花瓶の運命やいかに ?!?

　前回，居場所を確保して本来の使い方で光り輝いた
私の焼いた花瓶の話をしました。
　この場所に置いてから早三ヶ月半，夏に近づき気温は
上昇! お花を活けたとしてももちません。
　さて，花瓶の運命やいかに　?!?
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本校には特別活動で「ちょうそ・かいがクラブ」というのがあり，４月から活動して作品ができあがったので，担当の先生がどこかに飾れないかと相談にみえました。
　できあがったものはみんなに見てもらった方が子ども達の励みにもなります。「是非玄関に飾って下さい。」とお願いしておいたら，なんとその先生は花瓶の横に机を置いて展示されたのでした。校長と子ども達のミニギャラリーができました。子ども達のちょうそ作品の小物入れや鉛筆立ては，かわいくてカラフルです。子ども達も喜んでくれて，私は子どもとコラボレーションできたことに担当の先生に感謝しています。
　右の写真は，先日面相筆の勉強を一緒にして近くのお寺に写生に行った５年生が，アジサイと花瓶をかきに来てくれました。
　たくさんの子ども達と関わりがもてて，花瓶（私）は喜んでいます。
　

赴任の歌

伏見板橋小学校から参りました　塩見　考次　と申します。
赴任の歌「世界に向かって」
１．はた音残る　柏野は　生きた町並み　ふれあいの　笑顔行き交う　よきところ　　２．軒先花壇　柏野は　　暮らしの中で　子育ても　　学校ともども　される町　
３．匠を鍛え　創造す　　伝統守り　ひと工夫　　新しい物　生まれてる　　
４．やすらい祭り　区民祭(さい) 　 六斎念仏　閻魔堂 　地域の文化　多数あり
この季節，シャボンの泡がたわわに膨らんだような紫陽花の花が，目を楽しませてくれています。本校の学校教育目標は「個が輝き　笑顔あふれる　柏野の子」です。最初の朝会で子ども達に「個が輝き」の意味を説明しました。それは，掲載しました３枚の写真と関係があります。場所は校長室前の廊下で，この並びに１〜３年生，育成学級ろ組の教室があります。左の写真は，４月の入学式に備え出入りの花屋さんが活けてくれたものです。真ん中は５月の日曜参観前に板橋や柏野のＰＴＡ・地域の歓送迎会で頂いた花を教職員が活けてくれたものです。右は最近，花の入ってない花瓶を不憫に思い，庭の花を持参し教職員が活けてくれたものです。
さて，学校教育目標「個が輝き」とはどう関係があるのでしょうか？？？
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実はこの花瓶は私が作ったものなのです。学校と地域が作品展をするような時には大いに活躍するのですが，幅３０，高さ７０センチほどあり，重たくていつも更衣室に眠っていました。持って帰れるような家でもありません。いわば厄介者です。そんなわけで異動と共に柏野小学校に運んできたのですが，校長室の前の廊下で階段の踊り場でもあるこの位置には，卒業式・入学式に花を飾る台が置かれていました。何とかこの花瓶を置かせてもらえないだろうか？こんな大きな花瓶だと花がたくさんいるので大変。でも，一度花屋さんに相談してみることにしました。そこで花屋さんは枝を編み，ドーム型の帽子のようなものを作ってきて花瓶の口の上にはめ込みました。なんと！　少なく短い花でも編み目のようになった隙間に挿すと止まるではないでしょうか。活け終わると口一杯まで水をなみなみと注がれました。花瓶は水が入ることで生き返る。本来の使い方さえ忘れていた私は，花瓶が役割と場所を得て光り輝いているのに驚きました。
　柏野校の皆さん，皆さんもいろいろな場面で一人一人に合った役割を得て，力を発揮することがきっとあります。どんな小さなことでもよいのです。この花瓶のように必ず見つかるはずです。また，見つけて欲しいと思います。光り輝く柏野っ子めざしてがんばりましょう。
　最後に，この花瓶に常に花が入っていることは今後難しいと思います。それを気遣ったり花を用意しようと思ったりしてくれる教職員がいることに感謝したいと思います。