最新更新日:2020/03/27 | |
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校長室より11月
季節は立冬から小雪へと移り変わり,今年もあと残すところ一ヶ月余りとなりました。平素は本校教育にご理解とご協力を賜り,厚く御礼申し上げます。
さて12月は人権月間として,学年ごとにテーマを設定し,人権についての学習を行っています。先日,文科省から,各都道府県のいじめの報告件数の公表があり,京都府は全国トップでした。これは,まだ都道府県によっていじめの定義やとらえ方が確立されていないこと・京都府はかなり厳密な基準でいじめを定義し,取り組んでいることの現れとも言えます。いずれにせよ,大切な事は,いじめの発生件数ではなく,解決件数であることは言うまでもありません。 いじめと判断される事案が発生したとき,しはしばいじめる側は,いじめられる方にも原因があるという事を口にします。しかし,いじめという行為においては,100%いじめる側が悪いという事を自覚しなければなりません。相手の欠点・課題を指摘してあげる事も方法や関係性を十分に検証した上で行うことは必要な場合もあるでしょう。だけどだからと言って,その人の人格を否定し,圧倒的な力で攻撃することは断じてあってはならないことです。 多くの人がこれまで人から嫌な思いをさせられたり,傷つけられたりした経験を持っています。しかし,これまで自分が誰かを傷つけたり,嫌な思いをさせた経験をどれだけ記憶しているでしょうか。傷ついた人と同じ数だけ傷つけた人もいるはずなのに,その数は必ずしも一致しません。 年に一度の人権学習ですが,そういう自分や,いじめのこと,人権について考え続けることが,そのギャップを埋めていくのではないでしょうか。 |
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