の理解を自分自身との関わりの中で深めているといった点を見取る。
・個々の内容項目ごとでなく,大くくりなまとまりを踏まえた評価を行う。
・個人個人の人間性や道徳性についての評価ではない。
(学習指導要領,道徳教育に係る評価等の在り方に関する専門家会議報告 等より) 
このようにして,子どもたちを1年間通して見取り,3学期の通知票に記述式で評価することになります。
 今年から,「特別の教科 道徳」が始まるとともに,学びと育ちのつながりを大切にした新たな3学期制が始まり,新学習指導要領移行期間も始まっています。これからも学校・家庭・地域で情報をしっかりと共有しながら,子どもたちを育んでいきたいと思っています。
                             校長 今村 ひろみ

5月 憲法月間に〜いま,わたしにできること〜

       西京極小学校 校長 今村 ひろみ

新緑のもと,見上げた空の青さが目にまぶしい季節となりました。6年生の修学旅行も間近に迫り,子どもたちからは,学校での新しい生活に慣れてきている様子が伺えます。
さて,5月は,憲法月間です。日本国憲法が1947年に制定されてから今年で71年。
「国民主権」「平和主義」「基本的人権の尊重」が大切な3つの柱であることは,今も変わることはありません。5月2日の朝会で,その中の「基本的人権の尊重」について,子どもたちに次のような話をしたいと思っています。
「基本的人権」とは,人間が人間として尊ばれ,人間らしく生きるために誰もが生まれながらにしてもっている権利であり,侵すことのできない永久の権利として保障されています。では,私たちが,人間として人間らしく生きていくために,何が大切なのでしょう。また,私たちは,自分たちが暮らす地球や身の回りで起こっている大変なできごとに,どれほど目を向けているのでしょうか。今年は,「ハチドリのひとしずく」という物語を通して,子どもたちとともに人間らしく生きていくために大切なことについて考えたいと思います。
この物語は,南アメリカの先住民に伝わるお話が書かれています。森が燃え,多くの生き物たちが逃げていく中,一羽のハチドリだけがくちばしで水のしずくを一滴ずつ繰り返し運んで,火の上に落していくのです。他の生き物から「そんなことをして いったい何になるんだ」と笑われたハチドリは,こう答えます。「私は,私にできることをしているだけ」と。
私は,この物語は多くの示唆を含み,読み手により様々な受け止め方ができると思います。南アメリカの先住民の人々が自然に対して畏敬の念を抱きつつ,自然とともに生き,語り続けてこられたこの物語は,決してハチドリが正しくて,逃げた他の生き物が悪いと言い切れるものではありません。物語の背景を考えたり,想像力を働かせたりすれば様々な受け止めをすることができます。ただ,私たちの身の周りにも,自分たちだけではどうすることもできないと思ってしまうような出来事,例えば戦争や環境問題,貧困問題,人権問題,いじめなどさまざまな問題があります。それらに対して,自分には何もなすすべがないとあきらめてしまっては,何も解決できません。ハチドリの「私は,私にできることをしているだけ」という言葉にあるように,小さなことでも何か自分にできることがないかと考えて行動する知恵と勇気が,私たち人間にも必要なのではないでしょうか。
みんなが互いに自他の存在を認め合い,尊敬し合い「すべての人が 生まれてきてよかったと思える社会」を創る担い手となって,次代を生き抜くことのできる子どもたちをこれからも保護者や地域の皆様とともに育てていきたいと思います。


新しい 春を迎えて

         西京極小学校 校長 今村 ひろみ
4月,すべての子どもたちが新たな気持ちで新年度を迎えました。今年は例年にない暖かさで,校内の桜の木は,早くもやわらかな緑の葉に包まれようとしています。また,色鮮やかな花々が花壇に彩りを添え,待ちに待った春が到来したことを実感しています。
さて,今年度は,101名の新1年生を迎え,全校児童598名での「西京極丸」の船出となります。新たに着任いたしました13名とともに,教職員一同,力を合わせて誠心誠意,本校教育推進のために頑張っていきたいと決意を新たにしています。
また,学校教育目標はこれまでと変わりませんが,目指す子ども像についての表記を一部更新いたしました。創立146年目を迎える西京極小学校の伝統を大切にしつつ,子どもたち一人一人のもつ可能性を最大限に伸ばすために,様々な取組を進めてまいります。常に全教職員で全児童を見守り,支え,励ますとともに,一人一人のよさをたくさん見つけて認めることにより,温かく,そしてみんなが高まり合うことのできる学校にしていきたいと思っています。
どうか,今年の「西京極丸」が安全にそして元気に楽しく航海できますよう,保護者の皆様,地域の皆様のご理解ご協力を賜りますよう,よろしくお願いいたします。

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