京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/04/22
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学校教育目標「人を大切にし 主体的に学ぶ子」の育成

平成30年度 卒業式

   卒業式 式辞
 校庭の木々が、春の陽光につぼみを膨らませる頃となりました。
本日ここに、多くのご来賓や保護者の皆様のご臨席のもと、卒業式を挙行できますことを大変喜ばしく光栄に存じます。42名の卒業生の皆さん、卒業おめでとうございます。
 今、皆さんにお渡しした卒業証書は一人一人の6年間の努力をたたえるものであり、小学校の課程を立派に修了したことを証明するものです。6年前、小学校の校門をくぐってから今日まで、皆さんは人生の基礎となる基本の事柄を学んできました。将来どんな仕事をするにも、大切な家族を守るにも必要な知識・技能・態度の基本です。
 その基本の中でも特に、他者に共感する心と自分を磨く向上心を持ち続けてほしいと思います。今新たな旅立ちの前に心に湧き起こる喜びと決意を忘れずに中学校生活を送ってください。
 先日の6年生を送る会で、それぞれの学年の子どもたちが、皆さんに感謝の言葉を述べました。縦割り活動や町別登校班、また休み時間や放課後などの関わりの中で、皆さんは常にやさしく親切に下級生に接してきたことでしょう。私が皆さんと出会ったのは三年前です。梅雨が明け、暑い夏のみさきの家での、丁寧に丁寧に、鍋や食器を洗う姿、自由に泳いでいいよと言われたプールで懸命に泳ぎの練習をする姿。勉強、掃除、部活動など、いつ見てもまじめにこつこつ努力している皆さんでした。そして6年生になり、たてわり活動では最高学年として、誰かの指示を受けてではなく、リーダーとして自ら行動できる力を見せてくれました。そんな皆さんを下級生は頼もしく見ていたはずです。次のステージではまた、新入生です。自ら学び、さらに大きく成長してほしいと思います。
 さて、ここで晴れの日を迎えられた皆さんに二つの言葉を紹介します。それは安藤百福さんの言葉です。安藤さんは食で人々を幸福にしたい、という思いで努力に努力を重ね、四十八才の時にインスタントラーメンを発明されました。みなさんは卒業遠足で記念館を訪れ、安藤さんが商品開発のために研究をしていたお部屋や、安藤さんが残されたいくつかの言葉の展示を目にしたでしょう。私たち大人も元気になるような言葉がいくつもありますが,皆さんにはまずこの言葉を紹介したいと思います。
 「青春を楽しむのもいいけど,学ぶときは学び,働くときは働くべきです。そして,学んだり働いたりすることに喜びを見出せないと真の幸福はつかめないと思います。」
 勉強は苦しく、辛いこととなることもありますが、本来、人は新しいことを学びたいと思い、学んだことを喜びと感じることのできる生き物です。字が読めるようになったときや数を数えることができるようにたった時のことはきっと覚えていないでしょうね。でも、これから始まる中学生活で、新しい勉強に向かうときのどきどきする気持ち、期待でわくわくする気持ちをどうぞ大切にしてください。そして大人になって仕事を始めても、新しい学びに、どきどきわくわくしながら取り組んでください。
 もうひとつ安藤百福さんの言葉を紹介します。
「目標をもったら。あとは執念だ。」
「即席麺の発想にたどり着くには48年の人生が必要だった。過去の出来事の一つ一つが、現在の仕事に見えない糸でつながっている。」
自分が目標を決めてそのために努力しても、すぐにうまくいくとは限りません。どうしたらいいか分からなくなってくじけそうになる時が何度も来るでしょう。しかし人生に無駄な時間はないのです。回り道をしても、それはきっと自分の思いをかなえるための貴重な経験になるはずです。いつか夢はかなう、願いはとどく、ということを信じて勇気をもって前に進んでほしいと思います。
 晴れの日を迎えた皆さんに、私から伝えたいことは「夢をもち、学び続けること」の大切さです。これから先、さらにコンピュータが発達してどんな世の中になるのか、予測不可能と言われています。けれどもみなさんのもつ可能性は限りなく大きいものです。夢をかなえるために、具体的にできることを決め、少しずつ、しつこく続けていってください。
 皆さんは、多くの人に見守られ、支えられながらここまで成長してきました。また人と人との関わりの中で生きてきました。成長した皆さんが周りの人や困っている人に対して自分ができることはないかを考え、行動できる人になってください。
夢をもち努力し、感謝の心を大切にしてこれからのすばらしい人生を歩んでいってください。
 高いところからではございますが、保護者の皆様に一言ご挨拶申し上げます。本日はお子たちのご卒業誠におめでとうございます。大きくなった姿に入学式での幼い姿を重ね、6年間の成長に胸がいっぱいになっておられることと存じます。お子たちは力強く巣立っていく今日の日を迎えられました。心よりお祝い申し上げます。これからのち、心身の成長とともに、お子たちは、時には悩み迷うこともあるかと存じます。今とかわらぬ大きな愛情をもってさらなる成長を見守ってあげてください。お子たちの在学中、本校教育に多大なるご理解とご協力をいただきましたこと、深く感謝申し上げます。誠にありがとうございました。お子たちの輝かしい未来とご活躍を教職員一同、心から願っております。
 最後になりましたが、ご来賓の皆様にお礼を申し上げます。本日はご多用中にも関わりませず、卒業式にご臨席を賜り、子どもたちの門出を祝っていただきましたことに厚く御礼申し上げます。これからも巣立ちゆく卒業生をはじめ、衣笠小学校の子どもたちを温かく見守っていただきますようお願い申し上げます。
 それでは卒業生の皆さん、衣笠小学校での数々の思い出を胸に、中学校でも友達を大切に、他者への思いやりの心を持ち続けながら、自分の才能を開花させていってください。
輝かしい未来に向かい、たくましく前進されますことを心からお祈りし、私の式辞といたします。
      平成31年3月20日  京都市立衣笠小学校 校長 中原 美千恵

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