京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/04/24
本日:count up19
昨日:137
総数:653423
文字: 大きく | 小さく | 標準 配色: 通常 | 白地 | 黒地
ハートフルマーク
学校教育目標「社会や人との関わりの中で真の逞しさを身につけた児童生徒の育成」

小学校課程修了式 〜式辞より〜

画像1画像2
 今年の6年生は,綱引きの全国大会優勝,大文字駅伝の支部予選2位を見事に覆しての全市13位の大健闘が印象に残っています。様々な結果として残してくれた足跡がありますが,代表選手を支えてくれた多くの仲間や家族の力があっての結果であることも忘れないでおきましょう。
 東山泉の特色は6年生が1年間,中学生の先輩たちと過ごすことです。7年生が中学校課程のスタートをうまく切れるのは,このような6年生の学校生活があるからです。つまり,先輩を見て皆さんは成長しました。先輩のことを何かと意識したことがあったと思います。自然に真似をしていることがなかったでしょうか。テスト週間の過ごし方,勉強と部活動の両立,自学ノートの内容…。意識をしたり,真似たりして身に付けたことは確実に皆さんの成長です。他にもこの1年間で,自分では気づいていない成長がきっとあります。
 東山泉小中学校が開校して3年が経ちました。6年生の皆さんは元の小学校に3年間,東山泉の小学校課程に3年間,そして4月から義務教育の仕上げの3年間の中学校課程に進むことになります。何人かの仲間はそれぞれの志のもとに他校に進学しますが,74名全員の4月からの活躍を祈って,励まし,共に頑張りましょうという気持ちを高めてください。
 ここに1冊の本があります。吉野源三郎という人が書かれた「君たちはどう生きるか」という題の小説です。最初に出版されたのは1937年ですから80年ほど前に出された子供向けの小説です。主人公は本田潤一君と言う名前ですが,彼には仲良しの叔父さんが付けたニックネームがあって,“コペル君”と言います。地動説で有名な天文学者のコペルニクスからついた名前です。物語はコペル君の中学生の頃のお話ですが,とにかく物の見方,着眼点,考え方が面白いのです。当たり前に見える景色からも,すごい気づきをするのです。読み進むほどにコペル君というニックネームに納得させられます。
 コペル君はなぜ,そんな発想ができるのか?それは,今の,またこれからの学校での学びのあり方と繋がることなのです。皆さんの頭脳はまだ成長中であり,変化を前向きに受け止めることができます。人間ならではの感性を働かせて,より豊かなものにしていこうという大人が思いつきにくい思考ができます。東山泉の授業では教科書や資料や先生の話から取り込んだ情報,知識を,自分なりに考える時間と場面があったと思います。わからなかったり,不十分と思えば,異なる情報を探す,理解ができたなら,それを誰かに伝えられるように考えを組み立てる,これらを自分で判断して進んでいく。進んで行く先は,自分は何ができるようになったのか,という一つ一つのゴールの確認です。
 間もなく新しい年度を迎えます。それぞれのステージは異なるかも知れませんが,これからの学びを大切にして,どこかでぜひ,皆さん一人一人の中にいるコペル君にも出会ってほしいと思います。
                    平成29年3月17日
                     京都市立東山泉小中学校
                         校長 村岡 徹

  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        
京都市立東山泉小中学校(西学舎)
〒605-0966
京都市東山区大和大路通七条下る5丁目下池田町527
TEL:075-532-0377
FAX:075-541-2633
E-mail: higashiyamaizumi-sc@edu.city.kyoto.jp
京都市立東山泉小中学校(東学舎)
〒605-0977
京都市東山区泉涌寺山内町5
TEL:075-532-0355
FAX:075-561-4592
E-mail: higashiyamaizumi-sc@edu.city.kyoto.jp