京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2013/03/25
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平成24年度末をもって休校となりました。今まで閲覧いただき有り難うございました。

門扉に張りついて温まる

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 朝,駐車場に車を入れようとしたら,門扉にチョウが張りついているのに気付きました。駐車させながら,あれは何だ,「黒で…,遠目には模様がなくて…」と。もしかしたら!駐車するなり,デジカメを取ってあわてて門扉へ。やはり,カラスアゲハでした。
 逃げられないようにと姿勢を低く静かに近づきましたが,逃げる気配がありません。そうか,日光を受けて体を温めている最中なんだと安心して,刺激しないようにカメラを近づけてバチバチと撮りました。
 カラスアゲハ,都市部では見ることのないチョウで,中川など山間地では結構見ることのできるチョウです。幼虫の食草であるコクサギが,山地に生えていることによります。でも,中川では,杉の植林がほとんどで,そうしょっちゅうお目に掛かったことはありませんし,見つけたとしても,すぐに逃げてしまいます。早朝だったので,翅をいっぱいに広げて早く温まって飛び立とうとしていたのでしょうね。
 でもよくこんなところに止まれるなとお思いかもしれませんね。下の写真を見てください。チョウに限らずちょっとした凸凹や傷があれば大抵の虫は止まれます。足の先が鈎づめといって,返しのない釣り針のようになっています。このため,ちょっとした凹凸があると止まることができるんですね。
 このカラスアゲハは右後翅の尾状突起がなくなっていますが,何かに襲われたのか,何かに引っかかったのでしょうかね。前翅の特徴からオスということが分かりますが,お知りになりたい方は,申し訳ありませんがネットででも調べてください。
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給食室で弱っていたトンボ

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 8月20日(月)に給食室の網戸に止まっていたタカネトンボです。調理員さんに御用となり,職員室の教頭先生まで連れて行かれました。教頭先生はトンボの検索図鑑を睨みながらあれでもないこれでもないと苦労をした末に,タカネトンボにたどり着いたそうです。残念ながら,翌日には,放した場所で死んでいました。ところで,上の写真の黄丸内の特徴からオスと断定できます。第2腹節に生殖前片があることと尾端の附属器の形でわかります。これは慣れれば簡単ですよ。
 このトンボは日本特産種のトンボのようですが,寒冷地を好むので,近畿以西では見られる地域が局所的になり,当たり前のごとくにはお目にかかれないようです。ここで見られたということは,中川も比較的涼しい方に入るということなのでしょうか。それとも何らかの理由で迷い込んできたのでしょうかね。
 タカネトンボを漢字で書けば,「高嶺蜻蛉」となります。高嶺で表すように高い嶺,つまり山岳地帯で見られるトンボということになります。実際のところは,低い山間部でも見られますので,中川に居ても不思議はありません。
 さて,トンボの見分け方はというと東海大学出版会の検索図説を利用していますが,素人には結構難しいので,進んだり戻ったりしながら調べています。
 主な見分け場所は,下の写真の,胸横の模様,左右の目が離れているか線状に接しているか,前翅後翅の三角室の向きが同じか否か,前翅後翅の付け根付近の形が同じか否かなどです。繰り返しますが,専門家ではないのでなかなか簡単には同定できません。むずかし〜い。
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運動場の「道教え」

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 上の写真は,夏になると本校運動場に必ず現れるハンミョウです。近づくと,すっと飛んで数メートル先に逃げおり立ちます。また追いかけると,すっと飛んで数メートル先におり立ちます。こんなことを繰り返すことができる楽しい遊び相手です。山道や河原などの乾いた裸地を好みます。山道などでハンミョウに出会うと自分の進む先へと飛んでは近づくのを待ち,また先へ飛んでは待つかのように見えます。その様子から標題のように「道教え」という別名がついたのでしょうね。
 漢字では,「斑猫」と書きます。「斑」は模様を意味し,「猫」は字の通りネコを表しています。これもおもしろいですね。どうも,虫を捕まえる仕草が,ネコと同じように思えるからだそうです。英語では,「tiger-beetle」虎のような甲虫というところでしょうか。どう猛さから来ているようです。下の写真の口を見てください。鋭い大顎を持っていますね。噛まれると相当に痛そうです。この辺からtigerとついたようですよ。ついでに,下の写真左を見ると,あごやくび,胸にかけて白い剛毛のようのものが生えていますが,何のためなのでしょうね。調べても載っていません。どなたかお分かりの方がおられたらお教えください。
 ところで,「斑猫」というと,この名前の付いた毒があります。毒を持っているツチハンミョウの仲間のことであり,ハンミョウの仲間には毒を持ったものは居ません。日本に伝わったときにツチハンミョウとハンミョウの区別が曖昧だったのでしょう。ハンミョウに噛まれても毒を持っていませんのでご安心ください。でも,噛まれたら痛いことをお忘れなく。
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2012 北山夏まつり

