京都市立学校・幼稚園
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4月25日(木)〜5月2日(火)は家庭訪問(1・7年)個人懇談(他の学年)です。よろしくお願いいたします。

平成27年度の主な取組と来校者

○27.4.6 着任式・始業式を挙行
○27.4. 7 第5回入学式を挙行 
男子45名女子40名 計85名が入学
■小学校 普通学級19学級 育成学級3学級 通級指導教室 
     日本語指導教室
■中学校 普通学級10学級 育成学級2学級 児童生徒数 
     小学校570名 中学校295名 計865名
○27.4.20 学校運営協議会総会開催
○27.4.21 全国学力学習状況調査実施
○27.5.1 開校5周年記念式典挙行  第二教育施設見学会開催
○27.5.24 東山区ふれあい広場を本校グラウンドにて開催
○27.5.24〜26 9年生修学旅行で沖縄県伊江島にて民泊体験を実施
○27.6.20 少年を明るく育てる大会にて吹奏楽部がマーチングを披露
○27.9.2〜5 6年生若狭自然の家にて長期宿泊体験学習を実施
○27.9.5〜7 5年生みさきの家にて宿泊体験を実施
○27.11.13 研究発表会を開催
■研究指定
京都市教育委員会「豊かな学びリーディングスクール推進事業」
国立教育政策研究所指定教育課程研究指定「論理的思考」2年次
■研究報告会
小中9年間の学びを通して,確かな学力を身に付け,自己実現を図る
児童生徒の育成
○28.2.2 国立教育政策研究所で「論理的思考力の育成」について報告
○28.2.19 4年生が花背山の家にて宿泊体験を実施
○28.2.20 京都教師塾にて校長講演
○28.3.2  東山区教育フォーラムにて鷲頭区長、村岡東山泉校長と学校長が鼎談
○28.3.15 第5回誇りの式(卒業式)を挙行 卒業生108名
○28.3.18 第5回夢の式・第5回志の式を挙行  
○28.3.22 平成27年度修了式

★来校された主な教育団体等
安来市教育委員会 
 向島中学校PTA
 福井県明倫中学校他
 北海道岩見沢市立岩見沢小学校,岩見沢東小学校,東光中学校
 立命館小中学校
別府市議会議員団
 兵庫県加東市小中一貫教育推進協議会
 加東市教育委員会
 加東市教育委員会事務局
 八戸市立大久喜小学校
 春日井市立岩成台小学校
 岩見沢市立中学校教員
 寝屋川市教育研修センター教育研究院
 静岡県伊豆市立修善寺南小学校他
 仙台市教育委員会
 磐田第一中学校他
 加東市議員
 大分市教育委員会
 千葉県市原市加茂学園


感謝の気持ちを込めて「メルシーコンサート」!

 素晴らしい演奏の中で、「また会う日まで」を歌わせていただきました。折角良い気持ちでお聞きいただいている中で「お耳汚し」になったかと心配です。卒業生の築君も応援に駆け付けてくれました。
 思い出に残るとても素晴らしい演奏会でした。
 東山開睛館の顔として、これからも活躍してください。司会のお二人さんもとても可愛くて素敵なパフォーマンスでした。
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感謝の気持ちを込めて「メルシーコンサート」!

 去る日曜日の午後のひと時、吹奏楽部がお世話になった皆様方のためにと、「メルシーコンサート」を開いてくれました。
 いつも指導していただいている 前川 保 先生をはじめ、プロの3名の先生方、そして本校OB,OGも参加しての素晴らしい演奏をご披露いたしました。
 開校当時から、地域の様々なイベントに参加し演奏を披露してくれている吹奏楽部「HKB」(東山開睛館バンド)です。地域のファンの方々にもお越し頂いて楽しいひと時を過ごさせていただきました。
 その中で、今年で引退する卒業生の紹介もあり、在校生から心のこもったお礼の言葉に卒業生の先輩も感激することしきりでした。
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27年度修了式 その2

