最新更新日:2020/03/27 | |
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校長室より7月
まだ梅雨は明けていませんが、季節の上では夏至(6月21日)を過ぎました。夏至と言うと一年で一番昼間の長い日、というのは多くの人が知るところですが、一番朝が早いわけではありません。日の出と日の入りの時刻は夏至より前後10日間ほどずれ、最も日の出が早いのが6月12日頃、最も日の入りが遅いのが6月30日頃となっています(冬至も同じようにずれます)。ちょうど今頃は1年で最も遅くまで明るい日ということになります。
「昼間」をようやく終え、運が良ければこの時期、京北には満天の星空が映し出されます。ちょうど七夕の織姫と彦星が天の川を挟んでひときわ輝く季節となりました。また南天にはここ数年で最も接近し大きく見えるスーパーマーズこと火星、輪が美しい土星が輝いています。誰しも一度は夜空を眺めて、この宇宙の果てはどうなっているのだろう、宇宙人はいるのだろうかと、想像力をかきたてられた人も多いのではないでしょうか。 私も小さいときからそんな疑問を持ち、青少年科学センター主催の市民天体観望会で、初めて土星を見たときの感動は忘れがたいものでした。高校生の時には、ガラス板を磨いて反射鏡を作り、木材をノコギリで加工して、反射式望遠鏡も作りました。 勉強は、本来とても楽しいものです。小さいとき、些細なことに「何で?」「どうして?」と聞いていた自分を思い出しましょう。それが分かったとき、誰かが教えてくれたときどれだけ満足な気持ちに包まれたことでしょう。自分の興味のあることに夢中になり、時には食事さえ忘れるほど熱中し、思いが形になったときの喜びやうれしさ。それが勉強の面白さです。 星に興味のある人は全員では無いかも知れませんが、本校では年に4回程度天体観望会を開いています。前回はあいにくの雨でしたが、次回はペルセウス座流星群の見られる8月に行います。1gに満たない宇宙の塵がわずか0.何秒か放つ光はとても美しいです。 |
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