最新更新日:2024/09/25 | |
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第6回GAP〜ピラミッドストラクチャーを使いこなそう〜
1年生「むらさきのGAP(Global Action Program)」では、紫野高校オリジナルテキストを使い、「持続可能な社会の構築」をテーマに、様々な学習に取り組み、問題発見力・解決力や論理的思考力などを鍛えていきます。
第6回目の授業は「ピラミッドストラクチャーを使いこなそう」。 前回の授業では、論理的な文章の条件を学びました。今回は、文章の論理性を吟味するために、これから書こうとしている文章の構造を視覚化することをワークを通じて学びます。 ピラミッドストラクチャーとは、意見や主張を一つ述べる際、理由をいくつか用意し、さらにその理由ごとにそれを支える根拠(例やデータ)をいくつか用意する、というように多段構造をなす図式です。 生徒達は、「原子力発電」「難民問題」「プラスチック税の導入について」などに関する賛成・反対の意見文を分析して、論理的な文章に必要となる「意見―理由―根拠」を適切に整理することに励んでいました。 『ある人の意見をこうやって整理できると、どこにツッコミ(反論)を入れたら良いかがわかって面白かった。』 『議論が得意な人の頭の中ってこういう風になっているのかもしれないなと色々と気づくことができたし、自分もこうして意見を分析して整理できるようになりたいと思えた。』 意識的に文章を分析することについて、多くの生徒にとって新たな発見があったようです。今日気づいたことを、この後に続くディベート(討論)でぜひ活かしてほしいと思います。 実践社会の授業〜チームのTrust(信頼)とは?〜今回のテーマは「チームのTrust(信頼)とは何か」です。 チームとして何かを成し遂げるとき,「同じチームのメンバーがどのようなスキルを持っているか知る」ことや「チームとして事前に仮説を立てる・長期的な見通しを持つ」など,重要な要素があります。 今回は,そうした要素が最も効果を発揮するための条件としての「チームの一体感」についてレゴシリアスプレイを通じて学びました。 自分自身が考える「信頼」とは何かを作品で表現し,チーム全体で共有します。その後,各々の作品同士の関係性を考え,チームとして「信頼」をどのように定義付けていけば良いかを考えます。 そのチームにしか創り出すことのできない「信頼の定義」を共有することで,判断に迷ったときの土台が生み出されていきます。 「信頼という言葉を聞いて思い浮かべる情景や定義がそれぞれ違って面白かった。」 「チーム全員の想いが入った信頼の定義を作り出すことができた。自分の考えがしっかりと反映されているという感覚持てたので,出来上がったときは不思議と嬉しかった。」 など,しっかりと議論できたことがわかる感想を聞くことができました。 この経験を,文化祭や体育祭の内容作成に役立ててほしいと思います。 5月21日(金)大雨に注意して登校
生徒の皆さんへ
京都市において,土砂災害や河川洪水の危険に伴い,大雨の警戒レベル4に相当する地域があり,避難指示が出ている個所もあります。当該地域に住んでいる生徒は避難指示に従うようにしてください。 災害情報をチェックし,安全を最優先に心がけてください。 本日の授業については,予定通り9時までに登校,45分授業を行います。 大雨に注意し,安全第一に考え登校するようにしてください。 警報等に関する規定 ⇒ 暴風警報等対応措置について 第5回GAP 〜論理的な文章を書こう〜
1年生「むらさきのGAP(Global Action Program)」では、紫野高校オリジナルテキストを使い、「持続可能な社会の構築」をテーマに、様々な学習に取り組み、問題発見力・解決力や論理的思考力などを鍛えていきます。
第5回目の授業は「論理的な文章を書こう」。 「持続可能な社会」を実現するためには、様々な問題が存在しますが、そうした問題を解決するために、どうしても議論をすることが必要です。 それもその場だけの議論に終わるのではなく、大勢の人に納得してもらえるような形で、根気よく自分の主張を伝えなければなりません。 問題を解決するために、筋道が通り、他者に対して説得力のある文章を書くためには、どのようなことが必要なのか、授業では9つのワークを通じて学びました。 「Cさんの意見は、Aさんが提示した『貧困にあえぐ人たちのために何ができるのか』という論点に応えたものになっていないん。だから議論がかみ合っていないんじゃないか。」 「Bさんの考えは、前半は事実について述べているけれど、後半は推測にすぎないから、説得力がないと思う。」 と、生徒達から鋭い意見が出ていました。 「論点」「意見」「理由」「根拠」の4つの違いを区別できるようになり、使いこなすこどで、より建設的に議論を進めることができるようになってほしいと思います。 実践社会の授業 〜経営判断の仮説検証〜今回のテーマは「経営判断について仮説を検証しよう」。 生徒達は前回と同じく,「経営シミュレーションゲーム」というカードを使ったゲームを体験します。6人で班を作り、「経営企画部長」や「人事部長」や「マーケティング部長」等の立場でカードを使用し、「生産性」「人員」「多様性」などの要素からなる企業力を高めていくゲームです。カードにはアクションカードと価値観カードというものがあり、現実の企業活動を反映してなかなか奥の深い構成となっています。 授業の最初に,前回個人として・会社として上手くいかなかった点をまとめます。その後,どうすればそれが上手くいくのか,仮説を立て,会社のメンバー全員で共有しました。 「前回,自分の意見を言い出すことができなかった。その結果,個人としてのゴールを達成できなかった。今回は積極的に主張したい,根拠もしっかりと伝えることで説得力のある意見を作りたい。」 「前回,会社として,序盤に理想像作りやペーパーレス化など,資金をそれほど必要としないが重要なことが実施できていなかったため,会社の業績が伸び悩んだように思う。