京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/04/24
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4月24日(水)に参観授業・懇談会が行われます。

卒業生に贈る言葉

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 大地を踏みしめ、未来へはばたけ
               京都市立音羽小学校 校長 田 上 恭 史
 「大人になりたくない」そんなつぶやきをみなさんから聞いたことがあります。大人になることは子どもらしさを捨てることであり、今の自分を変えていくことでもあると言われることもあります。「大人になりたくない」は「自分らしさを失いたくない」という思いの裏返しでしょうか。自分の良さを大切にしつつ、よりよい自分作りをしながら、成長していってほしいと願ってやみません。今の自分の行動によって、将来、何年も、あるいは何十年もたった後に、悔やむことのないように一日一日を大切にしてください。
 さて、卒業していくみなさん。私たちは、行動をするとき、考えるときに、また、うれしいと感じたり、哀しいと思ったり、腹を立てたり、楽しいと感じたりするときに、必ず、言葉を使います。日本語という言葉(言語)を用います。言葉があるから、私たちは人間であり続けることがいられるのです。言葉があるからこそ、自分を自分として存在させてくることができたのです。
 卒業する皆さんには、
「言葉を大切にする人」
「自分の言葉に責任を持つ人」
になってほしいと願ってやみません。
「言」という漢字は「辛」と「口」とを組み合わせた漢字です。「辛」は、刑罰として入れ墨をするときに使う大きな針の形を表します。「口(サイ)」は、神への誓いを書いた文を入れる器(うつわ)」を表します。つまり、「言」という漢字は、「誓いや約束を守らないときには、入れ墨の刑罰を受けます」という厳しい誓いを示した字なのです。私たちが話したり、書いたりする言葉は「もしも嘘があれば、入れ墨の刑罰を受けるほど厳しいもの」だと、言うことができるのです。「信用の信」は、「言」に人偏を付けて「信」としています。「人の言葉にうそ・いつわりがない。人を信じる」という意味になります。
 私たちが、毎日使っている言葉にはこれほどの重みがあるのです。
このことをしっかりと頭と心に染みこませて下さい。「言葉の葉という文字」は、まさしく木の葉のことです。木の葉の様にうすいものを表します。現代社会では、言葉は木の葉の様にうすっぺらいもののようにとらえられがちです。しかし、このうすっぺらく思える言葉こそ、その言葉を使う人の、人柄や人格、つまり人間性がにじみ出るものはありません。
 言葉は時に人を傷つけ、人をだます事もあります。逆に言葉に勇気づけられること、感動することもたくさんあります。
 言葉に責任を持てる人、言葉を大切にする人になってください。

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