 私事で恐縮ですが、今年度をもって定年退職となります。子どもたちとは離任式でもう一度顔を合わしますが、校長としてお話しさせていただくのはこれが最後となりました。
 今朝も校門であいさつをしながら、この景色をしっかりと覚えておこうと思いました。しっかりと笑顔であいさつをする子どもたちが、とっても愛おしく思えました。退職まであと少しございます。今しばらくは引き続きよろしくお願いいたします。
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27年度修了式

 本日をもって27年度の教育課程をすべて修了いたしました。この一年の本校に対しますご支援ご協力に改めて感謝申し上げます。
 本日、子どもたちには今の自分をしっかり見つめ、将来なりたい自分めざして、これからの学びをつくり上げていただきたいという思いをお話ししました。
 また、ピカソが8歳で描いたデッサン、14歳で描いた油彩画、そしてピカソの個性全開の抽象画を示し、如何に基礎基本が大切であるかをお話しいたしました。
 間もなく春休みに入ります。ご家庭おかれましても健康や安全にはくれぐれもご留意いただき、皆様が元気に新年度の顔合わせができますようよろしくお願いいたします。
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3つの式を終えて

皆様ご存知の通り、本校は5年前に開校した小中一貫校です。中学校が2校と小学校が5校、一度に統合して小中一貫校となりました。と申しましても、当初は同じ敷地に7小中学校が一緒になっただけの「小中一緒校」だったのかもしれません。統合には混乱がついてきます。いくらスムーズに統合しようとしてもいくつもの課題があります。そのような草創期を経て、本校の骨格をいよいよ具体的な形にしようと致しましたのは3年目からです。統合を着実に終えた時期と重なります。
本校は「社会の規範に照らして指導していく学校」であり、これからの時代を切り拓き生き抜ける力を育むことを使命としていると心得、教育内容や方法を考えてまいりました。
「社会の規範に照らす」と申しましても、「社会で通用しないことは学校でも通用しない、だから切り捨てるのだ。」というのではありません。広島の府中で起きた高校の内申にまつわるお話を知り、私自身落胆いたしました。勿論、新聞をはじめとするマスメディアがすべて真実を伝えているとも思いませんし、学校のご事情も存じません。そのような中、私見を述べることは甚だ恐縮なのですが、あえて述べたいのです。
子どもは大人ではない。間違いを繰り返しながら成長するのです。その間違いをした時を好機として捉え、よき道へと導くことが大人の務めであり教育そのものです。間違いを烙印として背負わせるのは、子どもの発達段階や、起こした過ちの内容によっては間違った「責任」の取らせ方ではないでしょうか。子どもの心に響いてこそ教育なのです。ですから、社会の規範に照らすということは、社会に出たときに社会で通用する教育をするということに他なりません。さらに、社会の規範そのものを疑ってかかる鋭い感性や認識も育てなければなりません。これからの社会をある意味批判的に見ながら変革していく力も求められるからです。
このような考えのもと、学校は「公の場」であり、「私の場」ではないということを、子どもたちに理解させようとして参りました。今の社会は公私混同が甚だしいからです。学校という公の場に私を持ち込もうとすることは良く見られます。集団で生活をする以上、個は尊重されますが、集団の利益を害する行為行動は慎まなければならないのです。
もう一つ、「個」と「集団」という捉え方を徹底してまいりました。一人一人の子どもたちは顔かたちが異なるように、すべての子どもで発達特性が異なります。その一人一人の特性に応じた教育はとても重要です。効果的な教育を行うためには欠かせないことです。けれど、そのようにして育んだ個が形成する集団が、必ずしも好ましい集団になるとはかぎりません。ですから集団の中での個という意識を持たせながら、他と折り合いをつけながら共に高まりあえる集団にしなければならないのです。
「個」と「集団」のそれぞれを高めながら、自らの目標に向けて主体的、協働的なまなびをすることのできる子どもたち、言い換えれば主体性と社会性を身に付けて逞しく学び続ける子どもたちを育んでまいりたいと考えました。
3ステージの区切りで子供たちの成長を捉えた時に、そのキーワードを「夢」「志」「誇り」といたしました。学びは連続しています。今の自分は過去の学びの結果であり、なりたい自分への道のりは、これからの学びの道のりそのものです。その一本の学びの道のりを夢と志、そして誇りという言葉でつなぎながら9年間を見通させる。そのような学校をつくりたいと強く念じ、具体的な姿として今年の3つの式につながりました。
具体的な式のカタチについては、開睛イノベーションプロジェクトという教職員組織で検討しながら進めてまいりました。全ての教職員にも感謝の気持ちでいっぱいです。
今年の3つの式を無事終えることができましたのも、日頃から本校を支えていただいている保護者地域の皆様のお蔭と感謝いたしております。本当にありがとうございました。

