京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2013/03/25
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平成24年度末をもって休校となりました。今まで閲覧いただき有り難うございました。

あづさい(集真藍)

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 あづさい(集真藍)て何のこと?今の名前で紫陽花(アジサイ)のことです。小さな藍色の花,真藍(さあい)が集まっている花という意味になます。「集真藍」という漢字を使っていたわけではありませんし,「紫陽花」は中国の似たような花を間違ったまま使ってしまったことによるものなのです。結局の所,音の「あづさい」が「あじさい」に変化し,漢字は「紫陽花」を広く使うようになってしまったというところでしょうか。
 アジサイは日本固有種でしたが,ドイツのシーボルトが秘密裏に持ち出したことで,ヨーロッパで品種改良が重ねられて,逆に日本に輸入されるようになりました。シーボルトは日本の妻,楠本滝さんに因んで「オタキサン」という名前を含ませています。残念ながら広まることがなかったようです。
 さて,アジサイといえば,梅雨の花。中川では,梅雨の後半から咲き始めます。ところで,アジサイはたくさんの花が集まってできていると言いますが,どれが花びらかご存じですか。青やら赤やら遠くから見えているのは花びらではありません。装飾花といってガクが変化したものです。下の写真の黄枠の中の小さいものが花びらです。黄枠内には,オシベが8本,メシベが2本,青い花びらが4枚写っていることが分かりますね。ガクが目立って花びらが目立たない不思議な花の一つです。
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プールでおぼれかけていた水生昆虫

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 本校教職員が朝のプール点検中におぼれかけている写真の昆虫を発見。すぐに教頭先生へ。教頭先生は,パッと見るなり,袋に入れて,デジカメでパチパチ。
 この昆虫は,ヘビトンボ(ヘビトンボ科ヘビトンボ亜科)です。翅に黄色の模様がついていることで明らかです。ところで,上の写真を拡大した部分の黄色丸内の赤いものは何でしょうね。これがわかれば,生き物をよくご存じの方々です。ダニの仲間で,タカラダニの幼虫と思われます。人に影響があるとは聞いたことがないですが,虫などの小型動物にくっついて宿主の体液を餌として吸っています。
 話を戻しまして,水生昆虫として水中生活のイメージが強いのに,おぼれるとは何ともかっこわるい話ですが…。実は,幼虫は水の中で暮らしていますから水の中は得意ですが,成虫は陸上で生活していますのでプールに運悪く落ちればおぼれるでしょうね。
 幼虫は孫太郎虫(まごたろうむし)と呼ばれ,黒焼きにしたものを疳の虫に効くとして民間薬で利用されています。清流の石の下などに潜み,他の水生昆虫などを食べるどう猛な虫で,あごが強く(下の写真拡大内)噛まれれば相当に痛いです。毒を持っていませんのでご安心を。ところで,学校で見つかったということは,生物指標から,清滝川が大変きれいな水となるのですが…,幼虫じゃないのでたまたまもっと上流からたどり着いたのかもしれません。
 さて,ヘビトンボという名前については,よく言われているのが,捕まえようとしたら,左右の大あご(下の写真黄色枠内の黒い部分が大あごの先)でがぶりとかみついてくる習性がまるでへびようようだとのこと,翅が細長くトンボのようだということから来ているそうです。でも下の写真黄色枠内の頭だけを見ていると何となくへびが想像できるのは私だけでしょうか。
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ウァッ,ハチだ! ブブーッ!残念でした

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 上の写真をご覧ください。アシナガバチです。ブブーッ!実は違います。「シロスジナガハナアブ」です。ぱっと見,アシナガバチかと思いますよね。職員室でもハチだと小さな騒ぎが起こりました。このアブは,虫好きの教頭先生に掴まってしまい,写真標本になってしまいました。
 では,ハチでない証拠をいくつか紹介しておきましょう。下の写真左の顔を見てください。ハチとは似てもにつかない顔をしています。目(複眼)の位置と大きさから,まさに,アブの顔です。そして,ボーッと見るとハエのようにも見えてきませんか。アブの仲間の祖先をたどるとハエの仲間とつながります。顔が似ていて当然なのですね。共にハエ目(双翅目)の仲間です。
 つぎに,双翅目(そうしもく)の言葉通り,見た目,2枚の翅(はね)です。この点でもハチとは違います。ここで,下の写真右の黄色の丸内を見てください。小さな白っぽいものが見えますね。これが,後ろ翅なのですが,変化(退化)してしまったのです。なぜ変化したのかは分かりません。ハエもカ,ガガンボ,ユスリカなども2枚翅です。
 最後に,胸と腹のつながり具合です。アシナガバチは,胸と腹が細い糸状になってつながっていますが,赤丸内を見てください。透明な膜みたいなものが筒状になってつながっています。ハナアブの仲間などは,胸部と腹部に明確なくびれがありません。そこで,アシナガバチに見せるために,透明にし,黒い模様で胸と糸状につながっているかのようにしているのです。上の写真を見直すとなるほどとうなづけるのではないでしょうか。ところで,この透明な部分が,名前のシロスジ(白条)を表しています。
 長々となりましたが,いかがでしょうか。自分の身を敵から守るために毒のあるアシナガバチに似せたのです。このような身の守り方をベイツ型擬態といいます。しかし,不思議に思われませんか。どうしてアシナガバチが敵におそわれないと分かったのでしょう。また,どのようにして自分の体をアシナガバチそっくりに変えていったのでしょう。自然って分からないことだらけです。とてもおもしろいですね。
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この黒いものは何?

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 上の写真をご覧ください。7月10日,本校渡り廊下のコンクリートから黒っぽいい粉みたいなものが出ています。先週から,突然見えるようになり,掃いてもまた次の日には落ちています。天を仰いでも降ってくるものは無し。果たして何なのでしょうね。
 今週に入り,黒いものが増えているとともに,何かごそごそとたくさん動いています。
下の写真でお分かりいただけると思います。クロヤマアリが盛んと動いています。実はここに,巣を作ったのです。
 しかし,何でこんなコンクリートの割れ目なんかに巣を作ったのでしょうかね。先週といえば,結構雨が降っていましたよね。渡り廊下は,屋根付ですから,たまたま女王アリが住みやすいと感じたのでしょうかね。この巣は,近い内に壊されることになるのでしょう。かわいそうですが,やむを得ないでしょう。
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廊下にドロバチが落ちてます

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 6月後半辺りから,いろいろな虫が廊下で死んでいます。校舎内に入って出られなくなったからでしょう。今日はその中で,泥蜂の仲間,オオカバフスジドロバチを紹介します。昔,サッシ戸のビス穴の隙間に巣を作っている仲間がいたことは分かっていたのですが,このハチかどうかはっきりと特定できませんでした。
 このハチは,名前の中にあるように泥とかかわりのある蜂の仲間です。ドロバチは竹筒やサッシの隙間,石の窪みなどに泥を固めていくつもの部屋を作ります。一部屋ごとに,麻酔の効いた虫などを入れて卵を産みます。このハチの場合,泥でできた筒を外に伸ばす特徴があるといわれています。細長い数センチメートルの泥の筒を見つけたら,オオカバフスジドロバチと思ってください。漢字で書くと大(おお)樺(かば)斑(ふ)条(すじ)泥(どろ)蜂(ばち)となります。意味が分かるでしょうか?納得できた方は,虫の通ですね。
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