最新更新日:2024/09/27 | |
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クエストカップ2015全国大会に出場しました!
2月21日(土),クエストカップ2015全国大会(主催:クエストカップ実行委員会・教育と探求社)が法政大学市ヶ谷キャンパスにて行われました。
これは,現実社会と連動したリアルな学習テーマに取り組みながら自ら感じ・考え,チームでの活動を通して自律的な学習姿勢と豊かな創造性を育む,「クエストエデュケーションプログラム」の1年間の取り組みの成果を発表するものです。 大会の全体テーマは「キミが踏み出すちいさな一歩 眩しいくらい輝いている」です。このテーマのもと,実在の企業から出されたミッションに応える「企業プレゼンテーション」部門,夢を実現した先人たちのストーリーを追う「人物ドキュメンタリー」部門,自分の過去と,未来の履歴書を執筆する「自分史」部門の3部門に分かれて審査が行われました。 この大会では,全国70校1万人・約1,500チームの中高生から選ばれた「優秀賞」80チームがそれぞれ発表する「ファーストステージ」,その中から選ばれた代表チームで競う「セカンドステージ」を経てグランプリが決定するという流れです。 本校からは,「企業プレゼンテーション」部門において,1チームが各企業の上位10作品の一つとして「優秀賞」に選ばれ,「ファーストステージ」進出を果たしました。 日本のトップ企業6社とのタイアップ企画であるこの大会は,全国の中学・高校生が自らのビジネスアイデアを実際の企業の方々に披露するというものであり,今回は「日本企業の持つ様々な先進技術・リソースを利用した新たなビジネスを考案せよ」という課題が与えられました。この企画には本校1年生外進クラスの生徒たちが「エンタープライズI」の授業において参加しており,約半年をかけた試行錯誤ののち,12月に校内選考を兼ねた発表会をしました。校内選考を勝ち抜いたチームの一つが,見事全国大会への出場権を得たというわけです。 チーム名は「オオムロン」,メンバーは1年7組の4名(大村剛史くん,田村和也くん,政岡慧くん,山口凌央くん)で,作品名は「次世代健康器具オムレット」です。このチームは,その名称からもわかる通り,株式会社オムロンが持つ最新の測定術を応用したビジネスアイデアについての発表を行いました。 Bluetoothで繋がれた各種健康測定機器からのデータをタブレット端末「オムレット」に集約し,健康上のアドバイスを自動受信したり,主治医との情報のやり取りに使用したりするというものでしたが,これは単に「利益になる・ならない」というビジネス性を考慮しただけなく,国民の「健康寿命」を引き延ばすことで,少子高齢化に伴う国民の医療負担を軽減するというテーマ性がよく表れており,審査員の方からも「高校生という若者が日本の大きな社会問題に興味を持ち,挑んでくれたことを嬉しく思う。」と好評をいただきました。 惜しくも「セカンドステージ」進出は逃してしまいましたが,テーマを明確にした発表内容や堂々たる話しぶりは全国の他のチームに決して引けを取るものではなく,4人も一定の手応えを感じたようでした。「予想外に全く緊張しなかった。」という田村くんは「(制限時間オーバーの)6秒が悔やまれる。あの6秒が無ければ,あるいは…」と,手応えと悔しさの入り混じった様子。また,チームの中心となって企画を引っ張ってきた山口くんは「緊張のあまり,スライドを進める手が震えた。」と述べながらも,「他のチームは発表へのこだわりが凄かった。凝ったスライドを作ったり,寸劇を取り入れたりするだけでなく,数百人へのアンケート調査まで行っていた。あの行動力はすごい。」と,入賞チームの発表に大きな刺激と学びを得ていたようでした。 練習時間も決して十分ではなく,金曜日の授業終了後に急いで新幹線に飛び乗るという何とも慌ただしいスケジュールではありましたが,自分たちだけの知恵と力を頼りにここまでたどり着いた4人には拍手を送りたいと思います。実はこの週末は,学年末考査まであと数日という,生徒にとってはなかなか大変な時期でもあります。(1年生は,海外フィールドワークの関係で,学年末考査を2月25日から3月3日までの4日間[2月28日から3月2日を除く]の日程で行います。)新幹線での帰り道,世界史のプリントを広げながらついつい眠りに落ちてしまう彼らに,そっとエールを送りつつ,この経験を糧に,今後とも発想力・企画力・プレゼン力・グループによる問題解決力に磨きをかけていってもらえればと思います。 本当に,お疲れ様でした! |
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