京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/09/24
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「ありがとう」は魔法の言葉

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「ありがとう」は,魔法の言葉といわれます。
 相手に「ありがとう」と言われたら,「私の気持ちや行いを喜んでくれた。認めてくれた」「自分も相手の役に立てたのだ」「よかった」と誰でもうれしい気持ちになります。そう考えていきますと「ありがとう」はとても短い言葉ですが,自分のうれしい気持ちを相手に伝えると同時に,相手を真正面から認めていますと宣言している言葉でもあるのです。日常生活の中でとても重要な役割を果たしている言葉ということができます。魔法の言葉と言われる理由がわかります。
「ありがとう」をお互いがもっともっと使い合えば,喧嘩やいじめが減っていき,きっとこれまで以上によい関係が,お互いが笑顔で過ごせる関係が築けると思います。
 思い出した二つのエピソードを載せたいと思います。
エピソード1
 ある会社にAさんという社員がいました。特別な技術があるわけでも特別な才能があるわけでもない人だったそうですが,1つだけ心を込めて明るい笑顔で挨拶や言葉掛けをする方だったそうです。「おはようございます」「こんにちは」「ありがとうございます」 誰かが出張と言えば「ありがとうございます」「気をつけて行って来てください」帰ってきたら「ありがとうございました」「お疲れ様でした」「大変だったでしょう」など,とにかく上司や同僚にだけではなく,会社のお客様にも同じように言っていたそうです。時には駅まで送っていったり出迎えたりする心の優しい人だったそうです。  
 そうするうちに課長さんが一人必要になりました。「誰が次の課長さんにいいだろう」という会議が開かれました。「才能の有るB君は」「いや,技術の有るCさん」「いやいや上司の覚えのいいDさん」などもめていた時,「Aさんはどうでしょう。Aさんといっしょに仕事をするとやる気が出るとみんなが言っています」という声があがりました。「なるほど」「それはいい」「一回やってもらいましょうか」と満場一致でAさんが課長さんになりました。その課長さんの下ではみんなが温かい挨拶や声をかけてもらい,失敗しても「これをバネにしてまたがんばろう。ドンマイ」と言ってくれるので,「今度こそは」とみんなはやる気を出して頑張る課になったそうです。この課は明るく笑顔が増えて成績も上がっていきました。そうこうするうちに何年か経ち部長さんの席が空きました。次の部長さんはだれにしよう,という会議の時,「Aさんの課は明るく元気でみんなが成績がいいです」「Aさんを部長に推薦します」ということで,また満場一致でAさんが部長さんに推薦されました。Aさんの部が成績がよくなったお蔭で会社も黒字になってきました。そして,とうとう最後には社長さんになったというのです。
 特別目立った才能や技術があったわけではないAさん。Aさんの「ありがとう」を大切にして人と関わってきた会社での働きが,周りの人や出会う人のやる気を引き出し,人の力と人の力をつなぎ合わせ何倍もの力にしていく推進力を引き出したと言えるのではないでしょうか。「ありがとう」の威力はすごいものですね。

