最新更新日:2024/09/27 | |
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平成28年度京都堀川音楽高等学校経営方針
学校長 山脇 護
校名を改め、城巽の地に新築移転して6年が経過し、第67期生(新生第4期生)が卒業した。多方面の関係者の熱意と尽力によって実現し、地域ともしっかり連携をとりながら受け継がれていく教育環境の中、生徒たちの高い志とたゆまぬ精進、そしてそれを支える教職員の惜しみない努力とが相まって、京都堀川音楽高校の礎は一定築かれたと言える。 とは言え、進路実現(出口)に関しては、例えば国公立大学進学について、ここ数年安定した数字を残せたことは評価できるものの、個々の生徒への対応やそれぞれの専攻の結果を鑑みれば、まだまだ今後に向けての課題は多い。 また、生徒募集選抜(入口)についても、地道なきめ細かい努力もあり、今年度は競争率1.5倍を確保できたが、隔年傾向や全国の音楽高校のおかれている立場や音楽教育の現状を考えれば、危機感を禁じ得ない。少なくともこの6年間の取組の成果を糧にしながらも甘んじることなく、10年後20年後を見据え、今年度を、新たな取組実践の本格スタートの年としたい。 言うまでもなく依然市民からの注目度と期待は大きく、また、何といっても卒業生や生徒たちの大いなる夢の実現のためには、本校教育活動の定着と発展にむけて、引き続き最大限の力を注いでいかなければならない。特に、第64期生(新生第1期生)の多くが大学卒業の年となるが、その追跡調査を含め、すべての取組を検証し総括をふまえて、さらに充実した教育活動へと改善を重ねることが、音楽を愛し、音楽とともに生きる生徒一人一人の未来を大切にすることに繋がると確信して取り組みたい。そのためにも、各方面からの意見や評価を真摯に受けとめ、あらためて本校の求め育てる生徒像とその指導について、より高い本物の芸術性と音楽を携え将来を切り拓く自主・自立の逞しい精神を培うことを軸に、確固たるものにしていかなければならない。 制服をリニューアルし、第70期生をむかえる今年度。教職員組織も刷新し、生徒一人一人のために、さらには本校の将来のために、教職員同士が自ら学び、視野を広げようとする意欲を持ち、それぞれの教育活動が有機的に結びつく学校をめざす。そのために校内運営体制や教育内容について整備・改善を怠らず、全国の公立音楽専門学科の代表として、全教職員と全生徒がさらなる高みをめざす積極的な意識を共有し、常に一体感を持って邁進し、発信していきたい。 |
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