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8月14日(火)恒例になっています「北山夏まつり」が中川小学校を会場に行われました。昨年度は校舎の耐震工事のため行われず2年ぶりの開催となりました。
前日の雨のため校庭と体育館でのまつりとなりましたが、中川の地域の方々に加え、里帰りの親子連れなどで大いに盛り上がりました。
中川小学校の子どもたちは「くるくるヘビくん作り」の出店、「中川小学校○×クイズ」「子ども太鼓」の演奏と活躍しました。中でも「原谷弁財天太鼓保存会」の方々に交じっての「三宅太鼓」の演奏は圧巻!「三宅太鼓」は中川幼児園依頼数年ぶりの演奏とあって力のこもった演奏となりました。みんなごくろうさま。夏の一夜のいい思い出になりました。

職員室来訪虫その3

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 職員室を素早く飛び回っている上の写真の虫。職員から,「教頭先生,これはハチですか。」「うん,ちがうな。羽音が大きいからアブかな。」近づいて,「おう,ムシヒキアブや。」と言うなりムシヒキアブより素早く網を取って,御用。かわいそうにまた掴まってしまった虫君です。
 さて,このムシヒキアブの名前は「シオヤアブ」といいます。シオヤとは塩屋のことで,オスの腹端に生えている白い密な毛を塩に見立てたからです。下の写真右でお分かりのように,このシオヤアブは白い毛がありません。つまり,メスということになります。
 ところで,このシオヤアブは,大変どう猛な虫です。葉などの視界の開けたところにとまり,通過する獲物を待ちかまえます。獲物が通過したら素早く追いかけ,一撃のもとに急所に口吻を刺します。相手は,えっ?と思った瞬間にやられています。獲物の中には,あの名ハンターのオニヤンマもいれば,一刺しで毒を注入して倒すスズメバチも含まれています。いかにすごいアブかおわかりいただけると思います。しかし,不思議ですよね。毒がないから急所を刺すわけですが,ここが急所だとどうしてわかっているのでしょうね。下の写真左の顔を見てください。何とも痛そうな針に見えませんか。たまに,人にも刺すことがあるそうですのでお気をつけください。
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迷い込んだがために…

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 廊下がつるつるなので,じたばたしながら早く脱出しようとしてるノコギリカミキリ。またまた教頭先生に見つかってしまい,御用!例のごとく,袋に詰められて写真をバチバチ撮られる始末。出口のない恐怖を味わった後に放免されました。
 さて,ノコギカミキリ(カミキリムシ科ノコギリカミキリ属)のお話ですが,本来夜行性の虫ですので,夜に誤って校舎内に入った後,閉じこめられていたのであろうと思われます。鋸(のこぎり)とは,大層な名前が付いていますが,触角を見ていただければ,なるほどと納得いただけるでしょう。本当に怖いのは,大顎(おおあご)です。結構力強いので噛まれたら相当に痛いと思われます。捕まえるときはご注意ください。
 針葉樹などの朽ち木を餌としていますので,杉の里である中川なら居て当たり前ということになります。でも,夜に突然その姿を見る人は,ゴキブリ(クロゴキブリだろう)と間違えて大騒ぎするそうです。嫌われてしまうとはどちらの虫もかわいそうですね。

作物被害は彼のせいか!

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 カメラ片手に,提出資料用の撮影をしていたら,何かが横切って事務室の屋根に…。黄円内が何かお分かりになりますか。食べ物を取りに来たサルです。
 あわてて北端の花壇に行ってみると,向こうもびっくりしてあわててフェンスを越して北隣の人家へ隠れていきました。口にはヒマワリの若い花がくわえられていました。
 ここの花壇のヒマワリが折れ倒れているのは何の仕業だろう,アライグマか,タヌキかと思っていましたが,なんとサルだったのですね。しかし,ゴーヤはずーっと無事なところを見ると苦いから食べないようです。以前は校舎南のトマトやナス,キウリなどが被害に遭い,ネットをかけていたところです。この分だと,サルと根比べの勝負になりそうです。ほとんど当方には歩がありませんが…。
 さて,一言サルといいましたが,正確には,オナガザル科マカク属のニホンザルという種名になります。尾が短いのにオナガザルに属しているというのはおもしろいと思いませんか。因みに,人間は,ヒト科ヒト属ヒトとなります。
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職員室訪問虫その2