エピソード2
 あるおばあさんが語ってくれたお話です。「私は冬になると足がガサガサになり霜焼けができて痒くて痛くて,毎年冬は難儀しています。だから冬は嫌いなんです」ということでした。「お医者さんには行かないのですか?」「いえ,毎年行っていますが一向によくなりません。本当にどうしようもありませんわ,この足は。悪い足です。みんなの足が羨ましいです」ということでした。
 それから数年経ちある冬の日,おばあさんに会いました。「足はどうですか?」とたずねてみました。すると「どうもないです。もうどうもなくなったんです」ということでした。「えっ,霜焼けはなくなったんですか」「そうなんです。実はね」と以下のような話をしてくれました。
 冬が近づいてきたある秋の日,自分の足を出して,今年もまた霜焼けになるのだろうなあ。この足本当に困るわと思ってしみじみと眺めていたのです。その時,ハッと気付いたのです。口には,グルメだと言って美味しいものを食べさせてきた。目には,旅先や四季の変化によい風景を見せてきた。でも足はどうだろう。生まれて歩けるようになってから,毎日毎日朝から夜寝るまでこの体を黙って支え続けてきてくれたこの足,私はこの足に感謝した事はあったのだろうか。「ありがとう」を言ったことはあったのだろうか。全然なかった。遅いとか痛いとか文句を言うことはあっても,「いつもありがとう」と感謝することはなかったということに気付いたのです。 それからです。「今日も重たい体を支えてくれてありがとう」「遠くまで歩いてくれてありがとう」と毎日寝る前に感謝して撫でたりマッサージをしたり,クリームを塗って大事にしたんです。すると,あれほど頑固でお医者さんも治せなかった霜焼けが,その冬は出ませんでした。それどころかガサガサ足がツルツル足になったのです。不思議な事です,有り難いことです。その後は,冬になってももう霜焼けにはなりません。もう大丈夫,世界一の本当に有り難い足です。ということでした。
 
 二つのエピソードに共通しているのは,「ありがとう」を言う時は,同時に温かい気持ちや態度で相手に優しさをも実践しているという事です。ということは,私たちも先ず言葉で「ありがとう」を言っていると,いつのまにか優しさと感謝の実践者になっていくということです。いえ,もっと突っ込んで言うと実は「ありがとう」を言っている時は,相手から見たらすでに優しさと感謝を実践しているということになるのです。
 みんなで「ありがとう」の言葉を大切にして広めていきたいですね。

加点主義で子どもを育てたい

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 子どもは加点主義で育てると自信を積み重ねぐんぐんやる気を出して前向きになっていきます。
 裸で生まれてきた赤ちゃん。ゼロからの出発の赤ちゃんも直ぐにいろいろなことができるようになります。「ハイハイできるようになった,すごい」「1歩あるけたね,パチパチ」「トマトもモグモグ食べたね,えらかったね」などお母さんお父さんは赤ちゃんに声をかけ一緒になって喜びます。これらは全部加点主義です。「できた」「できたと認めてもらえた」と子どもは自信をつけ自己肯定感や発想力を高めていきます。
 しかし,日本の子育てや教育ではどこの時点からか減点主義になっていきます。完璧なことから少しでも外れてマイナスがあると「何でできないの」「80点? 何でここ間違えたの!」「さっきから言っているでしょ,どうしてしないの」などと,叱られます。減点主義は「ここはアカンかった」という否定ですから,いつもそのパターンで大人や友達に言われていると,言われる子どもはだんだんと嫌になります。また自分が否定されているという意識になっていきますので,自己肯定感も低くなり「どうせ僕なんか・・」「どうせ私なんか・・」と意欲も何もなくなっていくのです。
 私たち大人もまだまだ未熟です。だからこそ,その子の良いところをたくさん見つけて言っていきたい,その子の1ヶ月前より・1週間前より伸びたところや良く変容してきたところを見つけて「ここがすごいな,がんばっているな」と加点主義でどんどんと語っていきたいと思います。
 子どもの良さを見つけて言葉に出して言うことができるということは,その良さや変容に少しでも私たち大人が気付き感動できているということです。気付き感動できるということは,すごいと少しでも思い,すごいと思えるということは,自分もそうなりたいというあこがれもあり同時に自分もそうしよう,マネしよう,そうなりたいという実は学びでもあるのです。肯定的に気付いたり感動したりそれを口に出して言っているということは,言っている大人自身がその時点で着実に学び成長しているのです。
 翔鸞幼稚園では一人一人の子どもの良さやその子のがんばっていること,がんばって伸びてきたことを子どもに語り伝え励ますことで,子ども自身が自信を重ね主体的で相手にも優しくなっていくという教育に教職員が一丸となって取り組んでいます。そのため教職員も保護者も子どもたちに負けないくらい笑顔を明るくして日々変容進化していっていると言っても過言ではないでしょう。ぜひ翔鸞幼稚園で共に育っていきましょう。
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