最新更新日:2024/09/27 | |
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第21回 卒業証書授与式保護者や地域の方,在校生代表の5年生,教職員が見守る中,114名の卒業生は,胸を張って堂々と卒業していきました。 学校長から手作りの和紙の卒業証書をもらう卒業生の顔は,引き締まり,充実した学校生活であったことが表れていました。 「門出の言葉」では,6年間の数々の思い出とともに,自分たちの成長を見守り,支えてくださった方々への感謝の気持ちが述べられました。卒業生が歌った『だいすきだった』と『旅立ちの日に』では,優しく美しい歌声が体育館に響き渡りました。 在校生代表の5年生からは,力強い言葉や歌声があり,来年度最高学年としての自覚が感じられました。そして,たくさんの方々に祝福されながら,花道を通って巣立っていきました。卒業生114名が,元気で自分の夢に向かって,一歩一歩進んでいってくれることを願っています。 ご来賓の皆様,保護者の皆様,本校の卒業証書授与式にご出席頂き,誠に有難うございました。今後とも,ご支援,ご協力頂きますよう,宜しくお願い致します。 式 辞 長い間つぼみを膨らませて,子どもたちを見守ってきた校庭や御射山公園の桜が開花を今か今かと待ちわびています。新しくすべての命が輝く春を迎えました。 本日このよき日に七学区の自治連合会会長様,PTA会長様をはじめ,多数のご来賓の方々のご臨席を賜り,第二十一回卒業証書授与式を挙行できますことを心より厚く御礼申し上げます。 卒業生のみなさん,ご卒業おめでとうございます。先ほど卒業生のみなさんには,十一月に自分たちで作った手漉き和紙の卒業証書をお渡ししました。一人一人の顔を見ながらいろいろなことが思い出されました。卒業生のみなさんも同様に今,いろいろな思い出がかけめぐっていることと思います。この高倉小学校に入学してから今日の卒業まで,さまざまな行事や毎日の教室での出来事,どんな場面を切り取っても,貴重な時間を仲間とともに過ごしたことを思い出し,大切にしまっておこう思っていることでしょう。 また六年生になってからは,この高倉校舎を離れて御池創生館で主に学び,中学生の様子を間近に見ながら着実に新しい一歩を踏み出し,着実に成長を遂げている姿を見せてくれました。それでも六年生が高倉校舎に帰ってきてくれて全校がそろう日には頼もしく心強い気持ちになりました。 皆さんは,今,一生のうちで一番成長の大きい大切な時期にさしかかっています。これから皆さんに大きく飛躍してもらうためにお話しすることをどうぞしっかり心にとめてほしいと思います。 まず,美しいものに触れ,又,人間の悲しみ喜びに深く触れつつ,さまざまな物を思って過ごしてほしいということです。小学校六年間にさまざまな先生や多くの友達と出会い,共に高め合うことができました。また家族や地域の方々などからの多くの愛情に包まれてたくましく成長してきました。高倉小学校の地域は,地域の方の意志と手によって設立された「明治の番組小学校」の創設にはじまり,以来百四十年以上にわたり,教育の歴史が続いている学校です。その精神は今もなお受け継がれています。この地域でいろいろな分野で真剣に生きておられる姿も学習を通して見つめ,考えてきました。人が真剣に生きてきた証は何よりも美しく尊いものです。そしてその美しさの裏には数多くの悲しみや喜びがあることも知っておくべきです。人は皆,生きている限り避けて通ることのできない多くの悲しみを乗り越えて生きています。そして,その反面喜びがいかに心を躍動させ,生きていることへの感謝が湧き起ってくるような心地よい感覚のものであるかを知ってほしいと思います。自分の痛みも人の痛みも,自分の幸せにも人の幸せにも関心を寄せ,分かち合える人になってほしいと思います。 これからは,ますます社会はグローバル化がすすみ,いろいろな人といろいろな分野でつながり,自分の力を出し切っていかなければなりません。そのためにもこれから先,さまざまな人との出会いを大切にし,視野を広げて,幅の広いスケールの大きな人になってほしいと願っています。 次に,いつも自分の心を高みに飛ばす強い翼をもつ人になってほしいということです。 自分の外に内に橋をかけ,自分の世界を少しずつ広げて,他者への思いを深めて,どんなときもあきらめることなく,自分にも友達にも勇気を与え,翼を整えて喜びに向かって伸びようとする心を養ってください。人生の全てが単純にすむことばかりではありません。私たちは複雑さに耐えて生きていかなければならない場面もあるでしょう。人と人との関係においても。国と国との関係においても。この先,幾度となく予期せぬ危機や困難がおとずれるかもしれません。 しかし,人は,みな知恵と勇気をふりしぼって,手を携えて新しい未来に向かって歩みだそうとしてきたのです。これからの世の中の中心となっていくあなたがたは,その存在そのものが未来であり,私たち大人の生きる希望なのです。そのことを忘れずに,大きな志をもって,しっかり役割を果たして力を発揮して活躍してくれることを願っています。そして,自分の夢を希望をぜひ実現してください。 後になりましたが,保護者の皆様に一言お祝い申し上げます。お子様のご卒業誠におめでとうございます。入学から卒業までの長いようで短い六年間,小学校の課程においてお子様は著しい成長を遂げられました。六年間,高倉校の教育に対していつも温かいご理解とお力添えを賜りましたことに心より感謝申し上げます。私たち教職員は巣立ちゆく百十四名の子どもたちをいつまでも見守り応援し続けます。お子たちの一層の活躍と幸せを心より祈念いたしております。 どうぞいつまでも,あなたのその夢と志を大切に持ち続けてください。 そして,あなたが見つけた心の架け橋を大切にしてください。 笑顔を忘れずに,未来に羽ばたいてください。 ここはあなたのふるさとです。 高倉の卒業生であることに誇りを持って,日本のみならず世界にはばたく人となって活躍してください。 以上をもちまして式辞といたします。 平成28年3月23日 京都市立高倉小学校 校長 岸田 蘭子 |
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