最新更新日:2024/09/27 | |
本日:5
昨日:225 総数:477714 |
カメをながめながら・・・その後,ビオトープの池で,気持ちよさそうに泳いでいるカメの姿を見て,ふと,「ウサギとカメ」の童話を思い出しました。ウサギはカメを見て油断をしたけれど,カメはウサギではなくゴールを見ていた結果であるという有名なお話。もちろん,解釈の仕方はいろいろですし,最近では,このお話の続きについても諸説話題になっていますが,「どこを見据えて行動するか」はとても大切な視点だと思います。子ども達には,これからの,予測が難しいとされる社会を生きる上で,自らが課題に気づき,主体的に意欲的に取り組もうとする力が必要とされています。「中間テストに向けて」といった身近な目標だけでなく,卒業後の自分の姿や,大人になった自分を想像しながら,今できることに取り組んでほしいと思います。…とあれこれ考えながら池のそばにある,平成9年に建てられた立札を見ると,『ビオトープをながめながら,あなたは何を考えましたか』という文字が目に飛び込んできました。今まで,この立札の前を行き来していたのに…高野中学校に赴任して約2か月,まだまだ気づかないことがたくさんあることに改めて気づかされた日でした。 心が一つになったと感じた瞬間・・・15日(火),1年生はアクトパル宇治で校外学習を行い,カレー作りやレクリェーション活動を通して,お互いに協力し合うという手ごたえを感じ,団結力を高めることができたようです。 2年生は,14日(月)〜18日(金)の5日間,35の事業所にお世話になり「生き方探究・チャレンジ体験」を行いました。初日は,緊張したり,とまどいを見せていた生徒もいたようですが,日を重ねるごとに自ら考え行動できるようになり,「成長が感じられてうれしかったです」という嬉しい言葉をいただいた事業所もありました。一人一人が,社会の一員として「一つ先を想像して自ら動く」体験を通して何かを掴んでくれたのではないかと思います。事業所の皆様には,ご迷惑をおかけすることもあったかと思いますが,子ども達の成長を温かく支えていただき,本当にありがとうございました。 3年生は,15日(火)〜17日(木)の3日間,東京・河口湖方面への修学旅行でした。3日間を通して,素直で,温かみを感じる場面や,純粋な笑顔に出会う場面がいくつもありました。その中で,「カーリング体験」を紹介しましょう。「そだね〜」で有名になったカーリング。37名の生徒が,4つのチームに分かれて,体験を行いました。2時間余りの中で,氷上の歩き方,スウィーパー(デッキブラシのようなもの)の使い方,ストーンの投げ方(かっこよく見えますが,重いストーンを滑らせるのは身体のバランスを保つのが難しく,こける人続出でした)等を体験し,ルールを教えていただきながら,チーム内で,それぞれの得意分野を生かしながら役割分担をし,ミニゲームができるまでになりました。ストーンを投げる人に方向を示しながら声をかけるスキップ(司令塔),一心不乱にスィーピング(氷上をこする)する集団,「イエス,ハリー,ハード…」と声を出す人,8〜9人の集団の心が一つになって1個のストーンを見つめる様子は,まさに一体感を感じさせるものでした。防寒着を着ていないといられないほどの室温でしたが,子ども達の笑顔と励ましの声かけで,ほのぼのと温かい空気が流れているようでした。人と人の集まりが『仲間』になっていくために,お互いのコミュニケーションがいかに大切かを実感した時間でした。これらの体験一つ一つが,これからの『自分』を支える大切なものとして,心に残り続けてくれることを願っています。お世話になった皆様,本当にありがとうございました。 与えられた仕事の一つ先を想像してみる・・・さて,来週,3年生は15日(火)から3日間の修学旅行,2年生は14日(月)から5日間,生き方探究・チャレンジ体験,1年生は,15日(火)にアクトパル宇治での校外学習と,それぞれ,学校という『場』を離れての学習を行います。普段とは違う環境の中で,いろいろな活動を通して,何かを感じ,自分の生き方につなげてくれたらと願っています。 チャレンジ体験の激励会では,「働く」ということは「自分が動くこと」。だからしっかり動いてほしいということと,いろいろな仕事を与えられると思うけれど,与えられた仕事をこなすだけでなく,その仕事の一つ先を想像してみてほしいという話をしました。例えば,掃除をしたり荷物の片づけをしたりすることは,来店されるお客様が気持ちよく思われたり,保育園の子ども達がつまずいたりケガをしなくてすむ・・・といったことにつながっていくということです。1つの仕事にも,いろいろな『つながり』を感じ,社会の一員としての『自分』に気づいてくれたらと思っています。事業所の皆様には,大変お世話になりますが,よろしくお願いいたします。また,保護者の皆様には,普段とは違う体験に,生徒たちはとまどったり疲れをみせたりするかもしれませんが,温かい励ましと見守りをよろしくお願いいたします。 先輩から後輩へ受け継がれるもの・・・さて,憲法記念日を前に,憲法講話では,『高中スリーピース宣言』を引用し,これを作った当時の生徒(先輩)の深い思いを感じながら『人権』を「人ごと」ではなく「自分のこと」として身近なものとして考えてほしいという思いを伝えました。この後,各クラスでは,自分の学級を見つめ,話し合いを深めながら,自分たちの『人権宣言』を考えていました。この人権宣言は,6月に行われる「生徒大会」で,学級目標や学級旗と同じように発表される予定です。自分のクラスがよりよくなるために自分たちで考えた「人権宣言」。どんな『思い』が込められているのか,発表が楽しみです。 5月の香りに寄せて・・・春季総合体育大会の開会式や各部活動の試合会場で,子ども達は,一生懸命な姿を見せてくれました。開会式の選手宣誓の中で,本校生徒が「元気,勇気,夢,希望を全国に発信したい」と力強く宣言してくれましたが,何かに一生懸命に取り組む姿は,本当に見ている側に感動を与えてくれます。明日から試合が始まる部もたくさんあります。子ども達が力いっぱい『自分』を出し切れるよう,応援をよろしくお願いいたします。 |
|