京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/04/25
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4月25日(木)〜5月2日(火)は家庭訪問(1・7年)個人懇談(他の学年)です。よろしくお願いいたします。

校長室から(学校だより6月号より)

 紫陽花(あじさい)の紫色の花がきれいに咲く季節になりました。コロナ感染症も5類へと移行し、本校でもようやく本来の形を取り戻してきたように感じます。
 先月の学校だよりでも紹介いたしましたが、9年生は5月13日から15日の日程で沖縄への修学旅行に行ってまいりました。出発5日前の天気予報は雨の予報で、どうなることかと心配しておりましたが、幸いこの3日間は雨に降られることなく、全ての予定を順調に進めることができました。子どもたちも修学旅行を思いっきり満喫できたようで、まさに一生心に残る思い出深い修学旅行になったのではないでしょうか。修学旅行に向け、様々な面でご協力いただきました保護者の皆様には心から感謝いたします。
 さて今回の修学旅行のメインは、1日目の夕から3日目の朝にかけての伊江島での民泊体験でした。子どもたちは家族の一員として迎えられていることを感じていたのでしょうか、2日目の朝には「おじー、おばー」と親しみを込めて呼んでいる子どもたちの姿も見られました。36時間という短い滞在時間でしたが、それぞれの民家毎にそれぞれの出会いがありました。お別れの時には涙を流している生徒もたくさんおり、民家の方が見えなくなるまでフェリーから手を振り続けている姿には本当に感動そのものでした。
 今回私は、退村式で民家代表の方が最後のメッセージとして話された内容が強く心に残りました。それは以下のようなお話しでした。
「開睛小中学校のみなさんは、自分の進路について真剣に考えてほしいのです。伊江島にもみなさんと同じ中学生の子どもたちがいます。でもこの島には高校はありません。子どもたちは中学校を卒業すると同時に、島を出ていかなければならないのです。ですから私たち大人は、高校生になった時に大人として自立して生きていけるよう、子どもたちを育てているのです。」
 このお話を聞いたとき、私は島の方の強い信念のようなものを感じずにはいられませんでした。「中学校を卒業するまでに一人で生きていく力をつける」ということは、課題を決して先送りせず、“今”、子どもと真剣に向き合うことのように思えたのです。開睛の子どもたちに当てはめるならば、「生きるために必要な力を9年間でしっかりとつけきる」ということになるのかもしれません。先送りしないためには、教職員、保護者、地域がそれぞれのすべきことを自覚し、今、それぞれの立場で真剣に関わっていくことが必要だと思うのです。我々大人が子どもの成長に関わることができるのは、長い人生ほんの一瞬にすぎません。この与えられた時間を大切にし、子どもの成長を心から願い支援していきたいと思います。

                        校長 野村 昌孝
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