 東山開睛館 校長 初田幸隆

第5回 志の式

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式 辞

 日ごとに春の気配を強く感じる時節となりました。この佳き日にあたり、東山開睛館 志の式が、このように大勢のご来賓ならびに保護者の皆様方をお迎えし、盛大に開催できますことを、心より感謝申し上げます。
 本日ここに集う児童生徒は、いよいよサード・ステージへと進まれる7年生、来年度、いよいよセカンド・ステージの最高学年になられると同時に、小学校課程をめでたく修了される6年生、そしてセカンド・ステージの中核を担われる5年生の皆様です。
 本日の式が、皆様にとって、人生の一つの節目として、生涯の思い出に残る記念日になるようご祈念いたします。
 皆様はこれまで、「大きな夢を持ちなさい」「夢を一杯持ちなさい」といわれてきたのではないでしょうか。そうです。夢を持つということは、生きる「めあて」を持つということです。夢を持てば、その実現に向けて日々努力しようとします。そして、達成感や成就感が生まれます。これを生きがいと言います。
アメリカ独立に多大な貢献をしたベンジャミン・フランクリンという政治家は次のように言っています。

お金は何かを買うための道具にすぎないが、たくさんお金を持つと、お金中毒にかかってしまう。いったん中毒になると、お金は単なる手段ではなく、お金が人生の目的そのものになってしまう。
そして、お金が増えている間は安心していられるが、ちょっとでもお金が減ると不安になり、お金が減ることを非常に恐れるようになる。金は良い召使いでもあるが、悪い主人でもある
    
 お金はとても大切なものです。けれど、お金を得ることが人生の目的になってはいけないという戒めです。もしお金を得たとしたら、そのお金をどのように使うのかがその人の生き方そのものなのです。それは「何のために働くのか」ということに通じます。この何のために働くのかということが「志」なのです。
 七年生の皆様は夢を志に高め、いよいよサードステージへと進まれます。ここからはなりたい自分になるための努力を精一杯してください。「将来の夢はなんですか。」と尋ねると「プロ野球選手になりたいです。」とか「Jリーガーになりたいです。」というように返される方もたくさんおられます。それはそれで大いに結構なことです。けれど皆様はその先を考えなければならない、それはなぜプロ野球選手になろうと考えたのかということです。
 「野球が好きだから。」というのであれば,それは一生の生涯スポーツとして野球を楽しめばよい。それだけのことです。志ではありませんよね。でも、もしもプロ野球の選手になって、それを見てくれる多くの子どもに夢を持たせるような仕事がしたい。と考えているのなら,その人にとってそれこそが志です。であるならばその志に叶う仕事はほかにもあります。子どもに夢を持たせる仕事。例えば・学校の先生・おもちゃの開発に携わる仕事・ケーキ屋さん・子供服屋さん。考え方次第でたくさんあるのではないでしょうか。はじめからプロ野球の選手をあきらめる必要はありません。けれど、さんざん努力した結果、壁にぶちあたった時に、このことを思い出してください。

毎年志の式で披露する言葉に、かの有名なウイリアム・スミス・クラークの言葉があります。
少年よ 大志を抱け!
その後にこう続きます。
お金のためではなく
私欲のためでもなく
名声という空虚な志のためでもなく
人はいかにあるべきか、その道を全うするために、大志を抱け
志は私利私欲に基づいてはならない、大義に基づく人としての生き方を全うするための志を立てることの大切さを説かれたのだと思います。
皆様には、夢を志につなぎ、自らの生き方の柱にしていただきたいのです。

