最新更新日:2024/09/27 | |
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『エネルギー環境教育 〜技術・家庭科2年生〜』講師 株式会社 半兵衛麸様 『京の食文化と伝統』 企業の考える環境と取り組み 京都環境賞 企業賞受賞 2年生において株式会社 半兵衛麸様をお招きして「京の食文化と伝統」というテーマで出前授業をしていただきました。昨年度,本校の京都環境賞受賞表彰式でのご縁が本授業のきっかけとなりました。京のお麸屋として300有余年伝統を受け継ぎ,人を第一に考え,良いものを確実に広めるため,「先義後利」「不易流行」の家訓とともに今日まで京の伝統を守ってこられました。 授業では「お麸って何からできているの?」という問いかけより,室町時代に中国に渡った修行僧よりお豆腐やゆばとともに伝わった事や,主原料は「小麦タンパク」であり,小麦粉を水で練りデンプンを洗い流して抽出した植物性タンパク質であるなど,化学的な要素をとりいれ,また,食物的見地として,豆腐は豆乳をにがりで固めたもの,ゆばは,豆乳を熱して表面に張った膜をすくったもので原材料は大豆など,わかりやすく説明していただきました。実際のグルテンの塊を触らせていただいたり,現使用している型抜きの道具を触らせていただいたりと触感的にも充実した内容となりました。 生徒には,考えどころや繋げどころの視点として以下のことを方向付けました。 1 329年どうして続いたか? 2 おいしいものを作る技術とは? 3 安全とはなにか? 4 京都の環境を生かすもの? 5 こころ配りとおもてなし 信用から信頼へ 生徒たちは,自分の生活や経験をそれらに繋げて,各々の考えや感じたことを記入していました。企業でも日々環境保全への取り組みを行い,無駄なものを出さないなど意欲的な努力をされています。また,麸は京料理には欠かせないものと認知し,見方や考え方が変わったようでした。これからの世の中は一筋縄ではいきません。温故知新を頭だけでなく経験知として実感してほしいものです。最後には,お麸のおみやげまでいただきました。ご家庭でご賞味いただければ幸いです。ありがとうございました。 |
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