京都市立砂川小学校

日常の行動が命を守ることになる

7月に入り,プールから子どもたちの元気な歓声が聞こえてくる季節となりました。去る6月9日(日)の「休日参観・引き渡し訓練」を行いました。たくさんの保護者の方に参観・ご協力をいただき終えることができました。また,6月25日(火)〜28日(金)の間,5年生が「長期宿泊学習」で花背山の家へ行きました。昨年度は,大雨の影響で延期となった行事でしたが,今年度は大きな変更もなく,充実した活動を行うことができました。
そこで,改めて災害など緊急事態・危機管理の重要性について考えてみたいと思います。子どもたちの命を守るということは,当然に,何よりも優先して行われなければならないことです。学校においては,登下校の安全,不審者対応,火災や地震,豪雨などの災害への備え,健康面への注意,学校施設の安全点検,課外活動における引率の安全確保など,さまざまな観点で子どもたちの“いのちを守りきる”対策を立てています。
火災による避難訓練では,伏見消防署の消防士の方からも訓練のアドバイスをいただきながら,教職員に予告していた火災発生場所を急遽変更して行ったり,地震を想定した訓練では,授業中以外の時間に予告なしで行ったりしています。“訓練は本番のように 本番は訓練のように”と児童・教職員とも確認し,さまざまな場面を想定しての訓練を重ね,どのような状況であっても迅速かつ適切な対応がとれるよう取り組んでいます。
しかし,残念ながら,どのような対策を立てていても,どのような訓練を重ねていても,事件や事故,災害は私たちの想定をはるかに超えたものになって襲ってくるのが現状です。そのようなことを危惧しながらも,やはり大切なことは日常生活で行っていることを,真摯に整然と取り組むことを積み重ねていくということです。
例えば,毎日の集団登校では時間通りに集合して,班長を先頭に低学年から高学年がきちんと並んで歩くこと,学校の放送が始まったら静かにしてしっかりと聞くこと,全校朝会などで体育館への入退場をする時に無駄な話をせずに速やかに移動することなど,普段行っていることを“当たり前のことを当たり前にする”ことが大切だと思います。
災害から身を守るためには,訓練や学習も当然必要なことですが,そのうえで,毎日の生活の中に定着しているこうした集団生活上のよき習慣や信頼関係を意味づけて,地道に続けていくことが重要であると認識して今後も取り組んでいきたいと思います。
こうした取り組みをより効果的に進めていくためには,学校・家庭・地域が連携をしながら地域社会全体で子どもたちを見守り,安全確保を図っていくことも重要です。平素より,砂川小学校の地域ではあたたかく見守っていただいておりますが,今後ともより一層,子どもたちの安全確保に,ご理解とご協力をお願いいたします。



【校長室から】 2019-07-01 11:01 up!

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