今回は序盤,中盤,終盤でどのような施策が必要かをメンバーで共有したい。」 など,前回の反省を活かした意見が出ていました。 ゲームの結果,どの会社も成績を前回よりも伸ばしており,振り返りでは 「会社の現状を踏まえて,臨機応変に軌道修正をすることの大切さがわかった。」 「会社理念を『従業員の満足度の高さ』に置いていたため,施策の判断に迷いそうなときに役立った。」 「仮説を立てることで,何が上手くいって上手くいかなかったのかをメンバー間で上手く振り返ることができた。」 など,多くの学びがあった様子でした。「課題を発見し,どうすれば解決できるのかを予想し,結果を踏まえて次に活かしていく」こと重要性を学ぶきっかけとなってほしいと思います。 第4回GAP〜教育援助の在り方について考えよう〜第4回目の授業は「SDGs4 教育援助の在り方について考えよう」。 世界の教育問題に対応するために,先進国が教育援助を行う場合があります。今日の授業では教育援助についての会議のロールプレイを行い,援助国と被援助国それぞれの視点に立って,よりよい教育援助について考えました。 会議では,「援助する側のA国政府の担当者」「A国の市民」「援助する側のB国政府の担当者」「援助を受ける側のC国政府担当者」「C国の小学校の校長先生」「国際NGOスタッフ」「C国の市民」に分かれて,議論を行います。 「高等教育を重視した教育援助とは,具体的にどんな援助か」 「昨年はどの地域で,どのくらいの教育援助を行ったのか」 「具体的に市民が求めている援助とは何か」 それぞれの立場からのスピーチと,それに対する質問によって,「援助される国の市民」「援助される国の政府」「援助する国の政府」の考え方の違いが明確になっていきます。 生徒達はロールプレイを通じて,世界の教育問題が解決に向かうには,どのようなアプローチが必要なのかについて理解を深めました。日本に住む私達にはどんなことができるのかについて,考えるきっかけにしてほしいと思います。 実践社会の授業 〜2030年の働き方を考えよう〜今回のテーマは「2030年の働き方を考えよう」。 生徒達は「経営シミュレーションゲーム」というカードを使ったゲームを体験します。6人で班を作り、「経営企画部長」や「人事部長」や「マーケティング部長」等の立場でカードを使用し、「生産性」「人員」「多様性」などの要素からなる企業力を高めていくゲームです。カードにはアクションカードと価値観カードというものがあり、現実の企業活動を反映してなかなか奥の深い構成となっています。 生徒達が決断した結果,企業がどれくらい成長したか,利益はどれくらいなのか,がスクリーンに映し出されます。大喜びするチームもあれば,頭を抱えてしまうチームも。 「初めに置かれた会社の状況をもっと理解しておけばよかった。序盤に会社のビジョンづくりをしておけば,生産性がもっと伸びたかもしれない」 「『勇気・友情・勝利』を会社のモットーにしたけれど,会社内の話がうまくまとまらず,一貫性のある施策をうつことができなかった」 「5期ある中で,いつ何をすべきかをもっと話し合っておけばよかった。長期的な見通しを全員で持てればもっと良い結果をだせたかもしれない」 生徒たちは,振り返りの中で,ゲーム内の出来事と現実の出来事をしっかりとリンクさせているようでした。 次回も同じカードゲームをしますが,今回とは異なり,「どうすれば個人の目標と会社の目標が達成できるのか」について,事前に話合い,「仮説」を立てて,それを検証していくというプロセスを体験するようです。 「なぜ上手くいかなかったのか,どうすれば上手くいくのか,上手くいったことを継続させるには何が必要なのか」。自分で考え,行動し,修正をしていくことを大切にしてほしいと思います。 第3回GAP〜SDGs4 質の高い教育をみんなに〜
1年生「むらさきのGAP(Global Action Program)」では、紫野高校オリジナルテキストを使い,「持続可能な社会の構築」をテーマに、様々な学習に取り組み、問題発見力・解決力や論理的思考力などを鍛えていきます。
第3回目の授業は「SDGs4 質の高い教育をみんなに」です。 紫野高校は2013年7月,ユネスコ(国連教育科学文化機関)パリ本部よりユネスコスクールへの加盟を承認されました。ユネスコスクールの大切な理念は,国際連合で採択された,ESD(Education for Sustainable Development),すなわち「持続可能な開発のための教育」です。授業では,まずユネスコスクールの理念や,その広がりについて学びました。 その後,世界の教育問題について,ディスカッションを交えながら全員で考えます。 「世界で小学校に通っていない子供は何人に1人か。小学校に通えない理由は何か。世界で読み書きができない大人は何人に1人か。」「マララ・ユスフザイさんのノーベル平和賞受賞式でのスピーチから教育の重要性の何がわかるか。」などについて,グループで意見を共有しながら,持続可能な開発のためになぜ教育が必要かについて考えをまとめ,発表をしました。 次に,「ちがいのちがいカード」を用いて,「あってもいい違い」と「あってはいけない違い」に共通する事柄や判断のポイントをまとめていきます。例えば「日本の学校は教育や地域活動,災害時の避難場所として利用されているが,アフガニスタンの学校は軍の拠点として利用されることがある。」というカードに対して,ディスカッションを行います。様々な状況が書かれたカードに対して,生徒たちは「これは人権にかかわることだからあってはいけないのでは?」「文化や国柄の違いだからあっても良いのでは?」と活発に意見を交わしていました。 今日の授業が,生徒達にとって,「今まさに自分が受けている教育について考えるきっかけ」となってくれればと思います。 |
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