京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2013/03/25
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平成24年度末をもって休校となりました。今まで閲覧いただき有り難うございました。

気付かぬ間に繁殖

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 上の写真は,清滝川の堤防沿いや中川八幡宮に咲いているタカサゴユリです。一見すれば白花ですからテッポウユリと見間違えそうです。しかし,開花時期といくつかの点で違いが見られるのです。
 タカサゴユリは,中川では8月から9月にかけて咲きますし,上の写真のように花の外側に淡い紫色の筋が走っていること,下の写真右下のように葉が細長いことが特徴です。テッポウユリは,6月から7月にかけて咲きますし,花は白一色,葉はもっとはばの広い葉となります。
 タカサゴユリは台湾原産,テッポウユリは南西諸島産で,ともに,栽培用として入ってきていますが,タカサゴユリは生命力が旺盛で,種が発芽すれば,2年目には花が咲きます。もっとも1年目はあることに気付かないくらい見た目は成長しません。球根(鱗茎)を成長させることに専念するようです。他のユリは種からとなるともっと長い年月が必要なので,栽培するのに,大抵球根(鱗茎)で増やすことを考えれば,このユリの繁殖力の強さがよく分かるかと思います。中川でも放置すれば,10年も経たないうちにタカサゴユリが繁茂するでしょう。ただ,ユリは,繁茂する=ウィールスに侵されて死滅するという両面を備えていますので,大群落になることはないようです。いわゆる連作障害のようなことを起こすのでしょうね。ただ,何らかの理由で花粉交配がなされているようで,新テッポウユリなるものが出現してきているそうです。

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驚いて跳びだしたがために…

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 植物に水やりをしていると,パッと飛びだした虫を発見。ヤッター!水やりを中断して捕獲に専念。あわれ,捕まったのは,「セツジツユムシ」のメスです。例のごとく,袋に詰められたり脚を押さえられたりしながら,写真を撮られたセスジツユムシです。どっと疲れたのでしょうか?解放されてしばらくは,じっとしていました。
 さて,セスジツユムシは前に出てきた「ヤマクダマキモドキ」と同様,キリギリス科ツユムシ亜科の仲間です。ツユムシを漢字で書くと露虫となるのですが,なぜこのような名前になったのかはっきりとした由来がありませ。一応,外見のその弱さから名が付いたと言われていますが,露と弱々しさをどのように結びつけたのでしょうね。露と落ち露と消えにし…でしょうか?セスジは背条と書きます。文字通り,頭から翅の先まで真っ直ぐな筋が走ります。メスは黄色の,オスは褐色のラインとなります。
 下の写真をご覧ください。メスの産卵管です。「ヤマクダマキモドキ」で鴟尾(しび)を寝かしたような…と伝えたことを思い出していただけるでしょうか。この産卵管を草の茎に差し込んで産卵をします。

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またまた弱っているトンボ発見

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 今回紹介するトンボはシリーズ第4段ということになります。トンボの名前は,「ヤブヤンマ」です。丘陵地や低山地の植物の沈積による栄養価に富んだ木陰の池沼や水たまりなどに見受けられるトンボで,ここ中川も当てはまります。
 上の写真からメスと判断できますが,お忘れの方は,8/21付「給食室で弱っていたトンボ」を再度ご覧ください。今回の上下の写真はタカネトンボと比較できるように配置させていいただいています。ヤブヤンマのヤブは藪を意味しています。日中は,林間の池沼の周りをオスはパトロールし,メスは産卵行動をしているそうです。朝夕には,谷間の上空を飛翔している様子を見ることができるそうですが,学校で簡単に捕まえることができたのは,またまた,弱っていたからだったのだなと納得させられました。写真愛好家たちは,林間の藪の中に分け入って止まっているヤブヤンマを撮るそうです。すごい人たちですね。
 下の写真右下の翅の三角室が前翅後翅とも同じ向き(翅の外に向かっている)に向いていることがお分かりいただけると思います。タカネトンボは前翅が後ろ向きに,後翅が翅の外に向かっています。胸の模様の違いと合わせて見ていただくと,同定資料の一つだなということが実感いただけると思います。

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