京都市立紫明小学校
図書のはなし 「おこだでませんように」
少し前の話になりますが,みなさんは,七夕の日に何を願いましたか。
子ども達の短冊を見ると,
「絵がじょうずになりますように。」
「しょうぼうしになれますように。」
可愛らしい願い事が,たくさんあります。
さて,この絵本の1年生の「ぼく」の願い事は?
発達障害心理学の研究者である赤木和重氏は,「子育てのノロイをほぐしましょう 発達障害の子どもに学ぶ」(日本評論社,2021年)で,こう述べています。
『私たちは,知らず知らずのうちに「子育て,かくあるべし」という硬直した正しさにとらわれ,縛られ,息苦しくなっているように感じます。その“ノロイ”ゆえに,子どもを追いつめ,そして,親自身も追い詰められている印象を受けます。』
「〜ねばならない」「〜あるべき」という“must思考”から,「できることから」という“can思考”にシフトすることで,“ノロイ”が少し解かれるかもしれません。
「こんな我が子もまた可愛い!」
と思って,そして,
「こんな自分もまぁいいかな。」
なんて思いながら,少し力を抜くことも大切ですね。
「おこだでませんように」
くすのきしげのり 作
石井聖岳 絵
小学館,2008年
【学校の様子】 2021-08-25 16:26 up!
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