先ほど86名の6年の皆様に小学校課程修了証書をお渡しいたしました。皆様は6年間の小学校で勉強する内容を終えらました。これからはいよいよ中学生になられます。今日の7年生の姿を模範として、セカンド・ステージの残り一年を頑張ってください。とにかく多くを学んでいただきたいのです。
人工知能が急速に発達しています。イギリスのグーグル・ディープマインド社が開発した囲碁の人工知能とプロの棋士が対戦しました。その結果、囲碁世界チャンピオンが、人工知能と戦って敗れました。棋士の戦いぶりも素晴らしかったのですが、人工知能は今や「考える」「創造する」レベルとなったのです。韓国の李セドル九段が、やっと一矢を報い、5戦して人工知能の4勝1敗と聞き及びます。
18世紀半ばから始まった産業革命により,人間はたくさんの体を使う重労働から解放されました。そして今回は人工知能により、頭脳を使う仕事の多くから、人間は解放されることになります。いいかえると仕事がなくなるのです。そのような変化の激しい社会を、皆さんはどのようにして生き抜かれるのか、そのことが心配でなりません。
このような変化に対応するためには、とにかく、問題を解決する能力、それも一人でやるだけではなく、仲間と協力し合って問題を解決できる能力こそが求められていると確信しています。
それと豊かな心と逞しい身体を育んでください。人工知能も、そのプログラミングはまず人間が行います。ですから益々人間の心というものが大切になるのではないでしょうか。そして社会で長く活躍できる身体づくりにも励んでください。

最後に皆さんにお願いがあります。それは、本日という人生の節目にあたり、感謝の気持ちを持っていただきたいということです。保護者の皆様は皆さんを慈しみ、来る日も来る日も愛情を注いで育てられました。その保護者への感謝。そしていつも温かい眼差しでみなさんを励ましてくださっている地域の皆様への感謝。友達や先生方にも感謝の気持ちを持っていただきたい。一人で大きくなれる人間はいません。多くの方々のおかげで今日という日を迎えることができたのです。是非今日一日、素直な心で「ありがとう」を言う感謝の日にしてください。

 7年生保護者の皆様、本日はセカンド・ステージの修了、誠におめでとうございます。早いもので開校した時、3年生だったこの子たちが間もなく8年生になられます。人間として生きることのありがたさ、尊さを感じながら、さらに逞しく成長してくれることをお祈りいたします。
 6年生の保護者の皆様。本日をもって小学校課程を修了いたします。小学校課程の修了、誠におめでとうございます。こころよりお祝い申し上げます。
中には、3月を限りに本校から転出されるお子たちもおられます。これからのご活躍をかげながらお祈り申し上げます。
 そして、本校中学校課程に進まれるお子達には、7年生が残してくれた足跡をたどりながら、さらにその先へと進んでくれることを期待しています。どうぞこれからの3年間、今までに増しての本校教育に対するご支援とご協力を賜りますよう切にお願い申し上げます。
結びになりましたが、ご来賓の皆様方には、式典が重なるこの時期に、公私ともご多用の中、多数ご臨席を賜わり、誠にありがとうございます。子どもたちが本日この日を迎えられますのも、皆様方がそれぞれのお立場からご支援くださいました賜と、心より感謝申し上げます。今後も子どもたちを見守り、共に育んでいただきますようよろしくお願い申し上げます。
   
平成28年3月18日
        東山開睛館 校長  初田幸隆



第5回 志の式

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 開校当初は小学校課程修了式として挙行していた本式典を、昨年度からセカンド・ステージの修了式として位置づけ、その中で6年生に小学校課程修了証書を授与するという形にさせていただきました。
 本校が小中一貫校であり、4・3・2の区切りで子供の成長を見守っていく形が整ってまいりました。
 この式では、7年生が夢を志に高めて、一人一人がその志を語る場になりました。6年生は、小学校課程を終えると同時に、セカンド・ステージの最高学年になる決意を述べてくれました。
 皆さんの逞しい決意が表れた素晴らしい式となりました。ご臨席いただいたご来賓保護者の皆様には心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
 子どもたちが決意の中で私の述べたいと考えていたことの多くを自ら語っていただきましたので、式辞の途中から、原稿を外れてお話しいたしました。当初、述べようと考えていた式辞は次の通りです。