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 職員室でブンブン音を立てながら,職員にまとわりつく虫。「スズメバチ?」との声もありましたが,この時期,スズメバチはしつこく人にまとわりつくことはありませんし,もっと静かに飛びます。誰しもがスズメバチと間違える「アカウシアブ」です。山へ入れば,しつこくまとわりついてきたり,クルマに止まりに来たりするのをご存じの方もおられるでしょう。もっとも,彼らはスズメバチに擬態(ベイツ型擬態)して敵に襲われないようにしているのですから,スズメバチと間違ってくれなければ困るわけですけどね。
 山間地では,普通に見られるアブですが,やっかいなアブでもあります。人にまとわりついたりするのは明らかに吸血行為を目論んでいるからです。オスはまとわりつきませんので寄ってくるのはメスだけということになります。つまり,産卵のために,人畜の血が必要なのです。蚊と一緒ということです。兎に角,山に入れば,まとわりついてきますので,対応策を考えておく必要があります。刺される(正確には噛まれる)と電気が走ったような痛みが来ます。毒を持っていませんので,蚊と同じような症状で治まりますが,アレルギー反応を起こしやすい方には病院に行くことをお勧めします。
 下の写真をご覧ください。左は頭部です。左右の複眼の間に隙間があります(黄円に内)。これはアブのメスに共通性のある特徴です。オスは左右の複眼が接していますので,離れてる=メスととらえてください。
 また,右の写真ですが,黄円内にのびている棍棒ようのものは後ろ翅が変化したものです。以前,シロスジナガハナアブの時にお話ししたものです。
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オーシャンブルーに害虫が…

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 今年は,いろいろな虫が一気に発生する年のようですね。先月はクロバネキノコバエに悩まされた学校も有れば,蜘蛛の巣だらけで苦労した学校等々いろいろな話を聞きます。
 今回は「ホオズキカメムシ」の被害です。本校の緑のカーテン事業で育てている琉球アサガオ「オーシャンブルー」に先日から,たくさんの虫がついていると教職員から話があり,調べてみると「ホオズキカメムシ」でした。成虫と幼虫を上の写真に載せています。
 この虫は,冠の言葉どおりホオズキなどのナス科植物の害虫であり,昨年も茄子に大量につくため,つぶして退治したことを憶えています。なぜ,オーシャンブルーにと思って調べたら,ヒルガオ科にもつくそうです。なるほどと納得しました。昨年まではここに茄子が植わっていたのですが,今年はないので,オーシャンブルーを代用食料に決めたのかなと思っています。
 カメムシの仲間は,半翅目(はんしもく)に分類されますので,蝉などと同じように針を刺して樹液や生き物の体液を吸います。サシガメの仲間以外は,植物食ですから植物に栄養が回らなくなり,ついには枯れてしまうこともあります。そこで,花壇用の殺虫剤を散布したのですが,なかなか効きません。生き延びれば,耐性ができますので,この殺虫剤はだんだん効かなくなるといわれています。やはり,つぶす方法が一番良いようですね。根気がいりますが…。

駐車場の鬼??!

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 上の写真を見てお分かりのように,この時期,駐車場横にオニユリ(鬼百合)の花が咲いています。本校のオニユリは茎が細いために,花の重みに耐えられず曲がってしまっています。花びら(内側の3枚)とがく(外側の3枚)が同じような形をしていて,さらっと見ただけでは見分けにくいですが,よく見ると裏側に違いがはっきりしています。
 さて,「鬼百合」とは,不可解な名前がついていますね。鬼という冠がついた由来は赤鬼を連想させるからです。この花びらとがく(総称して花被(かひ)と呼びます)が赤いことと反り返っていることで,赤毛が逆立っているイメージを持つことができるかと思います。怒りを表すときによく髪の毛を逆立てますよね。下の写真左を赤鬼の逆立った毛とイメージしていただくことで鬼百合という名前がついたわけに納得いただけるでしょうか。
 次に,下の写真の右を見てください。茎に付いているむかご(珠芽)です。山に自生するコオニユリとのはっきりとした違いがここにあります。むかごができるのは,オニユリだけです。気の早い珠芽の一つから根が出てきているのがお分かりいただけるでしょうか。数年で立派な鱗茎に育ちます。もちろんオニユリの鱗茎は食用になります。種こそできませんが,むかごが,数年の後には,食用にできるほどに成長するのですから,広く庭や畦などに植えられ,飢饉時の食料としていたようです。
 一説に,オニユリは,はるか昔に飢餓対策として修行僧が中国から持ち帰ったといわれています。ということは,日本に持ち込まれた外来種ということになるのでしょうかね。確かに,民家そばの平地では見かけますが,山にはコオニユリやクルマユリは見かけるもののオニユリは自生していませんね。
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