最新更新日:2024/09/27 | |
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新たな歴史を刻む
校庭の藤袴が満開となりました。藤袴は万葉集に読まれた秋の七草の一つで,平安時代の昔から香料として用いられていました。今この花は,環境保全の対象として扱われています。
さて11月1日,本校は創立138周年を迎えました。創立記念式において,子どもたちに「尾張ご殿」「校歌の由来」「学校創立時の様子」と共に,「歴史と伝統に溢れた伏見板橋校をみんなの力で更に素晴らしい学校にしよう」という話をしました。 「学校ができた時,大人も子どもも我を忘れて町の辻々で手踊りをしてお祝いをした」という話は,今も語り継がれているところです。本校に残されている「学校沿革史」には,上記の逸話と共に次のように記述されています。「学校創立以来50余年を経過する本校の古き書類は散逸して,既に当時の関係者は故人として知るに由なし。今後100年之後,その歴史を知らんとする人,資料これ無し。これを憂へここに本誌を作る。大正15年7月1日 第7代片山校長」…学校創立時の逸話はこうして残ったのでした。 「柿の木」「白菊の井戸」等,本校には宝物がたくさんありますが,最大の宝物は「人と人のつながり」です。明治5年の学校創立以来,事あるごとに人々は学校に集い「絆」を結びつけてこられました。こうした教育的風土が連綿として受け継がれ,今日に至っているのです。板橋に根付くよき歴史・伝統・文化…これらは偶然に残ったわけではないのです。板橋の保護者・地域の皆様方の努力の結晶であり,板橋を愛する皆様の「心」によって継承されてきたのです。今から100年の後,「板橋は昔も今も変わらないですね」…といわれるような学校や地域でありたいと思っています。 11月を迎えました。読書の秋・スポーツの秋です。「長期宿泊」「社会見学」「学童音楽祭」「各種スポーツ大会」と様々な行事や活動が予定されています。子どもたちが五感を働かせながら更に飛躍してくれますように…。そして11月1日を一区切りに,今後も学校・家庭・地域の皆様と共に,伏見板橋小学校の新たな歴史を刻んでいきたいと心より願っている次第です。 〜藤山 寛美氏の置きみやげ〜 学校沿革史を読んでいますと,昭和36年10月30日付で次のような記述を見つけました。 「伏見支部 育成会主催 藤山寛美の公演会開催。藤田まこと,南都雄二共演,藤山寛美の育成学級に寄せる熱意と理解は深く伏見支部のために熱演する。」 藤山寛美氏は,『喜劇王』と言われた人です。本校音楽室にその時の置きみやげと言われる“平太鼓”が残されていますが,氏の熱い思いが伝わってくるようです。「歴史に刻むことの大切さ」について思いを新たにした次第です。 |
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