京都市立紫野高等学校

1年生・3年生団体鑑賞『爺さんの空』劇団アルファ―

 7月10日ロームシアター京都で1年生・3年生の団体鑑賞がありました。今回は劇団アルファさんの『爺さんの空』を鑑賞しました。物語は生き残った特攻隊員が晩年、孫と特攻隊の基地のあった九州鹿屋を訪れるところから始まります。戦争というものが、どれだけ悲惨で理不尽で、人を変え、人を追込み、若い命すら奪ってしまうのを、その物語は語っていました。
 たまたま、平和な時代に生まれ、戦争を知らない私たちは、この演劇から、人の運命は時代の流れの中で、戦争のように自分の力だけではどうにもならない事があることを知り、そうであるから、平和を守るために、自分なりに何が出来るが常に問い続ける必要があると改めて思いました。そして、「No more war.」一人ひとりが、意志を声に出すことが、きっと大切だと思いました。
 演劇は生の人間が比較的近い距離で物語の登場人物を演じます。その息遣いの中で、時折、人のリアルを感じ取ることが出来て、私たちの心は強く揺さぶられます。最後の若い特攻隊員たちが出撃するシーンでは、会場全体が悲痛な思いに包まれ、すすり泣く声があちこちから聞こえてきました。
 今回の団体鑑賞を通じて、私たちは演劇に触れ、平和への思いを確かめることが出来ました。



【学校の様子】 2025-07-14 10:57 up!

画像1