京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/04/17
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みんないきいき 笑顔あふれる 西京極小学校

6月 〜風待月(かぜまちづき)〜

 新年度が始まって2か月が経ちました。いつの間にか,学校中の木々も葛野大路通りの街路樹も木の葉が大いに茂って濃い緑になり,その葉が大きな影を作っています。今年は,まだ5月だというのに日本各地で気温が30度を超える真夏日が続き,記録的な暑さとなっています。この時期は体が暑さになれていないため,学校では,子どもたちが水分補給や休憩を適切にとって活動を行うようにしています。また,休日も帽子をかぶったり,通気性・吸湿性のよい衣服を着たりして熱中症に気を付けて過ごすようにと子どもたちに注意を促しました。 皆様もお気を付けください。
 さて,間もなく6月を迎えます。6月の異名として多く用いられるのは「水(み)無月(なづき)」ですね。陰暦の6月は今の6月下旬から8月上旬にあたり,確かに梅雨の明けた後は暑さが厳しくなって川などの水量も減ると思うのですが,梅雨の間は雨がたくさん降って水がたっぷりある月なのに「水(の)無(い)月」と呼ぶことを不思議に思っていました。調べてみると,諸説あるようですが,「水無月」の「無」というのは,「無い」という意味ではなく,「無」は連体助詞で「〜の」を表し,6月は,田に水を引く時期であることから「水無月」は「水の月」という意味になるという説もあるのだそうです。
 また,6月の異名には「風待月」もあります。この言葉は,6月の気候を思い浮かべると,漢字からおおよその意味を想像できます。6月は,梅雨を迎えて蒸し暑くなります。そんな蒸し暑い日が続くと,風が吹くのを心から待ち望み,ほんのささやかな風にも喜びを感じることができるということから,このように呼ばれるようになったそうです。他にも,「涼(すず)暮(くれ)月(づき)」や「蝉羽(せみのは)月(づき)」,「鳴(なる)神(かみ)月(つき)」などたくさんの呼び方があるそうです。
 自分自身を振り返った時,つい数字だけに目が向き,6月は1年の中の6番目の月という認識で過ごしてしまっていたことに気づきました。それと同時に,私たちの祖先は,季節や自然に目を向けてその変化を楽しむとともに,畏怖畏敬の念を抱きながら,ともに生きていることを実感して過ごしてきたことにも気づかされました。実は,こんな思いを抱くようになったのは,5月13〜16日の間,5年生の子どもたちと花背山の家長期宿泊学習に行き,普段は出会うことができない生き物や美しくて深い緑の山々,清々しい青空,さわやかな風など素晴らしい自然に出会えたからです。
 6月は,環境月間です。今残っている自然をこれからの時代を生きる子どもたちに残していくために,学校でも生活の身近なところでできることから実践していきたいと思います。

                          校長  今村 ひろみ

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