最新更新日:2024/04/17 | |
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第22回卒業証書授与式学校長から手作りの和紙の卒業証書をもらう卒業生の顔は,引き締まり,充実した学校生活であったことが表れていました。 「門出の言葉」では,6年間の数々の思い出とともに,自分たちの成長を見守り,支えてくださった方々への感謝の気持ちが述べられました。卒業生が歌った『次の空へ』と『旅立ちの日に』では,美しくのびやかな歌声が体育館に響き渡りました。 在校生代表の5年生からは,力強い言葉や歌声があり,来年度最高学年としての自覚が感じられました。そして,たくさんの方々に祝福されながら,花道を通って巣立っていきました。卒業生104名が,自分の夢に向かって元気に一歩一歩進んでいってくれることを願っています。 ご来賓の皆様,保護者の皆様,本校の卒業証書授与式にご出席頂き,誠に有難うございました。今後とも,ご支援,ご協力頂きますよう,宜しくお願い致します。 式 辞 長い間つぼみを膨らませて,子どもたちを見守ってきた校庭や御射山公園の桜が開花を今か今かと待ちわびています。新しくすべての命が輝く春を迎えました。 本日このよき日に7学区の自治連合会会長様,PTA会長様をはじめ,多数のご来賓の方々のご臨席を賜り,第22回卒業証書授与式を挙行できますことを心より厚く御礼申し上げます。 卒業生のみなさん,ご卒業おめでとうございます。先ほど卒業生のみなさんには,11月に自分たちで作った手漉き和紙の卒業証書をお渡ししました。一人一人の顔を見ながらいろいろなことが思い出されました。卒業生のみなさんも同様に今,いろいろな思い出がかけめぐっていることと思います。この高倉小学校に入学してから今日の卒業まで,さまざまな行事や毎日の教室での出来事,どんな場面を切り取っても,貴重な時間を仲間とともに過ごしたことを思い出し,大切にしまっておこう思っていることでしょう。 また6年生になってからは,この高倉校舎を離れて御池創生館で主に学び,中学生の様子を間近に見ながら着実に新しい一歩を踏み出し,着実に成長を遂げている姿を見せてくれました。それでも6年生が高倉校舎に帰ってきてくれて全校がそろう日には頼もしく心強い気持ちになりました。 皆さんは,今,一生のうちで一番成長の大きい大切な時期にさしかかっています。これから皆さんに大きく飛躍してもらうためにお話しすることをどうぞしっかり心にとめてほしいと思います。 まず,自分に誇りをもつということです。小学校6年間にさまざまな先生や多くの友達と出会い,共に高め合うことができました。また家族や地域の方々などからの多くの愛情に包まれてたくましく成長してきました。高倉小学校の地域は,地域の方の意志と手によって設立された「明治の番組小学校」の創設にはじまり,以来150年近くにわたり,教育の歴史が続いている学校です。その精神は今もなお受け継がれています。この地域でいろいろな分野で真剣に生きておられる姿も学習を通して見つめ,考えてきました。この高倉で学んだことを誇りに巣立っていってほしいと思っています。 次に,巣立っていくあなたがたに大切にしてほしいことです。11月にあった今年の高倉まつりのテーマを覚えているでしょうか。「高倉から世界へ宇宙へ」このテーマはまさにこれからの子どもたちの未来を拓くスローガンでした。かつて宇宙飛行士として活躍した向井千秋さんはこのようなことを話しています。「宇宙へ行くときに怖くなかったですか」と人によく言われますが,どんな世界にもリスクはあるし,慣れ親しんだ世界から外へでることを怖がっているよりも,選択肢がある人は,その選択肢がない人のためにも前に進むべきだと思っています。世界には,生きたくても生き延びることができない人もいれば,夢もあっただろうにやりたいこともあっただろうに人生をあきらめざるを得ない子どももいることを思えば,自ら道を選ぶことができる人は,幸せです。どんな人のためにも生き抜くべきだし,前に進んでやりたいことをやり抜くべきだと思うのです。そして,もうひとつ,生きているものは何でも美しい,命が途絶えてしまえば,目の輝きがなくなってしまえば,その美しさは失われてしまいます。生きているものは何でも美しい。そこに生きて存在しているだけで美しい。だから,自分の命のあるかぎり,自分を大事にして,美しく輝いてほしいと思うのです。 向井千秋さんは,もともとお医者さんです。足が悪い弟のために医者になる決心をしたそうです。医者になるためにも宇宙飛行士になるためにもたくさん努力しなくてはなりませんでした。しかし,その努力は目標を達成したい気持ちがあれば周りの人が思うほど大変ではなかったといいます。目標に向かって,次は何をいつまでにどのようにと向かっていくとつらいどころか楽しみに変わっていったといいます。これをすれば明日はもっと楽しくなるんじゃないか。小さなことでもやり遂げていくと達成感が得られます。そういう小さい挑戦みたいなことを積み重ねていくと目標を見つけやすくなります。できるだけ今まで知らなかったことに手を伸ばしてみる。慣れ親しんだ世界からでるためのひとつの手段として,人生をより楽しいものにするための挑戦のひとつひとつがあなた方を目標に向かって今日から明日へと導いてくれるのではないでしょうか。 挑戦と勇気このキーワードを胸にきざんで、目標を一歩ずつ達成して、次の日の朝をいつも楽しみにできるような日々を送ってほしいと思います。 保護者の皆様に一言お祝い申し上げます。お子様のご卒業誠におめでとうございます。入学から卒業までの長いようで短い六年間、小学校の課程においてお子様は著しい成長を遂げられました。6年間、高倉校の教育に対していつも温かいご理解とお力添えを賜りましたことに心より感謝申し上げます。私たち教職員は巣立ちゆく104名の子どもたちをいつまでも見守り応援し続けます。お子たちの一層の活躍と幸せを心より祈念いたしております。 最後になりましたが,本日ご来賓の皆様方には,ご多用の中ご臨席賜り,104名の門出を祝福していただき,本当にありがとうございました。今後もこの高倉校区の子どもたちの姿を温かく見守っていただきますよう,心からお願い申し上げます。 Be ready to take on a challenge Have the courage to take a step forward I hope your future will be happy and wonderful. Don’t forget smile forevaer. Good Luck! いつも夢に向かって挑戦する勇気を持ち続けてください。きっと素晴らしい未来があなた方におとずれることと思います。 笑顔を忘れずに,未来に羽ばたいてください。 ここはあなたのふるさとです。 高倉の卒業生であることに誇りを持って,日本のみならず世界に宇宙にはばたく人となって活躍してください。 以上をもちまして,式辞といたします。 平成29年3月23日 京都市立高倉小学校 校長 岸田 蘭子 |
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