京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/04/25
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明徳小学校 学校教育目標 「人とのつながりの中で、自ら学び、考え、これからの社会をつくりだす子ども」

校長の窓36(卒業証書授与式)

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 とても穏やかであたたかい日となりました。本日(3月20日)第111回目の卒業証書授与式を執り行うことができました。多数の保護者やご家族の方々,地域の方々に来校いただきました。また,お忙しい中,来賓の方々にも多数ご臨席賜りました。ありがとうございました。
 卒業式に際して,私は,今年度の子どもたちの姿から,その取組や姿勢から感じたことや大切にしてほしいことをお話させていただきました。(式辞の一部です)
『(〜略〜)委員会活動や児童朝会、様々な場面で、責任と自覚をもってしっかりと取り組み、明徳校の新たな挑戦の第1歩を踏み出してくれました。この業績は大変大きいものと思っています。新しいことへの挑戦なので、イメージがつかみにくく、悩むことや苦しんだことも多々あったかと思います。緊張や不安も大きかったと思います。でも、皆さんは責任と自覚で挑戦してくれました。そして、立派にやりきってくれました。 
おぼえていますか、6年生を送る会でのみなさんが歌っているときの在校生の姿。また、1年生が児童朝会で取り組んでいることをまねて、クラスの中で司会をたて、感想交流や質問をしたりしている姿があるといったこと。よいことやすばらしいことは,しっかりと目や耳でとらえ、参考にされたり、目標にされたりしてくれますね。これも、みなさんがこうしたい、こんなことをやっていこう、ねらいや目標を,いわゆる志をもってしっかりともって行動してきたからだろうと思います。
今年度、日本で26人目のノーベル賞の受賞者がでました。医学生理学賞の本庶 佑さん、「オプジーボ」という言葉がちまたに流れました。その本庶 佑さんの座右の銘、生き方として大切にされている言葉があります。それが「有志竟成」だそうです。本庶さんは、「志がしっかりしていれば、いつかは実現できる、長く志を持つことが大願成就のひけつ、あきらめたらおしまい」と説明されています。強い思いと不断の努力、ずっと努力し続けることの大切さを伝えておられると思います。
みなさんのこの1年の取組は、新しい取組に果敢に挑戦し、最後までねらいや目標に向かって頑張って取り組んできた姿です。志を持って努力する、まさしく、「有志竟成」とつながりますね。たとえ新しいことでも、先が見えにくいことでも、思いや願い、しっかりとした意志をもって取り組むことで道が開けます。そして、成長への大きな力となっていきます。
(〜略〜)
そこで、有志竟成を形にしていくために、三つの事をお伝えしておきます。
 一つ目は、「主体的に」ということを大切にしてください。主体的に挑戦する。挑戦した人でしか味わえないことをたくさん味わって、自らを高めていってください。志を持って、自らが創りだす、創造できる人であってほしいと願います。
二つ目は、「人とのつながりを大切にする」ことです。今年度は、災害の多い1年でしたが、その災害時に、不安や困りから脱却するのは、人とのつながりでした。また、社会は発展し、人工知能が発展しても、それを創りだすのは人間です。コミュニケーション力がますます大切になってくるのではないでしょうか。まず、あいさつから。社会で通用する人間に成長するためにも仲間と共に助け合い励まし合いながら過ごしてください。
三つ目は、「感謝の気持ちを忘れない」ことです。人は一人では生きることができません。多くの人とのつながりの中で、自分は生かされています。そして、ここまで多くの人の思いや願いの上で、成長することができました。まずは、今日のこの日を、保護者の方、家族、地域の方、友達、先生方がいて、むかえられたことに感謝してください。常に、感謝の心を忘れずに、そして、自分も感謝される人でいられるように、自分を素直にみがいていってほしいと望みます。気持ちのよい「ありがとう」って言えるとすばらしいですよね。(〜略〜)』

 志を大切に,その志にむけて,絶え間なき努力を,人とのつながりの中で続けていってほしいと願います。卒業証書を渡すときは,私と卒業生との間で一言二言の言葉を交わす瞬間があります。どの子も,笑顔で証書を受けとるとともに,多くの子どもたちが大きくうなづいたり「ありがとうございました」と言葉を添えて受け取ってくれたりしました。とても気持ちのよい瞬間でした。
 卒業式を行うにあたって,来賓の方々をはじめ,多くの保護者の皆様に,体育館での厳かな雰囲気を作っていただきました。皆様の子どもたちを思う姿であったり,節目の時をわが子だけでなく,すべての子どもたちのことを考えて参加いただいていることにも多くの喜びを感じました。ありがとうございました。
 5年生も在校生の代表として立派な姿で参加してくれていました。練習のときから,とてもとても気持ちのよい姿で,うれしい姿でした。準備や後片付けも責任と自覚でしっかり取り組んでくれました。
 最後に,PTAの方々の接待や祝辞,記念品贈呈に関わるご協力,保護者様からの謝辞,卒対係様からのご配慮やご協力,多くの方々のご支援のもと,6年生の送り出すことができました。本当に,ありがとうございました。
 一つの式ですが,大きな節目として子どもたちはこの節目をうまく活用して成長した姿を見せてくれたのではないでしょうか。節目を節目としてどのように生かすかは,私たち大人の姿勢かもしれませんね。そして,どんな意義でもって取り組ませるか,どんなねらいを持たせて式に向かわせるか,これも大人からの支援や助言で意味を高めることにつながるのではないでしょうか。
 今日の節目を大切にするとともに,明日からは気持ちを切り替えて次のステップの準備に移っていってもらいたいと思います。
 ありがとうございました。


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