第5回 夢の式

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 当初二分の一成人式として行っていた式を、昨年度からファースト・ステージの修了式「夢の式」として行っています。今年度も、4年生が夢を語る式として、立派に行うことができました。
 入学してからの4年間でそれはそれは随分と成長した子供たち。夢の式ではそれぞれの夢を大きな声で語ってくれました。
 ご来賓の皆様、そして保護者の皆様には多数ご臨席を賜り、誠にありがとうございました。

 式辞で申し上げた内容は次の通りです。これからの本校での5年間が、子ども一人一人にとってかけがえのない学びになりますよう、こころからお祈りいたしております。


式  辞

 厳しい冬を乗り越え、生きとし生けるものは春の気配を感じて、その訪れを今か今かと待ちわびています。そのような麗しきこの日に、多数のご来賓並びに保護者の皆様方にご臨席を賜り、東山開睛館「夢の式」が、このように盛大に開催できますこと、心より感謝を申し上げます。
ただ今、82名の4年生を中心に、未来の姿を夢として語っていただきました。本当に大きくなりましたね。入学してきたころを思い出すと、本当に立派に成長されたと存じます。この数年でこのようにたくましく成長されたお子達の姿に触れ、保護者の皆様は勿論、私ども教職員も誠に感慨ひとしおです。
 さて、四年生の皆様、ファーストステージ終了おめでとうございます。皆様は本校入学以来、人間として身に付けておくべきたいせつなお勉強を積み重ねてきました。この四年間でできるようになったことはたくさんあるのではないでしょうか。
 まずは字を書いたり読んだりできるようになりました。足し算や引き算、掛け算や割り算もできるようになりましたね。考えをまとめて発表できるようにもなりました。人との違いを知り、その違いを認めることもできますね。そしてファーストステージのまとめ役として一年生から三年生をリードする力も身に付けてきました。
 時代がどのように変化しようとも、皆さんが学んだことは頭や心の中の引出しに貯えられ、物事を考える時に、必ず役に立つのです。ですから、引き出せる引出しが多いほど、そして引出しの中に入っているものが多ければ多いほど、賢く生きることができます。
 そして授業で身に付けた発表する力は、自分の思いを相手に伝える時に大いに役立ちます。皆様のお年頃では、思いが伝わらなくて、つい手が出てしまうということもありがちなのですが、皆様は立派に言葉で相手に思いを伝えることができますね。これからもそれらの力を大いに役立てて、たくさんのお友達を作ってください。

 そして、ファーストステージで皆様は人間としての基本形を学ばれました。気持ちの良いあいさつをすること、トイレのスリッパは揃えておくこと、授業では背筋を伸ばして学ぼうとする姿勢を見せること、何かしていただいたら「ありがとうございます」ということ。これらは全て人間としての基本形です。そして、本日の式が「夢の式」というように、この基本形の上に、生まれてからこれまでの十年間で作り上げた夢を、ここで自分の人生のすすむ「めあて」言い換えれば目標に据えていただきたいと思います。
これからはじまるセカンドステージでは、その夢を実現するために、努力するのです。そして、その夢をかなえる時に人のためにどう役立てるのかという「夢を志に高める」三年にしていただきたいと切に願います。
京都セラミックという会社をつくられた稲盛和夫氏は次のようにおっしゃっています。

生涯を通じて打ち込める仕事を持てるかどうかで、人生の幸不幸が決まります。まず、働く意義を見つけることです。

はたらく意義を見つけるということ。これはとても大切なことです。例えばスリッパを揃えるということも働くことの一つです。でもなぜスリッパを揃えるのか、そのことの意義が判ってしているのとそうでないのとでは大きな違いが出てきます。先生に言われたからする。という人は、先生に言われなくなったらしなくなるのではありませんか。そうではなくて、次にトイレを使う人にとってスリッパが揃えられていたら気持ちがいいし、すぐに用が足せます。だから次の人のために、スリッパを揃えるという簡単ではありますが大切な仕事を、みんなでしようとしているのです。この意味がしっかりと理解できれば、スリッパを揃えるという仕事の意義を理解したことになります。
稲盛和夫さんはまた次のようにおっしゃっています。 

世のため人のためというきれいな心をベースにした思い、願望というのは必ず成就します。逆に私利私欲に基づいた「濁った願望」は、いったんは実現できても一時的な効力で終わってしまいます。

先生にほめられたいから、という願望でスリッパを揃えても、それは続きません。次にトイレを使う人のために、という世のため人のためにやろうという、意義を理解して、どうかみんなでトイレの、保健室の、昇降口の、そしてお家の、靴やスリッパを揃えられる人間になってください。
このように皆さんがしようとする行為行動、そして将来に向けて持つ夢、それらに社会的意義を見つけた時にそれは志にかわるのです。
 セカンドステージでは、皆さんお一人お一人が、人のためにどのように役立つのか、役立つことのできる人間になるために何をどのように学ぶのか、そのことを考えていただきたいのです。それが皆さんの夢と一つになった時に志が芽生えます。
  三年二年一年生の皆さん。皆さんは四年生のお兄さんやお姉さんにいろんなことを教えてもらったりお世話をして頂いたりしてきましたね。その姿を見習って、いっぱいの夢をつくってくださいね。まもなくこの学年は終わりますが、四月からもう一つ上の学年に進みます。新しく入学してくる一年生の事も宜しくお願いします。
さて、お子たちの成長著しい姿に保護者の皆様方も感慨ひとしおではないでしょうか。長くもあり短くもあった四年間のファーストステージを終えられ、今日を迎えられましたこと、誠におめでとうございます。この四年間でお子たちは随分成長され、間もなく悩める思春期へと向かわれます。川は大きく蛇行しながら海へと向かいます。子供たちの成長も、けっして真っ直ぐに進むのではなく、曲がりくねりながら、でも確実に海へと向かっていきます。
たまには曲がり角で氾濫を起こすこともあるでしょう。その時に堤防の役割を果たしたり、水の流れを緩める岩や木の役割をしたりするのが私たち大人の役割です。
保護者と学校は立場は違えども、子どもたちにとっては同じ大人であります。ですから学校と家庭が手を結びあってがっちりと子どもたちを守り導いてまいりたいと存じます。
結びになりましたが、ご来賓の皆様方には、公私ともご多忙の中、多数ご臨席を賜わり、誠にありがとうございます。子どもたちが本日を迎えられますのも、皆様方がそれぞれの立場からご支援くださいました賜と、心より感謝申し上げます。今後も子どもたちを見守り、育てていただきますようよろしくお願い申し上げます。 
これから始まるセカンドステージの三年間、そしてその後続くサードステージの二年間、併せてこれからの五年間のご健闘を期待し、式辞といたします。

   
平成28年3月18日
        
東山開睛館 校長  初田幸隆





8年生 球技大会を行いました

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3月16日の5・6時間目に、球技大会(バレーボール)を行いました。体育委員や体育係を中心に、企画・運営・進行を担当しました。また、女子バレーボール部員たちも、会場の準備や審判など、裏方として協力してくれました。
3クラスの男女別総当たり戦で、男女の合計得点で勝敗を決定します。体育の授業で取り組んだバレーボールですが、得意な人も苦手な人もそれぞれのがんばりを見せてくれ、どの対戦も白熱した試合が展開されました。チームで声を掛け合いながら、パスを回し、励まし合いながら、各10分間の競技時間を全力プレーしました。自分のクラスが得点すると、拍手や歓声がわきあがります。このクラスで過ごすのも、あと数日と思うと寂しい気もしますが、応援し合う様子から、各クラスのまとまりも感じられます。修了式までの残りの時間を大切にして、クラスとして良い締めくくりをしてほしいと願います。
競技終了後、少し時間に余裕があったので番外編として、裏方として協力してくれた女子バレーボール部と、各クラスのバレーボールが得意な男子による対戦を行いました。この対戦も白熱し、会場は大いに盛り上がりました。
総合優勝は、2勝を挙げた1組。おめでとう!

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